主人公が女の子になるのは間違っているだろうか   作:エルフ好き

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二十三話 魔導書

 

 

 白髪の少女は街を歩きながら、昨夜ヘスティアと話していた内容を思い出す。

 

新しく発現した【英雄一途】という【スキル】は、分かりやすい能力上昇などではない。簡単にいえば必殺の力とヘスティアは話していた。

 

まだ不明な部分は多くあるが、間違いなく強力なのはわかる。もしかしたら『代償』なんてものもあるのかもしれない。

 

なので不用意に使うことは避けるようにヘスティアからは注意された。その忠告に不満はない。今のベルは【魔法】だけで十分戦えている。

 

一応使い方を知るために、今日もリューと共に修行する予定だったのだが。彼女の働いている豊穣の女主人の店主に怒られたらしく、ベルの修行は後日ということになった。

 

少し残念そうで、少し安堵を感じた。今日はひとまずダンジョンに向かおうと噴水広場に向かっていた。

 

雲を突き抜ける神塔が近くにあり、何度見ても目を奪われてしまうほどに壮大だ。ベルはダンジョンに向かう冒険者を見て、思わず口を開いた。

 

「人、多いな……」

 

 やはり迷宮都市は異常なくらい人が集まる。名声欲しさか、それとも一括千金を狙ってか、はたまた迷宮の魔力に惹かれてなのかは分からないが。

 

故郷ではずっと祖父と少年と共に過ごしていたため、慣れない人の集団に圧倒される。ダンジョンに向かおうと思ったが、一人でダンジョンに潜るのは危険だ。

 

ベルのように病気を持っている人間が、一人でダンジョンに潜るのは自殺しに行くようなものだろう。

 

だからといって、今日は探索を休むことは出来ない。一刻も早く強くなる必要があるからだ。ならどうするか、ベルは周りの冒険者を見渡した。

 

どれもパーティを組んでダンジョンに向かっている人間ばかりだ。一人でダンジョンに潜る冒険者なんて、そうそういるわけがなかった。

 

パーティに入れてもらうことも考えたが、報酬の分配など面倒くさいことになりそうだ。

 

今日は諦めようと考えて踵を返そうとした時。ベルは一人の少女を見て、立ち止まる。

 

「あの子は……?」

 

 フードを深く被って背丈に似合わない大鞄を背負っている少女。昨日出会った少女と同じ背丈をした少女にベルは近づいた。

 

少女がベルに気づくと一気に身体が凍ったように動かなくなった。まるで肉食動物に睨まれた、草食動物のようだ。

 

「昨日、路地裏で逃げていた子?」

 

「ひ、人違いだと思います」

 

「でも、背丈とか髪と目の色も同じだったような……」

 

 ベルは記憶力には自信があった。英雄譚などの好きな本の内容は全て覚えているほどだ。

 

だが少女はゆっくりとフードを外して、可愛らしい猫耳を露わにした。ベルはそれを見て、目を見開いた。

 

「ごめんなさい、本当に人違いだったみたい」

 

「い、いえ。気にしないでください」

 

 少女は額に汗を流しながら、取り繕った笑顔を見せる。ベルは疑問を心の奥底に残しながら、少女の格好について気になった。

 

武器を持っているわけでもなく、背中に大きな大鞄を背負っているだけ。冒険者ではない、後衛職だろうか。

 

ベルの観察するような視線に少女は、苦笑いをしながら口を開く。

 

「サポーターを見るのは初めてなんですか?」

 

「サポーター……?」

 

「はい、魔石を拾ったりするだけで地味な仕事ですけど」

 

「そんなことないよ、大事な仕事だと思う」

 

 戦う際に魔石を拾ったり、戦利品を取るのは大変だ。戦いに集中できるのは大きい利点だろう。

 

それに回復薬、武具などの重量のあるアイテムを持ってくれる。それだけで武器が壊れた場合でも、すぐに対応できる。

 

