モモイのした宣言。ミレアムプライスに新たなゲームを出し部を存続させるという無謀にも思える宣言にユウカ驚く。
「ミレニアム中の部活が各々の成果物を競い合うミレニアムでも最大級のコンテスト!ここで受賞さえすればいくら何でも文句は言えないでしょ!」
「・・・・・まぁそうね、受賞出来たならの話だけど。けどねモモイ、今貴女が言っているのは運動部がインターハイに出場するとかそういうレベルじゃなくて高校球児がいきなりメジャーリーグに出るみたいな雲を掴むような話よ」
実際ミレニアムプライスはミレニアム中の部活が各々の成果物を競い合う、ミレニアムで最大級の品評コンテストである。そんな場所にクソゲー1位という不名誉な功績しかないゲーム開発部が挑むのはユウカの言う通り無謀を通り越し無駄でしかない……のだがこの後の出来事を知ってる俺としては無理とは言えないんだよな。そもそもゲーム開発部自体、ポテンシャルはあるんだ。ただそれを発揮しないだけで。
「・・・・・・まぁ良いわ、何でだろ私もちょっと楽しみになってきたし、そこまでは待ちましょう。今日からミレニアムプライスまで2週間、この短い時間でどんな結果を出せるのか楽しみにしてるわ。それにしてもまさか先生の前でこんな可愛くない所を見せてしまう事になるなんて・・・・・・ただこれも生徒会の仕事なので。次はもっと違った落ち着いた状況でお会いしましょうね、先生。それではまた」
そう言ってユウカは部室を出て行った。
「で?どうするんだ?あんな大口叩いて」
この後の行動は知ってるがあえて煽るような言葉をかける。まだこの後何するか先生は知らないからな。
「もちろん!考えはあるよ!その為に先生を呼んだんだし」
「うん、手紙が来たからね」
「それじゃあ早速『廃墟』に行こう!」
「……廃墟?」
「お姉ちゃん、説明が足りないよ」
安定のモモイクオリティだなぁ。先生が着いてけてない。
「まず廃墟って言うのはミレニアム自治区の郊外にある場所なんだけど少し前までは連邦生徒会長が立ち入りを封鎖していた場所なの」
「まぁ、あそこは危険だからな」
「ヤマトは知ってるの?」
「ん、ああ。あそこには俺は入った事あるからな。ちょっとした調査の一環で」
ALー1S──アリスの調査と廃墟自体の調査、divi:Sionの調査、潜在的な脅威が無いかの調査をした。これはリオに頼まれた事でもあるしカヤも巻き込んでる。まあ、カヤについては今は関係ないな。
「そうなの!?なら心強いじゃん!」
「でも、封鎖されてるんじゃないの?」
「ああ、今は警備なんていないよ。連邦生徒会長の捜索に人員が割かれてるから」
「そう、警備する人員も撤収して今はその封鎖は解かれてる、と言うより放置状態なんだ。それで廃墟がどういう場所かって言うとヒマリ先輩曰く
ヒマリなぁ、俺苦手なんだよなぁ。一見、キヴォトスにいるちょっとクセのある優等生とかに見えるけど結構
「ヒマリ先輩って、ヴェリタスのあの車椅子に乗った美人のヒマリ先輩?いつもRPGの賢者みたいに「私は何でも知っていますよ」って感じのヒマリ先輩が「かもしれない」って言葉を使うのも珍しいね・・・・・それくらい未知の世界なんだ。って、ちょっと待って?まさかとは思うけど・・・・・お姉ちゃんが「ここにG.Bibleがある」って言ったのはヒマリ先輩の言葉を聞いたから!?そ、それだけの理由で行くの!?」
「それだけじゃないよ、ヴェリタスにG.Bibleの捜索を依頼したら座標を教えてくれたの。最後にG.Bibleの稼働が確認された座標をね、その座標が指していたのは普通の地図には存在しない場所だった」
「まさか!?」
「そう。この2つを合わせて考えるとG.Bibleはずっと存在を隠されてきた『廃墟』にあるはず!」
まあ、あってはいるんだけどねぇ。ま、アリスを起こすには必要な工程だからいっか。とりあえず戦闘の準備だけしとこ。