スロー、スロー、クイッククイックスロー…♡
待ち遠しいですねミルクトゥース…♡
何度やってもこいつだけ濃すぎるぜAC6!!
どっかで書いた気がするけど、私はコラボとかやってる人を滅茶苦茶尊敬しています。だって、作風も画風も違う別の主人公を取り扱うんですよ? しかも魅力的に描写するとか狂気です。素晴らしい……だからこそ、素敵だ…ご友人♡(意識がコーラルに散乱した成れの果て)
あと、昨日夢でネルのメイド服が喋ってる夢を見ました。
ネル「行くぞ、掃除の時間だ!!」
メイド服『ネル、血圧が上がっている。あまり興奮し過ぎるな。熱すぎる血は私にとってあまり良くない。それと、少し太ったか? 健康的な体型に近付いているな』
ネル「贅沢言ってんじゃねぇ!あとなんでそんなこと知ってるんだメイド服!!?」
っていう夢でした。CV.?関さんだったよ?(キルラキル)
バードエフェクト
ナギサ様が原作以上に結構焦ってる。
便利屋68のジャブジャブヘルメット団との交流及び、ブラックマーケットの不良達の環境の変化。
補習授業部の成績の伸び率が上がっている。
「“……凄いな”」
先生は模擬試験の点数を見て、純粋な称賛の声を上げる。三日────いや、二日間だけの授業で全員の点数を二十点も上げた便利屋68の手腕は、教職の先生にとっても驚くべきものだった。
「便利屋68は、家庭教師の仕事もやってるんです……」
「“そうなの?”」
「くふふっ、ブラックマーケットの不良集団を集めて補習したり、ジャブジャブヘルメット団の授業をしたりしてるんだよ」
チンピラ崩れだとはいえ、学生は学生。どこかの学園に入学、編入したいと願う者は少なくない。そんな彼女達に食事と勉強できる環境を与えてやれば、しっかり授業を受けてくれる。中には本当にどこかの学校に編入、入学する者もいるのだ。
路地裏で貧困に喘いでいたかつての不良学生だとしても、本気で変わりたいと願えば変われる。お金も住処もなければ、食料にも貧するような、略奪と簒奪、暴力と血に濡れた裏社会で、永遠に溺れ続けるような存在だった彼女達は、ヒドリという浮き輪を掴めた。便利屋68が風紀委員会と衝突することがあっても、ある程度黙認される理由がこれだ。
ヒドリは便利屋68に拾われて生きてきた。救われた自分の命を便利屋68のためだけに使いたいと伝えた時、アルから言われたのは、「その分を私達や他の人達にも返してあげなさい」という言葉だった。
ヒドリが人間について学ぶ中で、分からないながらもブラックマーケットで授業や炊き出しを行い始めたのも、それが理由である。自分がやってもらったことを、周りにも行ってきたのだ。
だから、ブラックマーケットに入り浸る不良達は便利屋68に感謝している。便利屋68が何か困っていれば助けようとするくらいには、恩義を感じている。
「“そっか……そういうやり方もあるんだね”」
「ええ、発想の勝利というやつよ」
「正直なところ、ギリギリのところを走ってるけどね。シャーレに引き継いでもらった方がいいくらいだよ」
テストの採点を終えて、廊下を歩く中で、カヨコはシャーレにヒドリが行っていることを引き継いでもらうように伝える。週に一回のペースで行われるそれは、便利屋68の業務にも差し支えるほどの人数になり始めていたのだ。ならばシャーレを経由して、複数の学校を巻き込みたいという算段である。
「“少し時間が欲しいかな。手続きがありそうだから”」
「分かった。色好い返事を期待してるよ、先生」
色好い返事を貰えなくとも押し付けるつもりではいるが。先生はこの話を聞いた時点で便利屋68の罠に嵌まっている。子供だからと侮るなかれ。一年で一億五千万を稼いだ実績のある便利屋68が、ただの子供であるわけがない。
余談になるが、便利屋68の授業を受けているブラックマーケットの不良達は、もれなく強くなっている。便利屋68がヒドリに教育を施した時に使った漫画────そこに描かれた『一撃でも有効打を当てたらサボってもいい』という手法。それが意外と不良達には好評だったのだ。
