グリット012から脱出後の出来事。
オッツダルヴァとフロイトが輸送したAHWによってグリット012を脱出したレイヴン達。
帰還した彼らを待っていたのは、惑星封鎖機構による再度強襲を受けたザイレムの姿だった。
残存戦力で何とか持ちこたえた様だが、四拠点の内…
特に補給と輸送拠点を失った今。
二度目の強襲を防げるかは、目に見えて理解出来るだろう。
今回の強襲で補給物資が供給出来なくなった以上、次の行動が自分達の命運を決める。
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ザイレム上空で格納準備を待つレイヴン達。
グリット012を脱出する際にカーラの奪われた物を回収した為、搬送先への移動に手間取っている。
その正体はミシガン曰く“バカデカい砲身”である事も理由の一つだった。
『俺達が留守にしている間に…!』
『想定はしていましたが、これ以上の損耗は避けなければなりません。』
目視で分かるザイレムの損傷や四拠点からの離脱者達の姿。
その様子に苦虫を噛み潰した表情のミシガン。
スネイルはマナからの追加情報を確認し、すぐさま次のプランを練っていた。
『その件について、お話ししたい事があります。』
ミシガン達の会話に割って入って来るマナ。
『…マナか、ラーク達の事だが。』
『既にエアから報告を受けています…』
ザイレムに帰還道中でエアが通信を送り、事の詳細を把握したと告げた。
ラークとフェアリーが投与されたコーラルドラックによるオーバードーズ状態。
レイヴン、イグアス、ラスティの三人へのコーラルの焼き付け行為による負傷。
いずれも次の戦いに備える為に治療を最優先にするとマナから説明がなされた。
『レイヴン達も検査を受けて下さい。』
『わがった。』
『けっ、帰って早々医務室送りかよ。』
『あれだけの事があった後だ…何事もない事を祈ろう。』
タロット4達のよるコーラルを利用した精神介入。
旧世代型に起こるコーラルの焼き付けを応用した方法。
脳に深刻なダメージを与えられていてもおかしくはない。
マナやエアもそれに関して検査を受けて欲しいと強く願い出ていた。
『ラーク達は事前の応急処置で危機を一時的に脱していますが…』
それでもコーラルドラックによって身体への負担は掛かっている。
此方も検査後になるが、状況によっては暫く戦場に出せないだろう。
本来なら“出したくない”が、マナやエアの本音であるが…
大規模作戦が展開される事を込みし、復帰させるしかないと判断していた。
「手の空いている奴はこっちの搬入を急げ!!」
一歩間違えば、地獄の様な戦線から帰還したミシガンとスネイル。
レイヴン達の援護があったとは言え、ほぼ無傷に近い状態に帰還している。
格納庫に収容されたそれぞれのACから降りたレイヴン達。
「あれで無傷って…」
「こぇええ。」
レッドガンの作業員達は見慣れた光景であるが、解放戦線の作業員達の畏怖の眼で恐れていた。
「フェアリーとラークをストレッチャー移動後にメディカルルームへ。」
同じくヴェスパーの医療班に指示を出すスネイル。
此方も慣れている事もあり、早急に作業を終えてメディカルルームへと移送している。
その様子を解放戦線の作業員らに紛れて見ていた者が居た。
「…私は悪くないからね。」
=続=
実は思いっきりやらかしていたツィイーだったりしたり。
次回は一旦アンケートの話へ。