転生ブラッド族は愛を知る   作:影後

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ハザードは蘇るPart3

「……ソウスケ」

 

「ねぇ…店長。仲間内で割れるのは面倒だよ?

いくら、店長にとって文明レベルが何百、何千、

何万も下で、吹けば呼ぶような存在でも救いの手位は

差し伸べても良いでしょ?ボトルの浄化止めるよ?」

 

「ちっ………うちのバイトの頼みだしな。

そうだな、お前ら英霊とかいう奴等を攻撃出来る武装を

作ってやる。マシュちゃんも遠距離攻撃は欲しいでしょ?」

 

「触らないでください!」

 

「無駄無駄」

 

「ひっ……」

 

伸ばされた手を払おうとしたマシュの目の前でオニキスは

液状化し、マシュの身体をたどり後ろに立つ。

そして現れるのは人間とは似ても似つかない、

二足歩行のヒューマノイドタイプのエイリアン。

 

「久し振り〜…でもないか」

 

「エボルト?!」

 

そこにいたのは一海と幻徳の憎むべき敵。

エボルトの変身する仮面ライダーエボルフェーズ1。 

 

「とまぁ、変装だけなら出来るぜ?」

 

オニキス曰く、フェーズ1の姿は擬態ですら無く、

ただ見た目を変えただけでスペックはレイセイヴァー程度。

それでも脅威である事には変わらない。

怪物の姿から石動宗介となり再び仲間として話す。

 

「さて、ジャンヌ・ダルクちゃん。

俺は藤丸ちゃんに言われたし、バイトからも正論パンチ

受けたしで虐殺はしない。ついでに救いの手を貸してやる」

 

そう言うと宗介は冷蔵庫の前に立つ。

 

「そこまで一緒かよ」

 

「仕方ねぇだろ、普通の階段じゃつまらねぇし。

てか、半分異次元みたいなもんだし」

 

「マスター、警戒を!」

 

「大丈夫、見てて」

 

冷蔵庫を開けると食材やらが入れてある。

ドヤ顔しながらそこに入ろうとして宗介はミスをする。

 

「ありゃ、此方じゃない」

 

「店長、お巫山戯はよして」

 

「バイトよ〜、口悪いぞ」

 

冷蔵庫は2枚扉になっており、具材などを入れている奥が開く。

冷蔵庫の奥には空間があり、階段が見えている。

 

「……懐かしいな」

 

「ミーたん」

 

「ここが仮面ライダービルドの秘密基地だ。

まぁ、今は俺の秘密基地だけどな」

 

玄徳と一海は懐かしそうにしており、

初めて見たはずの藤丸も懐かしいのと、興味深いという顔だ。

 

「バイト〜〜、肉の在庫見とけよ〜」

 

「は~い」

 

気の抜けた会話をしながらもなんだかんだ仲が良い。

 

「して、どうするかだぞ。

はっきり言えば、玄徳、一海、俺がいればオルレアンなんて

簡単に落とせる。ドラゴン?知るかよ、邪竜よりも危険な

ドラゴン馬鹿を俺等は知ってるからな」

 

「……そう言えば、玄さんとカズミンは」

 

「玄さん?」「カズミン?」

 

そう呟いたのは藤丸だ。

しまったという顔をしながらも頭をかいて

誤魔化そうとしている。

 

「…その、マスターに植え付けられた記憶でその

……馬鹿っぽい人とその……コートの人が」

 

「あぁ……気にするな、玄さんで良い」

 

「俺もだ、なんだかんだ懐かしいからな」

 

同じ日本人にして仮面ライダー。

藤丸は人体実験は受けていないが、オニキスの細胞を

直接受け付けられており、ハザードレベルも高い。

 

「しかし、ビルドとはな。

藤丸立香君だったな、君は何のために戦っている」

 

「……判らない。正直、流されただけだから。

誘拐まがいでカルデアに連れてこられて、

テロに遭遇したら世界が滅亡してた。

マシュには先輩って、そう言われてるけど私はそこまで

強くもなければ、玄さんとカズミンみたいな信念もない。

でも、でも……一つだけあったの。マスターに、

石動宗介と再会したいっていう願いが。

マスターは独りぼっちだった私の世界に色をくれた。

だから、だから……マスターの生きる世界を守りたかった。

でも、それはただの幻想だった。マスターは死なないし、

この地球に生きる人、ましてや宇宙で生きる人も、

敵わない程に強力な存在、助けるなんて烏滸がましい。

むしろ、倒した方が世界の為になる」

 

「おいおい、今の俺そこまで悪い事してないぜ?

せいぜい、魔術師だっけ?そんな奴等を殺して、

記憶奪っただけだし。

それに、人の命を奪って喜んでるクズだぜ?