冒険をする上で重要な役目だとベルは思った。

 

「僕の名前はベル・クラネル。君の名前は?」

 

「……リリ、リリルカ・アーデです」

 

「リリ、実は一緒にダンジョン潜ってくれる人探してたんだけど……」

 

 ベルはリリの栗色の瞳と目を合わせて話す。リリは苦笑いを浮かべて、冷や汗を背中に流す。

 

「パーティ組まない?」

 

 リリは重い岩を動かすようにゆっくりと頷いた。それにベルは笑みを浮かべて、パーティを結成した。

 

⬛︎

 

 怪物の咆哮が鼓膜に響く。ダンジョン5階層の敵は何も考えずに、冒険者に襲い掛かる。『コボルト』という人狼の怪物は、鋭い爪と牙を武器にした怪物だ。

 

速度も上層の中では速く、新人冒険者が殺されることも珍しくない。そんな怪物は白髪の少女に向かっていく。

 

涎を垂らし、牙を剥き出しにして少女の喉笛を喰おうと疾走する。それに対して少女は一言だけで、勝負を決める。

 

「【福音(ゴスペル)】」

 

 腕を突き出して、狙いを定めることはしない。向かってくる怪物全てを砕くための全体を狙った魔法。

 

轟音が鳴り、怪物は一瞬で消滅する。たった一言で戦闘が終わったことに栗色の少女リリは、恐れるしかない。

 

「制御難しいね、やっぱり狙い定めないと難しいかな」

 

 白髪の少女は灰になった怪物を見て呟いた。『福音(ゴスペル)』を全体に当てようとすると、とんでもない集中力と魔力の制御が必要になる。

 

それに加えて威力は分散してしまうため、あまり使えそうにはない。でもこれから先で怪物に囲まれてしまった場合などは使えるかもしれない。

 

「……ベル様、拾い終わりました」

 

「あ、リリ。ありがとう」

 

「い、いえ。これがリリの仕事ですから!」

 

 白髪の少女は化物と呼ぶに相応しいとリリは思った。彼女は冒険者になったばかりの新人冒険者だという。

 

それに加えて彼女が倒した怪物は戦利品をよく落とす。才能にも運にも恵まれている少女に嫉妬してしまう。

 

こういう人間が第一級冒険者という領域に辿り着くのだろう。リリは前に進む少女を見て気持ちを切り替える。

 

「ああ、でも羨ましいなぁ」

 

 リリが呟いた声は怪物の咆哮と轟音によって掻き消される。リリは常人じゃ持つことの出来ない重さの大鞄を背負い直して駆け抜けた。

 

⬛︎

 

「……20000ヴァリス」

 

 栗色の少女は小さく呟いた。一回の探索で10000ヴァリスを超えることは珍しい。というか上層を潜っていても、そこまで稼げる冒険者はいないだろう。

 

しかも今回は前衛のいない、魔導士だけでこの金額だ。合間に魔力回復薬を飲んではいたが、それでも少女の精神力の総量には驚くほかない。

 

白髪の少女は半分に分けた10000ヴァリスをリリに手渡した。ずっしりと重さを感じる小袋にリリは目を剥く。

 

「こ、こんなに頂けるんですか?」

 

「うん、リリには頑張ってもらったから。それに同じパーティでしょ?」

 

「……ありがとう、ございます」

 

 リリは白髪の少女に渡されたお金を大事に握って感謝を伝える。普通の冒険者なら荷物持ちに半分なんて渡さない。

 

それに彼女は魔導士だ。精神力を消費して、消耗も激しい。なおさらお金の分配は間違っている。

 

でも少女はそれを当たり前だと思っている。冒険者の汚い部分が全くない。ここまで純粋な人間は見たことがなかった。

 

「明日も一緒にダンジョン潜れるかな?」

 

「……リリで良ければ、また明日もお願いします」

 

「じゃあ、また噴水広場で」

 

