批判・アドバイス等をお願いします(切実)
堕天使さんたちに助っ人が付きました。
「ふむ……昼間にそんなことがあったのか」
オカルト研究部の部室。
「アーシアを助けに行く」と言うイッセーくんたち。
何故かと問うとイッセーくんは昼間に起きたことを話し始めた。
今日の午後―――
学校を休み、公園で自分を鍛えようとしていたイッセーくん。
そこで、彼はアーシアと再会したという。
何でも、彼女は昼休みだったらしい。
そこで、イッセーくんは町を案内することにした。
ハンバーガーショップ、ゲーセン……
そこで、イッセーくんはアーシアさんから、何故フリードたちの仲間になったのかを聞かされた。
何でも彼女は『
幼少の頃、死にかけた子犬を救おうと祈りを捧げたら、その子犬の怪我が治った。
それから、大きな教会に連れて行かれ信者たちを加護と称し癒す日々を送ったという。
しかしある日、怪我をした男性を見つけそれを癒した。ところがその男は悪魔だったらしい。
「悪魔を癒す魔女」―――そうレッテルを張られ、彼女は教会を追われた。
そうして行きついたのが堕天使たちのところであった。
身の上話を終えた彼女に、イッセーくんが 俺と友達になってくれ、と提案したそのときに、レイナーレが現れた。
彼女はアーシアに 教会に戻れ、と言ったという。
アーシアは 人を殺すような所には戻りたくない、と抵抗したが、レイナーレは 計画の為にはどうしても貴女が必要だ。どうしても嫌だというのなら
それでアーシアは抵抗できなくなった。
イッセーくんはアーシアを守ろうとレイナーレに挑んだが、圧倒的な力量差と相性の悪さによって敗北し、アーシアは連れ去られた。
昨日も僕たちを庇おうとしたあたり、本当に
嫌な予感がする。
昨晩は「殺すなと言われている」と聞いたから彼女は安全だと思ったが……、ひょっとすればかなり危険なのかもしれない。
「分かった。僕も行く」
「えっ? でも……」
「僕なら大丈夫だ。それに、連れて行ってくれるなら弾避けぐらいにはなるだろう?」
「……はい、一緒に来てください。お願いします」
「ああ」
◇
夜の帳が落ちた街。
以前イッセーくんがアーシアを案内したという教会の前。
そこからは人と、人ならざる者の気配がする。
イッセーくんたちも敏感に感じ取っていた。
「イッセーくん、リュカさん。これ、図面です」
キバくんが何やら見せてきた。どうやらこの教会の見取り図らしい。
「まあ、相手陣地に攻め込むときのセオリーですよね」
うっ………!
なかなか手厳しいご意見だ。
僕は今まで敵の根城となっていたダンジョンの地図をあらかじめ用意したことがなかった。
そのせいで異世界のロンダルキアへの洞窟ではえらく迷い、あやうく遭難しかけた。
「聖堂の他に宿舎。怪しいのは聖堂だろうね」
「宿舎は無視していいのかい?」
キバくんの言葉に思わず反応する。
僕はどちらかと言うと満遍なく探索する方だ。隅々までダンジョンを探索すると思わぬレアアイテムがあったりする。
……まあ、一刻を争うこの事態に、そんな悠長なことも言ってられないが。
「はい、おそらく。この手の『はぐれ
「どうして?」
イッセーくんが尋ねる。
「今まで敬っていた聖なる場所、そこで神を否定する行為をすることで、自己満足、神への冒涜に酔いしれるんだ。
愛していたからこそ、捨てられたからこそ、憎悪の意味を込めてわざと聖堂の地下で邪悪な儀式をするんだよ」
なかなか難儀な話だ。それにしても、何故それ程信心深い天使や信者が信仰を捨てたのだろう。
何故彼らを神は、教会は追放したのだろう……。
「入り口から聖堂まで目と鼻の位置。一気に突っ切れると思う。
問題は聖堂の中に入り、地下への入り口を探すことと、待ち受けているであろう刺客を倒せるかどうかだね」
そう話している内に教会の扉の前に来た。
おそらく向こうもすでにこちらに気が付いている。
皆もそう思ったのだろう。
トウジョウが躊躇わず扉を蹴り飛ばした。
教会内は荒れ果てていた。
天使や聖女の像は打ち壊され、教会のシンボルである十字架も砕かれていた。
「こんばんは~! 再会だねぇ! 感動だねぇ!」
暗がりから一人の少年が現れた。
声に聞き憶えがある。
フリード・セルゼンだ。
僕を真っすぐ睨みつけている。
「俺としては二度会う悪魔はいないってことになってんだけどさ! ほら、俺、メチャクチャ強いんで悪魔なんて初見でチョンパしちゃうわけですよ!
