二柱の神が揃って遠い眼をしているのを見て椿・コルブランドが口を開く。
「主神様よ、そろそろ本題に入らんか」
「そ、そうね。ヴェルフ、
「なに?」
そっぽを向いていたヴェルフ・クロッゾは主神ヘファイストスの提案に顔を戻す。
「俺が駆け出しのこいつらの専属を? ふざけろよ」
結成して一カ月と経ってない新興のファミリアで、ベル達がどう見ても17歳の自分よりも年若く見えるので他のファミリアから
「何を言っておるのだ、ヴェル吉。お前の方こそ足手纏いにならないようにしないといかんぞ」
「は? 駆け出しなんだろ。なんで俺が足手纏いになんて」
半月程度ならばステータス評価Hが妥当なラインで、平均ステータスがCからDのヴェルフではダンジョンの適正階層が全然違ってくる。
専属契約は下っ端鍛冶師には喉から手が出るほどほしいが、相手が零細新興ファミリアの駆け出し冒険者では将来性があるかも分からないのでは躊躇が生まれる。
「お前さんよりもこいつらの方が強いだろうよ」
椿の目から見て、アルスとベルはLv.2前後の雰囲気。駆け出しという話を忘れていた。
鍛冶師として多くの冒険者を見てきた椿の目を信じない理由のないヘファイストスは、ベル達が半月で戦闘が専門職ではないとはいえ数年以上の冒険者歴があるヴェルフ以上の強さを持つと聞いてヘスティアを疑いの目で見る。
「ヘスティア、どういうことかしら? あなたまさか
「違う! 僕は断じてそんなことはしてない!」
「確かにあなたは不正とかはしないタイプだけど、だらける癖があるから」
「そこは申し訳ないけど、もう少し信じておくれよ……」
天界から降りてきてヘファイストスを頼り、追い出されるまで脛を齧って過ごしていただけに微妙に言い返せない面があるヘスティアはヘニョとツインテールを萎れされる。
「…………詳しくは言えないけど、ヘファイストスだけに伝えるよ。こっちに」
立ち上がり部屋の隅に移動してヘファイストスを手招きする。
「詳細は言えないけど、アルス君に成長促進系スキルが目覚めて、その影響がベル君にも及んでいるんだ」
「個人じゃなくて集団に作用するスキルで、それが成長系なんて聞いたこともないわ。レアスキル、よね」
屈んで耳元で囁かれた内容にヘファイストスは左目を大きく見開き、熟考する。
「ああ、成長ではなく飛躍。異常にして異端。明らかに普通の領域を超えた現象だ。一回りも二回りもキャリアの長い冒険者に追いつき、あっという間に突き放して発展を遂げている…………」
アルスを例に挙げれば、Lv.2への歴代最短記録を一年から二週間に大幅に短縮してみせた。
記録保持者であったアイズ・ヴァレンシュタインは今やLv.5の第一級冒険者に至っているが、冒険者になったばかりのアルスにアイズほどの才能があったとはヘスティアにはどうしても思えない。
「…………ギルドへのランクアップの申請は?」
「まだしていない。というか、限界ギリギリまでしないつもりだ」
「まあ、正解でしょうね。それにしたって次の
「二週間よりも一カ月半の方がまだマシだい」
大分感覚がおかしくなっているな、とヘファイストスは思いはしたが、究極的には他人事なので同情はしても神会で味方するぐらいしか出来ることはなかった。
「取り合えず、娯楽に飢えている他の神々がちょっかいをかける前にベル君達には可能な限り強くなってもらう。それにヘファイストスとの明確な繋がりは他の神々への牽制にもなる。悪いけれど協力してくれないか?」
明らかに面倒がネギを背負ってやってきたようなものだが、あのぐうたらなヘスティアが子供のことを思っての行動ならば助けてやりたいとも思える。これもヘスティアの神徳というものだろう。