これにより、便利屋68の実力も上がっている。単騎であれば得意分野の押し付けを行い、五人揃えば風紀委員会も手を出しにくいレベルにまでレベルが引き上がる。
「“……ところで、ヒドリは何をしてるの?”」
「さぁ……カヨコ、何してると思う?」
「さぁね。ハルカ、どう見る?」
「え、えと……分かりません……ムツキさん、どうですか?」
「くふふ~! 朝からラブコールが止まらないんだって。エンジニア部から」
メール対応に追われているヒドリを見るムツキの言葉に、便利屋68の三人は目を見開いた。
「答えが出た……!?」
「えっ、えっ、えっ……!?」
「まさか答えが出るなんて……!?」
「“そんなに珍しいのこのパターン!?”」
便利屋68恒例の無限ループは、答えがでないことがいつものパターンだ。理由は知らない、覚えていないのどちらかなので答えが出ないのである。
しかし、今回はヒドリから答えを聞いていたムツキが答えを出したため、全員が驚いているのだ。
「ところでラブコールって?」
「ジャンクパーツだと思うよ?」
「ああ、あの倉庫の……」
奇跡的に無事だった倉庫のジャンクパーツ。確かにあれはエンジニアからすれば宝の山であろう。
「……よし、面倒なので着拒です」
「“火の玉ストレート!?”」
「あーあ……やっぱりしつこいとダメだよねぇ」
ヒドリはしつこいものが苦手だ。食べ物であれば別に問題なく食べるが、人付き合いでしつこいものは苦手である。
「エンジニア部には先生を通すように伝えておきました」
「“あれ? 私の負担が増えたような……?”」
哀れ先生。エンジニア部の対応をヒドリに押し付けられてしまった。便利屋68と関わった時点で何かを押し付けられることは決まっていたのだ。先生、あなたは押し付けられる側なのだから、絶対に耐えろ。
「そういえば、テストの合格点上がったらしいですね」
「“え、ああ、うん。90点以上が合格点だって”」
「そうですか。舐められたものです」
ヒドリや便利屋68の成績はぴったり70点を叩き出すが、勉強時間をもう少し増やせばオール90点以上を出すことも可能である。
「あの四人は簡単に課題を攻略しますよ」
「授業のペースが予想よりも早い。残りの時間を授業じゃなくて、模擬試験に使った方がいいくらいだよ」
一週間丸々使って終わらせるはずの課題を、彼女達は僅か二日で七割終わらせてしまっていた。例えテスト範囲を広げたとしても、彼女達を阻む壁にはなり得ないだろう。
「“なら、テストをメインにする?”」
「いいえ。ここはあえて休みにするわ。忘れた頃────そうね……テスト二日前に模試を行って復習させる。これがいいかも」
忘れかけた頃に復習を行うという手法は、覚えたことをほぼ忘れないヒドリにはあまり効果的ではなかったが、ジャブジャブヘルメット団などの不良達には有効だった。
「“じゃあ、ちょっとした思い出作りだね”」
「そうですね……あ、ヒドリ君、あの本に載ってたのをやりませんか……?」
「あれですか」
「“あれって?”」
「ナイトプールです」
最近、キヴォトスで流行り始めている存在、ナイトプール。便利屋68は行ったことはないが、ああいった場所についての特集を組んだ雑誌を見て、今度行ってみようかという話をしていたりする。自宅の大浴場? あれはプールではないだろう。
「“そんな施設あるの?”」
「最近流行ってるそうですよ。夜のプール」
「普段と違うっていうのが人気なのかもね」
その語感通り、ナイトプールは夜に営業するプール系施設だ。ガチで泳ぐような場所ではなく、水辺を楽しむ為の場所であったり、間接照明として浮かべたライトボールとプールを背景に写真を撮ったり、プールサイドで飲食をするような施設だ。
