雷神トンヌラのハーレム大作戦   作:天空おやじ

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プロローグ

これは夢なのか。

俺は綺麗で優しそうなお姉さんの隣で眠っている。

俺が生まれた事を知ってひげ面のおじさんが俺を見てうーむと悩んでいる。

どうやら俺の名前を考えてくれているようだ。

 

『よし、トンヌラという名前はどうだろうか?』

 

嫌だ――――――!!!

なんだそのへんてこな名前は!

トンマとマヌケの子供みたいな名前じゃないか!

俺は嫌だぞ!!

 

『まぁ、素敵な名前!勇ましくて、賢そうで』

 

まじかよお姉さん、トンにヌラでトンヌラだよ?

それともこの地方ではトンヌラって勇ましい神様とか英雄がいたりすんのかい?

 

『よし、決まりだ!お前の名前はトンヌラだ!わははははは!!』

 

いやー!

そんな名前は嫌ーーーーーー!!!

 

『まぁ、あなたったら…う、ごほっ、ごほっ…』

 

え、あなた?

もしかしてこのおじさん、お姉さんの旦那様?

っていうか、大丈夫?

 

『おい、大丈夫か?』

 

え、え、え、なになになに、視界がぼやけてくんだけど?

待ってよ、お姉さんはどうなるの?

 

 

おーーーーーーい!

 

 

 

 

 

 

 

◇DRAGONQUEST5二次~雷神トンヌラのハーレム大作戦~◇

 

 

 

 

 

 

「はっ…」

 

見覚えのある天井だ。

なんだ、やっぱり夢か…。

そ、そうだよな、トンヌラなんて名前いくらなんでも酷過ぎるよな…。

嫌な夢だったぜ…。

 

「おはようトンヌラ、怖い夢でも見たのか?うなされていたぞ」

 

現実でしたー。

わかってましたー。

そうです、私がトンヌラです。

今後ともよろしく…。

 

「………ウウン、ナンデモナイヨ、オトウサン…」

 

「なんだか様子がおかしいぞ、眠気覚ましに外へでて風にあたってきたらどうだ?」

 

「ウン、ソースル」

 

そう、俺の名前はトンヌラ。

ドンナール・エル・ケル・グランバニア、略してトンヌラ…。

この世界に転生した元一般人…。

 

「あ、おにいちゃん起きたの?外はすごいよ、海に見た事ないモンスターさんがたくさんいるんだ!」

 

外からやってきたターバンを巻いた女の子、この子は俺の双子の妹のリュカちゃん。

 

そう、妹だ。

 

弟ではなく、妹なのだ(大事な事だから二度言った)。

 

積んだ。

天空の勇者このままじゃ産まれねーじゃん。

おぃー!天空の花嫁ェ!どうすんだよこれー!!

 

「アー、ウン、オニイチャンモ、モンスターミタイナー」

「うん!行こう!」

 

しかしこのりゅかたん、優しくてかわいくて実にお兄ちゃん子な女の子なのである。

しかもぼくっこなのだ、かわいすぎるやろこれ。

故に、誰にも嫁にはやらん、りゅかたんが欲しければ俺の屍を越えてゆけ!!!!

 

と、俺はりゅかたんと手をつないで一緒に外へ…ふぅー、潮風が目に染みるぜ…。

 

海の上を走るこの立派な船の名はストレンジャー号。

サラボナの大富豪ルドマンさんの所有船で今回俺たちは父・パパスの人徳のお陰で無料でこの船に乗せてもらっている。

 

「ほら!みて!モンスターさんがじゃぶんじゃぶんって海を飛び回ってる!」

「おぉ、あれはマーマンさんだね、半魚人のモンスターで群れのリーダーは年季が入った緑色をしててそれをマーマンダインといってダインとは力とか精霊とかって意味があってより強くなったマーマンだよって事を意味してるんだ、さらに彼らの王様であるマーマンキングっていう紫色の厳つい顔つきのマーマンもいるけど王様だから出会った時には敬意を示してお辞儀をするんだ、いいね」

「はーい!!」

 

ふぅ、ついついお兄ちゃんの賢さをひけらかしてしまったぜ。

眩しい瞳でおにいちゃんすごい!って見つめてくるりゅかたん、俺はりゅかたんの為に前世のドラクエ知識に奢る事無くグランバニアの書庫にあったモンスター図鑑を読み漁りこの世界のモンスターを学習したのさ、まだ見ぬモンスターを探し求め目指せ150匹!ドラモンマスター!って感じでモンスターの記録も取っている。

 