「いいわ。手伝ってあげる」
「ありがとう、ヘファイストス。僕は良い神友を持った!」
主神同士で合意が出たところでソファに戻ると、意外にヴェルフとベルが意気投合していた。
「自分で言うのもなんだが俺は良い物を出している自信がある。だけどなぁ、全く売れないんだよ、コレが。購入される後一歩で返却されるんだ」
「素人意見だけど武具の名称に問題があるんじゃあ」
「何の問題がある! ベル達が着てる『くさりかたびら』も、そんな無骨な名前じゃなくて
「ネーミングセンスが終わってる……」
ヴェルフが完全に心を開いている状況の推移が理解できず、ヘファイストスは面白そうに二人を眺めている椿を見る。
「私たちが離れている間に何があったの?」
「ようやくヴェル吉が自分が造ったものを買って使ってもらっていることに気づいたのよ。それからはあっという間だ」
「ああ……」
ヴェルフは本人が言うように良い物を造るのだが、壊滅的なネーミングセンスの所為で店での扱いは良くなく、初めて防具が売れたと聞いた時は飛び跳ねて喜んでいたことは伝えたヘファイストスも見ていたので知っている。
ステータスが自分と同等以上で何か事情ありとしても、将来有望な冒険者二人と契約を結べるのならば自身にも箔がつき、事情持ちなのは自分も同じなので目的を達成する為には飲み込める範囲。
「なんにしても、この『よろい作り入門』のレシピで必要な素材は、おおよそ7階層で揃うからお試し期間と考えるなら丁度いいかしら。ヴェルフも到達階層は6階層よね」
「ええ、ソロじゃあ俺のステータスだと6階層が限界です」
「ソロ?」
「Lv.1にも関わらず団長である椿以上の魔剣を製作できるものだから、ファミリア内でも浮いた存在なのよ」
「神曰く、ハブられているという奴だ。いや、ボッチというんだったが」
「うるせぇぞ、椿!」
「こんな感じで頑固な気質と喧嘩っ早さで他の眷族とのいざこざが絶えないのよ」
「はぁ……」
団長である椿にすら噛みつくのだからヴェルフが他の眷属達に遠慮などするはずもないのは、短い付き合いながらもベルにも分かる。
エイナ・チュールが常々ペアでもダンジョンを潜る危険性を懇々と言っていた。実際、サポーターとはいえリリルカ・アーデが入っただけでも出来ることは多くなったので、パーティーを組む必要性は嫌でも分かっていた。
「あなたたちの到達階層は6階層なのよね?」
「はい、つい昨日、6階層まで攻略しました。早ければ明日にも7階層に行こうと考えてます」
「ヴェルフを入れて7階層でパーティーを組んでみるのはどうかしら? 合う合わないはあるだろうし、お互いに専属がいないのだからお試しということで」
「僕達は構いませんが……」
パーティーメンバーが増えるのは喜ばしいことなので、ベル達にとっては否はなくてもヴェルフ当人の了解を得ずには出来ないと視線を向ける。
ソロでの限界を感じていても同じファミリア内では爪弾きにされていて、外部に手を伸ばそうにも『クロッゾ』の名が足を引っ張ってしまっていたヴェルフにとってはこの提案は得にしかならないので拒否する選択肢はない。
「助かるぜ、ベル。明日は頼むな!」
「はい、よろしくお願いします、クロッゾさん」
「俺は家名嫌いなんだ。ヴェルフでいい。堅苦しいのは止めにしよう。俺たちは仲間になるんだからな」
「…………分かった、ヴェルフ」
「ああ、頼むぜベル」
まだ少しぎこちないベルとヴェルフが握手して契約は成立した。尚、アルスは話が長くて寝ていたりする。
