仮面ライダーギーツ&ウマ娘プリティーダービー 〜クロスオーバーストーリー〜【打ち切り】 作:気まぐれのみった
今回はタイクーンこと景和がデザイアグランプリについての説明や世間の動きなどをお見せします。
それでは第三話をどうぞ。
第三話 デザイアグランプリの真実
マスターデザイアによって始まったDGP《デザイアグランプリ》の第一回戦ジャマト対日本トレセン学園の戦いは突如現れた仮面ライダータイクーンの活躍によってトレセン学園側の勝利となった。
その結果はマスターデザイアによって世界中に拡散された。ここ数日のジャマトによるトレセン学園の襲撃は既に世界中で話題になっている。当初はフェイク動画だの何だの言われていたが学園から逃げ出してきた血まみれの人間職員が保護されるなど徐々に現実味を増してきたこの騒動は世界中から注目されていた。特に被害を受けたトレセン学園のある日本は政府が動くレベルで事態を重くみていた。マスターデザイアの話が本当ならウマ娘の存在が大きなカギとなる。そのことが政府の人間達を悩ませていた。ウマ娘を守るために戦う事はできる。だがジャマトはあくまでウマ娘だけを狙う。多くの人間を守るために見捨てるか、それとも犠牲覚悟で戦うか。そんな議論がなされている時にマスターデザイアから新たなメッセージが発信されたのだ。
マスターデザイア『世界中の諸君ごきげんよう。デザイアグランプリ第一回戦の結果を報告する。この第一回戦はとある存在の助力によりウマ娘側の勝利となった。』
思いがけない結果の報告に唖然とする政府の人間達。逃げ出してきた人々の話ではジャマトはかなり強靭な生命体のはず。一体誰が、どの様に助けたのか?そんな考えを見透かしているかの様にマスターデザイアは続ける。
マスターデザイア『このとある存在とは私にとっても少々予想外のイレギュラーだ。その名を"仮面ライダー“と呼ぶ。今回現れたのは仮面ライダータイクーン。彼がウマ娘達の救世主となりジャマトを一掃したのだ。』
その言葉に続いてタイクーンの戦闘の様子が映像で流される。その様はまるでヒーロー番組の主人公のようである。
マスターデザイア『元々仮面ライダーはいずれデザイアグランプリを盛り上がるための要素として使うつもりだったのだがまさか私の管轄外の仮面ライダーが現れるとは想定外だった。だがこれはこれで面白い。今後もこの仮面ライダーにはデザイアグランプリに参加してもらうつもりだ。第二回戦は近日開催、舞台は引き続き日本のトレセン学園だ。次も楽しみにしているよ。では失礼。』
こうしてメッセージは終わった。それと同時に学園を覆っていたドームが消え誰でも出入りが可能となったという情報が政府関係者に入ってきた。状況確認と被害者の手当てのために政府は直ちに各種関係者を学園に派遣したのだった。
場所は変わりトレセン学園。こちらではメッセージ後にドームが消えた事で外で待機していた警察や自衛隊、医療関係者や報道陣が一斉に入り込んできて少し騒動になったがジャマトが倒される光景を目の当たりにしていた生徒達にはあまり驚きにはならなかった。ちなみにタイクーンはあまり正体を晒されるとまずいと思い忍術で隠れていた。やよいやたづなは駆けつけた政府関係者への対応など色々忙しくしていた。その際にタイクーンは何処かと聞かれたが本人が話したがっていないため後で自分達が対話してその情報を伝えるという事を約束する事で納得してもらった。そうして一通りの対応が終わった頃にはすっかり日が暮れていた。生徒達は安全の確認が取れたのち警察に付き添われながら特設された避難所に移動していた。学園には理事長であるやよいを始め数人の職員と生徒代表として生徒会のシンボリルドルフ、エアグルーヴ、ナリタブライアンが残っていた。そして理事長室にてタイクーンとの話し合いが行われる事となった。メンバーはやよいにたづなそして生徒会の三人とタイクーンの六人である。
やよい「すまない。すっかり遅くなってしまった。」
タイクーン「いや、こっちそすみません。あまり正体晒す訳にもいかないからって無理に隠れてしまって。その分話せる事は全部話しますから。」
やよい「感謝!そう言ってもらえるとありがたい。あと喋り方は君の話しやすいようにしてもらって構わない。」
タイクーン「えっと、それじゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな。」
やよい「うむ、では早速話をしたいのだがその前にその姿から戻る事は可能か?」
タイクーン「あっごめん。そういえば変身したままだった。今戻るね。」
そう言って変身を解除してタイクーンから景和に戻る。
景和「改めまして俺は桜井景和。仮面ライダーではタイクーンって名乗ってる。よろしく。」
やよい「トレセン学園理事長の秋川やよいだ。」
たづな「理事長秘書の駿川たづなです。」
シンボリルドルフ「生徒会長のシンボリルドルフだ。助けていただきありがたいございます。」
エアグルーヴ「副会長のエアグルーヴだ。」
ナリタブライアン「ナリタブライアンだ。」
やよい「それで単刀直入に聞かせてもらうが君は何者なんだ?一体何を知っている?」
景和「えっといきなり言っても信じられないかもしれないけど、そもそも俺はこの世界の人間じゃないんだ。」
たづな「この世界の人間じゃない?どういう意味ですか?」
