転生ブラッド族は愛を知る   作:影後

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レイセイヴァー
こと石動宗介はフランスの街をじっと歩いていた。しかし、とうのカフェnacitaには急にワイバーンやらドラゴンやらが現れても~大変!

てめぇ、変なナレーションしてんじゃねぇ

店長マジです!
助けてください!
私戦えない!どうなる第三話!!!!

仕方ねぇ


第三話 正義のカウントダウン

「かぁ……ロストフルボトルでも作るか?ったく」

 

ボロボロの街、人間が食われ、死骸だけが残る街。レイセイヴァーはその場所をじっと歩いていた。

 

「あっ……あう」

 

何人か生き残っているようだ、だがレイセイヴァーに助けるという選択肢はない。

 

「コイツは」

 

ハザードレベル2.6それなりのスマッシュが作れる。

 

「さ~て……トランスチームガンっと」

 

子供の姿が変わる、肉肉しく。強靭な姿へと。

青とオレンジの顔面に、そして確実な強さを持つそれ。

 

「ストロングスマッシュか……じゃあな」

 

《アイススチーム》

 

「adieu」

 

《スチームブレイク》

 

生まれたのはゴリラフルボトルになるであろう何か、そして無垢な傷ついた子ども一人だ。

 

「そういやぁ見られてたな………」

 

スチームブレードを子供の頭に振り下ろそうとした瞬間、邪魔が入る。

 

「貴様……何をしようとした!!」

 

「あ?お前英霊か?まぁ良い」

 

もう一度子供を殺そうとすればレイセイヴァーの胴体に矢が飛んできた。

特にダメージは無いと思っていたが、確認するとレイセイヴァーの装甲に罅が入っている。

 

「殺す……」

 

「ちぃ……面倒な奴だぜ」

 

トランスチームライフルが飛んてきた矢を撃ち落とすが、生身の肉体には当たらない。

 

(避けられた?んなアホな)

 

「しねぇぇぇ」

 

「ちぃ……英霊さんよ、次は殺すぜ。adieu!」

 

緑色の弓兵は煙に巻かれ消えたレイセイヴァーを追うことはしなかった。

 

「大丈夫か」

 

「……お母……さん」

 

「……子供を守る、その為ならこの様な契約など」

 

無垢な子供が怪物にされ、傷つけられ、殺されようとしていた。ソノさまをみて、緑色の弓兵いや、アタランテは子供を抱きながらオルレアンを後にする。

自身を蝕む契約すら跳ね除け、目の前の子供を救うために。

 

「立ち去ったか……英霊か、舐めてかかるもんじゃねぇ」

 

『店長!!』

 

ビルドフォンに連絡が入る、それは店員であり自身のサーヴァント岸波白野からだ。

 

「何だよ、今」

 

『ドラゴンが店長のコーヒー豆栽培のプランターを』

 

「何でもっと早く言わねぇ!!」 

 

石動宗介としてカフェnacitaをしているが、あの店舗自体に愛着もある。

そして、今宗介が育てているコーヒー豆は自分で手塩をかけて育て、何時か飲もうとしているものなのだ。

 

『来んじゃねぇ!!!!』

 

「白野!持ちこたえてろ!!」

 

ビルドフォンをマシンビルダーに変形させ、最高速でカフェnacitaへとレイセイヴァーいや、石動宗介は戻るのだ。

店舗と、店員と、『コーヒー豆』を守る為に。

 

 

《岸波白野》

 

「ヒィィィ!!!」

 

白野に戦闘能力はない、だが武器はある。

 

「もう!面倒くさいな!」

 

トランスチームガンを乱射しながら何匹ものワイバーンを仕留めている白野。

 

「あぁ!店のガラスがぁあ!!!片付けんの私なんだぞ!!!」

 

「お前、良くやったな。バイト」

 

「店長!」

 

「お前もそのまま撃ってろ!」

 

トランスチームライフルとトランスチームガンによる射撃、白野はプランターを全力で守るレイセイヴァーを尻目に射撃を続ける。

レイセイヴァーも変身を解き、宗介となる。

 

「おっ…終わった」

 

「白野、お前昇給だ」

 

「えぇ!いくらです?!」

 

「時給1150円から1520円」

 

「何と大幅!でも、使い道ない!」

 

「ったく、手伝え。ワイバーン食うぞ」

 

「マジですか?」

 

宗介は手慣れた手付きでワイバーンの肉を捌いていく。

 

「コリコリしてますね」

 

「ワニ肉みたいだな、こりゃぁ」

 

宗介も白野もワイバーンの肉を以外に気に入ったのか、殺したワイバーンを回収していく。

 

「地下の研究所の冷蔵庫で保管するぞ」

 

「大量ですね」

 

