残機無限のブルーアーカイブ   作:エドアルド

14 / 32
ゲヘナ風紀委員会

 

「ゲホッ、ゲホッ、いきなり何よ!?」

「痛ったぁい」

「みんな無事?」

 

 突如として崩れた柴関ラーメン、その瓦礫から便利屋68の面々は出てきた。目立った怪我は無く無事のようだ。

 

「あれ?ハルカちゃんは?」

 

 ムツキのその声にアルとカヨコは辺りを見渡す。

 

「ヤ、ヤマト様!?ヤマト様!!うぅぅぅぅ」

 

 瓦礫から突き出た腕を一生懸命に引っ張っているハルカが見えた。

 

「ぬ、抜けませ――ひゃあっ!?」

 

 次の瞬間には勢いよく転んでしまった。

 

「ちょっ、ハルカ大丈夫!?」

「あ、アル様。えへへ、お見苦しい所をお見せしました。でもヤマト様は……へっ?」

 

 アルに自慢するようにヤマトを助けたと言おうとしてハルカは自分の腕の中にある()()()を見て固まる。

 

「ひぁぁぁぁぁぁ!?う、ううううう、腕!?」

「ぎゃぁぁぁぁぁあ!?」

 

 それを見たハルカとアルは大声をだして白目を向く。ヤマトと思ったら腕だけだったなんて驚くのも無理は無いだろう。

 だが腕からまるで逆再生するかのように骨が肉が神経が構築されていき、やがて無傷の俺が現れる。

 

「ふぅ、酷い目にあった。」

 

 俺は何も無かったかのように立ち上がった。

 

「あわわわわわわわわ」

「あばばばばばばばば」

「いつ見ても慣れないよね……」

「わかっててもくるものがあるね……」

 

 その姿にハルカとアルは声を上げながら頬を少し赤くし、カヨコとムツキは俺の下半身を見ないようにしないようにした。

 

「また、服がダメになった」

 

 ちくしょう、服もタダじゃないんだぞ。

 そう思ってると瓦礫の一部が吹き飛んでIBMくんが出てくる。その手には気絶した大将が抱えられてた。

 死ぬ寸前に大将を守るように展開したがしっかりと大将を守れたようだ、衝撃で気絶したようだが。

 

「どうなってんの!?」

「酷い……」

『柴関ラーメンが瓦礫の山に……』

 

 どうやらアビドスのみんなが駆けつけたようだ。先生もいる。

 

「……ヤマト、なにがあったの?」

 

 俺にそう問いかけてきたのは目が据わったホシノだった。

 

「砲弾が柴関ラーメンに直撃して俺はミンチになった」

「……へぇ」

 

 そういえばホシノ目から光が消えた。

 あ、これやべぇなと直感的に察した、砲撃した誰かさんよ南無三。

 

『そちらに近付く集団を確認!これは……ゲヘナ学園の風紀委員会です!』

 

 そういえばこのイベントもあったな。

 

「ゲヘナか……そう、ゲヘナ」

 

 ああ、ホシノはもう殺る気満々ですわ。

 てか、いつまでも裸だと風邪引くわ。瓦礫から飛び出してきたベクトゥラから服を受け取りさっさと着る。

 

「アヤネちゃん」

『どうかしましたか?』

「ゲヘナからなんか連絡来てる?」

『いえ、来ていません。今回のこの行為は越権行為です』

 

 やっぱりか、あの横乳め。面倒を起こしてくれる。トリニティとのエデン条約も控えてるってのに。

 しばらくしてやって来たゲヘナ風紀委員会の部隊の先頭にチナツと銀鏡(しろみ)イオリが見えた。

 

 俺はベクトゥラからフルオートショットガンのPancor Jackhammer(パンコア ジャックハンマー)の〈ジェノサイダー〉を取り出す。流石に今回のはカチンと来た。銃弾は暴徒鎮圧用のゴム弾だが問題ない。俺の神秘も込めてるし二発も撃ち込めば普通の生徒は気絶する。至近距離なら一発で良い。

 

「お仕置が必要だな」

「……そうだね」

「ふふふ、何が何だか分からないけど今の私はムカムカしてるのよ、相手してやるわ!!」

 

 俺、ホシノ、アルはそれぞれ得物を構えて風紀委員会を待ち受ける。

 

「えっ、ヤマトさん……」

「どうしてあんたがここに」

 

 やって来た風紀委員会のチナツとイオリは俺がいた事に驚いているようだ。

 

「ここで飯食ってたんだよ。そしたら砲弾が、ね?」

「えっ」

「……やば」

 

 いやぁ、一回死んだせいでせっかく食べたチャーシュー麺と餃子が胃の中から消えちまったよ。

 

「それに君達、アビドスに許可とってないらしいじゃないか。他自治区への大部隊による侵攻。どうせここに居る便利屋68を免罪符にでもしようと思ったんだろうけどエデン条約が控えているこの大事な時期にこんな馬鹿な事ヒナなら許さない。どうせあの横乳の仕業だろ?」

『誰が横乳ですか!?』

 

 俺が横乳と言えばチナツの持つ通信機から空中ディスプレイが投影され青髪の少女か現れる。ゲヘナ風紀委員会、行政官天雨(あまう)アコだ。

 

「でたな、横乳」

『その呼び方辞めてくれません!?』

「はっ!補佐のくせにヒナの仕事増やしてるバカは横乳で十分だよ」

『なっ!?私は委員長の為にエデン条約前に不確定要素を――』

「今回は多方超法規的組織であるシャーレの先生を狙ったんだろ?だがな、こう言う政治絡みは万魔殿(パンデモニュウム・ソサエティー)の役割だろ?マコトに連絡しとくからな?」

 

 風紀委員会と万魔殿は仲が悪い。確実にアコはこのネタで煽られるな。

 

『なっ!?』

「イオリやチナツも上に意見するとかヒナに連絡するとかしろよ。明らかにおかしいだろ今回のは」

「うっ、それは」

「ご最もですね」

 

 イオリとチナツは反省しているのか暗い顔をしている。まあ、チナツに関しては医療班だから仕方ないところはあるんだけども。

 

「さて、言いたい事は言ったしここからはお仕置きな?」

「おじさん、久しぶりに怒ったよ」

「柴関ラーメンの仇!」

「行きまーす」

「ん、やる」

「合法的に風紀委員会に喧嘩を売れるね!」

「うふふふ、やってやるわ!」

「し、死んでください!」

「はあ、仕方ない」

 

 俺、便利屋68、アビドスの全員が武器を構えて殺る気を顕にした。

 

「ああ、横乳お前は今度ゲヘナに寄った時にサシで相手しやるよ」

『ひっ!?』

「先生、指揮頼む」

「え?あ、うん」

 

 ここからは楽しいお仕置の時間だ。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。