残機無限のブルーアーカイブ   作:エドアルド

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未来の為の布石〈上〉

 

 風紀委員会もといアコによる柴関ラーメンの破壊から次の日俺はミレニアムサイエンススクールにまで来ていた。

 

「お待ちしておりました。ヤマト様」

「いつもお疲れさま、トキ」

「仕事ですから」

 

 ミレニアムサイエンススクールの極秘エリアに入れば俺を出迎えたのは金髪にメイド服を来た少女、飛鳥馬(あすま)トキ。ミレニアムサイエンススクール、C&C所属、コールサイン04。だが、実際にはミレニアム生徒会長の専属のボディガード・懐刀の役割を担っており、与えられた様々な任務を単独でこなしている。

 

「それではご案内致します。どうぞ此方へ」

 

 トキの案内に促されるままついて行くととある一室に案内される。

 

「失礼致します。トキです。ヤマト様をお連れしました」

「ご苦労さまトキ。入ってちょうだい」

 

 中に入れば俺とトキを出迎えたのはロングの黒髪をした女性。ミレニアムの生徒会長、調月(つかつき)リオ。

 

「いらっしゃいヤマト」

「ああ、お邪魔するよ」

 

 リオとの出会いは3年前になる。別段特別な事はなくたまたま知り合っただけだけどな。

 

「ヤマト様、お飲み物はどうされますか?」

「ありがとう、トキ。冷たい緑茶をお願いしても良いかな?」

「かしこまりました」

 

 トキは部屋に備え付けられたキッチンの元にまで行くとお茶の準備を始めた。

 

「ところで要件は何かしら?」

「ああ、すまない、いつも忙しいのに」

「いえ、別に責めてる訳では無いのよ」

「色々な確認をしに来たのと、後はコユキに頼んでいたものを取りに」

「ああ、なるほどね。コユキは今謹慎中だから面会用の書類発行しておくわね」

「ありがとう」

 

 リオは俺とは一切目を合わせずに様々な書類に目を通したままだ。人によって気分を悪くするかもしれないがリオはいつもこうで下手をするとそのうち過労で倒れないか心配になる。

 

「ヤマト様、お飲み物をお持ち致しました。リオ様もどうぞ一度休憩をなさって下さい」

「いえ、私は――」

「既に四時間休憩を取らずに仕事をしております。昨夜の睡眠もたったの4時間です。これ以上の活動は仕事に悪影響を及ぼします」

「……私は――」

「リオ?」

「……はぁ、わかったわ」

 

 トキと俺による圧力によりリオは仕事を一旦辞め、俺が座っている来客用のソファーの反対側に座る。来客用と言っても座るのは大抵俺なんだけどな。

 俺とリオは静かにお茶をしばらく飲んだ後話し始めた。

 

「それで、エリドゥはどうだ?」

「既に完成して今は点検中よ」

「ウルク、バビロン、クタ、ニップル、エビフは?」

「ウルクとバビロンは既に最低限稼働出来るわ。他の三つに関してまだ建設途中よ」

 

 なるほど、これならまあ間に合うかな。

 まあ、戦力の底上げは未来の事を考えるとどれだけしても足りない。

 

「イルカルラは?」

「既にロールアウト済みで何時でも稼働出来るわ」

「なら、おそらく数日中に借りる」

「何処で?」

「アビドス砂漠だ」

「ビナーね。データ収集も必要だからちょうどいいわね」

「おまかせ下さいヤマト様、リオ様」

「ええ、お願いねトキ」

「楽しみにしとくよトキ」

 

 これでとりあえずビナーは先に潰せるかな。

 

「ところであいつらはどうだ?」

「あいつら?……ああ、あの子達ね良く働いてくれているわ」

「そうか、なら良い」

 

 その後はたわいもない話を小一時間程して俺はリオとトキと離れた。

 次に訪れたのはミレニアムの謹慎室だ。

 

「あ?ヤマトじゃねえか。どうしたんだ?」

 

 謹慎室の前で出会ったのはミレニアムのC&C所属、コールサイン00(ダブルオー)甘美(みかも)ネルだ。

 大方、見張りなのだろう。

 

「コユキに会いに来たんだ」

「あいつにかよ。いい加減、面倒起こさないように首輪でも付けて閉じ込めときゃあ良いのによ」

「ははっ、確かにコユキは色々とやらかすけど、ミレニアムにとって稀有な才能の持ち主だしね」

「わかってるけどよぉ?いつも捕まえるこっちの身にもなれってんだよ」

「でも少し前よりはましになってるじゃないか」

「だからタチ悪いんじゃねえかよ」

「ははっ、確かに」

 

 ネルのコユキに対する愚痴を聞いていると苦笑いしか出来ない。コユキは少し前に比べれば大人しくはなったんだけどな。

 

「はぁ、ここで愚痴っても仕方がねぇ。ほら、コユキに会うんだろ?着いてきな」

「ありがとう」

 

 ネルに着いていきコユキが閉じ込められている、部屋にまで来るとネルは鍵を取り出して幾つも取り付けられた南京錠を開けていく。

 コユキはコンピュータシステムの暗号であればどんなに複雑なものであろうとも感覚的に簡単に解いてしまうという特異な能力を持っている。その為ミレニアムで使われている電子錠は簡単に外されてしまうためここだけ古典的な鍵で外側から施錠してある。

 

「おい、コユキ入んぞ!」

『えっ!?ネル先輩!?ちょっ、まっ――』

 

 何やら慌てた様子のコユキを無視してネルは扉を開けると。

 ポテチを食べコーラを飲みながらパソコンを弄っているコユキがいた。更には部屋の中には様々なクッションやらも置かれておりもはや謹慎室と言うよりかはコユキの私室と化していた。

 

「……おい、コユキ」

「ひっ!?な、なんですかぁ?……へっ、へへっ」

「反省してんのかテメェはよォ!!」

「お、お許しを!!」

 

 この部屋の惨状とコユキの態度にネルは怒りコユキの胸元を掴むと激しく揺さぶった。

 

「いっつもあたしたちがどんだけ苦労してると思ってんだよ!あ゛あ゛!?」

「す、すびませせせん。てか、はははははく、吐いちゃううううう」

「ネル、そこまでにしてくれ。コユキと話が出来なくなる」

「ああ?ちっ、命拾いしたな」

「うっ、吐きそ……」

 

 ネルから解放されたコユキは顔を青くしながら口元を手で押さえた。

 

「あー、大変な所悪いが良いか」

「あ、ヤマト先輩。うっ、にははは、お見苦しいところを見せました」

 

 やばそうだな。だがこっちも時間無いからな、手短に済ませるか。

 

「この前頼んでたアレはできたか?」

「カイザー系列の社内データですよね?バッチリ抜き取っておきましたよ!いやぁにしてもカイザーがあそこまで真っ黒だとは思ってもいませんでしたよ。あ、こちらデータです」

 

 俺はコユキからカイザーの社内データが入ったUSBメモリを受け取る。これでカイザーに対して有利に出られるな。なるべくカイザーの力を今のうち削り取って行きたい。そうすればこの先楽になるはずだ。

 

「ありがとう。今日は忙しいからまたそのうち来る」

「にははは、お待ちしてますよ〜」

 

 コユキの用事を早めに終わらせて今度はゲヘナへ足を向けた。

 ちなみに俺との会話が終わった後コユキはネルに締められていた。南無三。

 




ヤマトくんの暗躍暗躍〜

てか、さっさとブルアカのストーリーさっさと見終わらないとやばいぞ俺。
現在アビドスの二章なり。
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