ダンまち×ドラクエ   作:スターゲイザー

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明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


第76話 ここは逃げるしかない

 

 

 

 

 

 15階層から13階層にある野営地に向かう為、14階層を移動中に突如として起こったダンジョンの異変の直後、下層を生息域としているはずのアンフィス・バエナ(階層主)が突如として現れた。

 

「ど、どうしてここに29階層の『階層主(モンスターレックス)』が――」

 

 白亜の竜鱗を全身に纏った双頭の竜(アンフィス・バエナ)の突然の出現に、タケミカヅチファミリア団長のカシマ・桜花は驚きも露わに見上げることしか出来ない。それほどに天井に向かって首を擡げているアンフィス・バエナの存在に現実感が無かった。

 

「何の準備もなしに相手をするようなモンスターじゃない。撤退を!」

「撤退と言っても上層への道は『階層主(モンスターレックス)』の向こう側です!」

 

 一早く我に返ったダフネ・ラウロスの指示に、アンフィス・バエナが進路上にいることからヤマト・命が悲鳴のような声を上げる。

 

「上が無理なら下へ!」

 

 下層の階層主から離れられるなら安全な地上に向かうよりも下の階層に下りてしまえばいい。

 

『オオオオオッ!』

 

――――――――――アンフィスバエナは なかまを よんだ!

――――――――――まもののむれが あらわれた!

 

 ダフネの指示に従い、後方へと身を翻したところでアンフィス・バエナが『蹂躙の咆哮』を上げて、下層の階層主の呼び声に応えて現れたモンスター達が道を塞ぐ。

 

「ちっ、逃げ場も塞がれた!? アルス!」

「ベギラゴン」

 

――――――――――アルスは ベギラゴンを となえた!

――――――――――まもののむれに ダメージ!

――――――――――まもののむれを やっつけた!

 

 今は悠長に時間をかけている余裕はない。アルス・クラネルは即座に持ちうる最大威力と効果範囲を持つ 『閃光魔法(ベギラゴン)』で下の階層への道を塞いでいたモンスター達を掃討する。

 超高温の熱風の余波は天井を見上げていたアンフィス・バエナにも届き、不快そうに冒険者達を見た片方の首の口の奥から蒼炎が生まれる。 

 

『オオオッ!』

 

――――――――――アンフィスバエナは 焼夷蒼炎を はなった!

 

「バギマ!」

 

――――――――――ダフネは バギマを となえた!

――――――――――焼夷蒼炎と バギマは 相殺された!

 

 アンフィス・バエナが吐いた『焼夷蒼炎(ブルー・ナパーム)』を見たダフネが咄嗟に『真空魔法(バギマ)』を放って散らすことで直撃を逸らした。

 散らされた『焼夷蒼炎(ブルー・ナパーム)』がアルスが放った『閃光魔法(ベギラゴン)』の効果範囲外にいたモンスター達に降りかかる。

 

――――――――――まもののむれに ダメージ!

――――――――――かまいたちを たおした!

 

 運悪く大きな『焼夷蒼炎(ブルー・ナパーム)』の塊が当たってしまった『かまいたち』が悲鳴を上げる。蒼炎を消そうと海面を転がるも『焼夷蒼炎(ブルー・ナパーム)』は燃え続け、やがてダメージが一定値を超えて魔石だけを残して消滅した。

 

「炎が水に触れても燃えてる……」

「あの青い炎には絶対に触れないで! 当たれば体に纏わりついて生半可な水をかけても暫く燃え続けることになる!」

 

 海面で消えずに火が燃え続けるという常識外の光景にヒタチ・千草が絶句する。

 水を蒸発させながら尚も燃え続ける『焼夷蒼炎(ブルー・ナパーム)』の特性を告げるダフネに、マジかと呟きを漏らしながらヴェルフ・クロッゾが顔を顰める。

 

『オオオオオッ!』

 

――――――――――アンフィスバエナは なかまを よんだ!

――――――――――まもののむれが あらわれた!

