残機無限のブルーアーカイブ   作:エドアルド

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さてあと少しでアビドス編も終わりやな。
アビドス編が終わったら過去編とエガタ学園についてでも書いてその後パヴァーヌに移ろうかな。


アビドス高等学校に必要な2人

 

 砂漠地帯をアビドスの生徒と先生がカイザーPMCの兵隊を蹴散らしながら進んでいる。更にはゲヘナの風紀委員会に万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)の戦車隊、トリニティの正義実現委員会がカイザーPMCの兵隊に攻撃をしていた。

 

 たった一人の為にこれだけの人間が動いたのはホシノを思う人達の尽力に他ならない。ホシノがアビドスに先生にヤマトに大切に思われている証左だろう。

 

「クソッ、クソッ、クソッ、クソがァァァァァァ!!」

 

 その状況にカイザーPMC理事は怒鳴り声を上げてアビドスの生徒達が映る画面を殴る。

 

「私の計画が!どれだけ時間と金をかけたと思っている!?何も知らないクソガキ共がァ!!」

 

 何度も何度もその怒りをぶつける様に画面を殴り付ける。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……」

「理事」

「……チッ。何だ?」

「カイザーコーポレーションの代表取締役から御手紙が」

「なに?」

 

 部下の一人から渡された手紙をひったくる様にとった理事はその手紙の内容を読んだ。読んでしまった。

 

「……は?」

 

 手紙を読んだ理事は一瞬惚けてしまった。何故なら手紙には長ったらしい社交辞令と共に()()の二文字が並んでいたからだ。

 

「……ふざけるな……ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!?私が今まで会社の為にどれだけ尽くして来たと思っている!?」

 

 大声を上げ手紙を破り捨てたカイザーPMC理事は早足に部屋を出て行った。

 

「アビドス……アビドス高等学校!!あいつらさえいなければ!!道づれにしてやる!!」

 

 凄まじい怒りを顕にしながらどこかへ行ってしまった。アビドスへの強烈なる殺意を抱きながら。

 

 

 

 

 

************

 

 

 

 

 かつてアビドス高等学校の校舎だった場所。今や校舎は砂に埋もれその地下は黒服により実験施設と化していた。そんなに地下に一人拘束された少女がいた。小鳥遊ホシノだ。

 

「……また、大人に騙されて……ははっ、バカみたい」

 

 その顔は暗く悲しみと後悔に歪んでいた。

 

「……ごめん、みんな。私のせいで……。シロコちゃん、ノノミちゃん、セリカちゃん、アヤネちゃん。……ユメ先輩、ヤマト。……私じゃあアビドスを守れなかった……。……何時だって私は……無力だ……」

 

 そうしてホシノが悲哀にくれ絶望仕掛けたその時。ホシノのいる実験室の扉を叩く音が聞こえた。

 

「先輩はすぐそこにいるはずです!!」

「ん、壊れない……もう一度」

「あ、アヤネちゃん!?どうしてここに!?」

「シャーレに貸してもらったヘリで!ホシノ先輩は!?」

「ここです!でもドアが開かなくて……!!」

「こんのっ!!」

 

 ひときは大きな音と共に実験室の扉が破壊された。

 

「(一体、何が……。体が自由に……?夢でも見てるのかな……。みんなの声が聞こえたし、夢か……)」

 

 そして自由になったホシノは歩き出した。

 

「(声……こっちの方かな。夢でも良いから……最後に、もう一度だけ……)」

 

 聞こえてくる声を夢と決めつけながらも丸で光に誘われる蛾のようにホシノはふらついた足取りで進む。

 そしてホシノの目に光が射し込み――

 

「「「「ホシノ先輩!!!!」」」」

 

 ホシノの目には大切な後輩達が映った。

 

「あ、あれ……なんで……だって……私は……」

「ホシノ」

 

 困惑するホシノに先生が声を掛ける。

 

「……ああ。そっか……みんなが、先生が……。大人が、ね……はは」

 

 これが夢では無いことを自覚し、ホシノは事実を噛み締めた。

 

「……お、おかえりっ!先輩!」

「ああっ、セリカちゃんに先を越されてしまいました!恥ずかしいから言わないって言ってたのに、ズルいです!」

「う、うるさいうるさいっ!順番なんてどうでも良いでしょ!」

「……無事で良かった」

「ホシノ先輩、おかえりなさい!!」

「おかえりなさい、です!!」

「おかえり、ホシノ先輩」

「あはは……。……何だかみんな期待に満ちた表情だけど。……求められてるのはあのセリフ?」

 

 ホシノは少し前までの暗く沈んだ表情では無く笑顔を浮かべていた。

 

「ああもうっ!わかってるなら焦らさないでよ!」

「うへ〜……全く、可愛い後輩たちのお願いだし、仕方ないなあ……」

 

 

 

ただいま

 

 

 

 今ここにアビドスは対策委員会は大切なものを取り戻した。それはとても当たり前で、だからこそ大切なものだった。

 

アビドスゥゥゥゥゥ!!

 

 しかし、彼女たちの感動の再会を邪魔をするものがいた。

 

「何よ……あれ……!?」

 

 歩く度に地響きを鳴らしながら突き進む巨大な人型。その大きさはおおよそ50m程だろうか。

 

『貴様らのおかげで私の計画も何もかもおしまいだ!!』

「まさか……カイザーPMC理事!?」

『お前たちだけでも道づれにしてやる!!このオーパーツの一つ、オブシディアン・フューリーでな!!』

 

 カイザーPMC理事の宣言と共にオブシディアン・フューリーの両肩からはエア・ミサイルの発射口が現れ両腕からはプラズマチェーンソーが展開された。

 

『消えろ!!アビドスゥゥゥゥゥ!!』

 

 あまりにも今までの敵とは一線をかくすオブシディアン・フューリーの出現にアビドスの面々と先生は絶対絶命かと思われたが――

 

「大切な後輩たちに手出しはさせない!!」

『何が――ぐあっ!?』

 

 その声と共にオブシディアン・フューリーの横っ面に何かが衝突しオブシディアン・フューリーは倒れ伏した。

 オブシディアン・フューリーに激突した存在はアビドスの生徒達を背にするように地面に降り立った。

 

『あー、こちらヤマト聞こえてるか?』

「ヤマト!?」

 

 そして突然先生の元にヤマトから連絡が入る。

 

『何やら凄いのが出てきてるみたいだが助けに来たぜ?アビドスの()()()()と一緒にな?』

「え?」

 

 その言葉に先生は驚く。今までアビドスには生徒会長はいないと思っていたからだ。アビドスの最年長であるホシノでさえ副会長という立場だったのだから。

 

『さあ、寝起きの運動の時間だぞ、()()()()!』

「もちろん!!大切な後輩のためだからね!」

「……ユメ、先輩……?」

 

 アビドスの背に降り立ったのはアビドス高等学校生徒会長ユメ、その人だった。

 

 





ユメ先輩復活!!ユメ先輩復活!!祝うが良い!!

そういえば最初はカイザーPMC理事はアーマード・コアのN-WGⅨ/Vにでも乗っけようかと思ったけどアーマード・コア要素ばっかりもあれだしと思った時にAmazonプライムビデオでつい最近見たパシフィック・リムを思い出してせやオブシディアン・フューリーに乗せたろと思いました。

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