ダンまち×ドラクエ   作:スターゲイザー

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第46話 無理無理、無問題

 

 

 

 

 

 昼前にダンジョンから地上に帰還したアルス達は、昼食を取ってからギルドに赴いた。

 予定通りの時間に現れたアルス達を出迎えたギルド職員エイナ・チュールの案内で、都合三度目となる談話室にやってきた。前二回使用した談話室は現在使用中とのことで、今回はその隣の談話室である。

 

「うん、ちゃんと14階層に行かずに帰って来てエラい!」

 

 部屋の作りは隣とほぼ同じの談話室で腰を落ち着かせたエイナの第一声がそれだった。

 

「エイナさんは僕達を一体なんだと思っているんですか?」

 

 三人ソファの真ん中に座るベル・クラネルは困ったように尋ねる。

 

「一つのことをしたら十の面倒を引っ付けて帰ってくる問題児」

「そこまで言いますか、エイナ様」

 

 副団長として同行したリリルカ・アーデがエイナの言い方に眉を顰めた。

 

「アーデ氏、今までヘスティアファミリアが巻き込まれてきた騒動を思い返しても同じことが言えますか?」

 

→俺は神様の名に誓って誓ってみせよう!

  今日は良い天気だな……

 

「…………アルス様、この前、ヘスティア様の名前でツケてましたよね」

「あれだけ怒られておいて良く自信満々に宣言できるよ」

 

 呆れるリリルカとベルに、アルスはそっぽを向いて口笛を吹いて誤魔化す。

 一人で勝手に自爆したアルスに仕方ないなとお姉さん風を吹かせたエイナが更なる追及をしようとした二人を抑える。

 

「アルス君は本当に変わらないねぇ。なにはともあれ、無事に問題なく帰って来てくれて良かったよ。今日は三人だけ?」

「ダフネさん達は上層に残って武具の習熟に努めると、ヴェルフは終わった後の装備の整備の為に付き合ってます」

「Lv.を考えれば上層ならば三人でも大丈夫か」

 

 ダフネ・ラウロス、カサンドラ・イリオン、ヴェルフ・クロッゾの三人ともLv.3。魔導師がいないので火力に不安は残るが怪物の宴(モンスターパーティー)に合わなければ上層ならば何の問題もない。

 頷いたエイナは用意していた純白の封書を取り出して机の上に置く。

 団長として、代表してベルが封書を手に取る。

 高級だと直ぐに分かる書状の手触り、そしてギルドの印璽が施された封蝋は正式な書類として機能する。

 

「それがギルドからの通達。ヘスティアファミリアのファミリアランクが上がることが正式に決まったから、一人一人の向上は必要なことかもしれないね」

 

 ギルドからの正式な通達書を示す印影がしっかり押されている一枚の羊皮紙に綴られているのは、等級(ランク)の昇格。

 

「上がるということは、FかEですか?」

 

 封書の中身を改めようとしていたベルは、少し前に『G』に上がったばかりなので一つ、多くても二つ上がる程度だろうと推測を口にした。

 

「D」

「へ?」

「だから、D」

 

 聞き間違いかとベルはエイナに聞き返したが、返ってくるのは同じ答えだった。

 羊皮紙に目を落とせば、はっきりとファミリア等級が『D』と書かれていた。見間違いかと目を擦ってみても記された文字は変わらない。

 

「…………前はGですよね。二つぐらい飛び越えてません?」

「仕方ないよ、ベル君。アポロンファミリアはランクDだったんだ。ヘスティアファミリアはそのアポロンファミリアに勝ったんだからDになってもおかしくないでしょ?」

「ないでしょ、と言われても、僕達はたった6人しかいない弱小ファミリアですよ。それがいきなりDなんて……」

「ベル君、人数が少なくてもLv.4やLv.3しかないファミリアは弱小じゃないよ」

 

 ベルとエイナがそんな会話をしている横で、等級が上がるということは比例してギルドへの上納金が上がるということであり、この結果を予測していたリリルカはギリギリと歯ぎしりする。

