本作では、何度も言いますがドラクエ11のエリア順の階層になっているので、30階層からの4階層は『30階層 クレイモラン地方』『31階層 シケスビア雪原』『
32階層 ミルレアンの森』『33階層 シケスビア雪原』となっています。
――――――――――あらくれパンダ みわくの たまあそび!
――――――――――カサンドラは あらくれパンダに みりょうされた!
大型の獣系モンスターである『ごうけつぐま』が永く生きた為、体色が変化した特別種であるといわれている『あらくれパンダ』がどこからか取り出した巨大な玉で遊ぶ姿にカサンドラ・イリオンが魅了されてしまった。
戦闘中にも関わらず目が引き付けられ、カサンドラの足が完全に止まる。
11階層に出現する『とらおとこ』の上位種と言われる『ラッコアーミー』はカサンドラの隙を見逃さない。
「カサンドラ、避けて!」
――――――――――カサンドラは あらくれパンダに みりょうされている!
足元から何かが湧き上がってくるような気配に退避したダフネ・ラウロスが注意を促すも、『魅了状態』にあるカサンドラには届いていない。
――――――――――ラッコアーミーは 水流を よびよせ みずばしらを ひきおこした!
「きゃぁっ!?」
――――――――――カサンドラに ダメージ!
地中から湧き出した水柱がカサンドラを襲い、あまりの勢いに吹き飛ばされて水に晒されながら背中から落ちる。そこへ空を飛んでいた『アイスコンドル』が顔を向ける。
「えいやっ!」
――――――――――命の こうげき!
――――――――――アイスコンドルは ひらりと みをかわした!
『デビルモード』のヤマト・命が『デーモンスピア』で攻撃を仕掛けるも動きにキレがない。『アイスコンドル』は翼を大きく羽ばたかせて回避して攻撃範囲から上空に離脱して口を開く。
――――――――――アイスコンドルは つめたい息を はきだした!
「きゃぁっ!?」
――――――――――つうこんの いちげき!
――――――――――カサンドラに ダメージ!
――――――――――カサンドラは こおりついてしまった!
ダメージを受けたことで『魅了状態』は脱したが、『ラッコアーミー』の『みずばしら』によって濡れた部分が『アイスコンドル』の『つめたいいき』によって瞬く間に凍っていき、カサンドラは身動き出来なくなってしまう。
――――――――――カサンドラは うごけなくなった!
30階層からの4階層は雪原のエリアで、吹雪系の攻撃も多い。アルス・クラネルが手に入れたばかりの『大自然のイヤリング』のレシピで『吹雪のイヤリング』を作成したがパーティー全員分は無い。前衛であるクラネル兄弟や命、防御役のヴェルフ・クロッゾが優先的に装備して後衛だったカサンドラは身につけていなかったことが裏目に出た。
――――――――――エビルホークは マジックバリアを となえた!
――――――――――エビルホークの 呪文耐性が すこし あがった!
下層ともなればモンスターは狡猾になる、弱った者から優先的に狙うほどに。
――――――――――ごうけつぐまの こうげき!
「おらぁっ!」
――――――――――カウンター!
――――――――――ヴェルフの はやぶさのごとき 高速の 2回こうげき!
――――――――――ごうけつぐまに ダメージ!
カサンドラを狙った『ごうけつぐま』の進路に割り込んだヴェルフが『キングアックス』を二回煌めかせ、ダメージを受けて蹈鞴を踏ませる。
「この馬鹿っ!」
――――――――――ダフネは 炎を ふきだした!
下がったダフネがカサンドラに向かって威力を調節した『火ふき芸』を放ち、凍結を溶かしていく。
カサンドラにダメージが起こらないように弱められた『火ふき芸』では動けるまでに時間がかかる。『ごうけつぐま』だけでなく他のモンスター達も狙ってくるのを阻むべく、ベルが『サザンクロス』を振りかぶる。
「やっ!」
――――――――――ベルは デュアルカッターを はなった!
――――――――――まもののむれに ダメージ!
――――――――――ごうけつぐまを たおした!