 

 減った分のモンスターをすぐさま補充するかのように『蹂躙の咆哮』を上げてモンスター達を呼び寄せるアンフィス・バエナ。

 

「えいやっ!」

 

――――――――――命は なぎはらった!

――――――――――まもののむれに ダメージ!

 

「おぉっ!」「っ!」

 

――――――――――桜花と千草の こうげき!

――――――――――2人の いきを あわせた コンビネーションこうげき!

――――――――――まほうじじいに ダメージ!

――――――――――まほうじじいを たおした!

 

 続々と集まってくるモンスターにタケミカヅチファミリアの三人が各々で対処するが、ここは海が広がる14階層。安全な足場が少なく、モンスターが近くに来るまで攻撃行動に移れず、このままではモンスター達に(たか)られてしまうのは目に見えていた。

 

「その場で飛べ、お前ら!」

 

 『迷宮脱出魔法(リレミト)』を使えるベル・クラネルがいない以上、14階層を必ず通らなければならない。ヴェルフには『足場構築魔法(トラマナ)』があるが構築できる範囲は大きくはなく、万が一の為に広範囲に足場を作れる手段として事前に準備をしていた深蒼の長剣を取り出す。

 

「氷鷹!」

 

――――――――――ヴェルフは 魔剣を はなった!

 

 大上段から振るわれた深蒼の長剣の先から冷気が迸り、指示に従って飛んだアルス達の真下の海が凍り付いていく。

 アルス達が着地した時には広範囲が氷に覆われ、浅くとも足首まで海に浸かっていた先程までとは違って確かな足場が出来ていた。

 

「ナイス、ヴェルフ!」

「そう何度も使えないから早めに倒してくれよ!」

 

 対アンフィス・バエナ(階層主)では必須とも言える足場の構築を褒めるダフネに答えながらヴェルフは魔剣(氷鷹)を仕舞う。

 

――――――――――ヴェルフは 無心で きりはらった!

――――――――――おばけパラソルに ダメージ!

――――――――――おばけパラソルを たおした!

 

 ヴェルフが足のような傘の柄のような部分が凍り付いて身動きが取れない『おばけパラソル』を撃破している間に、アンフィス・バエナが体を見悶えさえて海面上の氷を破壊する。割れた氷が島のように浮かぶ。

 

「メラミ」

 

――――――――――アルスは メラミを となえた!

 

『ォオオオ!』

 

――――――――――アンフィスバエナは 紅霧を はなった!

――――――――――赤いキリの チカラで 魔法は かきけされた! 

 

 砕かれた氷上の欠片を飛び移りながらアルスが放った『火炎魔法(メラミ)』はアンフィス・バエナが放った紅の霧に触れた途端に減衰していき、やがて完全に掻き消された。しかし、アルスは頓着せずに吐かれた紅い霧に紛れて接近する。

 

「はっ!」

 

――――――――――アルスは 渾身切りを はなった!

――――――――――アンフィスバエナは 剛鱗化を おこなった!

――――――――――アンフィスバエナの しゅび力と魔法耐性が かなり あがった!

――――――――――アンフィスバエナに ダメージ!

 

 確かな一撃がアンフィス・バエナに叩き込まれたが、紅い霧が晴れて明らかになったその姿には白亜の竜鱗が砕かれて血を流しているが、ダフネが想定したものよりダメージが小さい。

 

「なんだ? 鱗の色が変わったぞ」

 

 桜花が白亜の竜鱗の色がより鮮やかになっていることに気づいた。

 

「アルス殿の一撃を受けたのにダメージが少ない。まさか物理耐性を上げた?」

「おいおい、さっきの赤い霧で魔法を掻き消されたってのに、物理でも隙が無いとか反則だろ!?」

「なら、こっちだって支援魔法(パフ)をかけていくだけよ! ピオリム!」

 

――――――――――ダフネは ピオリムを となえた!

――――――――――アルスたちの すばやさが すこし あがった!