 

「DどころかCにすべきという意見もあったんだ」

 

 流石に『C』にされるのは看過できぬとリリルカが羊皮紙から顔を上げた。

 

「しかし、流石にCともなればオラリオでも大規模派閥と見なされてもおかしくはないはずです」

「うん、ヘスティアファミリアは精鋭揃いでも人数が少ないというのと、結成してからまだ期間が短いということを考慮してDに収めようという結論に至った。けど」

「人数はLv.が上がれば意味が無くなるということですか」

「少数精鋭のファミリアがAランクになった例もあるからね。流石に6人は少ないけれど、Lv.5、Lv.6と上がって行けば留めておくことは出来なくなる」

 

 そんな簡単にランクアップするものかと普通ならばツッコまれるが、今までの成長速度を考えれば決してエイナの言うことも夢想の領域にあるとは断じれない。

 未来の苦労を既に背負ってしまったような顔をしているリリルカに、流石に可哀そうだと思ったエイナは話題の転換を試みることにした。

 

「とまあ、未来の話は置いておくとして、探索系のファミリアは一定の(D)ランクに辿り着くと必ず一定周期で遠征に向かうことが義務付けられるの。ヘスティアファミリアにも近々遠征が言い渡されると思う」

 

 いずれファミリアが成長していけば必ず下される強制任務(ミッション)について、団長なのだからとエイナから知識として詰め込まれていたがベルは早くも辿り着いてしまった現状に実感が追いついていなかった。

 

「遠征、ですか」

 

 ベルの呟きに、エイナが頷く。

 

「通常なら到達階層を一つ増やしたり、新たな採取物や採堀物の発見。未開拓領域の地図作製でも構わない。階層主の討伐でも認められるね。大抵のファミリアは到達階層を増やすことが多いよ」

「通常、と前置きを置いたということは、ギルドでもヘスティアファミリアの扱いに苦慮しているのですか?」

「到達階層が上層までのファミリアがDランクになった前例なんてないからね」

 

 明らかな含みのある言い方から然もありなんな返答が返ってきた。

 なにかベルは申し訳なくなり、頭を下げると若干遠い目をしたエイナは気にしなくていいと手を振る。

 

「中層最下層の24階層は到達基準でLv.2、アビリティ評価はCからS。この時点でLv.だけを見るならヘスティアファミリアは下層にも進出出来るけど」

 

 エイナの言葉を引き継ぐように続いてリリルカが口を開く。

 

「到達階層が上層までのファミリアがいきなり中層を飛び越えて下層まで、とは聞く人によってはいらぬ疑いを招きかねないというわけですね」

 

 分かりやすいところだとギルドの横暴だと言い出しかねない者もいるので、ギルドは自ら問題を作る真似はしない。

 

「かといって適正階層ではない遠征を出したところで成長は見込めない」

管理機関(ギルド)はダンジョンの開拓や、新たな資源の発見を常に求めてる。新進気鋭のヘスティアファミリアにギルドは大いに期待しているんだ」

 

 個人ではなくファミリアごと異常な成長速度を示す、正しく異常事態と呼べるレベルのスキルの発露。未知であるからこそ、どこまで化けるか想像もできない。故にギルドはヘスティアファミリアに期待しているのだと。

 

「Lv.4複数がいることも踏まえ、現在の到達下層が13階層であることから、事前に自派閥で遠征を行い到達階層を増やすように指示が出たんだ」

「強制任務が無理くりと言われないように、その前に自分達で到達階層を増やしておくようにって事ですか」

「有体に言えばね」

 

 指示の裏側に込められた意図を口にするとエイナは肯定する。分かっていなかったベルは成程と納得して頷いたが、当の本人であるリリルカの表情は渋い。

 現状のパーティーならば中層でも十分対応できるので心配はないとはいえ、ギルドの期待というものは重いものだと嘆息する。

 

「実際、ギルドはヘスティアファミリアへの強制任務では何階層を想定しているのですか?」

 