敵全体への攻撃は足止めの効果と、既にヴェルフの『はさぶさ斬り』でダメージを負っていた『ごうけつぐま』を倒すことに成功した。僅かな時間しか足を止めないとしても、既にリリルカ・アーデの魔法の準備は整っている。
狙うはモンスター達の集団の中心位置にいる『エビルホーク』。
「――――イオラ!」
――――――――――リリルカは イオラを となえた!
ベルの『デュアルカッター』によって動き出しが遅れた『エビルホーク』には、この『
迫る光る光球が自らを殺し得る力を持つことと、回避する時間的余裕が無いと察知した『エビルホーク』は自ら『
――――――――――エビルホークに ダメージ!
――――――――――エビルホークを たおした!
『エビルホーク』が自らにかけていた『
しかし、既にアルスが次の一手を打っており、リリルカに落胆の色はない。
「ベギラゴン」
――――――――――アルスは ベギラゴンを となえた!
――――――――――まもののむれに ダメージ!
――――――――――まもののむれを やっつけた!
『ラッコアーミー』や『アイスコンドル』を焼却するアルスの『
そこにダフネの『火ふき芸』で氷結状態から脱したカサンドラが命と同じ『デーモンスピア』を持って駆け出している。
――――――――――あらくれパンダは ふかく 集中した!
――――――――――あらくれパンダは ゾーンに はいった!
――――――――――ちからが あがった!
『あらくれパンダ』はやってくるカサンドラに向かってカウンターで強力な一撃を放とうと準備している。
「ピオラ!」
――――――――――ダフネは ピオラを となえた!
ダフネがかけた『
「それっ!」
――――――――――カサンドラは けもの突きを はなった!
紙一重の差で懐に潜り込んだカサンドラの『デーモンスピア』が『あらくれパンダ』に突き刺さる。『けもの突き』の効果で獣系モンスターのダメージは1.5倍となり、既にベルの『デュアルカッター』とアルスの『
――――――――――あらくれパンダに ダメージ!
――――――――――あられくパンダを たおした!
――――――――――アルスたちは 1335ポイントの経験値を かくとく!
――――――――――まもののむれは 魔石を 落としていった!
――――――――――あらくれパンダは げんませきを 落としていった!
戦闘は終了した。周辺にモンスターの気配は無く、雪原を歩きながらベルが魔石とドロップアイテムを回収していく。
「す、すみません、み、皆さん。ご、ご迷惑をお掛けして……」
「いいですから、こちらに来て下さい。暖まりますよ」
やはり一度氷結したからか、謝りながらも青白くなってガタガタと震えているカサンドラを見たリリルカが暖を取らせるべく『
→せめて、毛皮のポンチョだけでも代えとけ
ここは、やっぱりバニースーツの出番だな!
「ありがとうございます、アルスさん…!」
火球で暖まっているとアルスが『どうぐぶくろ』から、ダンジョンに入る前に全員に渡されたのとは別の新しい『毛皮のポンチョ』を出してくれたので、濡れている『毛皮のポンチョ』と取り替えて新しい方に包まるとカサンドラの顔色が徐々に赤みを取り戻していく。
「まったく、モンスターに魅了されるなんてだらしない」
「そう言うなって。魅了って結構抗えないもんだぞ」
「分かってるってば」
カサンドラに対する反応は半ば癖みたいなもので、ヴェルフの言いようも理解出来るから強めに鼻息を漏らすだけで口調ほどダフネも怒っているわけでは無い。
「とはいえ、『耐異常』を持っていないことが、こういう時に響いてくる」
アルス達は【
このパーティーの中で『耐異常』を持つのはダフネと命の二人だけである。
「こういう道を選んだんから装備で補っていくしかないだろう」
「まあ、ね。そこは任せたよ、鍛冶師」
「応、任せとけ」
請け負っておきながらもヴェルフの表情は冴えない。
「とはいえ、レシピが無いとどうにも出来ない時はあるぞ」
「アルスが毎回どこからか見つけて来てくれるから心配はしてないよ。本当に『吹雪のイヤリング』のレシピといい、どこで見つけてくるんだか」