 リリはサポーターの自分をパーティメンバーと認めてくれる少女に、嬉しさを感じてしまった。

 

こんな自分でも認めてもらえた。無能だと、雑魚だと蔑まれてきた自分が。こんなに強い少女に仲間だと思ってもらえた。それだけでリリは自尊心が満たされてしまった。

 

少女はギルドから出て、白髪の髪を朱色に染める。それを見てリリも歩みを進めた。

 

⬛︎

 

 

「いいですか?くれぐれも無理をしないように!」

 

 銀髪の少女からの注意に俺は何度も頷いた。【ディアンケヒト・ファミリア】の治療院。早くも二度もお世話になった彼女に、俺は軽く頭を下げて口を開いた。

 

「アミッドさん、ありがとうございました!」

 

 少女に感謝を告げる。命が助かったのも腕が治ったのも全て彼女のおかげだ。しかも事情を汲んで、早く退院出来るようにしてくれた。

 

何度頭を下げても足りない恩がアミッドさんにはある。俺は治療院から出て街を歩く。ちなみに治療院の料金は全て【ガネーシャ・ファミリア】が立て替えてくれた。

 

竜を逃した失態、それを討伐した俺にお詫びと感謝を伝えてくれた。神に謝られるのは、とても居心地が悪くすぐに頭を上げてもらった。

 

『何かあったら、俺を頼るといい。このガネーシャにな!』

 

と言っていた。病室で騒がしくしてアミッドさんに怒られていた姿は記憶に新しい。そんな善神の姿はとても微笑ましかった。

 

俺はとりあえず教会に帰ろうと思い足を進める。人が多く行き交う中、俺は一人の少女を見つけてしまった。

 

「げっ」

 

 俺は薄鈍色の少女を見つけ、表情を歪める。少女は俺に気づいて元気よく手を振ってくる。

 

ここで逃げたりすると報復が怖い。俺は重い足に鞭を打って、豊穣の女主人の前に来た。

 

「ラグナさん、退院したんですね!」

 

「はい、ついさっきですけど……」

 

「『竜』を倒した、新人冒険者がいるって酒場の皆さんも騒いでましたよ。英雄の再誕だって」

 

「……英雄の再誕?」

 

 俺はその言葉を聞いて頭を傾げた。そういえば今日ダイダロス通りの人達は、家の中に隠れていたんだった。

 

おそらく俺が戦っている姿を見ていたのだろう。情けなく、腕を失って戦う俺の姿を見て、英雄なんて思うのだろうか不思議に思う。

 

「英雄なんて烏滸がましいですよ……」

 

「でも、あんな姿を見たら。みんなラグナさんのファンになっちゃいますよ」

 

 シルさんは近づいて囁くように話す。俺はすぐさま距離を離す。あからさまに警戒されていることに気づいたシルさんは頬を膨らませた。

 

警戒されるのも無理はないと思うが。『竜』を脱走させて、さらに病室に侵入してきて、魅了まで使おうとしてきた。

 

それだけのことをされて、警戒しない人間はいないだろう。だがシルさんは諦めずに、距離を詰めてきた。

 

「ラグナさん。今日はお暇ですか?」

 

「いや、特に予定はありませんけど……」

 

「じゃあ、デートしましょう!」

 

「──はい!?」

 

 思わず大声が出る。なんでデートなんてしなきゃいけない。そう言おうと口を開こうとしたら、どこからか殺気が突き刺さる。

 

この少女の護衛だろう。もちろん、その冒険者は【フレイヤ・ファミリア】の団員。この場で少女の提案を断ったら、俺の首はすぐさま落ちる。

 

俺は全身から汗が吹き出るのを感じながら、仕方ないと了承することにした。

 

「……わかり、ました」

 

「じゃあ、行きましょう!」

 

 太陽のような明るい笑みを浮かべる少女に、俺は心の中でため息を吐きながら、彼女の手に引かれて先を進む。

 