 重い期待にある程度の推測は出来るがギルド職員の口からはっきりとさせておきたかった。エイナは一度ベルに視線を向けてから、少し言葉を選ぶように口を開く。

 

「私の予想ではアポロンファミリアの到達階層である20階層じゃないかと思ってる」

戦争遊戯(ウォーゲーム)に勝ったのだから、まずはそこからと考えるのが自然な考えでしょう」 

 

 エイナの予測はリリルカの予測と合致している。ヘスティアファミリアのパーティーのLv.を考えれば無理のない階層であり、このまま順調に攻略を進めればそう遠くない内に到達したであろう。

 問題は強制任務が発せられるのが果たして何時なのかということ。

 

「強制任務が下されるのは何時になると?」

「現状の到達階層と今までの階層突破速度、みんなのLv.とか色々と鑑みて強制任務が発せられるのは早くて半月から一ヶ月以内」

「はっ!? 半月の間に13階層から20階層前まで行かなければならないのですか」

「自前で遠征して、その後にも遠征って体が持つのかな……」

 

→普通に行けるんじゃない?

  無理無理、無問題

 

「行けそうだから困ってるんですよ……」

「遠征経験のある元アポロンファミリアの二人もいるからね。無茶ではあるかもしれけど、無理ではない範囲をギルドも探っているんだ」

 

 期間が短いが既に20階層まで到達した経験のあるダフネとカサンドラがいる。未だ到達階層が13階層のヘスティアファミリアに20階層まで到達せよというのは無茶な話ではあっても、Lv.を考えれば無理ではないかと思えてしまう。

 頭を抱えるベルとリリルカに、このままでいけないとエイナは話題転換を図る。

 

「その新しく入った二人はどう? 喧嘩とかしてない?」

 

 ダフネとカサンドラはヘスティアファミリアに入った経緯が経緯だけにエイナは心配していた。

 

「はい、大丈夫です。特に問題なく、上手くやっていけてると思います」

 

 特に人間関係での問題は何も起こっていないと聞いて、ほっと胸を撫で下ろしたエイナにリベルは続ける。

 

「13階層、中層に進出しても二人が入ってくれて出来ることが増えたので問題なくやれました」

「全員が中層全域どころか下層にも挑める人員だもんね」

 

 その内の半数が一カ月前までLv.1という意味不明な状況にエイナは表情を引き締める。

 

「でも、だからといって安易に下層にまで行こうとするのは認めないからね。中層は上層とは違うんだから」

「ダフネさんも似たようなことを言ってました。正直、13階層ではそこまで言うほど上層との違いを感じられなかったんですけど」

「みんな同じことを言うよ。そうやって、13階層を問題なくやれたと安心して、無策で14階層に挑んだ多くの冒険者が亡くなっているんだ」

「そんなに14階層は上層や13階層と違うんですか?」

 

 ベルの疑問に、エイナは頷く。

 

「14階層こそが最初の死線(ファーストライン)と呼ばれているんだ。左程上層と変わらない13階層で油断した冒険者は14階層の異常に対応出来ない。断言してもいいよ、今までダンジョンで得た経験を覆されるから」

「そんなにですか……」

 

 13階層を油断せずに戦えるならば14階層でも戦えるはずだという思いもあるので楽観視していた部分がある。

 中層は上層とは全く別物だと、以前からエイナから何度も聞いてはいたものの、それを実感していなかったベル達にとっての危機感が一気に増す。

 表情が変わったベルにエイナは微笑んだ。

 

「14階層の詳細は地図情報(マップデータ)を確認すれば分かるから、しっかりと見ておいた方がいい」

「事前に見ていいんですか?」

「うん、寧ろ中層からはしっかりと見てほしい。後、上層では地図を作るように言ったけど、中層以下はもう無理にしなくていいよ」

 

 上層ではギルドの地図情報(マップデータ)に頼らず、自分達で地図情報(マップデータ)を作れと口を酸っぱくして言っていたのに、中層からはもうしなくていいというのは何か理由があってのことだろうかと考える。