30階層が雪原のエリアだと知っていたので、当初は豊穣の女主人でアルスが失言をして働かせられた駄賃として貰ったレシピ『属性アクセのしおり』の『氷のイヤリング』を使おうと思っていたのだが、数日前になってアルスが『大自然のイヤリング』のレシピを手に入れていたので急遽『吹雪のイヤリング』に切り替えられた。
時間制約で前衛とヴェルフの分しか制作出来なかったが、アルスのレシピ収集能力に助けられているのでダフネとしては少し複雑であった。
「今更、入手方法は問わないけど、せめてあの時、命が攻撃を当ててくれさえすればカサンドラも寒い思いをしなくて済んだのに」
『アイスコンドル』に命の攻撃が当たりさえしていれば、『つめたいいき』は吐かれなかっただろう。ダフネが命を見れば、当の本人は一応周辺を警戒する役割を当たられているにも関わらず心ここに在らずといった様子。気を利かせたベルがサポーター業務を行いながら何も言わずに代役をこなしている。
「噂の春姫って奴に盛大に拒絶されたらしいな」
「リリルカに会いに行くなって言われたのにね。あれだけ落ち込まれると怒るに怒れないよ、まったく」
動きに精彩を欠いていることは目にも明らかだったが、『
(昔馴染みなら、娼婦になった今の自分を見られたくないのってのが分からないもんなのかね)
少なくとも拒絶するかどうかは別にして自分なら会いたくはないと思ったダフネは同時に、長年の探し人を見つけたら会いたいと思う命の気持ちも分からないでもない。
「ベルの気分転換に歓楽街に行ったら大事になっちまったな。どうにかならないか?」
元々はアルテミスの件で気落ちしていたベルの為に歓楽街に連れて行ったのに、ベルだけでなく命の問題にまで発展してしまったヴェルフは責任を感じていた。自分では碌な方策も思いつかなかったのでダフネに聞く。
「…………今、二人は春姫のことで思い悩んでいる。なら、まずはその問題を解決しないといけない」
「解決ったって、アルスの話だとメレンでイシュタルファミリアの団長と行動を共にしてたんだろ。ファミリアに深く関わっている奴をどうこう出来るとは思えんが……」
マリア孤児院からの帰宅後、イシュタルファミリアと関わりがあり、春姫という名前に『
メレンでイシュタルファミリアがカーリーファミリアに協力していた理由は分からないが、重要なのは団長であるフリュネ・ジャミールの近くにいたということ。アマゾネスが大半を占める構成員の中にあって別種族の春姫が団長の近くにいたということはファミリアの中で重要視されているのではないかと思われる。
「まずは真っ当な手段として娼婦の買い取りを試す」
「この前、『
「ヘスティアファミリアが直接行うのは駄目だって意味だよ。身請け自体は否定してない」
『身請け』とは、簡単に纏めれば大金と引き換えに娼婦を引き取るという制度である。
その人物にかかった負債、或いは身代金を支払うことで、出金者は娼婦を歓楽街か落籍させることが出来る。オラリオでは成功した上級冒険者が気に入った娼婦を買い取り、生涯の伴侶にしたり囲ったりするということが良くある。
ヘルメスから歓楽街独自のルールを教えてもらったベルと命は喜びも露わにしたが、ダフネに否定されて落ち込むまでがワンセットだった。
「俺達以外に身請けをしてもらうってわけか」
「第一候補はタケミカヅチファミリアかな。相場は二、三百万ぐらいらしいから費用はなんとかなる」
命と同じくタケミカヅチファミリアの面々は春姫と昔馴染みらしいので、費用の問題さえ解決できれば協力の余地はあるだろう。
「この問題にタケミカヅチファミリアを巻き込むのか?」
あまり快く思っていない様子のヴェルフにダフネは違うと告げる。
「提案してきたのはタケミカヅチファミリアの方から。桜花は借金してでも金は用意するって」
「あの大男なら言いそうなことだが」
身内にはゲロ甘なタケミカヅチファミリア団長であるカシマ・桜花ならば、春姫に対して命並の思いがあるのなら納得の言いようではあるが、ヴェルフには気がかりな点がある。
「『退魔の太刀』の代わりの『プラチナブレード』の代金三十五万ヴァリスに、『斬夜の太刀』の代金六十万ヴァリスの借金があるのに大丈夫なのか?」
中層で『