「まぁな、ブラッド星の科学力を結集して作り上げた冷蔵庫だ、当分は持つだろ」

 

肉を解体し、吊るしていく。

野菜などは地下でプラントにて機械栽培もしている。宗介は笑いながらそれらを見る。

 

「クローニングでできるなんてな」

 

「流石宇宙人」

 

「おい、白野。来客だ」

 

「はーい」

 

 

〈藤丸立香side〉

 

「あの、藤丸さん。拠点にできるかわかりませんが、良い場所なら知っています」

 

ジャンヌがそういったのが始まりだった。

読み書きが出来ない彼女が美味しい匂いがしたといった場所、そこに藤丸達は向かっている。

 

「これは…」

 

『あり得ない、特異点だぞ……なのに』

 

「カフェnacita」

 

藤丸が取り戻したいと思っていたそれは、確かにここに存在している。

 

「マスター、入ってみては」

 

「うん、行くよ……マシュ」

 

「いらっしゃいませー、カフェnacitaにようこそ。好きな席に座ってくださいね!」

 

カフェnacitaのエプロンを着た高校生位の少女がメニューとお冷をお盆に乗せて人数分用意してくる。

 

「メニューが決まったら呼んでくださいね」

 

「……あの、マスターは」

 

「あぁ、マスターの知り合いの!久し振り!元気してた?呼んでくるから待っててね」

 

まるで久しぶりに出会うかのように振る舞う白野に藤丸は警戒を忘れない。

 

「あの、先輩、いまのは」

 

「うん、岸波白野さん。でも……マスターは」

 

わからないジャンヌ、二人だけで話し始めたマシュと藤丸は暗い顔をしながらメニューに目を通す。

 

「もぅ…まーた暗い顔してさぁ。ほら…お兄さんに話してみなさいよ、藤丸ちゃんたら……ほらほら」

 

そして、慣れたように頭をくしゃくしゃに撫で回し、頬をムニッと変形させる。

 

「むーーマスター酷いよ!」

 

先程までの暗かった顔は消え、怒る元気な少女の顔が出てくる。

 

「う~んいい笑顔、マシュちゃんと藤丸ちゃん、久し振りだねぇ。知り合いに会えて良かったよ。まったく、フランスかと思ったらまさかのジャンヌ・ダルクが死んだ1431年だなんて……ドラゴンみたいなのも現れるし、大変だった〜」

 

「あはは……ジャンヌ!マシュ!何か食べよう!お代は私持ちね!」

 

ぐーとお腹の音がジャンヌから聞こえてくる。

 

「すみません」

 

「ウンウン、良い子は食べるのが仕事だよ。よし、お兄さん特別に超大盛り作ってあげるらぁ」

 

「良いんですか?!」

 

「止めてマスター!」

 

「先輩?!」「藤丸さん?」

 

「良い、マスターの超大盛りはカロリーが危険域なの、あんなの、女の子が食べるものじゃない!」

 

「失礼な!一食3.500キロカロリーな」

 

「恐ろしいです」

 

「むぅ……藤丸ちゃん昔は食べてくれたのに」

 

「食べてたよ!値段も変わらないから!でも、体重計で地獄見たもん!絶対やだ!」

 

藤丸は年相応な子どものようにプンスカ怒り、宗介を睨む。

 

「まぁ、普通にね。決まったかい?今は閑古鳥が泣いてるけど、作り始めなきゃだから」

 

「なら、私はこの爬虫類ステーキセットを」

 

「お?マシュちゃん、冒険だねぇ。良いよ、何の肉かは教えないけど、爬虫類も中々に美味しいんだ」

 

「なら、私も!」

 

「私も同じので!」

 

それから宗介は厨房に入るが、見計らったかの様に白野が席につく。

 

「いらっしゃい、良かったよ。元気みたいで」

 

「……」

 

白野の言葉に藤丸は言葉が出ない、会えた事は嬉しい。

でも、どうやって特異点から移動したのか。

ワイバーンがいる中でどうやってここを守ってきたのか。

どうやって、この疑問が尽きず頭の中で反芻される。

 

「あの、石動さんと岸波さんはどの様にして助かったのですか?」

 

「……秘密、嘘、正直わかんないんだよね。光に包まれたと思ったらこんな所に」

 

「……そうなんですか」

 

マシュは何度もカルデアと連絡を取ろうとするが、連絡がつかず不満を覚える。

 

「あの……岸波さんは私と」

 

「うん、私月の聖杯戦争でルーラーと出会ったよ。でも、ルーラーは知らないみたいだけど」

 

「すみません、実はサーヴァントになったばかりの新人で」

 

「…うん、大丈夫。貴女は必ず……英霊は成長しない…でも、心に刻まれた経験は残り続ける」

 

私達は不思議な空間で、女の子らしく話し合った。

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