取り敢えず一人称「うち」、語尾「っす」にしてみたが全然それっぽくならない。
アドバイス、批判、評価を出来たらお願いします。
「これは不味いな……!」
レイナーレの話を聞きすぐに駒王学園に引き返すとそこにいたのは三人の堕天使。
そして殺戮兵器スーパーキラーマシンだ。
リアスとヒメジマはすでにやられ大怪我をし、地に伏している。
レイナーレは『協力者』から預かったと言っていたが……。
“これ”が何なのか理解しているのか……!?
スーパーキラーマシン―――かつて行ったことのある異世界で戦った強大な機械兵士。
神造の殺戮兵器……いや、一説によれば創造神そのものの一部とさえ云われている。僕がその世界にいたときは、宝の地図のダンジョン深くに封印されていた。もし万が一にも地上に解き放たれてしまったら、人間世界が滅亡するかもしれない。
だが、この機械兵からはオリジナル程の力は感じない。
配合によって産み出されたものなのか……?
しかし、純粋な配合で生み出されたモノとは言い難い邪悪さ、歪さを感じる。
オリジナル程の力は感じない……しかし明らかに堕天使たちよりも強い。
いかにリアスたちが優れた才能を持っていたとしても、こいつは些か荷が重い。
否、ハッキリ言って逆立ちしても勝てない相手だ。
「無事かい? ……いや、愚問だったね。生きてるかい?」
「……ええ、何とか」
リアスが息も絶え絶えながら返事をする。ヒメジマの方も死んではいない。
二人の状態を確認すると、次にこちらを見下ろす三人の堕天使に話しかけた。
「やあ、こんばんは。君とは前に会ったね。あとの二人は初めまして」
「ふん、やはり来たか」
赤いボディコンスーツの女、カラワーナが返事をする。
「あんたがレイナーレお姉さまの言ってた人間? うちはミッテルットっす♪」
「……ドーナシークだ」
トレンチコートの男とゴスロリファッションの少女が名乗る。
「ああ、これはどうもご丁寧に。僕はリュカだ。本当はもっと長いけどリュカでいい。
突然で申し訳ないが……これはどうしたんだい? レイナーレさんは『協力者』に提供されたって言ってたけど……、それは一体どんな人なのかな?」
取り敢えず名乗りを返す。そして最大の疑問をぶつけた。
どこからこんなモンスターを調達したのか―――
「詳しくは知らん。
「ふむ……」
明らかに怪しい。彼女たちの話では、自分たちは上層部を騙してまで行動してるという。
そのことから彼女たちは組織……「神の子を見張る者」といったか、その中では末端、良くても中級程度だろう。
この世界の基準で見ても
どう考えてもレイナーレたちに扱えるのものじゃない。
おそらくは“幹部からの使い”と名乗るフードをかぶった男に利用されてると見るべきだろう。
「おしゃべりはここまでだ。前に言ったな……、お前は殺すと!
殺れっ! スーパーキラーマシン!!」
「ショブン! ショブン! ショブン!」
巨大な破壊兵器が向かってきた。
まずは冷静に僕と彼らの戦力を分析する。
相手は四体。堕天使三人とスーパーキラーマシンが一体だ。
堕天使たちの力はさほどではない。
前回戦ったカラワーナも鍛錬不足のためか、あまり強くなかった。
残りの二人も同程度なら、目を瞑って、更に片手でも倒せる相手だ。
厄介なのはやはりスーパーキラーマシンだ。というよりこいつの他は、申し訳ないがハッキリ言ってオマケレベルだろう。
無論、オリジナル程強くはない。性能はおそらく半分以下だろうか。
そのオリジナルとも何度か戦ったことがある。仲間たちと共にではあるがすべて勝った。
その内一度はズッショという男に言われ全裸で倒したこともある。
今の装備は『おしゃれなバンダナ』、『白いTシャツ』、『ブルージーンズ』。
決して性能のいい装備ではないが、全裸で戦ったときほど不味い状況ではない。
つまり、戦って負ける要素はない。
自分一人では、だが―――
グオォォォン!!
スーパーキラーマシンが大剣を振り降ろしてきた。
反射的に飛び退いて躱そうとするが、すぐ側にリアスがいる。
避けると彼女の頭がカチ割られる――ッ!
ガシンッ!!
咄嗟に両の掌で殺戮兵器の巨大剣の腹を挟み込む。
真剣白刃取り――何とか受け止めた。
やはり、そこそこの重さがある。
ウィーーン……
バシュンッ! バシュンッ! バシュンッ! バシュンッ! バシュンッ!
