ティンカーベルの子   作:宵月颯

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海越・2

 

各機、上層区画用の大型リフトに移動しカーラの案内の元で上層部に向かっていた。

 

 

『さっき伝えた通りだが、案内は任せな。』

 

 

あんたらに恩を売って置くのも悪くないと…答えるカーラ。

 

 

『リフトで上がった先はグリットの天辺、外殻に当たる部分だが…』

 

 

問題の区画はRaDの縄張りではない。

 

惑星封鎖機構が衛星軌道から監視を行っている場所でもあった。

 

監視の目を遮るモノがない以上は致し方ない。

 

 

『ドーザーってのは総じて頭のネジが緩い、度胸試しで向かう奴もいたが結果はお察しさ。』

『例の衛星軌道からの監視レーザーに撃墜されたと?』

『その通りだよ。』

『確かに…ここを抜けるには骨が折れそうだぜ?』

 

 

上層に到達しリフトの隔壁が上がると夜明けを迎えた空を拝める事となった。

 

先のラスティとイグアスが言う様に目的の区画までの道筋に封鎖機構の警備システムが至る所に浮遊していた。

 

 

『上層に到達しました。各機、マーカー情報を送信します。』

 

 

エアから送られた情報によると目的のカーゴランチャーまでかなり距離がある。

 

 

『カーラの言う通り…この高度は封鎖衛星の狙撃圏内になっているようです。』

『…』

『なら、僕達で警備システムを撃ち落とそうか?』

『うん、レーザーの避け方は、大丈夫。』

『済まないが、私達の攻撃が届かない範囲の警備システムを頼む。』

『お前ら、無茶はすんな?』

 

 

ラークとフェアリーのACで射程外の警備システムの破壊。

 

こういう時、空戦型ACは心強いとレイヴンは思った。

 

 

『レイヴン、多脚型装備はどうですか?』

『…』

 

 

レイヴンのACは何時もの二脚型ではなく多脚型にアセンを交換していた。

 

場所が場所だけにホバー機能が使えるのは有難い。

 

レイヴンも問題ないとエアに伝えた。

 

邪魔な警備システムを各個破壊しつつ移動する一行。

 

進むにつれて遮蔽物がない一本道状態の場所に出る。

 

 

『ここからは隠れる場所がなさそうだね。』

 

 

カーラも拠点からの映像で様子を観察。

 

一気にブースターで突っ切るしか方法はなさそうだ。

 

 

『フェアリーとラークは先行してこの先の警備システムを発見し破壊してくれ。』

『任された!』

『うん!』

『俺らが行くまで余計な事はやるなよ?』

『…』

 

 

ラークとフェアリーのACが引き続き先行し警備システムの破壊。

 

レイヴンらはレーザーを避けつつ上層最奥のカーゴランチャーへと向かった。

 

 

『焼かれるんじゃないよ!?』

 

 

カーラの忠告から始まり…

 

 

『極めて出力の高いレーザーです、三人とも注意を!』

 

 

エアより危険性を告げられた。

 

その後、先行したラーク達の手によって警備システムは破壊。

 

一行はカーゴランチャーのある区画に辿り着く事に成功した。

 

だが…

 

 

“封鎖施設に接近する侵入者を検出、防衛兵器を起動”

 

 

と言う不吉なアナウンスが響いた。

 

 

=続=

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