ARゲームでの出来事が現実[リアル]でも起きるので試しにスキル行使をしてみた 作:末代
17時30分 月川市
喫茶 幻想の縁側 和田道店
奥の半個室席で全員分の注文をタブレットで入力したから、本題へと入る。
「さてと、試合前の条件に基づき、道具の指名抜きを・・・まぁ、全員から同じアイテムを一つ貰おうとするか」
自分のタブレットの未行使タスク"勝利報酬 道具指名奪取を実施"を選択して、アイテム名を"MPポーションメガ"単独指名する。レイド報酬でしか手に入らないこれは
「・・・。まぁ良いだろう」
渋そうな顔をして同意ボタンを押す。それと同時に相手ストレージに持っていた人分のMPポーションメガが追加される。僕が終わったのであれば、次はヒビキの番か。
隣に座っているヒビキの顔を伺うが、すでに考えはまとまっている様で、入力できるタイミングが来るとフリック入力をすぐさまに行い送信をする。
「それじゃユイノくんがMPポーションメガであれば、ウチはHPポーションメガ・・・は恐らく今日使っているであろうから、HPポーション55をいただこうとするかな」
成る程、相手の懐事情を鑑みての選択か。先の
「・・・。まぁ実際に所持しているわけがないとは思っていたし、持っていたとしても使ったであろうとは思っていたが、一つだけ手に入るって事は、使うまでも無かった事かな?マルス君?」
今回の
「誠に遺憾ながら、おっしゃるとおり、私、緑河光は攻撃から逃げることしか出来ませんでした。願い行くわ、私を、貴方の弟子にしてただけませでしょうか?平石様」
机に両手を付け深々と頭を下げる。予想外の発言であったが、答えは一つにしか決まっていなかった。
「ごめん、申し訳ないけど、僕は弟子はとれない。使っているスキルもユニークアイテムも一品ものばっかりだからね。仮に弟子になれたとしても僕と同じ様に戦えるとは思えない。でももし真似をしたいと思うのであれば、まずは相手の動きを学ぶために原作をプレイしてみるのが一番近道かもしれない」
それ以外にも君では、僕のいる上位ランクににはどうやっても追いつけない。状況を的確に判断して行動するための状況判断力も足りないし、何よりそれを実行するための決断力も足りていない。
「そう・・・ですか。では弟子として認めてくれないのであれば見て学ばせていただきます」
勝手にしてくれ。席に着いたときに出されたお茶を飲みきるのと同時に注文していた料理が配達用ロボットに乗せられて届く。手前に向かって通路側に座っていたみのこと、藤川みのぶが全員に注文の品を配る。