2016年4月1日0時05分
トゥアハー・デ・ダナン 艦長室。
「このような狭苦しい場所で申し訳ありません」
「いえ、お気遣いは無用です。
それに先ほどは助けていただきありがとうございました」
月面基地でアセイラムを救い出した後、アセイラムは伊奈帆の提案によりエデルリッツォと共にトゥアハー・デ・ダナンの艦長室へと来ていた。
戦闘になればトゥアハー・デ・ダナンもデューカリオンも危険には変わりは無いのだが、もしもの時にはECSを展開し、超伝導推進を用いて戦域から急速離脱する手筈になっている。
「スレインはどうして…このような戦争を…。
私の知っているスレインは優しくて、自然が好きで…地球を愛する人でした。
決して無益な戦争をする人ではなのに…どうして…。
」
「アセイラムさんはスレインさんの事を本当に大事に思っているのですね…。
それでも、人は変わるものですから…」
アセイラムに言うテスタロッサの言葉はどこか自分自身に言い聞かせているようにも聞こえた。
「テスタロッサさんにも…スレインのように変わってしまった人がおられるのですか?」
「ええ、双子の兄が…」
「そうですか…すみません、変な事を聞いてしまって…」
テスタロッサの言葉にどこか落ち込んだ様子を見せるアセイラム。
「姫様…スレイン様は何も変わってはおりません」
「えっ?」
そんなアセイラムにそう言ったのはエデルリッツォだ。
「スレイン様の行動の正否は私にはわかりません。
でも…あの方はいつでも姫様の事を思ってらっしゃいました。
ご自分の立場や命が危うくなろうとも……常に姫様の事を願ってらっしゃいました。
姫様の目覚める日をずっと信じて……ですから…テスタロッサさんもそんな悲しいことを言わないでください…」
「ありがとう…エデルリッツォ…」
泣きじゃくりながら言うエデルリッツォを抱きしめるアセイラム。
『確かに…エデルリッツォさんの言うとおりですね…』
兄がアマルガムへとついた理由を確かめるために何としても元の世界へと帰らねばならないと感じるテスタロッサであった。
2016年4月1日00時45分トゥアハー・デ・ダナン 格納庫。
「いよいよ最終決戦か…」
地球連合軍の宇宙服を着込んだ和哉はクレイモアを見上げて呟く。
戦闘開始まで二時間を切り、既にトゥアハー・デ・ダナンやデューカリオンと言った戦力が宙域には展開していた。
「そういえばもうすぐ作戦開始だったっけ?」
そんな和哉の隣に立って言ったのは千紗であった。
「千紗か…大丈夫か?」
目の周りに隈を作り、フラフラとした足取りの千紗に尋ねる和哉。
「流石に死ぬほど眠い…。
けどまぁ…何とか間に合ったからね…」
「お疲れ様…」
「何が間に合ったかは聞かないんだね?」
労う和哉に千紗は尋ねる。
「大体、は予想がついてるからね」
「そっか…なら良いや…」
そう言いながら格納庫の出口へと向かう千紗。
「あっ、そういえば伝えたいことがあったんだっけ…」
そこで振り返ると千紗は無重力に身を任せると和哉の前に立つ。
「なっ、何だよ…」
顔を近づける千紗にドキマギする和哉。
そんな和哉の唇に自分の唇を合わせた。
「!!!」
時間にして一秒にも満たない口づけであるが和哉の心臓は早鐘を打っていた。
「必ず…帰ってきてよね…」
唇を離すと顔を俯け、地面を蹴って格納庫から出る千紗。
後には呆然とした表情の和哉が残されただけであった。
2016年4月1日3時00分 ヴァース帝国 月面基地 作戦司令室
『アセイラム姫…』
月面基地、スレインは椅子に座りながらアセイラムの身を案じていた。
先日地球軍の特殊部隊が侵入した折り、貝塚伊奈帆により連れ去られたのだ。
スレイン自身も伊奈帆がアセイラム奪還に来ている可能性を考えていたのだが監視カメラに映っていなかった為、油断していたのだ。
スレインがアセイラムを連れ去られた事に気づいたのは伊奈帆達が基地の宙域から去り、監視システムのハッキングが解かれてからのことだった。
「スレイン様…」
傍らに立つハークライトの言葉にスレインは頷くと彼に忠誠を誓う騎士たちの揚陸城への回線を開き叫んだ。
「これより月面基地は地球連合軍と総力戦を開始する。
サテライトベルト及び、地上に降下した軌道騎士の諸卿よ。
各々の地にて連合軍に向け一斉攻撃をせよ!
地球人に今一度、我々の絶大な力を示すのだ!
