切っ掛けはぶっちゃけてしまえば衝動的にです。
「書きたいな~」の一言に尽きます。
文章も稚拙な若輩者が広げたデカ過ぎる大風呂敷の図、ご覧頂ければそれだけで幸いです。
「始まりの伯爵~No real reason~」
「戦車道は乙女の武道である。」
これは今の世の中の一般的常識として浸透している。
「乙女」とあるが、つまりは男がやるものではないという事であろうか?
実際、世間で男が戦車道を行うという噂はあまり聞かない。
じゃあ、男が戦車道を行ったら?
某日某所の日中、カーテンを閉め切った暗い部屋にて、3人の男の会談から話は始まる。
「こちらの準備は完了しました。この2年間で必要なあらゆるプロモーションを選別した男子校、及び大学に掛けてきました。まあ、乗り気になってくれたかどうかはわかりませんが?」
色取り取りの派手なカジュアルスーツに身を包んだ初老の優男がこう発言する。
この男の名前は「玉川 興行」。
国家公認の戦車道執行委員会の役員の1人であり、このお話の根幹の仕掛け人のその1。
「いえいえ、此処までご協力頂きまして、誠にありがとうございます。すべては私とこの男の目論見通りに進行しております。」
そう答えるのは同じく初老の男。
整った顔立ちに緑がかった自衛隊の制服、それを彩る様々な徽章の数々が物語るのはこの男が陸上自衛隊の陸将であるという事。
残念ながら、今はこの男の名前は明かせない。
言える事は仕掛け人のその2であるという事だけである。
そんな男が指し示すのは自身の隣に佇むもう一人の男の事。
「・・・・・・・・・。」
物言わぬその男の容貌は奇怪そのものだ。
肌の一片も見せない鉄仮面で覆われた頭、そこから下は至ってシンプルなリクルートスーツ。
この異常と正常が二律背反を起こしている姿を見て派手に着飾っている玉川も流石に眉を顰める。
「ま、まあ随分と変わった趣向と言うか何と言うか・・・・・本当に何者なんですか、この男?」
仕掛け人その1もその詳細を知らないこの男。
彼こそが仕掛け人最後の1人であり、このお話の主役の1人。
この男の名前も明かせないがソウルネームはある。
それは・・・・・
「伯爵(カウント)です。」
「は?」
陸将の答えに玉川は素っ頓狂な声を上げる。
「戦車道の内ではよく流行っていますよね?確かソウルネームと言いましたか。」
「ソウルネーム・・・という事は、この男が?」
玉川の察したような顔に陸将はニヤリと笑いながら告げる。
「そう、彼も戦車道を行う男。心の底から戦車道を渇望する男ですよ。」
そう告げる陸将の横で伯爵と呼ばれた男は相変わらず何も言わずに佇んでいる。
だが、今この瞬間、鉄仮面の内側で伯爵もニヤリと笑った事だけは付け加えておく。
この日の午後、戦車道執行委員会にてとある決定がなされる。
それは公式の戦車道に置ける試合での参加資格に関わる大きな変更である「男性」の追加だった。
男たちの躍進が此処に始まる。
こういう感じでございます。
不安は多々あります。
弱音ばかりではございますが、どうぞ、これからもよろしくお願いします。