残機無限のブルーアーカイブ   作:エドアルド

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どんどん増えるお気に入りにやっぱみんなブルアカと曇らせが好きなんやなって


アビドス編
アビドスへの来訪


 

『迷子になった。助けて……』

「は?」

 

 その時ついドスの効いた声を出した俺は悪くないと思う。

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出掛ける?」

「うん」

 

 先生がキヴォトスに来て数日、そろそろ書類仕事も慣れてきて今まで以上のスピードで仕事をこなせるようになってきた頃、先生の元にとある学校からの救援要請が届いた。

 

「アビドスっていう所なんだけど」

「ああ、あそこね」

 

 アビドス高等学校。キヴォトスの砂漠地帯に隣接した学区を有する学校。昔は数千人の生徒が通う、キヴォトス最大の学園として名を馳せたが砂嵐の影響で環境が激変、砂嵐に街は砂に埋もれ校舎も何度も移転しており今や一桁の学生しか残っていない学園だ。

 

 先生にその依頼が来たとなると遂に始まった所か。でもここは別に関わんなくてもあんまし問題無いよな。唯一ゲマトリアの黒服があれだが俺ゲマトリアに目を付けられてるからなぁ、行きたくねぇ。それにアイツに会うのは気が重い。

 

「まあ、頑張ってな。後、アビドスの自治区は広い上に砂漠地帯に隣接している。自治区内で遭難者なんかが出てるから地図とあと食糧も持っていきな」

「ありがとう。じゃあ準備して早速行ってくるね」

 

 先生は俺の言葉にそう返すと準備を始め駆け足で出て行った。原作だと遭難してたが食糧持たせたし地図も持たせたから大丈夫なはず。大丈夫だよな?

 

 きっと大丈夫だと思っていた時期もありました。

 

 先生から出掛けて数日後先生からの電話が掛かってきた。出てみれば『迷子になった。助けて……』の言葉が飛び出した訳だ。運命は変えられねぇってか?

 

「地図渡したよな?」

『似たような景色ばっかりで……』

 

 あー、確かにあそこは似たような景色多いもんな。特に住宅街が広くて、アビドスの校舎の近くの店なんかは全て撤退したからなぁ。特徴という特徴が無い。

 

『あと、食糧も底をつきそうで……』

「確か一週間分は持たせたよな?まだ4日しか経ってないのだが?」

 

 念の為に一週間分は持たせたのだが、と言うよりも何で4日経って電話したんだ。

 

『歩き疲れて栄養補給に少し多めに食べちゃって』

「じゃあ何で4日経ってから電話した」

『……あんなに準備してもらったのに遭難したなんてかっこ悪くて』

 

 ……この人は、変な見栄張らないでくれよ。あんたが死んだらこのキヴォトス終わりなんだからな?

 

「とりあえず迎えに行くから待ってろ。そこ動くなよ」

『ごめんね。ありがとう』

 

 俺はシャーレを出るとトライクに跨りアビドス自治区に向かった。

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 アビドス自治区に着けば砂が辺りを舞っており酷いところだと建物が砂に飲み込まれている。

 

「とりあえずアビドスの校舎で協力を仰ぐか」

 

 こんな広い場所を一人で探すなんて狂気の沙汰だ。俺が見つけるよりも早く先生が干からびる可能性の方が高い。

 

「……会いたくねぇなぁ」

 

 ついそう呟いてしまう。アビドスには知り合いが一人いる、もう一年近く会ってないが、もしかしたら頃合いなのかもしれない。アビドスを訪れなくなったのは俺が気まずかっただけなのだ。無限の命があるってのにあんな結果になった、だがあいつは、ホシノは、俺を責める事はしなかった。それが辛かった。

 

 お前がいたのに何で、そう罵られた方が万倍マシだったのに。

 

 そんな事を考えている内にアビドスの新校舎についた。ここに来るのは初めてだな。

 トライクを停めてアビドスの校舎に入る。校舎の案内図に従い対策委員会の部室を目指す。

 

「ここか……。失礼する」

 

 俺が対策委員会の部室の扉を叩くと中から声が返ってくる。

 

「はーい、どなたですか?」

 

 部室の中には過去、アビドスにはいなかった生徒の姿があった。ホシノがひとりじゃないのに少しだけ安堵した。

 

「突然すまない。俺の名前は骸夜ヤマト、このアビドス自治区で知り合いが遭難してな、捜索に協力して欲しい」

「初めまして、奥空アヤネと言います。遭難という事でしたらお手伝いさせて頂きます」

「ありがたい」

「ただ今は私しかいないので、しばらくしたら他の生徒も来ると思いますので全員揃ってからでも大丈夫ですかね?」

「問題無い。あと一日ぐらいなら生き残れるだろうからな」

 

 人は水と食糧が無くても4〜5日は生きているという。砂漠地帯の近くなのだからそれよりは少ないとは思うが一日なら大丈夫だろう。

 

「では座って待っててください」

「すまない」

 

 そのまましばらく対策委員会の部室で過ごしていると生徒が何人か入ってくる。昔のたった二人、いや三人で回していた頃の学校の時とは違うんだと感じた。同時にここに入学してくれた事に嬉しさを覚える。

 入学はしていないし短い期間しか過ごしていないこの学校にも愛着はあるのだ。

 

 そうしてあとはシロコという生徒とホシノを待つばかりになった時だった。先生を背負った少女が入ってきた。

 

「シロコちゃんが知らない人を背負って来ました。拉致ですかね?」

「拉致!?シロコ先輩がついに!?」

 

 先生が無事だったのは良いが背負ってる子、ここまで言われるとなると少し心配だな。

 

「あ、ヤマト」

「とりあえず無事で良かったよ先生」

「え?この人が遭難者の?」

「死体でも拉致でも無いのね……良かったわ」

 

 今のアビドスの生徒達は中々に愉快なようだ。

 

 先生の無事を喜んでいると突然銃声が聞こえて来た。

 

「おらおら!出て来いや!」

「ここは今日からあたしらのもんだ!」

 

 どうやらよくいる不良生徒達が来たらしい。

 

「アイツらはまた!」

 

 対策委員会の面々は顔を顰めている。そんな時だった

 

「うへぇ〜、騒がしいねぇ〜」

 

 聞き覚えのある声が聞こえて来た。

 

「ホシノ先輩!起きたんですか!」

「そりゃあこれだけ騒いでた、ら……」

 

 部室に入ってきたホシノと目が合った、合ってしまった。

 

「ヤ、マト……」

「久しぶりだな……」

 





 時に人は力を手に入れると傲慢になりますよね?どっかの誰かさんみたいだね!

お前(主人公)の罪(曇らせ)は加速する!!
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