また、日焼けを気にせず水着になれる、幻想的で写真映えする、体型その他をごまかしやすい、と女性人気は非常に高い。そのせいかパリピやウェイ系のイメージが付きやすいが、普段とは違う体験ができるということで、キヴォトスで流行り始めている場所でもあるのだ。
ちなみにヒドリはもう目ぼしいナイトプール施設をマークしており、後日リサーチする予定である。
────ヒドリのリサーチの仕方は少々独特だ。まずは雑誌を確認し、次に個人サイトや総合サイト、店の公式サイトなどを確認。次に訪れた人達の口コミ、周囲の施設などを吟味して、ようやく店へアポを取ったり、来店したりする。そして最後に自分の個人的な感想と客観的な感想をノートに書いて、便利屋68のメンバーや友人に勧めるかどうかを決める。
だからこそ、ヒドリの勧める店は当たりばかりだし、満足度の高いサービスが展開されている店ばかりだ。
「差し当たり、僕は軽食やノンアルコールカクテルの準備をしてきます。皆さんは、可能な限り仮眠するように伝えておいてください」
食べ物に関してのこだわりが強いヒドリ。環境やコンディションによっても美味しく感じたり感じなかったりすることは学習済みだった。
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これは、まだ先の話。まだ、訪れない物語。訪れるかもしれない物語。
「ははっ、凄いですねぇ……まだ壊れないなんて。頑丈ですね、人間にしては」
怪物が、ガスマスクを着けた少女を掴んで叩き付ける。持ち上げて、叩き付ける。持ち上げて、叩き付ける。何度も、何度も、丁寧に、執拗に、しっかりと、壊れるように。
「や、めろ……! それ以上は……姫が……!!」
「? どの口が言ってるんですか? というか触らないでくれますか、テロリスト風情が」
「────────────ギィッッ!!?」
頑丈なキヴォトス人の腕を鋭い杭が撃ち抜いた。こみ上げてくる痛みと流れる血に絶叫する少女に見向きもしない怪物は、包帯をあちこちに巻いた少女の足を掴んで、まるで玩具のように振り回し始める。その表情は特に何も感じていない────────いや、表情が変わっていないだけで怒っていた。纏うオーラが明らかに違う。
ヘイローを破壊する爆弾の余波を受けて、家族が傷付いた。友人が傷付いた。希望となるはずの調印式が滅茶苦茶にされた。彼の心は決まっている。目の前にいるこの不届き者達を完膚なきまでに叩き潰せと、喰う価値すらない者を、粉砕しろと己の中にいる怪物が叫んでいた。
「僕が攻撃される程度なら別にいいんですよ」
ズガァンッ! という轟音を放つ対物ライフルの狙撃が少年に直撃するが、全くの無傷。この程度、効きもしませんし────と呟いた後、包帯を巻いた少女を壁に突き刺さる勢いで放り投げてスナイパーに牙を剥く。
「ひっ────────!?」
「ただ、誰のものでもない、過去の他人の憎悪を借りてるような人が」
半月蹴り、卍蹴り、踵落とし────────蹴る。蹴る。蹴る。蹴る。しぶとそうなので念入りに、丹念に、起き上がらないように蹴りつける。
「覚悟すらろくにできていないやつが」
「や……めろぉおおおお!!?」
「少なくとも、アズサさんは考えることを止めなかったのに」
腕を負傷してもなお襲いかかってきた少女を、容赦なくかち上げて地面を蹴り、殴る。
「考えることを諦めたやつが」
少年が読んだ漫画の中に描写されていたボクシングのように、地面を蹴り、殴る。ジャンクパーツで作られたガントレットが駆動し、一撃で二撃分の衝撃を与えた。一撃で内臓が揺れる。一撃で脳が揺れる。体の中身を全てぶちまけるような痛みと衝撃が、少女に襲いかかり、泡を噴いて倒れた。
「手を伸ばすことも諦めたやつが、誰かの夢を、希望を、邪魔するな」
赤い鳥は、蹂躙した。ただ、それだけの話。これは、起こり得るかもしれない物語だ。今はまだ────────可能性があるだけの夢物語。とある少女が見た、ただの夢だ。