『プラチナブレード』の代金を払えば『退魔の太刀』を返却するという約束をしたが、その後に『
娼婦の身請け相場は二、三百万という話だが、本気で実現しようというなら資金は多めに見積もっておくべき。相場の倍近い四、五百万を用意する必要があるだろう。
春姫の身請けがタケミカヅチファミリアの総意だとすればファミリアでの借金となるが、未だ中層序盤のファミリアが抱えるには大きすぎる借金となる。反面、ヘスティアファミリアならばそれほど厳しい金額というわけではない。
例えば、先程戦ったモンスターの中の『あらくれパンダ』が落としたドロップアイテム『げんませき』の買取価格は30万ヴァリス、魔石は15万9千ヴァリスで合計45万9千ヴァリス。『あらくれパンダ』自体が滅多に現れない希少モンスターの上に必ずしもドロップアイテムを落とすとは限らないので比較は難しいが、下層では魔石もドロップアイテムも中層の5倍の開きがある。
次々と到達階層を更新しているヘスティアファミリアはもう零細ファミリアとは言えなくなっていた。
「そこは言っては悪いけど、他人事だからさ。ウチらに都合が良いのも事実だから」
「でも、タケミカヅチファミリアに大金が無いのは明白だろ。俺達が金を出したら関わりがあるって一発でバレちまうぞ」
「ある程度は仕方ないよ。なんなら命を差し出した代わりにすればいいし」
「…………女を買う為に女を差し出す、か。大男が鬼畜に見えるな」
ファミリアの顔は団長である。タケミカヅチファミリアの顔が桜花とするなら、ヴェルフが言うように事実だけを羅列すると最低の構図であった。
言われて気づいたダフネはペチリと力なく額を叩いた。
「ま、まあ、身請けが上手くいくかは未知数だから!」
別にダフネが強要したわけではなく、桜花からした提案なのだから仕方ないとダフネは逃げた。ただ、単純に状況が悪いのだと。
「団員名簿には載っていないらしいけど、メレンにまで同行させたなら完全な非戦闘員というわけじゃない。ベルの話では望んで娼婦をやっているわけではないとするなら、女神イシュタルかファミリアの方針で娼婦をやらされていると見るべき。本当に重要なら誰の目にも触れさせないようにするべきで、ファミリア内での立ち位置が読めない」
「だから、未知数か」
「重要なら幾ら積まれても手放さないだろうし、金で解決出来るならそれに越したことはないよ」
少なくとも、身請けが出来ないとなればファミリア内の立ち位置の予測が立てられる。
「少し意外だな。言っちゃあなんだがヘスティアファミリアには何の利益もないだろうに、よく金を出す気になったな」
流石に五百万ヴァリスともなればヘスティアファミリアでも容易にはいかない。
中層での神災でギルドから資産の半分を没収され、上がったファミリア等級の分だけ徴税額も上がるので金庫番のダフネが頭を悩ませていたことを知っているだけに、ベルと命の為とはいえ利益が発生しないのに容易に大金を出すことを決めたことに驚きを感じていた。
「損ってわけじゃないよ。勿論、ベルと命の為って言うのもあるけど、もしかしたらこのことが命が【
【
リリルカならソーマファミリアの問題。
ヴェルフなら魔剣に対する拘り。
ダフネはヘスティアファミリアへの心からの信頼。
カサンドラは一歩を踏み出す勇気。
おおよその推測は立てれども、共通するのは心の在り様の変化が必要だということ。
「我が身を顧みないほど執心が解決するとなれば目覚める可能性が高い。命が強くなれば戦力上昇に直結するから、ヘスティアファミリアには益となる。五百万が対価なら十分に見合う」
「身請けが上手くいけば、だろ。アルスの話通りなら上手くいかない場合の方が高そうだ」
「そうだね。お金を貯めるのと並行して、イシュタルファミリアと抗争になることを視野に入れて力をつける」
Lv.3以上の冒険者を多数抱えるイシュタルファミリアは、その等級『A』が示すようにオラリオの中でも確実に上位に入る。現在の等級が『C』のヘスティアファミリアでは今の段階では届かない。
「時間はヘスティアファミリアの力になる」
希望がないわけではない。ヘスティアファミリアはアルスが【