スーパーキラーマシンの攻撃を防げたのは束の間……。
今度は弩弓が装備されたアームが上を向き、数多の矢を打ち上げる。
凄まじい風切り音を響かせながら幾千本もの矢が宙に放たれた。
そして、その打ち上げられた矢は
間に合え!
「スカラ!!」
すぐさま
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッッッ!!!
直後に矢の雨が降り注いできた。
硬化魔法と闘気によって矢を弾く。
結果、一本も刺さることは無かったが、ちょっと背中が赤くなったかもしれない。
何とかなったか……。だが、やはり二人を庇いながら戦うのは難しい。
これまでの冒険では、こうなった場合さっさと見捨てるという選択肢もあった。
回復に手間取るより、生き残った味方の防御と攻撃に専念するのだ。
そして戦闘が終わってから蘇生させればいい。
非情に聞こえるかもしれないが、強敵と戦う場合……いざという時には採用される戦術だ。
だが、それは躊躇われる。何故なら聞くところによればこの世界の悪魔、堕天使は死ぬと魂まで消滅するらしい。
それを思うと見殺しにするのは論外だ。
矢の雨は硬化魔法と闘気があればいい。だが、僕の記憶が正しければ、厄介な技があと二つもある。
気を巡らせ、仁王立ちの体勢を取った。それを見て、堕天使たちが僕を嘲笑する。
「ハハハハッ! 何なんだ、この男はっ! 悪魔を庇おうとはな」
「あはははは、おかしな奴っすね~♪」
「ククッ、……リュカよ……。確かにお前は強い。だが、そいつらを庇いながら我々に勝てる程ではないぞッ!!」
「そう思うかい? ……なら、こうしよう。リアスさんとヒメジマさんを殺さずに君たちを倒せたら……僕の仲間になってくれないか?」
僕の提案を聞いた堕天使たちが更に嘲笑った。
―――やがて、一同を代表してか、カラワーナが答える。
「ふふふ、ああ、いいだろう。
もしお前が勝てたら仲間にでも、愛人にでも、性奴隷にでもなってやる。勝てたらな!!」
「約束だよ」
「ふんっ! いけっ!! スーパーキラーマシン!! 殺せ!!」
殺戮兵器がまた動きだした。
武器を激しく振り回す。
通常の振り降ろしより回転の遠心力が加わってる分強力だ。
敵の斬撃を大防御で受け止める。この技は問題じゃない。
問題は――
キュイィィィン……
背中の大砲が何やら甲高い音を上げ始めている。
それと共に力と光が集束していくのも感じ取った。
これは“あの技”の合図だ。
スーパーキラーマシン上半身のみをぐるりと回転させることで、背をこちらに向け―――
ヴィイイイイイイィィィィィィィッッッッ!!!!!
ぶっといレーザー砲を撃ってきた!
“最後の技”に比べれば威力は大したことはない。
問題はこの攻撃がレーザー……つまり光だということ。
光―――それは、この世界の悪魔にとって弱点。
後ろの二人は掠っただけで大ダメージを受けるに違いない。
だが準備はしていた。事前に僕自身の気と大地の気を呼応させておいたのだ。
ドゴオォォン!
地面からマグマが噴き出した。
そこに透かさず肺で冷やしておいた氷の息を吹きかける。
超高温の溶岩と冷凍ブレスが混じり合い―――
水 蒸 気 爆 発 ! !
「マグマ」の熱と氷の組み合わせによる必殺技、名を「ヴォルバーン」という。
発生した蒸気により辺りが真っ白になる。それによってレーザーの威力も半減した。
殺戮機械と堕天使たちは爆発による衝撃波によってダメージを受けたが、意識を刈り取られる程ではなかった。
そして、スーパーキラーマシンは僕が最も恐れていた最強の必殺技を使おうと構える。
バチッ! バチバチバチッ!
片方の大剣が強烈な輝きの雷光を帯びる。
その剣を大きく振りかぶり――――僕の視界は雷電に覆われた。
ギ ガ ス ラ ッ シ ュ ! !