 

「探索し尽された上層はともかく、中層以下はどんな罠があるか分からないから、Lv.が高くても慣れていないと、あまりにも危険すぎる。逆に安全が確認されている正規ルートを通るべきだよ。現れるモンスター、希少モンスターも確認しといてね」

 

 エイナの言葉をしっかりと胸に刻み込む。

 

「上層とは全然対応が違うんですね」

「強ければ上層なら多少油断したとしても取り返せるけど中層以下はそうではないから。安易に地上に戻るには遠すぎて、上層で問題ないと中層に進出したLv.2が亡くなることも多いんだ。備えられることは備えてほしい」

 

 エイナの真剣な眼差しにベルは頷いた。それはリリルカも同じだったようで神妙な顔で頷いている。アルスは鼻提灯を作って寝ていた。

 緊張感の無いアルスに逆に安心感を覚えたエイナは話題を進める。

 

「まさか中層の話をこんなに早くするとは思わなかったよ。ここで前に話した時はアルス君だけがLv.2なのに、一ヶ月も経たない内に三人共Lv.4になるなんて、あの頃の私に言っても信じられないだろうなぁ」

「僕達もそうですよ。なにがどうなってこうなったのか、未だに困惑する時がありますから」

 

 ベルは苦笑しながら、呼吸の度に大きさを変えるアルスの鼻提灯を突いてみたい衝動に駆られるがなんとか抑えた。

 

「リリのLv.4へのランクアップの公表時期はどうしましょう」

「やはり出来るだけ遅らせたいんだ。いいかな、アーデ氏?」

「ええ、急ぐ必要はありません」

 

 ですが、と暗い表情でリリルカが続ける。

 

「今までの経験上、あまりそういう話をしていると、数日で次のLv.にということになりかねないので止めておくべきかと」

「そうだよね。そうなんだよね」

「す、すみません」

「謝らなくていいよ、ベル君。私ももう諦めてるから」

 

 エイナは乾いた笑い声を響かせる。アルス達はエイナ想像以上に成長のスピードが速いのだ。その次もまたすぐ来るだろうと予測するのは至極当然の話である。もうこれは諦めるしかないと悟るのも仕方ないだろう。

 未来に訪れるバラ色の悲劇を見たくなくて、今の状況に目を向けることでエイナは心の平安を保つ。

 

神会(デナトゥス)で二つ名を賜ったんだよね、おめでとう」

 

 神会(デナトゥス)、それは三ヶ月に一度だけ開かれる神の会合。

 ほぼ有名無実だが管理機関(ギルド)からも認められる神々による諮問機関。交わされる討議は不真面目かつふざけた内容が多いものの、冒険者の一生に関わる称号の進呈『命名式』や、オラリオで開かれる催しの発案・精査する場でもある。

 参加できるのはLv.2以上の上級冒険者を眷属に持つ主神のみ。ここに主神がいるということは、オラリオの主力ファミリアに名を連ねた証なのである。

 先日の神会(デナトゥス)でランクアップを果たした者の二つ名が付けられた。それはこの場にいる三人と、今は上層でダフネ達と一緒にいるヴェルフも同様で。

 

「僕が『白兎の脚(ラビット・フット)』で、アルスが『白兎の剣士(ラビット・ソード)』でしたよね。幾ら容姿から兎を連想しやすいといっても、寄せ過ぎじゃないですか」

 

 ベルとしては、実際に付けられた暁の聖竜騎士(バーニング・ファイティング・ファイター)等のゾクゾクとするような洗練されてカッコいい二つ名を求めていたのだが、安直に過ぎるのではないかと思ってしまう。

 

「聞いた話では、神々としては双子だからどうせならフレイヤファミリアのガリバー兄弟の『炎金の四戦士(ブリンガル)』に寄せたかったらしいよ。最初は『未完の大器達(リトルルーキーズ)』って意見もあったけど、もうLv.4になっているのに未完はないだろうって、今の二つ名に成ったんだって」

