残機無限のブルーアーカイブ   作:エドアルド

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今回は無くても良かったかなぁと思ったがまあ、投稿する。


ちょっとした日常

 

 スマホが震え着信を知らせる。俺はその音で目を覚まして寝ぼけ眼でスマホを取り出し電話に出る。

 

「はいはい、こちら便利屋骸夜ヤマト」

『おはよう〜』

 

 電話から聞こえて来た声は先生のものだった。

 

「先生か?どうした?」

『依頼をしたくて……』

 

 昨日の今日でか、早いな。

 

「そうか、依頼は何だ?護衛かそれとも書類整理とか?」

『書類を手伝って欲しいんだ。へへっ』

 

 oh......、書類整理は冗談のつもりだったのにマジか。

 

「わかった。1時間後にそちらに伺う」

『ごめんね、赴任したばかりでちょっと書類が多くて』

 

 なるほどなぁ、確かに赴任したばかりなら不慣れだろうし書類も多いのだろう。俺は電話を切ると大きく欠伸をしてベットから出る。

 時間は今午前7時か。

 

 今はいるのはキヴォトスの各地にあるセーフハウスのうちの一つで百鬼夜行連合学院の学区内にある。基本的にこことゲヘナ学園のセーフハウスを主軸に行動している。

 

 寝室から出ればワカモがキッチンで料理をしていた。

 

「あら、おはようございます。ヤマト様」

「おはよう、ワカモ」

 

 ワカモはいつの間にかセーフハウスの場所突き止めてるしなんなら勝手に入ってくるのでもう気にしない事にした。恐るべし災厄の狐。

 

 ワカモはコンロの火を止めると近付いてくる。そして俺の首に指をはわせる。

 

「また、やったんですね?」

 

 そう聞いてくるワカモの目は光がなく淀んでいた。

 ワカモが指を這わせたのは俺の首に横一文字についている傷跡だ。これは日課でしている自殺の傷跡で俺の蘇生は生き返る過程で傷を治すが少しだけ痕が残る。それも一週間もすれば消えるものだが。

 

 ワカモやその他の知り合いから自殺は辞めろと言われてから頻度は減らしたがやはり自殺は続けている。死に慣れたままじゃ無ければ戦場で判断を鈍らせる。確実にあの時のように。

 

 まあ、そう言う訳で以前にワカモから自殺してる所を見られてからワカモはこの調子だ。まあ、自殺するところを見せられたらねぇ?

 

「やはり、首輪をつけて……」

 

 ついにはワカモがぶつぶつと俺の監禁計画を立て始めた。うーん自業自得とはいえ監禁は勘弁。

 俺はワカモを抱き寄せる。

 

「ふえっ!?」

 

 そうすればワカモは戸惑うようにして顔を赤らめる。同時に目のハイライトも戻って来た。

 

「何度も言っているけど問題は無い」

「ですが……あなた様が傷付くのは苦しいのです」

 

 それは分かる。例え生き返ると言われても誰かの傷を気にしない事なんて俺にも出来ない。それ他人に強要してる時点で俺はクズだな。

 

「ワカモ、俺は止まらない。自分の命の使い方はもう決めたんだ」

 

 俺はワカモの目をまっすぐ見ながらそう言う。そう、死んでも生き返るなら自分の命は目の前の誰かの為に使うと決めた。親しい相手になら尚更だ。みんなの心が傷付くとしても命には変えられないのだから。

 

「ずるい人です。そんな真っ直ぐな目をして言い切るんですもの。ですがお忘れなく、あなた様の傷付く姿を見て苦しむ人がいるのは事実なのですよ」

「善処するよ」

「ええ、ぜひとも」

 

 そう言うとワカモは俺から離れてキッチンに戻る。

 

「さあ、朝ごはんを食べましょう」

 

 その後食べたワカモの朝食は美味しかったと言っておこう。

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 俺は早速シャーレに向かうべく道路を前二輪のトライクに乗っていた。このトライクはブラックマーケットに販売されていた違法改造品のものだ。搭乗者の生命を保証しない程の殺人的なスピードが法に触れたらしい。他にも小型ロケットエンジンによる加速やセントリーガン、ブレード等の武装も整っている。

 

 トライクで15分もすればシャーレに到着した。トライクを近くの駐車場に置くとシャーレの中に入っていく。

 

「来たぞ先生」

「あ、おはよう」

「ああ、おはよう」

 

 先生はこちらに挨拶をした。にしても先生の机の上には山のように書類が積まれている。これは人がやる量じゃねぇ。

 それに先生の顔には隈ができて如何にも徹夜しましたという感じだ。エナジードリンクの缶も幾つかある。

 

「先生、昨日から寝たのか?」

「え?寝てないよ。早く終わらさなきゃ行けない書類が多くて」

 

 いくらなんでもこれは酷い。連邦生徒会長が居なくなった影響か?

 

「とりあえず先生は寝ろ」

「え、でもまd――」

 

 俺はまだ書類を続けようとする先生を手刀で眠りの世界に旅立たせた。そして毛布をかける。

 

「とりあえず。やりますか」

 

 俺はそのまま書類を回収して書類仕事に励む事にした。

 だが流石に一人だと時間がかかるのでIBMくんを出す。そして眼帯を取り出して左目を覆う。すると左目にはIBMくんの視界が映る。これで一人二役で仕事が出来るという訳だ。まあまあ疲れるが昔からIBMくんを使ったマルチタスクは散々して来たので慣れたものだ。

 

 それから夕方まで少しの休憩を挟みながら書類を五割程終わらせる事が出来た。残りは先生がやらなきゃいけない奴だ。

 

 書類仕事が終わって少ししたら先生が起きて来て急いで書類を片付けようとしたのでとりあえず伝手で手に入れた睡眠薬をぶっかけて眠らせてベッドルームに放り込んで来た。このワーカリホックめが。

 

 というかどれもこれも先生がやらなくてもいい書類ばっかだぞ、やっぱり連邦生徒会長がいなくなったシワ寄せか?

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