 

 ダフネは仲間全体の速度を上昇させる『速度上昇魔法(ピオリム)』をかける。

 

「おぉっ!」「えいやっ!」

 

――――――――――桜花と命の2人の いきを あわせた コンビネーションこうげき!

――――――――――ミス! アンフィスバエナは ダメージを 受けない!

 

 桜花と命が左右に別れて攻撃を叩き込むも、『剛鱗化』で守備力を上げているアンフィス・バエナの竜鱗を砕けない。

 不遜なる冒険者を見下ろしたアンフィス・バエナの両首が動く。

 

『オォッ!』

 

――――――――――アンフィスバエナの こうげき!

 

「っ!」

 

――――――――――カウンター!

――――――――――千草の こうげき!

――――――――――ミス! アンフィスバエナは ダメージを 受けない!

 

 敏捷値で命に劣る桜花を狙ったアンフィス・バエナの目を狙った千草の矢は閉じられた瞼を突破する威力は無かったが、二人が退避するだけの時間は十分に稼いだ。

 

「おらぁっ!」「やぁーっ!」

 

――――――――――ヴェルフは かぶと割りを はなった!

――――――――――ダフネは らせん打ちを はなった!

――――――――――連続で アンフィスバエナに ダメージ!

 

 三人が注意を引いている間に背後に回り込んだヴェルフとダフネの攻撃にアンフィス・バエナが僅かに押し込まれる。

 

「よし! この調子で――」

『オオオオオオオオオオ!!』

 

――――――――――アンフィスバエナは 絶望の触詩を はなった!

――――――――――この場にいる者たちに かかっている すべての 特殊効果が かきけされた!

 

「あ、あれ?」

 

 ビリビリと階層全体に響き渡るアンフィス・バエナの雄叫びが轟いて直ぐに命は自身の体を覆っていた黄色の光が消え、回り込んで次の攻撃の機会を伺っていた中で明らかに遅くなった移動速度に気づく。

 

支援魔法(パフ)を掻き消された?」

「それだけじゃない。アイツの鱗の色も元に戻ってる」

 

 『速度上昇魔法(ピオリム)』をかけたダフネは移動速度が落ちた理由に辿り着き、ヴェルフはアンフィス・バエナの竜鱗の色が元の戻っていることを指摘する。

 

『オオオッ!』

 

――――――――――アンフィスバエナは 焼夷蒼炎を はきだした!

――――――――――アルスたちは ひらりと みをかわした!

――――――――――しかし まわりこまれて しまった!

 

 撒き散らすように放たれた『焼夷蒼炎(ブルー・ナパーム)』を飛び退いて躱すも、唯一のLv.1である千草の回避動作が遅いことに気づいたアンフィス・バエナの行動は素早かった。

 

――――――――――アンフィスバエナは 大きく クチをひらき 千草めがけてくらいついた!

――――――――――桜花の かばう!

――――――――――桜花は 千草を かばった!

――――――――――なんと 桜花は たべられてしまった!

 

 回避方向が近かった桜花が咄嗟に千草を突き飛ばすも、自身は大きく開かれたアンフィス・バエナの口からは逃れることが出来なかった。

 

「桜花!?」

 

 千草が受け身を取りながら氷上を起き上がった時には桜花の体がアンフィス・バエナに噛みつかれていた。

 

「命、俺をアンフィスバエナに向かって投げつけろ! そしてアルスは俺に『鋼鉄化魔法(アストロン)』をかけてくれ! 」

「え?」

「いいからやってくれ!」

「ええいっ、ままよ!」

「アストロン」

 

――――――――――アルスは アストロンを となえた!

――――――――――ヴェルフの からだが てつのかたまりに なった!

 

 意味が分からなかった命は取り敢えず言われたように走ってきたヴェルフの『まほうのよろい』を掴み、一回転してアンフィス・バエナに向かって投げつけた。水平に向かって飛ぶヴェルフの移動上にいたアルスが横を通過する時に『鋼鉄化魔法(アストロン)』をかける。

 

――――――――――アルスたちの 超れんけい!

――――――――――忠義の鉄塊!!

