ティンカーベルの子   作:宵月颯

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タロット12戦・その3。


吊男・3

 

…引き続き。

 

ウォッチポイント・アルファの地下大空洞の最深部にて。

 

アルカナ・ナンバーズの一人、タロット12と交戦を続けるレイヴンだったが…

 

レイヴンの意識は遠のき、謎の変化が起きていた。 

 

そして、フェアリーとラークが答えた言葉の意味とは?

 

 

******

 

 

ウォッチポイント・アルファの地下空洞にて…

 

交戦を続けていたレイヴンとタロット12。

 

しかし、タロット12の巧みな話術でレイヴンのACが機能停止。

 

その命がタロット12による絞首台へと向かおうとした所…

 

それは起こった。

 

 

『余興はそこまでだ…タロット12。』

『は?』

 

 

レイヴンのACフリューゲルがタロット12のACハングドマンを撃ち抜いたのである。

 

残っていた武装での反撃と思われたが違う。

 

コアブロックを一撃で貫いていた。

 

躊躇なく…だ。

 

レイヴンも有能な独立傭兵であり優れたAC乗りである。

 

閉鎖空間から退ける為とは言え…

 

タロット12から情報を抜き取る前に破壊する必要があっただろうか?

 

 

『レイヴン…いえ、レイヴン…ではない?』

『…』

『貴方は一体!?』

 

 

エアの交信で分かる様に…

 

レイヴンがレイヴンではない別の何かに置き換わっていた。

 

それはレイヴンの意思ではない事を示している。

 

 

『グリット012以来だな…同盟部隊。』

『まさか…貴様はタロット4!』

『タロット8か、見ての通りだ。』

『レイヴンの肉体を奪ったのか!?』

『ああ、長らく時間が掛かったが…タロット12の下らん御遊びにも感謝しておこう。』

『…』

 

 

レイヴンの肉体を通して会話を始めたタロット4。

 

姿や声はレイヴンのままだが、話し方や癖が異なっている。

 

オッツダルヴァもまた、只ならぬ気配で感づいていた。

 

グリット012での出来事がここで最悪の展開を招いた事を…

 

 

『オールマインドの計画…計画実行は彼女に代わって我々が行う。』

 

 

コーラル・リリース。

 

全宇宙にコーラルを浸透させ、コーラルの世界を生み出す。

 

トリガーを引くものとして選ばれたのがレイヴンとエアである。

 

だが、コーラルとの共存共栄を望む同盟部隊は…

 

ラークとフェアリーを通して対話を行う事でコーラルの方向性を修正。

 

暴走状態のコーラルを鎮静化させる事が目標だった。

 

しかし、タロット4の言う様に…

 

オールマインドの進める計画を押し進めた場合、人類社会の終焉を意味する。

 

人類は衰退し、コーラルによる支配が始まってしまう。

 

 

『イグ兄、アイツを止めないと!』

『ラスティお兄ちゃん、レイヴンが連れて行かれちゃう!』

『あの馬鹿、何乗っ取られてやがんだ!』

『六文銭、フェアリー達を頼む!』

『承知!』

 

 

ラークとフェアリーの忠告と同時に…

 

イグアスとラスティが動くが、それを阻む者達が控えていた。

 

 

『アイツら!?』

『此方の動きを封じるつもりか…!』

 

 

タロット4と共に行動していた二機のAC。

 

彼らがイグアス達の行く手を塞いだ。

 

 

『何時ぞやの決着、ここで着けさせて貰う。』

『悪く思うな。』

 

 

タロット4を止める役者は二人だけとなった。

 

 

『エア、サポートを頼めるか?』

『判りました、援護は任せて下さい。』

『出来得る事なら破壊を控えたいのだが…それも無駄な事だな。』

 

 

 

タロット4はエアとオッツダルヴァのACに銃口を向けた。

 

 

 

=続=

 





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