まして、悪魔に魅入られたクソ人間なんて眼中にもなかったんでござんすよ! 一度会ったらその場で解体! 死体にキスしてグッド・バイ! それが俺の生き様でした! でも、お前らが……特にそこのムカつくバンダナが邪魔したから俺のスタンスがハチャメチャ街道一直線、ダメだよねぇ〜。俺の人生設計を壊しちゃダメ〜!
だからさ! 超イラつくわけで! 死ねと思うわけよ!
つーか、死ねよ! このクソ野郎がよぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!」
「てめぇら、アーシアたんを助けにきたんだろう? ヒャハハハハッ!
あんな悪魔も助けちゃうビッチな娘を救うなんて悪魔様とそのお友達はなんて心が広いんでしょうか!
てか、悪魔に魅入られている時点であのクソシスターは生きる価値無いよね!」
「おい! アーシアはどこだ!」
「んー、そこの祭壇の下に地下への階段が隠されているのでございます。そこから儀式が行われている祭壇場へ行けますぞ」
イッセーくんが聞くとあっさり答えた。
おそらく、四対一でも勝てる、勝って殺せば問題ないと考えたのだろう。
しかし、それはいただけない。
敵の戦力を正確に判断するのは冒険者が生き残る上で必須ともいえる技能だ。
彼の資質はなかなかだが如何せん経験不足だ。
少なくとも自分よりも格上の敵と戦った経験はないのだろう。
だが、筋は悪くなかった。その才能を善いことに使えれば……。優れた戦士になれるだろうに……。
「申し訳ないが、今は急いでいるんだ。いずれ、ゆっくりとお話しようか?」
「ハアアアァァァッ!? 何言っt「ラリホー」るんでござんs………zzz」
僕のかけた睡眠魔法によって、その場に倒れそうになったのを受け止める。
そして、そのまま長椅子に寝かせてあげた。
「え~っと……。リュカさん、今のは……?」
「ああ、ラリホーといってね……。簡単な睡眠魔法さ。簡単だが役に立つ。
祭壇の下に地下への階段があるそうだ。急ごう」
「えっ? あ、はい」
フリードに言われた場所にはきちんと階段があった。
嘘はついていなかったらしい。
奥に進むと扉があった。
この先にレイナーレとアーシアがいる。その上、無数の人間の気配もした。
ギイィィィ……
扉を開こうと手を伸ばしたが、勝手に開く。
儀式場とやらが見えた。
部屋中にフリードと同じ光の刃で武装した神父たちが待ち構えていた。
そして奥にレイナーレとアーシアがいる。アーシアの方は十字架に磔にされていた。
「いらっしゃい。悪魔の皆さん」
「アーシア!!」
「感動の対面だけど、遅かったわね。たった今、儀式が終わるところよ」
儀式が終わる……、遅かったということか。
もっと早く何とかしておけば……、後悔の念を感じたが今はそれどころではない。
「……あぁあ、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「アーシアァ!!」
悲鳴を上げるアーシア。
それを見てイッセーくんが駆け出そうとするがはぐれ悪魔祓いたちが立ちふさがった。
「邪魔立てなどさせん!」
「悪魔どもめ! 消し去ってくれる!」
キバくんとトウジョウが前に出て迎え撃とうとするが――――
「ラリホーマ」
はぐれ悪魔祓いたちが一斉に昏倒した。
それを見たキバくんとトウジョウが目を見張るが、イッセーくんとレイナーレは気にも留めなかった。
「これよ、これ! これこそが、私が欲していた力! 神器! これさえあれば、私は愛を頂けるの!!」
レイナーレの肢体が緑色に輝く。どうやらアーシアの『聖母の微笑』がレイナーレに移ったらしい。
「ふふふ、アハハハハハ! ついに手に入れた! 至高の力! これで、これで私は至高の堕天使になれる! 私をバカにしてきた者たちを見返すことができるわ!」
だが、イッセーくんはそんなことは聞いてはいない。
必死に虫の息のアーシアに呼びかけている。
だが、彼女の呼吸は弱々しい。
「……イ、イッセーさん……」
「アーシア、迎えに来たよ……」
「………はい」
「無駄よ。神器を抜かれた者は死ぬしかないわ。その子、死ぬわよ」
レイナーレが冷酷に宣言する。
別に
つまり、蘇生させる前に神器を奪い返さなければならないらしい。
僕はそんなことを考えていたが、イッセーくんは激怒する。
「――――ッ!! なら、この子の神器を元に戻せ!」
「返す訳ないじゃない。コレを手に入れる為に私は上司を騙してまでこの計画を進めてきたのよ? 彼方たちも殺して証拠は一切残さないわ」
チカラ、か……。その為にここまでするとは……。
「初めての、彼女だったんだ……」
イッセーくんが静かに言った。
「ええ。見ていてとても初々しかったわよ。女を知らない男の子はからかい甲斐があったわ」
レイナーレの瞳には残酷な喜びがあった。
殺す前に精神を徹底的にいたぶる、そんな意図が声色から見え隠れしている。
「大事にしようと思ってたんだ」
「ウフフ、私がちょっとでも困った顔をすれば即座に気を使ってくれたよね?