「マイペースだな、そっちのは」
「それがアルスの良いところでもあるから大抵のことに動じないし、気にしないタイプだから付き合いやすいと思うよ」
「まあ、これから関係を深めていくんだ。気長にやっていくとするさ」
ベルが寝ているアルスの鼻を摘まんで、「はがっ」と変な声を出しているのを見て二人で笑う。
「どうなるかと思ったけど、上手くやれそうね」
「これでヴェル吉も変わってくれるといいのだが」
落ち着くところに落ち着いたヴェルフに、紹介した側のヘファイトスも安堵する。
今回の主とする目的をおおよそ果たしたので、話をここで終わらせてもよかったのだがヘファイストスは一つだけ気になっていたことがあった。
「そうね。そう言えば、ヘスティア。何か大きな荷物を持ってるけど、結局それはなんだったの?」
ヘスティアが会議室にまで持ち込み、ソファの後ろに置いている風呂敷に包まれている
この話し合いにわざわざ持ち込むぐらいなのだから関係する物だと思っていたら話題に上がることなく終わりそうだったので、ヘファイストスから話を振った。
「ああ、思い出した! ヘファイストスが何か知っているかと持って来たんだ」
素で忘れていたヘスティアの目配せにベルが立ち上がり、ソファの後ろから
風呂敷の中の物が立てたドスンという重たい音に、ピクリとアルスが片目を開けてまた寝た。
「教会の隠し部屋の更に隠しスペースにあった物なんだ。壊れてはなさそうなんだけど使い方が分からなくてね。あそこはヘファイトスの所有物件なんだろ? なにか知っていないか」
「所有しているといっても、半ば押し付けられたようなものだから聞かれても――」
ヘスティアの手で風呂敷の包みが解かれて中身が見えた時、ヘファイストスの口が止まった。
「主神様?」
ヘファイストスは
大きさは四人掛けソファの前に置かれた長机を占領するほどで、四つの足が付いた長方形の台の上部に料理で使うような蓋付きの鍋がくっついたような奇妙な形。
「まさかこれをまた見る日が来るなんて……」
ヘファイストスは言葉を失っているようだったが、ようやく絞り出したように呟く。
「ヘファイストスは
「ええ、良く知っているわ。天界にいる時に私が造った物だもの」
万感の思いが滲み出るように、ヘファイストスの言葉には懐かしさを他者に感じさせた。
「ヘファイストスが造ったということは、鍛冶に関わるものかい?」
「関わるどころか、そのものよ」
不思議な光沢を放つ
「その名も『ふしぎな鍛冶台』。私が天界にいる時に
ベルは正しく神器そのものである名を聞いて驚きを隠せなかった。
鍛冶神であるヘファイストスがその権能を使って創った道具は全てが神話級に等しく、英雄譚に語り継がれる伝説級の武具にも匹敵する。そんな物が今まで暮らしていた直ぐ傍にあったというのだから、英雄譚を読み込んできたベルの驚きは一入だった。
「主神様よ、鍛冶台という話だがどうやって使うのだ?」
椿はヘファイストスの手前、無遠慮に触れはしなかったが角度を変えてふしぎな鍛冶台を見る。
「使い方はシンプルよ。この中に素材を入れて、付属のハンマーでトンカン叩けば、なんとビックリ金属の剣は勿論のこと、木のブーメランになんと布の服までなんでも材質を問わずに装備が作れる」
「ほう、このサイズでも工房の炉と変わらぬとは確かに凄い。そうか、だから
「名前に特に意味はないのよ。私はただ鍛冶台と呼んでいたし、当時の眷属が面白がって付けただけだから」
台の底からハンマーを取り出して、状態を確認し終えたヘファイストスは不備もなく以前と変わらない状態に笑みを浮かべる。
