前回の続きになります。
それではどうぞ。
「大きな木……大きな木……と」
「この辺は家が並んでて、遠くまで見渡せないね。もうちょっと開けた場所に出たら見つかりそうなんだけど……」
公園を探し続ける香澄達。目的の公園の新たな特徴は『大きな木』だけ。
「もしかしたらあの木、もう切られちゃってるのかも!」
「いやいや、それはないと思うぞ。そんなに大きな木なら、保存樹とかになってる可能性高いし」
はぐみの不安な声に有咲がもしかしたら保存樹になってるかもと言う。
「え? 保存樹?」
「街の景観とかを守る為に、指定された木の事だな。保存樹になってると、そんな簡単に切られたりしないから」
保存樹の意味が分かってないはぐみに説明する有咲。
「そうなんだ!? はぐみ、そんなこと全然知らなかった! やっぱりあーちゃんって、物知りだな~!」
「別にそういうんじゃねーけど……つーか、他になんか思い出した事ないのか? 今までの感じだと、ちょっとした事でも意外な発見があるかもしれないし」
「ていうか、まさに『温故知新』だよね、これって。昔の事を思い出して、色んな発見をする!」
確かに沙綾の言う通り、現在進行形で『温故知新』になっている。
「他にどんな遊びとかしたんだろ? 香澄、なんか思い出せる?」
「う~ん……ブランコでしょ? あとは自転車乗って……かくれんぼもやったよね……? あと他には……あ! そうだ、砂場!」
他の遊びを思い出す香澄。ふと砂場が浮かぶ。
「公園の砂場で、はぐと彗ちゃんの3人でトンネル掘って遊んだよね!?」
「あ! やったやった! はぐみ、自転車のカゴに砂遊びのシャベルとかバケツとかたくさん入れて公園まで行ってたもん!」
「他にも砂でお団子とか作ったよね!?」
「かーくん、あれは違うよ~。あれはお団子じゃなくて、コロッケ!」
香澄の言葉にはぐみも思い出したようだ。
「砂でコロッケを作って、お店屋さんごっこをやってたんだ!」
「それあったね、覚えてる! 私と彗ちゃんが
「そうそう! その時のすいちゃん、なんかカッコよかったもん!」
「「……?」」
「それ私も分かる♪」
「なんか2人の会話に妙な違和感があるような……?」
「そうか? にしても、香澄とその彗ちゃんって子が夫婦役ねぇ…………って、ん? ちょっと待て!」
「「?」」
砂場でお店屋さんごっことは、微笑ましいなと聞いてて思った沙綾と有咲。しかし途中から香澄とはぐみの会話に違和感をもった沙綾と有咲は会話を止める。当の2人は首を傾げてるが。
「おい香澄。その彗ちゃんって子は、お前から見て、どんな子なんだ?」
「? 彗ちゃん? えーっと……優しくて、可愛くて………」
「うんうん」
「一輪車が得意で、よくおやつに手作りのパンとクッキーを持って来てくれて……」
「というか、パンも作れるんだ、その子……」
「いや、一輪車のエピソードの時点で突っ込めよ、沙綾……それで?」
「それでねー、カッコいい
「「えええっ!?」」
その答えを聞いた有咲と沙綾は驚きの声を上げる。
「あはは……違和感の正体はこれだったんだ……」
「つーか、今日一番驚いたぞ……」
有咲の言う通り、確かに今日一番驚いたかもしれないと思った沙綾。何せ、香澄とはぐみが言っていた『彗ちゃん』の正体が女の子ではなく、男の子だったのだから。
ただ、どんな人物なのか想像もできないのも事実だが……
「そういえば、確か公園の隣に池があったよね?」
「……ん? ちょっと待って! その公園の隣に池があったの!?」
束の間、はぐみが重要な事を口にした。
「うん、あった! 小さい池だけど、確か鯉とか泳いでたよね?」
「あと、亀もいたよ」
「おお! それってすっげー有力情報だぞ! 池なら多分、地図アプリにも出てくるんじゃね?」
「だよね!? ちょっと待ってね、今開いてみるから!」
そう言って早速、スマホで地図アプリを開き調べる有咲と沙綾。
「……えーと、今は……この辺でしょ? この近くに池は……あった!」
「ホントにっ!?」
「うん! そんなに大きい池じゃないし、多分これで間違いないんじゃないかな?」
近くに池と思われる場所を発見した沙綾。おそらくこの場所が香澄とはぐみが探してる公園の場所だろう。
「やったー! ついに見つけたね! はぐみとかーくんとすいちゃんの思い出の公園!」
「わー、なんかすっごいドキドキしてきちゃった! ねぇ! 早く行ってみようよ!」
「うん……ただ……」
「ん? どうしたのさーや?」
香澄の表情を見て、ちょっと言いにくそうな沙綾。どうしたのだろうか?
「う、ううん! 別になんでもない! とりあえず、その池まで行ってみよう」
「「おーっ!!」」
とりあえず、その池がある場所まで行ってみようという事になった。
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