都市は相変わらず賑わっている。世界の中心と呼ばれている場所だから当たり前なのだろうが、まだまだこの光景に慣れそうになかった。

 

彼女がどこに向かっているのか見当も付かないまま、10分ほどが経過した。見えてきたのは、お城だった。

 

いくらお金が掛かっているのか分からないほどの、大屋敷。【ロキ・ファミリア】の本拠地も見たことはあるが、それを凌駕するほどの高級感。

 

戦いの野(フォールグヴァング)!?」

 

「正解です!さあ入ってください」

 

 シルさんが近づくと城門が音を立てて開く。その門を開いている門番の男二人は俺を鋭く睨み付けて顔を逸らす。

 

シルさんと仲良くしている俺が気に入らないらしい。シルさんは笑顔を崩さないで先に進んでいく。

 

長い廊下を歩いて、一つの部屋に到着する。中は図書館のような設計になっていて、本の宝庫がそこにはあった。

 

近くにある椅子にシルさんは座り、俺も隣の椅子に腰をかける。

 

「ごめんなさい、みんなピリピリしてるんです。次の遠征の準備で」

 

「……次の遠征?」

 

「はい、最近はダンジョン探索をしていなかったんですけど。ようやく再開することになったんです」

 

 シルさんの話に俺は目を剥いた。俺の目標の秘薬の入手、そして最下層の攻略を先に進める。病室でフレイヤが言っていたことを早くも実践しようとしていたらしい。

 

でも正直に言って難しいと俺は思う。オラリオの全盛期。レベル7が両手で数えれるほどいた時代で、頂点に君臨していたゼウスとヘラでも70階層以降を超えることは出来なかった。

 

今の【フレイヤ・ファミリア】はどこまで辿り着けるのか全く分からない。というかそれよりも、俺をなんでこの場所に呼んだのか。

 

「あ、ラグナさんを連れてきた理由は差し上げたい物があったんです」

 

 シルさんの近くに侍女が近づいて一冊の本を手渡す。その本の色は塗りつぶしたような黒色をしていた。

 

おそらく『魔道書(グリモア)』と呼ばれるもの。強制的に魔法を発現させる、希少魔道具。

 

その価値は3千万ヴァリス、もしくはそれ以上。冒険者にとって『魔法』とは武器であり、命綱でもあり成り上がるための技だ。

 

それを発現できる魔道具は当然高価だ。そもそもお金を払っても手に入れられない。

 

「ラグナさん、これどうぞ」

 

「……受け取れない。借りなんて作ったら、何で返ってくるか分からないからな」

 

「えー。善意なのに……」

 

 シルさんは頬に人差し指を当てて、あざとく頬を膨らませる。それを俺は冷めた瞳で見ていた。

 

確かに【魔法】は欲しい。でもメリットとデメリットが吊り合っていない。彼女に借りを作るぐらいなら魔法なんていらない。

 

「なら、私のことシルって呼び捨てにしてください。それでお渡しします」

 

 その簡単な要求に俺は目を剥いた。この少女は本当に何を考えているのか読めない。彼女は俺に何を求めているのだろう。

 

だが彼女を呼び捨てにするだけで魔導書が貰える。迷うことはないのだろうが、裏があるような気がして不安だ。

 

「……シル」

 

「はい。じゃあ受け取ってください」

 

「……ありがとう」

 

 魔導書を受け取って、俺はお礼を言う。だがこのまま帰っていいものか不安になる。

 

遠くから半端ない眼力で睨んでくる侍女とか、遠くからシルを護衛しているだろう冒険者の殺気とか。

 

今にも暗殺されそうな状況に俺は震える。

 

「大丈夫ですよ、暗殺なんてないです。……多分」

 

「多分!?」

 

 俺は目を剥いて絶叫する。シルはえへへと笑っているが、可愛さで誤魔化そうとしても無駄だ。

 

「……とりあえず、外出るまでは一緒に行きましょうか」

 

「お願いします……」

 