「モンスターさんはむやみやたらと人間を襲ったりはしない、僕らが彼らの縄張りを侵したり、彼らが命の危険を感じた時に襲ってくるんだ、もちろん、生きる為に僕らを食べたりする事もあるけれど、それは僕らも一緒だ、お肉やお魚、野菜だって生きているんだから…でも、きちんと彼らの事を知り彼らに敬意を持てば彼らと一緒に生きる事は出来るんだ、僕らはこの自然界で生きる良き隣人として生きてく事が出来ると僕は思うんだ」

 

大魔王とかがモンスターの意志を操ったりしなければの話だけど。

 

「うん!ぼくモンスターさんと友達になりたい!」

「うん、リュカならモンスターさんと仲良くなれるよ、絶対」

 

母さん譲りの瞳、その優しい瞳に見つめられたらモンスターじゃなくても守りたくなるもの。

あぁ、その瞳で見つめられるとお兄ちゃんのHPとMPは全回復さ、死んでいたとしても蘇る自信あるぞこれ。

 

「よし、モンスターさんを見たことだし、次はこの船の中を冒険しよう!行くぞリュカ隊員!!」

「おー!!」

 

がおーおじさんとか船長にも軽くあいさつしとくか、もう会う事もないと思うし…。

 

 

 

 

 

 

 

「私の部屋に勝手に入ってただで済むと思ってるの?いいからこっちに来なさい」

「だめ!おにいちゃんはぼくと船の中を冒険するんだから!」

「あっそ、あんた一人で冒険してれば?」

「むー!!!むぅ~~~~~!!!!」

「お、おねえちゃん…」

 

 

 

 

 

 

どうしてこうなった…いや、悪いのは俺なんだけどね…。

 

俺は今幼女二人に右腕と左腕を引っ張られている。

左は幼いデボラ、右はりゅかたん、デボラの後ろには幼いフローラの姿が…。

りゅかたんと船の中を歩き回っていたら彼女たちの部屋の中に入ってしまい、デボラにほっぺた叩かれて『他人の部屋に入るなんてお仕置きが必要ね』と言われ『おにいちゃんを叩いたー』ってりゅかたんがデボラを叩こうとしたからそれをかばったらりゅかたんがむくれて腕を引っ張ってこの部屋を出ようとしたんだけどそれをデボラがさせんと言った感じで反対側の腕をつかんだという…。

 

「えーっと、で、デボラさん?突然無許可であなたの部屋に入ったことは謝ります、すいませんでした…あと妹がごめんなさい、妹はまだ幼いんです、どうか許してください…リュカ、先にお父さんのとこへ戻ってて、僕はデボラさんとお話があるから…」

「やだー!!お兄ちゃんはぼくと一緒に船の中を冒険するの!」

「はァ?」

「お、おねえちゃん…」

 

こ、こいつ、ただの幼女じゃないな、なんて威圧だ…。

さすが天空の花嫁候補、DSで追加された最新の花嫁…。

一般ピープルみたいな小魚Aの俺とは鮮度が違うぜ…。

 

「フン、仕方がないわね、特別よ、あんたたち小魚じゃ一生かかっても入れない私の部屋に特別に入れてあげる」

「お、おねえちゃん、言い過ぎだよ…」

「なによ」

「ひぅ」

 

かわいい。

気の強いお姉ちゃんの迫力にビビるフローラたんかわいい。

 

「小魚?今、ぼくたちの事小魚って言った?」

「何よ小魚」

「むー!小魚じゃない!ぼくにはリュカ!おにいちゃんにはトンヌラって名前があるんだい!!」

「あっそ、あんたの名前なんて興味ないわ、小魚で十分よ、来なさい小魚兄」

「むーーーーー!!!!お兄ちゃん!!この子!ぼくの名前に興味ないって言った!!小魚でいいって言った!!おにいちゃんを小魚兄って言った!!」

 

むくれてほっぺふくらませるりゅかたん控えめに言って可愛過ぎる。

 

「落ち着いてリュカ、小魚は身体に良いし、僕たちを小魚と呼ぶのはきっとデボラさんの優しさの表れなんだよ、ほら、無断で部屋に入った僕たちをこうして中に招待してくれてるし…」

「フン、別に優しくなんてしてないわよ、勘違いしないでくれる?」

「ほら!この子言った!優しくしてないって言ったー!!」

「………」

 

おぅ、カオス。

ツンツンのデボラさんにほっぺぷくーのりゅかたん、おろおろするフローラ、腕を引っ張られる俺。

こういう時は父・パパスならどうするだろうか。

 

「早く来なさい」

「絶対行かない!」

「……」

 

とりあえず。

ドラクエ5の主人公とそのヒロインたちに囲まれてるこの状況。

本当に俺はドラクエ5の世界に転生したんだなと実感した。

 

 

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