そして連合軍に抵抗することの愚かしさを思い知らせるのだ!!」
2016年4月1日3時25分 トゥアハー・デ・ダナン格納庫 クレイモア・コクピット
『軌道上の揚陸城が一斉に降下を開始しました!』
「やっぱりか…」
フレイアの報告と共に偵察の為に先行して展開していたタートル(宇宙使用)から送られてくる映像に和哉は声を呟く。
地球軍の部隊の大多数は月基地の襲撃に当てられており、地上にはろくに戦力が無い状態である。
もし仮に地上に戦力が集まっていたとしても、伊奈帆のように策を労せなければ火星のカタクラフトを倒すことは出来ない。
『万事休すか…』
インカム越しに宗介にしては珍しく弱気な声を放つ。
『そうは問屋が許さないんだよねー、これが~』
宗介の声に続いて千紗の声がインカムから聞こえてくると同時に降下中の揚陸城が突如、爆散した―。
2016年4月1日3時28分
ヴァース帝国 月面基地
「降下中の揚陸城、地上の揚陸城との通信途絶!」
「なんだと!」
オペレーターの読み上げる報告にスレインは声を上げる。
降下中の揚陸城はその質量と落下スピード故、ミサイルを何発撃ち込もうとも破壊には到らない。
火星騎手のカタクラフトもまた然り、伊奈帆のような策を労せなければ倒す事は難しい。
『まさか…』
そう、そんな方法があるとすれば一つしか無い。
「地上の映像を出せ」
「はっ」
スレインの命令と共に衛星からの映像がモニターに映し出される。
煙を上げる揚陸城と共に映し出されたのはオレンジ色のカタクラフトの面影が残る青い機体だ。
良く見ればバックパックを装着する背部に放熱装置がついている。
KG‐8 フェンリル…スレイプニルをベースにラムダドライバと支援AIを搭載したカタクラフトで千紗が地球軍と共に開発したものだ。
しかし動力元であるパラジウムリアクターの製造が間に合わず、稼働時間は数分程度だ。
それでもデモリッションガンを用いて揚陸城や火星騎士のカタクラフトを迎撃するには事足りる。
揚陸城と地上の戦力がことで火星側の戦力はこの月面のみとなってしいるた。
故に、スレインが取るべき行動は一つしかなかった。
「全軍に通達。
出撃中のステイギス隊にもだ!」
スレインが声をあげるとすぐさまにオペレーターが回線を繋ぐ。
それと同時にスレインは叫ぶ。
「聞け!総員十分以内に月面基地より離脱!!地球連合軍に投稿せよ!!!この月面基地を放棄……」
『おいおい、諦めるには早すぎるんじゃねぇか?』
オペレーターに降伏する旨を伝えるように言うスレイン。
だがそこにガウルンからの通信が入る。
「確かにそうだな…」
ガウルンの言葉にスレインは笑みを浮かべると口を開き言葉を発した。
「全部隊に再度通達!
各自、死力を尽くし戦い地球人を一人でも多く道連れにせよ」
っと。
2016年4月1日3時35分
コダール コックピット。
月面基地を発進したガウルンはラムダ・ドライバとアルドノアドライブの併用による酩酊したような感覚を覚えながら機体を駆る。
アルドノアによってコダールが新たに得た力は空間を自由に移動する能力だ。
全身の血が沸くように熱さを覚えながら地球の量産型を破壊していくが一向に火照りが収まらない。
「どこだぁ…?カシムぅ?」
言いながら周辺を見回すと青と白、赤と白の機体を発見する。
『みぃつけたぁ』
口を歪めるとコダールにガトリング砲を持たせ二体のASの元へと距離を詰めた。
2016年4月1日3時50分
クレイモア コックピット
「やっぱり、これだけの戦力差でも降伏しないか…」
戦闘行動を取った揚陸城に対して行われたフェンリルの攻撃であるが、それでもなお月面基地は降伏の兆しを見せない。
『簡単に降伏するようなら苦労はしないだろう…』
「確かにな…」
宗介の言葉に頷く和哉。
それと同時に数キロ先で爆発が発生し、地球のカタクラフト‐アレイオンの反応が一瞬にして数十機が消失する。
『コダールです…どうやらラムダ・ドライバに加えて、アルドノアドライブを搭載している模様』
『ちぃ!!』
フレイアの言葉に宗介が舌打ちをする。
同時に和哉はトゥアハー・デ・ダナンの発令所へと通信を繋ぐ。
「館長、千紗はそこに…」
『もちろんいるよ。
聞きたいのはコダールのアルドノアドライブの特性とユニゾンシステムを使用できるがどうかだよね?』
それと同時に千紗が通信に出て、和哉が尋ねたかった事を当てる。
『タートルからの情報を元に推測すると、コダールのアルドノアドライブの特性は空間跳躍。
