…引き続き。
ウォッチポイント・アルファの地下大空洞の最深部にて。
アルカナ・ナンバーズの一人、タロット12と交戦を続けるレイヴンだったが…
レイヴンの意識は遠のき、謎の変化が起きていた。
そして、フェアリーとラークが答えた言葉の意味とは?
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ウォッチポイント・アルファの地下空洞にて…
交戦を続けていたレイヴンとタロット12。
しかし、タロット12の巧みな話術でレイヴンのACが機能停止。
その命がタロット12による絞首台へと向かおうとした所…
それは起こった。
『余興はそこまでだ…タロット12。』
『は?』
レイヴンのACフリューゲルがタロット12のACハングドマンを撃ち抜いたのである。
残っていた武装での反撃と思われたが違う。
コアブロックを一撃で貫いていた。
躊躇なく…だ。
レイヴンも有能な独立傭兵であり優れたAC乗りである。
閉鎖空間から退ける為とは言え…
タロット12から情報を抜き取る前に破壊する必要があっただろうか?
『レイヴン…いえ、レイヴン…ではない?』
『…』
『貴方は一体!?』
エアの交信で分かる様に…
レイヴンがレイヴンではない別の何かに置き換わっていた。
それはレイヴンの意思ではない事を示している。
『グリット012以来だな…同盟部隊。』
『まさか…貴様はタロット4!』
『タロット8か、見ての通りだ。』
『レイヴンの肉体を奪ったのか!?』
『ああ、長らく時間が掛かったが…タロット12の下らん御遊びにも感謝しておこう。』
『…』
レイヴンの肉体を通して会話を始めたタロット4。
姿や声はレイヴンのままだが、話し方や癖が異なっている。
オッツダルヴァもまた、只ならぬ気配で感づいていた。
グリット012での出来事がここで最悪の展開を招いた事を…
『オールマインドの計画…計画実行は彼女に代わって我々が行う。』
コーラル・リリース。
全宇宙にコーラルを浸透させ、コーラルの世界を生み出す。
トリガーを引くものとして選ばれたのがレイヴンとエアである。
だが、コーラルとの共存共栄を望む同盟部隊は…
ラークとフェアリーを通して対話を行う事でコーラルの方向性を修正。
暴走状態のコーラルを鎮静化させる事が目標だった。
しかし、タロット4の言う様に…
オールマインドの進める計画を押し進めた場合、人類社会の終焉を意味する。
人類は衰退し、コーラルによる支配が始まってしまう。
『イグ兄、アイツを止めないと!』
『ラスティお兄ちゃん、レイヴンが連れて行かれちゃう!』
『あの馬鹿、何乗っ取られてやがんだ!』
『六文銭、フェアリー達を頼む!』
『承知!』
ラークとフェアリーの忠告と同時に…
イグアスとラスティが動くが、それを阻む者達が控えていた。
『アイツら!?』
『此方の動きを封じるつもりか…!』
タロット4と共に行動していた二機のAC。
彼らがイグアス達の行く手を塞いだ。
『何時ぞやの決着、ここで着けさせて貰う。』
『悪く思うな。』
タロット4を止める役者は二人だけとなった。
『エア、サポートを頼めるか?』
『判りました、援護は任せて下さい。』
『出来得る事なら破壊を控えたいのだが…それも無駄な事だな。』
タロット4はエアとオッツダルヴァのACに銃口を向けた。
=続=