「それほどの物ならば手前も欲しいな。神ヘスティアよ、手前に譲ってはくれぬか?」
「え? いや、しかしね」
「止めておきなさい、椿。あなたではふしぎな鍛冶台は勿体ないわ」
「…………主神様であっても、その言葉は容認できんな」
能力への不信と取られてもおかしくない主神の言葉に椿の右目が剣呑さを増す。
別ファミリアとはいえ、主神と団長の間に流れる張り詰めた空気。ベルなどはただならぬ気配に緊張気味だ。その中にあっても熟睡していられるアルスの肝の太さが今は羨ましい。
「別に椿がどうこうというものではないわ。ふしぎな鍛冶台は担い手と共に成長する道具。初期化してあるから、Lv.5のあなたでは物足りないと感じるはずよ」
言うなれば、熟練の冒険者が駆け出しの武器を使うようなもの。
使い続けていれば自分と共に武器自身も成長していくが、Lv.5という上限が見えてしまっている中では自分に見合うまでに至るかどうかは未知数。
「つまり、担い手になるのならばL.v.1の者が望ましいと……」
「そういうことになるわね。ヘスティア、一つ頼みがあるのだけれど」
「な、なんだい……?」
思ったより大物を見つけてしまった驚きにあわあわとしていたヘスティア。急に話題を向けられたヘスティアはどうしてもっと早く言わなかったのかと怒られるのかと身構える。
「この鍛冶台をヴェルフに貸してもらえないかしら」
「貸すって言っても、あの教会はヘファイストスが所有してるんだろ? あそこで見つけたのだから、やっぱりヘファイストスの物じゃないか」
「一度失われた物に所有権を主張する気はないわ。ヘスティアが見つけてくれたものだから、ヘスティアファミリアと契約したヴェルフが使うのが最も良いと思ったのよ。どうかしら?」
「ヘファイストスが言うなら僕達は構わないが……」
担い手となれと事実上言われたに等しいヴェルフは興味津々な様子で『ふしぎな鍛冶台』を見つめていた。
「俺が使ってもいいのか?」
「自分だから相応しいと思ったのなら止めておきなさい」
真反対な言葉に、ようやくヴェルフは視線をヘファイストスに向ける。
「あなたを選んだ理由は条件があったのとタイミングが良かったからに過ぎないわ。ふしぎな鍛冶台は鍛冶師にとって都合の良い道具だから、思い上がって破滅する担い手もいたことを肝に銘じて、それでもという覚悟はある?」
「聞かれるまでもない」
極限まで熱い熱で、極限まで素材とやり合う。鍛冶師が素材と正面から向き合って、やっと一つの武器が出来る。
「ふしぎな鍛冶台? 大いに結構だ。既に『
魔剣を造れるその体に流れる血が皮肉にも、ヴェルフ・クロッゾが鍛冶の本懐を忘れることを許さない。
「…………ということだけれど、いいかしらヘスティア」
「ああ、よろしく頼むよ、ヴェルフ君」
「はい!」
力強く返事したヴェルフに嬉しそうに頷いたヘスティアならば道を誤ることはないだろうと考え、ヘファイストスは隣でうずうずしている椿に苦笑する。
「問題なく使えるだろうけど、試運転してみる?」
「ここでかい?」
「ふしぎな鍛冶台の良いところの一つは場所を選ばないことよ。素材と鍛冶台とハンマーさえあればどこでも鍛冶が出来る。デモンストレーションみたいなものだから簡単な『せいどうのつるぎ』を作りましょうか。レシピは上げるわ」
――――――――――アルスは レシピブック 『ふしぎな鍛冶入門』を 手に入れた!
――――――――――せいどうのつるぎの レシピを 覚えた!
――――――――――せいなるナイフの レシピを 覚えた!