要するにワープだと考えられるわ。
そして、ユニゾンシステムの方だけど…もちろん使用可能よ。
今度は完璧に調節してあるから以前のようにワームホールが形成される心配は無いわ』
「了解、ありがとうな千紗」
和哉は千紗へと礼を言うと精神を落ち着かせる。
「どうするつもりだ?」
宗介が和哉へと問うてくる。
『相良軍曹も精神を安定させてください』
宗介の問いに和哉の変わりに答えたのはフレイアだ。
『了解』
フレイアの言葉に従い精神を集中する。
『両名の精神集中を確認』
『これよりユニゾンシステムの起動による精神の共鳴を開始します』
アーバレストの支援AIのアルに続き、フレイアの言葉と同時に意識が引き伸ばされるような感覚が二人を襲う。
気を抜けばすぐさまに意識を持っていかれそうになりながらも和哉は歯を食いしばり、意識をしっかりと保つ。
『共鳴率95%…96…99…100%』
そんな中で聞こえてきたのは二体のAIが行うカウントだ。
数が大きくなるにつれて意識を保つのが難しく感じる。
『190……共鳴率200%に到達。
拡張機能、リンケージの使用が可能となりました』
「これは…」
失いそうになる意識を辛うじて保ち、フレイアの言葉に薄く目を開ける。
「これは…」
やけにはっきりとした意識に呟くと共に脳内にイメージが流れ込む…。
「なんだ…」
和哉の脳裏に浮かんだイメージ…それはアーバレストの直ぐ後ろにコダールが現れるというものである。
第六感に近いそのイメージに和哉は思わず叫んでいた。
「宗介!後ろだ!!」
『!!』
和哉の言葉にアーバレストが反応、後方に向けてすぐさまワイヤーガンを放つ。
それと同時に現れたコダールの持つガトリング砲にラムダ・ドライバの力場を纏った弾丸が命中、爆発する。
爆発の瞬間にコダールの姿が消えるのを和哉も宗介も確認している。
ならば直に攻撃してくる事も予想できた。
『右だ!』
続く宗介の言葉と共に脇のウェポンラックから、対戦車ダガーを引き抜くと右へと放つ。
同時に現れたコダールの右腕に突き刺さり爆散させる。
『なるほど…』
「相方の未来の様子を予知することが出来ると言うわけだな…」
リンケージについて理解し、納得した様子で頷く宗介と和哉。
同時にアーバレストは腰部の武器ラックから散弾砲を、クレイモア後部武器ラックからマウント式のツインマシンガンを取ると構える。
「『上!!!』」
和哉と宗介が同時に叫ぶとそれぞれが銃弾を放つ。
次の瞬間‐銃弾がコダールへと直撃、バラバラに切り裂いた。
和哉と宗介がコダールを撃破した数分後…月面基地から停戦の申し出があり戦闘は終了した。
2016年7月19日11時40分
『ご覧ください。
地球とヴァースの友好の証として建造されたアルドノア一号炉が本日、起動する運びとなりましたー』
カーラジオから聞こえてくるアナウンサーの言葉を耳にしながら和哉はハンビーのアクセルを踏む。
月面での戦闘から三ヶ月が経過、地球の復興は進み、アルドノアを誰でも起動出来る為の研究が進んでいる。
和哉と宗介がガウルンと戦闘を繰り広げる中、伊奈帆とスレインも戦闘を行っていた。
成層圏ぎりぎで戦闘を行っていた二人は引力に引かれ、そのまま地球へと落下。
公式発表ではスレイン・トロイヤードはそのまま死亡したことになってが事実は異なったものとなっている。
軍の収容所へ収監されているのである。
「ところで貝塚」
「何ですか?」
和哉の声に伊奈帆は顔を向ける。
左目の義眼と義眼に装着されていたアナリティカル・エンジンは今は無く、再生治療によって新たに作られた目を保護するための眼帯を装着した顔が和哉の方を向く。
「お前はどっちと付き合うつもりだ?」
「はい?」
和哉の質問に首を傾げる伊奈帆。
「だから韻子ちゃんと、アセイラム姫のどっちを選ぶかってことだよ」
「…言ってる事の意味が解らないのですが???」
「わかった、忘れてくれ…」
首を傾げ続ける伊奈帆に和哉は溜め息をつく。
『全く…宗介と言い、伊奈帆といい…何でこうも朴念仁ばかりなんだろうね…。
……って俺も人のことは言えないか…』
ずっと一緒に過ごしていた幼なじみの気持ちを気付けなかった自分に対して苦笑しながら車を進めると古びた古城が見えてくる。
アインツベルン城…。
16世紀初頭に建築された城であり、現在は地球連合軍が戦犯者を収容するために使用している。
「……あれは?」
城の敷地から飛び立つヘリを見て伊奈帆が口を開く。
「レムリナ姫では無いのか?