既にイシュタルファミリア団長フリュネ・ジャミールのLv.5にもアルスが並び、ベル・リリルカ・ヴェルフも目前の所まで来ている。
神時代は量より質の時代と言われている。たった一人の豪傑が、いとも容易く戦況を覆すことすらある。例えイシュタルファミリアと抗争になろうとも、ヘスティアファミリアが勝てるようになる未来はそれほど遠いものではないとダフネは確信していた。
但し、気になることはあった。
『運び屋として依頼情報を明かすのは心情に反するんだが、君達を贔屓しているから話しておくよ』
ヘルメスが『
(『殺生石』、か)
イシュタルに届けたという
それだけではない。
(アルスの話だと、Lv.5の『
『
既にLv.5になって久しいフリュネが同Lv.になったばかりのアイズに負けたのには魔法によるところが多いだろう。その対策でリリルカの『
Lv.6になって疑似ランクアップの効果を持つスキルに目覚めたとしても、即座にお礼参りをするはずなので条件が限定的なのか、或いは別の者の手によるものなのか。そう考えるとアマゾネスではない春姫があの場にいた理由にも納得が出来てしまう。
「取り敢えず今は金策だ」
「って言っても、五百万って割と大金だぜ?」
「こういう時の『
ヴェルフの懸念に答えたのは、カサンドラの暖役をアルスに代わってやってきたリリルカだった。
「26階層に出現する『キラーアンブレラ』のレアドロップアイテム『じょうぶな張り布』を入手してほしいとの依頼がありました。報酬は『ぎんのこうせき』10個です」
「売っても二十五万ヴァリスか。『キラーアンブレラ』が『じょうぶな張り布』をドロップする確率はかなり低いから割に合うかは微妙だぞ、その『
『ぎんのこうせき』一個辺り二万五千ヴァリスなり。武器防具道具を作るのに『ぎんのこうせき』を使っていたのでヴェルフの計算は早かった。
「なので、期限が近いのに誰も受注していませんでした。ですが、リリ達は偶然にも以前に入手しています」
『じょうぶな張り布』はレアドロップアイテムではあるが、用途が限られており普通に売ろうとしても金額が付かない。下層まで来れるファミリア自体が限られる上に、知っていれば放置されるか、知らずに持ち帰ったとしても金にもならないと分かれば直ぐに捨てられる。
基本的に手に入れた物を捨てることがないアルスは収入限界の無い『どうぐぶくろ』になんでも入れている。放置されていた『
「地上に戻ったら『
「はい。そうなると金策のこともお二人に伝えるべきでしょうか?」
「何か動いているっていう事実は特に命には必要だろうね。問題は歓楽街に関わってほしくないヘスティア様だけど……」
「ヘスティア様も二人のことを気にしていたから流石に駄目とは言わないだろう。人身売買のことは快く思っていないようだったし」
「ベル様のというより命様のご友人を助ける方に比重を寄せれば納得して頂けると思います」
ある程度、話は纏まり今後の指針も出来た。
「今回は18階層で泊まるんだったな」
「一度ベル様の『
「面倒なことこの上ないけど偶にはリヴィラの街での目撃情報がないと、どうやって過ごしているのかと疑問に思われてしまうからね」
冒険者が立ち寄ることが多い安全階層に立ち寄っていないことが知られると、どうやって移動しているのかと噂が立ってしまう。何時かはバレるとしても、出来るだけ後回しにする為に何回かに一回の冒険ではこのような面倒なことをしていた。
「前回は野宿したが、今回は宿に泊まるか?」
ロキファミリアがテントを張っていた場所でテントを張ったり、敢えて上下階に移動して見張りを交代しながら夜を過ごすこともある。本来ならば必要のない作業だが、『
毎回同じサイクルだと慣れが生じるので、その時々によって泊まる場所を変えていた。
「金策をしないといけないから野宿かな。後はどうするか……」
「アルス様に決めてもらいましょうか」
特にこうしようという意見も無かったので、リリルカはアルスに尋ねた。
→18階層の『
とっとと『
『じょうぶな張り布』獲得のクエストはドラクエ11 『明かりを絶やさず』のクエストです。
そして次回からはソードオラトリア7巻の話に少しだけ入ります。
その為にアバカムを覚えたので。