流石に長机の上に置いたままは良くないので、ベルがふしぎな鍛冶台を持って床に移動させた。
ヘファイストスがヴェルフを連れてふしぎな鍛冶台の下へ連れていき、担い手の認証を行うのをベルとヘスティア、そしてようやく起きたアルスが寝ぼけ眼で見守る。
「――――これでふしぎな鍛冶台はヴェルフを主と認めたわ。後は素材だけれど」
「持ってきたぞ!」
椿は『せいどうのつるぎ』を造ると分かった時点で会議室を出て、必要な素材である『どうのこうせき』を2個と『つけもの石』を持って戻ってきた。Lv.5のステータスを活かした超速度にベルが「早っ」と目を剥く。
「ありがとう。じゃあ、素材はここに…………あら、うちなおしの宝珠が入っているわね。前の使用者が残していたようだけど」
「次は! 次はどうするのだ?」
「俺より張り切るなよ、椿」
「まあ、いいじゃないの。素材を入れると自動的に炉に火が入るから、ヴェルフは準備して」
「お、おう」
上部の鍋部分の蓋を外して、中に入っていた『うちなおしの宝珠』と呼ばれる光る玉を二つ取り出して代わりに素材を入れる。すると自動的に炉の火が入って、たちまち温度が上がり1000℃に到達した。
説明を受けたヴェルフがヘファイストスと入れ替わるようにふしぎな鍛冶台の前で膝をつき、専用のハンマーを持つ。
「まずは叩いて、地金を鍛える。打ち過ぎても、足りなくても駄目。そこは普通の鍛冶と同じよ」
ヴェルフが振り上げたハンマーを幾度も振るい、カーンカーンと音を立てる。
「今の段階では叩くごとに炉心温度が下がっても上げる方法はないから、その前に仕上げるしかない」
カーンカーンとヴェルフがハンマーを振るう度に会議室に音が響く。
「――――これで、どうだ?」
「詳しく見てみましょう」
暫くハンマーを振るい、感覚として上手く出来たと感じたヴェルフの求めにヘファイトスが状態を確認する為、鍛冶中の『せいどうのつるぎ』をじっくりと眺めた。
「今、仕上がればとても出来の良さそうな『せいどうのつるぎ』になりそうよ。後は地金に水を入れれば完成よ」
これまた急いで水を取りに行った椿がヘファイストスに渡す。
「――――大成功、よ。初めてでやるじゃない、ヴェルフ」
水を入れ、鍋を外して取り出した『せいどうのつるぎ+3』の出来の良さに、鍛冶では本当に滅多に人を褒めることのないヘファイストスが目を細める。
「そうですか? へへ……」
椿が羨ましそうに見つめる中、照れくさそうにハンマーを持っていない手で鼻の擦るヴェルフ。
そんな中でアルスがヘファイストスに歩み寄る。
「持ってみる?」
コクコク、と二度頷いたアルスがヘファイストスから『せいどうのつるぎ+3』を受け取った。
「――――」
少し離れて人のいない方を向いて軽く『せいどうのつるぎ+3』を振るう。
ほう、と風斬り音の後にアルスがうっとりと息を漏らしながら感心する。
「アルス、僕も僕も」
「次は手前だ」
羨ましくなったベルはアルスから『せいどうのつるぎ+3』を譲り受けようとしていると、椿も便乗した。
ベルと椿が『せいどうのつるぎ+3』の出来の良さに感心している間に、アルスがヘファイストスに背の『てつのつるぎ』を抜いて何かを頼んでいた。
「え、『
見咎めたヘスティアがアルスの肩を押し留める。
ヘファイストスは最初から入っていた『うちなおしの宝珠』2個と、『せいどうのつるぎ+3』を作った時に生まれた『うちなおしの宝珠』2個を見る。
「丁度いいわ。ヴェルフ、ふしぎな鍛冶台はアイテムを造ると、この『うちなおしの宝珠』を生み出すの。この『うちなおしの宝珠』を使えば既に造られたアイテムを打ち直すことが出来る。必要な『うちなおしの宝珠』が揃ってるから『てつのつるぎ』を打ち直してみなさい」
「みなさいって、簡単に言うがな」
「やらぬなら手前に寄こせ。やはり惜しいぞ、これは」
「椿にはやらねぇよ! 俺がやる!」
――――――――――『てつのつるぎ』を うちなおして 『てつのつるぎ+3』に 強化した!
「今回のことではこちらにばかり得がありすぎるからこれを上げるわ」
帰り際、ヘファイストスはそう言ってアルスに小さな袋を渡してきた。
「この『どうぐぶくろ』は『ふしぎな鍛冶台』と同じように天界から持ってきたものだから、中に入れられる許容限界はないの。冒険者にとって垂涎の物だから注意して使ってね」
――――――――――アルスは、どうぐぶくろを 手に入れた!
本作では『ふしぎな鍛冶』はヘファイトスが天界にいる時に
『ふしぎな鍛冶』の『とくぎ』に『ヘパイトスの炎』があるのでその繋がりです。
そしてドラクエの謎アイテム、どんなに物が入っても膨らまない『どうぐぶくろ』もヘファイトス製として入手です。