「僕はそっちでも良かったのに」

「神々が決めたことだから、次の神会に期待するしかないんじゃない?」

「別に『白兎の脚(ラビット・フット)』が嫌ってわけじゃないんですよ」

 

 何故かヘスティアは無難を勝ち取ったぞと泣いて喜ぶほどだったので嫌とも言えず、ベルはモゴモゴと口の中で言葉を繰り返す。そんなベルをリリルカはジトーっとした横目で見る。

 

「ベル様やアルス様はいいじゃないですか。私なんて『小さな爆弾娘(リトル・ボマー)』ですよ!」

 

 叫ぶリリルカは戦争遊戯でのかき回し具合から付けられたらしい。

 

「『派閥潰し(ファミリアクラッシャー)』よりかはマシですけど、もっと良いのがあったでしょうに……」

 

 戦争遊戯(ウォーゲーム)でリリルカも景品になったことと、ソーマファミリアも解散一歩手前になった原因なので理解は出来るが、実際はソーマファミリアは解散はしていないし、アポロンファミリアの件は後追いなので少し無理くりがあるとのことで却下されたとの事。

 

「はは、まあまあ、ヴェルフは『不冷(イグニス)』でしたっけ。カッコいいな」

「リリと変えてほしいです」

 

 元ヘファイトスファミリアのヴェルフはアポロンファミリアの神の宴でヴェルフがアルスに言った言葉を聞いていた神がいて、「不冷(イグニス)」に迷うことなく決定。

 

「神会でアルス君の成長促進系スキルのことが広まって、街中で追い回されたって聞いたけど大丈夫なの?」

「大丈夫かといえば、まあ大丈夫です。慣れているので」

 

 光の消えた目でベルは諦観を滲ませて答える。

 

(そういえばヘスティアファミリアって毎回追いかけ回されてる気がするような)

 

 触れてはならない話題だと察したところで、ヘスティアファミリアの安全が気になってしまった。

 

「あの廃教会(ホーム)だと夜とか危なくない? 上層部に掛け合って神々を止めてもらおうか?」

「こうなることが分かってたので、ヴェルフは自分の工房、僕達はまだヘファイストス様のホームにお世話になっています。ダフネさんとカサンドラさんには申し訳ないけど、ホテルに泊まってもらっているんです。勿論、費用はヘスティアファミリア持ちで」

「今は良くても、何時までもそうしているわけにはいかないよね?」

「ええ、なのでアポロンファミリアから徴収したお金でホームの修繕と改修を大々的に行うことになりました」

 

 期せずして大金が舞い込んできたので、資金面では問題ない。元々、少しずつ修繕してたので、この機会に一気に行ってしまおうという主神ヘスティアの判断だった。

 

「この機会にヘファイストス様が所有している分も含めて、あの一帯の土地と建物を買い上げてゴブニュファミリアに既に依頼してあるんです」

 

 アポロンファミリアから得られた資金の殆どはこれで無くなってしまうが、元は自分達で稼いだわけではないあぶく銭なのでその方がいいだろうとファミリアの意見の大半で一致した。

 

「なので、遠征の話は渡りに船ですね。遠征に行っている間に一気にやってもらいましょう」

 

 何時までもヘファイストスファミリアにお世話になっているのは申し訳ないし、ダンジョンに籠っている間に作業をしてもらった方が都合が良い、

 

「いきなりダンジョンに何泊するのも危険だから。まずは一泊から様子を見てね」

「はい、分かりました」

 

 そろそろ話が終わりそうだと察して目を覚ましたアルスはソファのクッションの隙間に紙が挟まっているのに気づいた。

 

――――――――――アルスは レシピブック 『続ドラゴン装備図鑑』を 手に入れた!

――――――――――ドラゴンキラーの レシピを 覚えた!

――――――――――ドラゴンバスターの レシピを 覚えた!

――――――――――ドラゴンシールドの レシピを 覚えた!

――――――――――ドラゴンメイルの レシピを 覚えた!

 

 

 

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