 

『オオオッ!』

 

――――――――――アンフィスバエナは 焼夷蒼炎を はきだした!

――――――――――ヴェルフの からだは てつのかたまりとなり なにものも うけつけない!

 

 鉄の塊となったヴェルフに桜花を噛みつけているとは違う首から放たれた『焼夷蒼炎(ブルー・ナパーム)』が当たるもダメージは無い。

 『焼夷蒼炎(ブルー・ナパーム)』を突破してアンフィス・バエナに突き刺さる。

 

――――――――――アンフィスバエナに ダメージ!

――――――――――アンフィスバエナは 桜花を はきだした!

――――――――――ヴェルフの アストロンが とけた!

 

 胴体部分にぶつかってきたヴェルフによってアンフィス・バエナはダメージから桜花を吐き出した。落ちてきたところをダフネが回収してアンフィス・バエナから距離を取る。

 

「桜花、酷い傷……!?」

「アルス、回復を!」

 

 駆けつけてきた千草が見たのは、手足や胴体に牙が食い込んだ穴が開いて血を流す桜花の体。ダフネは即座にアルスを呼ぶ。

 

「ベホマ」

 

――――――――――アルスは ベホマを となえた!

――――――――――桜花の キズが かいふくした!

 

「う……」

 

 やってきたアルスは翳した手を一度握りこんだ。拳から漏れ出す金色の光は眩しく目を打つほど強まる。そうしてようやく光は解き放たれた。

 『治癒魔法(ホイミ)』であれば数度唱えなければ治らなかったであろう桜花の傷が、一瞬で埋まっていく。回復というより、再生に近い。生物の持つ自然治癒力を最大限に加速、活性化させ、どのような負傷であっても完全に取り除く『治癒魔法(ベホマ)』である。

 

『オオオオオッ!』

 

――――――――――アンフィスバエナは なかまを よんだ!

――――――――――まもののむれが あらわれた!

 

「今ここに我が命において招来する。天より降り、地を統べよ、神武闘征――」

 

 動き出した際の足止めをする為に詠唱を始めた命、アルス・ダフネ・桜花・千草が一塊になっていて、残っているヴェルフは動き出しを警戒していた所為でアンフィス・バエナが『蹂躙の咆哮』を上げるのを止められなかった。

 

「イオラ」

 

――――――――――アルスは イオラを となえた!

――――――――――まもののむれに ダメージ!

――――――――――まもののむれを やっつけた!

 

 近づいて来ようとするモンスター達をアルスの『爆発魔法(イオラ)』が迎撃している間に命の詠唱は完成した。

 

「――――フツノミタマ!」

 

――――――――――命は フツノミタマを となえた!

――――――――――アンフィスバエナに 重圧が おそいかかった!

 

『ォオオオ!』

 

――――――――――アンフィスバエナは 紅霧を はなった!

 

 命の魔法『フツノミタマ』の特性を直ぐに理解したのか、アンフィス・バエナが『紅い霧』を放って魔法効果を減衰させようとする。

 アルスは動きを止めたアンフィス・バエナを見て即座に次の手を打つ。

 近づいたり、魔法を放っても『フツノミタマ』の影響下に晒され、酷ければ攻撃が届かない可能性もある。故にこそ確実に当たる攻撃を放つ。

 

「はっ!」

 

――――――――――アルスは 覇王斬を はなった!

――――――――――アンフィスバエナに ダメージ!

――――――――――赤いキリの チカラで 魔法は かきけされた!

 

 頭上より振り下りる『覇王斬』によってダメージを受けながらアンフィス・バエナは『フツノミタマ』を掻き消し、そのまま海中へと潜った。

 

――――――――――アンフィスバエナは 海中にもぐって 移動しはじめた!

 

「倒した、のか?」

 

 ダメージを負って海中に落ちたように見えるアンフィス・バエナに、噛みつかれて穴が開いた装備のままの桜花が眉を顰める。

 

「…………違います! アンフィスバエナは海中を移動しています!」

 

――――――――――アンフィスバエナは はげしく 海面を ゆるがした!