景和「俺も詳しくはないんだけど世界って一つじゃないんだ。パラレルワールドとかマルチバースって聞いたことない?ちょっとの違いだけであとは全部同じ内容の世界が無限に存在するみたいな?要は地球の存在する宇宙が幾つもある感じ。」
シンボリルドルフ「と言うことは貴方はその幾つもある世界のどれかから私達のいるこの世界へやってきたということかい?」
景和「うん、そうだね。俺は元いた世界から仲間の力で時空を超えてこの世界に来たんだ。」
やよい「ふむ、その話を信じるとして君は何故この世界へやって来たんだ?」
景和「簡単に言うとジャマトがこの世界でも暴れているって話を聞いてそれをどうにかしようとここに来たんだ。」
エアグルーヴ「ちょっと待て?その話し方からしてそちらの世界でもジャマトが暴れているのか?」
景和「厳密には暴れていたかな。今その問題は解決した感じになってる。俺のいた世界でもデザイアグランプリは開催されていたんだ。世界の危機を救うためならゲームとして何度も。ジャマトはそのデザイアグランプリの敵として運営が用意した敵だったんだ。そしてそのデザイアグランプリのプレイヤーに選ばれた人々に与えられる力、それが仮面ライダーだったんだ。」
景和以外「っ!?」
景和「まぁ驚くよね。これから話すのは俺の世界におけるデザイアグランプリの真実とその結末。そしてそれがこの世界に来た理由にも繋がっていくんだ。」
そうして会話の口から語られたのは余りにも規模の大きいとんでもない真実だった。
デザイアグランプリとは遥か未来からきた未来人の運営によって様々な時代を舞台に行われるリアリティライダーショー。多くのオーディエンスがプレイヤーであるライダー達の死闘を娯楽として楽しむエンターテイメント。プレイヤーはお互いを蹴落としあい生き残った最後の一人が理想の世界を叶える権利を得られるというもの。景和の暮らす現代でも開催されていたが次第にゲームは様々な陰謀と共に運営との戦いに発展していったのだと言う。
景和「最終的に世界はデザイアグランプリの運営から解放されて新たな一歩を踏み出す世界へと創り変えられたんだ。運営の絡みの未来人達はその時に消滅したんだ。」
景和以外「…………。」
景和「あーそんな反応になるよね。勿論いきなり信じてもらえるとは思ってないから無理に理解しようとしなくても大丈夫だから。」
やよい「……いや、信じよう。」
景和「えっ?」
やよい「確かに以前の我々では信じられなかったと思う。だが現在の我々の身に起こっていることを考えればとても嘘とは思えない。マスターデザイアの発言も含めて考えるとむしろ納得がいく。」
シンボリルドルフ「あの時のショーと言う言葉の意味はそういうことだったのか。どこまでふざけてるんだっ!」
こんな非人道的すぎることを娯楽として楽しむことへの怒りに言葉を荒げるシンボリルドルフ。するとナリタブライアンがある事に気づき景和の問うた。
ナリタブライアン「なぁ、さっきから理想の世界を叶えるや世界が創り変わるなどと言っているがそれはどう言う事なんだ?」
景和「運営は世界を創り変えるほどの力を持つ存在"創世の女神"と呼ばれる石像を所有していてその女神を利用して様々な願いを叶えてきたんだ。それだけならいいふうに聞こえるけど実際はゲームで犠牲になった一般人の持つ幸せを吸収して願いを叶える力の糧にしていたんだ。」
ナリタブライアン「何だとっ!?」
景和「創世の女神も元々はデザイアグランプリのナビゲーターの未来人だったんだ。けどそのナビゲーターが自身のある願いを叶えようとした結果創世の力を得て運営はその力を都合よく利用するために石像にして長い年月酷使していたんだ。」
たづな「そんな……、余りに酷い。」
景和「戦いの中で俺の仲間が創世の力を手に入れたんだ。それで運営との戦いに決着をつけたあと世界を創り変えた。運営はその時に消滅して戦いは終わったんだ。」
エアグルーヴ「もはや神の領域だな。」
景和「うん、実際神様だよ。」
景和以外「えっ?」
景和「最初は人間のまま創世の力を持っていたんだけど最終的に本当に神様になっちゃったみたいなんだ。でその神様パワーで俺をこの世界に送り込んだってわけ。」
やよい「……信じるとは言ったが流石に頭が痛くなってきた。」
景和「とりあえずデザイアグランプリに関してはこんなところかな。この世界でデザイアグランプリが行われていることとそれにジャマトが使われていることを考えるとあのマスターデザイアは運営絡みの未来人だと思う。」
シンボリルドルフ「待ってくれ。運営はもう消えたのだろう。なのに何故この世界でデザイアグランプリが行われているんだ?」
景和「うん、それこそが俺がこの世界に来た理由に関係してるんだ。」
こうして景和はこの世界に来ることになった経緯を話し始める。
第三話に読んでいただきありがとうございます。
今回は説明会Part1と言った内容でした。本当は景和がこの世界に来た理由を説明する回想シーンまで書いて他のメンバーも出したかったのですがまだ長文を書くのに慣れていないためここで断念しました。続きはまた次回ということでご容赦ください。
次回は回想にてギーツワールドで何があったのかなどをお見せできたらと思っているので景和以外のギーツメンバーも登場します。是非よろしくお願いします。