ティンカーベルの子   作:宵月颯

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技研都市へ向かう前の談話。


休憩

 

ウオッチポイント・アルファの輸送路を通過したレイヴン達。

 

カーラの忠告通り、改造されたエンフォーサーの襲撃を受けた。

 

しかし、少数精鋭と言う形で進行を続けていた為…

 

後続の部隊に大きな損害は出ていない。

 

もしも援軍のMT部隊が点在していたら、その犠牲は計り知れない。

 

 

******

 

 

エンフォーサー撃墜後。

 

一行は技研都市へ繋がるシールド施設へと潜入。

 

無人防衛システムを掻い潜り、シールド発生装置を破壊。

 

防衛用のACの強襲を受けるも、沈黙させ今に至る。

 

 

『レイヴン、聞こえるか?』

「うぉるたー、きこえている。」

『技研都市を保護するシールド施設を掌握したらしいな。』

「いま、えあがちょうさしてる。」

 

 

周囲の警戒をしつつ、ウォルターとの連絡を取るレイヴン。

 

通信不能だった時間帯を含めて現状報告を行った。

 

 

『技研の遺産、試作型ACがまだ残っていたとは…』

『ウォルター、この機体…私に使わせて貰えませんか?』

 

 

ウォルターとの会話に割り込むエア。

 

 

『エア、君なら使いこなせるのか?』

『はい、調査した所…』

 

 

レイヴンが破壊したACにコアブロックらしきスペースが存在しない事。

 

恐らく無人ACとして使用されていた可能性が高いと説明。

 

この為、エアがハッキングし自分用のACとして使用したいと話した。

 

 

『破損パーツは…周囲の廃棄物資から調達出来そうです。』

『そうか…』

『何か?』

『ハウンズ、一旦その場で待機してくれ。』

 

 

ここでウォルターから待ったの声が掛かった。

 

その事でイーグルが説明を求めた。

 

 

『ウォルター、何かあったのですか?』

『此方もミシガン達の来客の件が終わった所だ、彼らの援軍と合流して欲しい。』

『漸く…ですか。』

『ああ、何分…話の分からん連中を相手にしていたのでな。』

 

 

ウォルター曰く。

 

ザイレムの来客の一件が終了。

 

予定通り、企業本部への乗っ取り準備が終わったそうだ。

 

隙を突いて、ファーロンとシュナイダーが行動を開始。

 

掌握後は反乱軍と合流の後にアルカナへの大々的な反乱を起こすとの事だった。

 

 

『しかし、随分と流れが良すぎると思います。』

『俺もそう思う。連中達もその点は警戒を強めている。』

『ええ、此方もアルカナの構成員と接敵していない以上は…』

 

 

イーグルの見解も一理ある。

 

今迄の侵攻でアルカナ・ナンバーズとの接敵が無かった。

 

この侵入すら罠の様に思えて仕方ない。

 

 

『ウォルター、この施設の下に空洞を発見しました。』

『コーラルの反応も地上とは桁違いだ。』

『当たりって事でいいよね?』

 

 

クレイン、シーガル、ドゥスターも周囲の警戒をしつつ調査を行っていた。

 

彼らが調査した結果は一つに纏まっていた。

 

 

『反応通り、その先からコーラル濃度がケタ違いだ。』

『では、六文銭とツィイーは…』

『被曝の危険性を考慮して、この場で待機して貰う。』

 

 

シールド発生装置を破壊した事でコーラル濃度が上昇。

 

目的の空洞を通るにも二人のACの装備では危険が伴う。

 

コアブロックの耐久限度がギリギリと言っていい。

 

 

『ウォルター、その心配はないかと…』

『エア、どういう事だ?』

『先程のACを調査した所、周囲のコーラルを一定時間操作する事が可能な様です。』

 

 

エア曰く、先程回収したACのフィールドで六文銭とツィイーのACを保護すれば行動が可能との事。

 

但し、戦闘が起こった場合は対応戦力はレイヴンらハウンズだけとなる。

 

コーラル汚染区域は空洞内だけであり、その先は濃度が薄いとの事。

 

狭い空洞内を突破する位なら障害はないだろう。

 

 

『…』

『ハンドラー・ウォルター、この先は危険が伴う。』

『判っている。』

『二人が継続して行動するかは任せるが、敵の本拠地に足を踏み入れている以上。』

『…お守は出来んと?』

『その通りだ。』

 

 

オッツダルヴァの忠告。

 

シールド発生施設の下、その空洞を抜ければ目的地の技研都市へ到着する。

 

判断を誤れば、死人が出るだろう。

 

独立傭兵である六文銭は兎も角、ツィイーのACでは戦力不足である。

 

ここで退却させた方が良いと判断するが…

 

 

『私だって戦える!』

『…誰も君のお守は出来ないぞ?』

『足手まといだってのは判ってる。それでもやりたいんだ!』

『…』

 

 

説得するものの梃子でも動かないと判断。

 

 

『ツィイーの事は拙者が責任を持って行う…それでいいだろうか?』

『…判った。』

 

 

六文銭からの援護説得もあり、ツィイーの同行を継続した。

 

 

『では、準備が整い次第…地下空洞へ下りる。』

 

 

=続=

 

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