何でも週一でスレインに逢うために通ってるとか…」
「詳しいね…」
「そういう事情に詳しいやつが近くにいるからな…」
これは千紗の事である。
普段は武器やらメカを弄っている癖にこういった色恋沙汰も彼女は好きな点、失礼ながら彼女もひとりの乙女であることを今更ながら思い知らされた。
「それじゃあ俺から先に行かせてもらうわ……」
車を止め、守衛に軽く会釈をすると和哉は地下牢へと続く階段を降りて面会室へと赴くと既にガラス窓を隔てた向かいの部屋にその少年は座っていた。
「初めまして…で良いのだろうかね…こういう時の挨拶は…」
和哉の事を警戒したように見るスレイン。
「俺は杉崎和哉…クレイモア…赤と白のラムダドライバ搭載ASのパイロットだ」
「……それで、僕に何の用です?」
どこか覚めた表情で言うスレインに和哉は語りかける。
「単刀直入に言うが…ミスリルに来ないか?」
「はい?」
さすがに和哉のこの誘いは想定外だったのか目を丸くするスレイン。
「鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしてどうかた…って、意味を知らないか…」
「いや、知ってますけど…じゃなくて僕、たくさん人を殺してるんですよ!?
だいたい、地球連合軍がそんな事を許可するはずがないじゃないでか!?
それに、僕以外にも適任者がいるでしょう…。
例えば…貝塚伊奈帆とか…」
「質問や意見が多いな…」
一度にまくし立てるスレインに和哉は耳を塞ぎながらため息をつき、スレインの質問を答え始める。
「先ず、一つ目の質問だが、戦争で自分が殺した人間について悔やむな…。
そんなものは俺から言わせてもらえばノーカウントだ。
だいたい、戦場で他人の命を気遣っていたら命がいくつあっても足りん…。
もし、その事をお前が気に病んでるんなら少しでも多くの命を救う事を考えろ」
有無を言わせず和哉はつづける。
「二つ目の質問についてだが、既にお前がこの収容所から出るための許可は既に取得済みだ」
和哉が相違言うと懐から一枚の紙を取り出す。
地球連合軍の判が押された本物の許可証である。
「そんばかな……」
和哉の言葉に目を見開くスレイン。
「忘れてるようだか、今回の戦争に勝ったのは俺達がいたからなんだよな…」
実際、降下する揚陸城をフェンリルが迎撃しなければ負けていたのは地球連合軍である。
そういうこともあり釈放許可証を出してもらうのにそれほど手間はかからなかったのだ。
「三つ目の質問だが、貝塚はもう戦場に立つつもりは無いとの事だしな…詳しい事は本人に聞くと良い…」
そう言って書類を置いて立ち上がると和哉は出口へと向かい、扉に手をかけようとして何かを思い出したように振り返る。
「そうそう、2つ言い忘れてた」
「なんです?」
「今回、トゥアハー・デ・ダナンの帰還に際し、艦にレムリナ姫がお乗りになる」
アルドノアの力を用いたとしても、別世界へと渡航などは何が起こるか解らないために起動因子を持つレムリナが艦に乗ることになったのだ。
「彼女…お前が来ることを心待ちにしていたからな~」
「分かりました、考える時間をください」
にやけ顔の和哉にため息を尽くスレイン。
「残念ながら、そういう訳にはいかん」
「はい?」
「出航が明日の朝だからな~。
今すぐに書いてもらわんとこちらとしても困るのさ」
「鬼ですか!?アナタは!?」
和哉の無茶にスレインは思わず叫んでいた。
2016年7月20日6時00分日本・横須賀港
トゥアハー・デ・ダナンが本来いた世界に向けて出航するこの日、横須賀港には伊奈帆やアセイラムを始めとしたトゥアハー・デ・ダナンに縁がある人々が見送りの為にこの場所へ集まっていた。
「テスタロッサ艦長、道中お気をつけて」
「マグバリッジ艦長もお体に気をつけて」
マグバリッジとテスタロッサがそう言って握手を交わす。
「千紗さん、和哉さん。
二人をよろしくお願いします」
「はい、任されました」
続いてアセイラムが千紗や和哉と握手を交わし、トゥアハー・デ・ダナンへと乗り込んで行った―。
2016年7月20日6時30分 トゥアハー・デ・ダナン 発令所
「アルドノア・ドライバ、出力正常」
「次元跳躍システム、作動…いつでも行けます」
「艦長」
スレインと千紗の言葉にマデューカスがテスタロッサに出航の許可を求める。
「帰りましょう、私達の世界へ―」
マデューカスの言葉に頷くテスタロッサ。
こうしてトゥアハー・デ・ダナンは二人のクルーとアルドノアと言うブラックテクノロジーと共に元の世界への帰路へつくのだっのだったー。
灰音穂乃香です。
硝煙臭い戦場話にギャグとネタを突っ込んでアルドノアパニック!最終話とさせていただきます。
稚拙な物語ですが、今までご愛読頂きありがとうございました。