ARゲームでの出来事が現実[リアル]でも起きるので試しにスキル行使をしてみた 作:末代
頼んでいたミルクレープを一口食べたところであった、ずっと沈黙を保っていた"松ちゃん"が口を開く。
「あの、一つ聞いていいでしょうか?最後の魔力探査って、どうやったのですか?」
同じ
「推奨前提条件として、両利き手であることが必要だな。僕は
スキル名は"起死回生" 効果はフィールド内全ての範囲で 直近15秒以内の魔力反応をマップ表示する。取得条件は、一人で任意の難易度☆5以上のダンジョンボスを突破すること。ただし、回復アイテム使用禁止、で尚且つ両手でダメージをそれぞれ30%以上与えること」
さらさらと答えるが、周りのざわつきが止まる。アレ?何か変なこと言ったかな?
「えっと、難易度☆表記って、確か推奨攻略人数の事でしたよね?それってつまり5人分の攻撃を一人で行ったってことですか?」
口の手前でスプーンに乗せた"季節のフルーツをのせた米粉ミルクレープ"がぷるぷると震えている。僕は自分で頼んだミルクレープの上に乗っているキイチゴだけに口にすると首を縦に振り肯定の意を示す。
「つまり何だ?俺たちは2だと思っていたら実質7人を相手にしていた訳か。道理で思ったように勝てないわけだ」
隣で聞いていたマルスが肩をがっくりと落とす。しかしながら、聞きたいことは他にもあるであろう。コーヒーを飲んでいたミナセが口を開く。
「そう言えば最後に使用していた麻痺弾、そんな便利な物があれば最初っから使えば良かったのに」
確かに効果だけを見ればそう言う意見が出てくるのも分かる。だけども初っ端から使用できない理由あった。それは・・・。
「使わなかった理由?簡単だよ使うと僕のMP最大値が0になって一切の魔力弾を使えなくなるから」
便利な物には必ず
代償も大きなモノになる。
「つまりそれだけの代物を使わせるってことは、俺たち結構健闘した方じゃね?」
勝手にそう思っておいてくれ。自己肯定感が高い奴は何かと成功するぞ。別にそれが今であるとは限らないけどな。そんなことを考えながらプレミアムブレンドコーヒーを口にする。やはり、幻想の縁側のコーヒーは、他のと違いほんのりとシナモンの香りがする少し甘く苦いブラックコーヒーは、頭の中の鈍った考えを纏めるのに役立つ。
「・・・。高校生でブラックを飲んでいるのはどうかと思うが・・・」
何時もの抹茶ラテを飲んでいたミナセが非常に珍しい軽蔑の目を見せてくる。別に
「それでして、ユイノさん、一つお願いがありまして」
マルスが先に注文していたモンブランを食べきり、タブレットに一つのダンジョンを表示して頭を下げる。
「出来ればで構いません。ここのダンジョンを一緒に攻略して頂けませんでしょうか?」コーヒーカップを机上に置き、タブレットを受け取り、表示された内容を確認する。成る程、エアポートガレージか。確かにVR型施設は攻略したことないな。
「良いだろう。僕も行ったことないから受けてある。その代わり予約はそっちで手配してね。日程候補は上げるから。ミナセも良いよね?」
ミナセが抹茶ラテを飲みきるのと同時に首を縦に降り承認の意思を示す。であれば決定だな。後は日程と予約状況次第で攻略しに行くか。
「それじゃスケジュールメーカー立てるから後は調整よろしく」
と言いながらタブレットを返す。あそこ予約取るのすら大変だから良い機会もしれいないな。