ティンカーベルの子   作:宵月颯

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双子拉致後の狂人達の話し合いと親馬鹿二人の暴走。

※AI生成イラストが添付してあります。


父親・2

ザイレムでの指揮官二名の失踪騒動の前…

 

ラークとフェアリーを拉致したオーネスト・ブルートゥの様子。

 

 

******

 

 

グリット012の居住区。

 

ブルートゥの私室にラークとフェアリーが通されていた。

 

逃げられない様に爆弾を仕込まれている為、不用意な行動は取れなかった。

 

 

「可愛らしい御友人、また会いましたね?」

「ブルートゥのにーちゃん、アンタはアルカナの仲間だったのか!」

「いえ、私はジャンカー・コヨーテスの頭目…と言った方がいいですか?」

「それってカーラが気を付けてって言ってた…?」

「おやおや、カーラの事をご存じでしたか?御友人。」

 

 

ジャンカー・コヨーテスが根城としているグリット012。

 

居場所が発覚している為に使用していないと思われたが…

 

あえて利用し同盟部隊の捜索地点を攪乱させていた。

 

 

「カーラは私達が中央氷原に行く手助けをしてくれた。」

「でっかいクリーナーと戦う羽目になったりしたけどね。」

「相変わらずですね…それにしても、こんなに可愛らしい御友人を隠していたのは心外ですよ。」

 

 

オーネストはパイロットスーツから指定した服に着替える様にと二人に強要。

 

現在の二人はこのような姿になっている。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

むすっとした表情のラークと…

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

良く分からず恥ずかしい表情のフェアリーである。

 

 

「良くお似合いですよ、可愛らしい子ウサギの御友人。」

 

 

二人の姿にニッコリと笑みを浮かべるブルートゥ。

 

 

「良く言うよ、僕達に爆弾まで付けてここまで連れて来た奴が…!?」

「ラーク!?」

「私の可愛い子ウサギさんはそんな口を聞いてはいけませんよ?」

「!?」

 

 

何時もの様に悪態付いて話すラークだったが…

 

話し終えようとした時にラークの頸を握り絞めたブルートゥ。

 

それに驚くフェアリー。

 

余りの早さに二人の思考は追いついていない。

 

あるとすれば、ブルートゥが笑って今の行動を起こしていると言う点である。

 

 

「ゲホッ…!」

「ラーク、大丈夫!?」

「う、うん…」

 

 

一度、ブルートゥの手から解放されたラークは咳き込みながらフェアリーに答えた。

 

 

「おや、私とした事が……危うく壊す所でした。」

 

 

ブルートゥの笑っていない眼。

 

その細めから見える眼孔が異常であると二人は再確認した。

 

更に二人を嫌悪感と恐怖が襲った。

 

 

「ラークを傷付けないで。」

 

 

再び手を伸ばしたブルートゥに対してフェアリーは弱弱しく答える。

 

ラークよりも恐怖でフルフルと震えているのが目に見えていた。

 

 

「すみませんね、脅かすつもりはなかったのですが…」

 

 

ブルートゥの冷たい手がフェアリーの頬を摩った。

 

 

「ですが、御友人のそんな表情も可愛らしくて素敵ですよ?」

 

 

突如、ブルートゥの私室に入る緊急通信。

 

部下からの情報で口元を歪ませた。

 

 

「どうやらお迎えが来たようですね?」

 

 

ブルートゥはニヤリと答えた。

 

 

>>>>>>

 

 

通信から聞こえたのは地獄からの叫び。

 

 

『いい度胸だ、死にたがり共っ!!』

 

 

グリット012の崩落し掛けた施設より爆発音が響き渡る。

 

一人の地獄がそれを体現したのだ。

 

 

『だが、貴様らにやるのは地獄への…片道切符だ!!!』

 

 

ミシガンのライガーテイルに装備された拡散爆裂筒の武装。

 

それが敵MT部隊へ向かって宙を舞い炸裂した。

 

更にグリット012に点在する迎撃用の無人タレット。

 

それらも遠距離からの狙撃によって破壊されていた。

 

 

『ハイエナの様な屑犬にはお似合いの末路です。』

 

 

グリット012の全体を見渡せる一角。

 

オープンフェイスから放たれたのは試作武装のスタンニードルランチャー。

 

本来なら別の目的の為に使用される予定だったが、試射目的も兼ねて装備して来たらしい。

 

 

『再教育…いえ、最終指導を始めましょうか?』

 

 

オープンフェイスのコアの中でスネイルが眼鏡型のバイザーを掛け直すとかつての冷酷な閣下の表情で答えた。

 

そう…

 

グリット012に二人の地獄がやってきたのだ。

 

 

=続=




次回、暗躍するアルカナの協力者達とある仕立人の話。
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