 俺は殺意に怯えながら『戦いの野』から脱出した。改めて【フレイヤ・ファミリア】は最凶だと再認識した。

 

⬛︎

 

 教会の本拠。地獄は昼過ぎ、ヘスティア様はバイト。ベルはダンジョン探索に行っているようだ。

 

お見舞いに来てくれた時に言っていたが、サポーターを雇ってダンジョンに潜っているらしい。そのサポーターの名前はリリルカ・アーデ。

 

物語(ストーリー)でも重要な人物だ。運命なのか、それとも原作の強制力のような何かが働いているのか分からないが。

 

ベルとリリは出会った。爺さんが話していたことだがダンまちの世界と、俺が今生きている世界は違う。

 

いわゆる並行世界というやつだと爺さんは言っていた。この世界とダンまちの世界では、物語の流れが変わる可能性が高い。

 

そんな中でベルとリリが出会ったことは、本当に運命と呼ぶしかない。ベルには何か不思議な力が働いている。

 

俺はソファに横になりながら思考を回す。

 

「魔導書、俺が使うか……?」

 

 シルから貰った魔導書。漆黒の表紙は禍々しさすら感じる。ベルは魔導士で空き欄も残り二つある。

 

俺じゃなくてベルに使ってもいいと思うが。この魔導書は二つ目の魔法が発現する可能性が確実ではないのだ。

 

そのためベルが使って不発に終わることもある。それをするぐらいなら、俺が使った方がいいのかもしれない。恐る恐る本を捲る。

 

「……『魔王への道』?」

 

 目次に書かれている文字に俺は不思議も目を奪われる。次の頁を捲ると、魔法の説明が書かれていた。

 

『魔法には多種多様の種類がある。有名なのは攻撃魔法だろう。詠唱を紡ぎ、敵を倒す一般的な魔法。次に回復魔法。肉体の傷、または毒などの状態異常を治すものまで幅広い』

 

『その種類は己の心で定まる。苦痛、憧憬、想像、夢想、決意、誓い。それら全てが魔法に注がれる』

 

いつの間にか視界は真っ白に染まっていた。それは雪のようでもあり、灰のようでもある。

 

目の前に突如、人が生まれる。黒髪の男は静かに口を開き、笑った。

 

「じゃあ、始めよう」

 

 脳に直接話しかけてくるような感覚を覚える。そしてすぐに何かが始まった。

 

「俺にとって魔法って?」

 

 武器。敵を倒すための武器。破壊的で、幻想的で、絶望すら感じるような武器。

 

「俺にとって魔法ってなに?」

 

 力だ。決意を貫き通すための力。何もない俺を勝たせる最強の力。

 

「お前にとって、魔法ってどんなもの?」

 

 どんなものかと言われたら雷。圧倒的で誰も触れられない、破滅の雷。大気を揺るがし、天を駆ける豪雷。爺さんの雷が俺は欲しい。

 

「魔法で何をしたい?」

 

 救う。あの白髪の少女を救い、黒竜を倒して、古代から続いた戦いに終止符を打つ。英雄(ベル)の代わりになりたい。

 

「本当は無理だって、思ってるのに?」

 

 どれだけ無理難題でも、俺はやる。やらなきゃいけないんだ。

 

「それで死んでも?」

 

 死にたくない。それでも精一杯足掻いて、全力で駆け抜ける。どれだけ惨めでも、情けない姿を晒しても。

 

「カッコ悪いな」

 

『でも、それが俺だ』

 

 その瞬間。顔に冷や水が掛けられたような感覚に陥って、目を覚ます。本は全てが白紙になっている。

 

俺は不思議な魔導書の感覚に、気持ち悪さを感じた。これで本当に魔法が得られたのだろうか。

 

時刻は夕方。そろそろベルとヘスティア様が帰ってくる頃合いだ。俺は魔導書をゴミ箱に捨てて、二人の帰りを待った。

 

 

 




遅くなってすいません!

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