魔術師なんてよ、俺が出会った奴らはそんなんバッカだ。

俺もラブ&ピースの為に」

 

「……だから決めた。私は、私はラブ&ピースの為に。

マスターをこれ以上、暴れさせないため、私が戦う。

私が、マスターに対する抑止力になる為に」

 

「ラブ&ピース」

 

「世界の抑止力か……良いだろう」

 

「俺の話は無しかよ」

 

「どうせその後、女子供問わず一族鏖だろ」

 

「あったり、流石玄徳。俺の元ボス」

 

「レイセイヴァーはそうだ…目撃者も、

ターゲットの家族も鏖にする悪魔、感情もなく、

淡々と作業のように殺す怪物」

 

玄徳がボスだったファウストの始末屋。

それがレイセイヴァーである、実力はピカイチで、

時にビルドやクローズを倒す程に強かった。

 

「はー…よく言うぜ。ったく、、兎に角だ。

もうこれだけ戦力あるんだ、ぱぱっと終わらせねぇか?」

 

「……それができるのですか?」

 

「出来ちゃうんだなぁ…これが」

 

―プライムローグ 

―グリスブリザード

 

「そいつ等は……」

 

「オニキス…貴様」

 

「お前等はこの世界の英霊ってもんじゃない。

俺に対するカウンターで、どっかの誰かが連れてきた。

仮初めの命だろ?未来ある若者の為に使えよ。

どうせ死ぬならな」

 

そう言いながら、ビルドドライバーを2つ。

そして、ハザードトリガーを更に2つ。

 

「なっ……」「………そう言う事か」

 

「そう…お前等はどうせ蝋燭だ。燃えかすのな。

だから……良いだろ?死んでくれ。

どうせ此方の世界にはお前の親父も、俺の妹も居ない。

お前達が生きる価値のない世界だ。

だから……せめて人柱になれ。

俺と一緒に破壊だよ。この時間は未来から断絶された物。

つまり、何を壊そうが、何を殺そうが未来に影響がない。

お前達が好きに暴れてもいい、どうだ?

お前らの大好きなラブ&ピースだ」

 

オニキスは石動宗介となり、ニタニタと嗤う。

そう、オニキスの趣味は闇のゲームを行うこと。

人々の絶望を嘲笑い、その中で希望を見出す人間が

大好きなのだから。

 

「どうする?」

 

「……そんなの、決まっている」

 

「あぁ、必要ねぇよ。俺達は俺達の意思で戦う。

プライムローグも、グリスブリザードも、

俺達には必要ねぇ!お前の力もだ!」

 

一海と幻徳は共に宗介に拳を突き出した。

ソレを顔面で受け止めながら、宗介は嗤う。

 

「そうだ……そうだよなぁ!仮面ライダー!!

それでいい!それて良いんだ!ラブ&ピースを掲げる、

仮面ライダー!!!あはっ…アハハハハハハッ!

面白い……面白い!!変わってない、最高だ!」

 

オニキスは嗤う。嘲笑う。心の底から笑うのだ。

そう、エボルトとは違いオニキスは最後の最後まで

エボルトではなく、仮面ライダーの味方であった。

味方のつもりであった。

苦しみを少しでも無くそうとし、救える命を背負う馬鹿。

勝てない戦いになろうと、全てが敵になろうと戦い続ける

大馬鹿者達を、オニキスは心の底から愛している。

 

「くれてやるよ。

グリスブリザードナックルとプライムローグフルボトル。

俺の大好きな仮面ライダー達にな」

 

ハザードトリガーは渡さず、その2つを渡す。

 

「どういう風の吹き回しだ」

 

「俺は始からお前等が好きなんだよ。

殺したい程憎みもしなければ、壊したいとも思っちゃ居ない。

俺はお前等を助けるんだ。

オニキスじゃない、お前達の味方である石動宗介としてな」

 

「貴様っ……」

 

「さぁ、さぁ、さぁ!見せてくれよ!仮面ライダー!

英霊なんて、過去の亡霊じゃない。

今を生きるお前達人間の灯火を!

この俺に、この絶望しかない世界で見せてくれよ!

お前等の光ってのを!!ラブ&ピースを!!」

 

オニキスは笑う、それに英霊達の言葉はない。

 

「やるよ、私は……ラブ&ピースの為に!」

 

「俺もだ…」

 

「万丈も、戦兎居ねぇが…俺がいる」

 

「あぁ、最高だよ!!」

『オニキスドライバー』

『ウルフ!ライダーシステム!レゾリューション!』

『Are you ready?』

『ウルフ!ウルフ!オニキスウルフ!』

『フハハハッ』

 

「オニキスフェーズ1、アハハ……

はぁ…楽しいな」

 

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