本来は魔王を屠る勇者の必殺技。
魔力と電流と衝撃波が襲い掛かって来る。
オリジナルではないとはいえ、その威力は決して並ではないだろう。
闘気をより強力にして全身に纏う。そして、リアスたちに被害が及ばぬように仁王立ち。
さて、その攻撃力、一体どれ程のものか――――
「ぬわーーーっっ! ……っと……… ぐっ、………はぁ、……はぁ、……はぁ。……ふぅ」
……かなり痛かった。だが、被弾箇所を覆っていた闘気のおかげか、目立った外傷はないし、骨も折れていないない。
ふむ、問題なく耐えれたか……、だが、服はボロボロだ。この「白いTシャツ」はもうダメだな……。
Tシャツは無残にも真っ黒焦げのボロ布と化した。勿体ないが家に帰ったら処分するとしよう。
「…………ほう、今の一撃を耐え切るとはな。だが、我らの一斉攻撃に耐えれるかな!!」
今が勝機と思ったのだろう。僕とスーパーキラーマシンの戦いを黙って観戦していたカラワーナ、ミッテルト、ドーナシークの三人が一斉に光の槍を投擲してきた。
ドゴォーン!
彼女らの攻撃の衝撃でもうもうと砂煙が発生する。
「フッ、口ほどでもない」
「そっすね~、そろそろレイナーレお姉さまもあいつらを始末しただろーし、帰りましょっか」
――――――――――――――――――――
カラワーナとミッテルトが勝利を確信する。
しかし……
「いや、帰さないよ。君たちは僕の仲間になってミッチリしごかれるんだから」
「―――えっ?」
「最後の攻撃も
リュカは平然と立っていた。
真っ黒焦げのボロ布と化したTシャツの残骸がきれいに吹っ飛び上半身裸となる。
長年の戦い漬けの日々で無駄な贅肉は一切ない。否、無駄な筋肉も一切ない。
純粋な戦いの為だけの筋肉のみで構成されている。
若い肌には歴戦の傷跡が所狭しとあり、奴隷時代の鞭の跡もうっすらと残っている。
カラワーナたちはこのとき悟った。
絶対に目の前にいる男には勝てない。
生きた年月は自分たちの方が上でも、戦いの歴史の濃さが天と地ほどに開いて
いる、と―――
「それに君たちの攻撃で程良く溜まったよ」
「い、一体何が溜まったと―――」
「『テンション』」
テンション――――魔力や闘気ともまた違う精神エネルギー。それを溜めることで呪文や打撃の威力を高めたり、受けるダメージを減らしたりもできる。
「そのマシン兵の攻撃を受ける前に、ちょっとある技を使わせてもらってね。『テンションバーン』というんだけど……」
テンションバーン――――敵の攻撃を受ければ受けるほどテンションを高められるという技
「最高潮までには至らなかったが……。まあ、十分だろう。いくよ」
「―――っま、待て!」
「 爆 裂 拳 ! ! 」
闘気を纏った拳をハイテンション状態で解き放つ。
一発一発が殺戮機械の強固なボディを抉る、砕く、打ち壊す。
一発一発が凄まじい衝撃波を発生させる。
元々ヴォルバーンでかなりのダメージを受けていたらしい堕天使たちに耐えられるはずもなかった。
「きゃああああぁぁぁぁぁっっ!!」
「なああああぁぁぁぁぁぁっっ!!」
「ぐあああぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
三人とも吹っ飛ばされ地面に墜ちた。
◇
「リアスさんも目を覚ましたかい?」
「……リュカさん。……んん……、痛ぅ……。あのロボットと堕天使たちはどうしたの?」
「スーパーキラーマシンは倒した。カラワーナとミッテルト……女性の堕天使二人は捕らえた。だが男の方、ドーナシークには逃げられてしまった」
リアスが周りを見渡す。確かに僕の言った通り
「そう……、ありがとう、礼を言うわ」
「どういたしまして。だが、早くイッセーくんたちの所に戻らなくては―――」
「あら、急がなくてもいいわ。だって―――」
「イッセーは私の最強の
マグマ:DQⅥとDQⅦに登場する特技。消費MP0で、地割れを起こし、地の底からマグマを呼び出す。攻撃範囲は敵全体。1/3の確率で失敗する。また、海上・海中だと確実に失敗する。
ヴォルバーン:DQMBⅡにて必殺技として登場。肩書きは「究極水蒸気爆発」。マグマの杖の「マグマ」と氷属性の技2つを組み合わせると発動。まず巨大な氷の塊を生み出し、その氷をマグマの力で相手に飛ばして敵全員を爆発させる。たまに敵を呪文に弱くすることがある。
テンションバーン:Ⅸより。
爆裂拳:Ⅵ以降に登場する特技。通常の攻撃力のおよそ半分の威力による攻撃を、敵全体にランダムで4回行う。
レーザーの音メッチャ悩んだ……。
それで行き着いたのが
ヴィイイイイイイィィィィィィィッッッッ!!!!!
って……。
さんざん悩んで一番いけない選択をするパターンかもしれない