でも、アレ全部私が仕組んでたのよ。だって慌てふためく彼方の顔、とっても可笑しいんですもの」
「俺、夕麻ちゃんが本当に好きで、マジで念入りにプラン考えたよ。絶対いいデートにしようと思ってさ」
「アハハハ! そうね、とても王道なデートだったわ。おかげでとってもつまらなかったけどね」
レイナーレがイッセーくんを嘲笑する。
見ていられない光景だ。
「……夕麻ちゃん」
「うふふ、“夕麻”。そう、彼方を夕暮れに殺そうと思ったからその名前にしたの。なかなか素敵でしょう?
それなのに死にもしないですぐこんな金髪の彼女作っちゃって。ひどいわひどいわ、イッセーくんったら……。またあのクソ面白くもないデートに誘ったのかしら? ああ、でも田舎育ちの小娘には新鮮だったかもね。こんな楽しかったのは生まれて初めてですぅ、とかなんとか言ったんじゃ「――黙れ」ない……の……?」
我慢できずに止める。
少々、諭さなければならない。
「君はその力を得て『愛を頂ける』と言った…………。君は愛を知っているし、愛することもできる……。なら、どうして他者の愛を踏みにじることができる……? 愛の本質は与えることだ。奪うことじゃない」
言葉と眼差しに力と魂を込める。
この娘がしたことは限りなく愚かだ。
残虐非道……その一言に尽きる。
だが、その根底にあるのは愛だ。
それなら、救う手立てもある。
僕の言葉を聞きレイナーレは震える。
改心してくれたのかとも一瞬考えたが、僕から漏れ出た魔力と闘気に驚いただけらしい。
「御高説どうもありがとう。でも、いいのかしら? こんなところでおしゃべりしてて……」
「何?」
「この子たちの御主人の足止めに私の仲間が向かってるんだけど……。
仲間たちには『協力者』からの“預かり物”を持たせてるの。メカには詳しくないから分かんないけど……、たぶん、その子たちの御主人、死ぬわよ」
「何だって!? リアス部長が!?」
後ろで見守っていたキバくんが驚く。
確かに信じ難い。リアスは今のところ粗削りだが、潜在能力は魔界の魔物級くらいはあるだろう。
だが―――
駒王学園の方角からとてつもない力を感じた。
彼女たち堕天使一党、そしてオカルト研究部のみんなを纏めて殺してもまだお釣りがくる、それくらい圧倒的なものだ。
ヘタをするとこの街が壊滅するかもしれない。
「イッセーくん!! キバくん!! トウジョウさん!! この場は任せる! 僕はそっちに向かう!!」
「―――えっ!? あ、はい!!」
「リレミト!!」
脱出呪文によってすぐに教会に出る。
そして――――
「ルーラ!!」
―――――――――――――――
「リアスさん!! ヒメジマさん!!」
駒王学園の裏手、旧校舎付近の森。そこは火の海になっていた。
力の存在を感じる方に辿り着くとすぐさま呼びかける。
すぐに見つかった。
傷つき地面に倒れ伏している。
二人とも酷い怪我だ。
体中に矢が刺さっておりハリネズミのような有り様だ。
そこには彼女たちの他に三人と“一台”がいた。
一人は赤いボディコンスーツを着た妙齢の女性、カラワーナ。
もう一人は黒いゴシックロリータのファッションを着こんだ金髪の美少女。
あとは帽子にトレンチコートを着た壮年の男性。
彼らは堕天使だ。
その後ろにあるモノは―――――
青鈍色に光るボディ―――
二本の大剣―――
二つの弩弓―――
赤いモノアイ――
背にある巨大な大砲―――
以前行った異世界で知ったそのモノの名は……
―――― スーパーキラーマシン ――――
スーパーキラーマシン:ドラゴンクエストモンスターバトルロードⅠが初出。DQⅨやDQMJ2以降のモンスターズシリーズにも登場。