――――――――――アルスたちは すっころんだ!

 

 アンフィス・バエナがその巨体で波を起こしたことで、海面の上にある氷が大きく揺れ動いてアルス達はバランスを崩した。

 

「うぐっ!? アルス殿の下に来ています!」

 

 片手をついた命がモンスター専用の探知系スキル『八咫黒鳥』で感じ取ったアンフィス・バエナの位置に気づいて叫ぶ。

 

――――――――――アンフィスバエナは 大きく クチをひらき アルスめがけてくらいついた!

――――――――――アルスは すばやく みをかわした!

 

 氷を砕きながら現れたアンフィス・バエナの攻撃から間一髪アルスは飛び退いて避けたが、回避方向で『ドラゴスライム』が待ち構えていた。

 

――――――――――ドラゴスライムFは 火の息を 吐き出した!

 

「ぐっ!?」

 

――――――――――アルスに ダメージ!

 

 吐かれた『火の息』を避けることは出来ず、アルスが苦痛に顔を歪める。

 

――――――――――かまいたちCと かまいたちDの モンスターれんけい!

――――――――――ふたつの バギが こうさする!

――――――――――クロスバギ!

 

「なっ!?」「ぬぅっ!?」「うぐっ!?」「ぐあっ!?」「あぐっ!?」

 

――――――――――ダフネたちに ダメージ!

 

 アンフィス・バエナの行動とアルスがダメージを受けたことに気を取られたところに、二体の『かまいたち』が同時に『真空魔法(バギ)』を放ち、交差して威力と攻撃範囲を伸ばしてダフネ達を蹂躙する。

 全員が攻撃を受け、次への行動を遅れるこの時を待っていたかのようにモンスター達が一斉に襲い掛かろうと迫る。

 

「ライデイン」

 

――――――――――アルスは ライデインを となえた!

――――――――――まもののむれに ダメージ!

――――――――――まもののむれを やっつけた!

 

 味方にまでダメージが及ぶリスクを負ってでも放った全方位の『電撃魔法(ライデイン)』による雷の雨がモンスター達を打ち据えた。

 

『オオオオオッ!』

 

――――――――――アンフィスバエナは なかまを よんだ!

――――――――――まもののむれが あらわれた!

――――――――――アンフィスバエナは 海中にもぐって 移動しはじめた!

 

 アルスのお蔭で行動に余裕が出来たと思ったら、すぐさま倒されたモンスターを新たに呼び寄せたアンフィス・バエナは再び海中に没した。

 

「また海中に潜りやがったぞ!?」

 

 見通せない氷の下に行かれると攻撃手段が無くなるヴェルフが叫ぶ。

 

「命、探知任せたよ。アンタだけが命綱だ」

「分かりました」

 

――――――――――ガストは つめたいいきを はきだした!

――――――――――千草は ひらりと みをかわした!

――――――――――シーゴーレムAの におうだち!

――――――――――シーゴーレムAは すべてのこうげきを いっしんに うけはじめた!

 

「おぉっ!」

 

――――――――――桜花の こうげき!

――――――――――シーゴーレムAに ダメージ!

 

「おらぁっ!」

 

――――――――――ヴェルフは 蒼天魔斬を はなった!

――――――――――シーゴーレムAに ダメージ!

――――――――――シーゴーレムAを たおした!

 

 アンフィス・バエナの探知はスキルを持つ命に任せ、彼女以外で襲ってくるモンスター達に対処する。

 

「これじゃあキリがない。このままだとこっちの方が先に削り切られる」

「桜花達だと攻撃力に欠けてるし、あれだけ動かれると的も絞れない。本来のアンフィス・バエナはここまで厄介な相手ではないのに物理・魔法共に隙が無い」

 

 ヴェルフとダフネが背中合わせになって状況打開の手がかりを模索する。

 

→より強い力で倒し切るしかない

  ここは逃げるしかない

 

 アルスの言葉にヴェルフは決心を固めた。

 

 

 

 

 

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