ホシノが泣き疲れて3時間程たっただろうか、未だにホシノは俺の上で眠りこけており動くに動けないでいた。
その時スマホのモモトークに着信が入った。何かと思い見てみると。
『結構時間経ったけど大丈夫?私はシロコにシャーレに送って貰ったんだけど』
先生からのメッセージだった。もう帰ったのか……
返信しておくか。
『問題は無い。今日はもう少しアビドスにいる。また何かあれば連絡をしてくれ。対価としてシャーレの設備を使わせてもらう、という注釈が着くけどな』
『わかったよ、気をつけてね?』
返信はすぐに来たのでスマホを閉じる。
にしてもそろそろ背中が痛くなってきたんだが……仕方ない。俺はIBMくんを出すとホシノを抱き上げさせて、立ち上がる。立ち上がった後はIBMくんからホシノを受け取りお姫様抱っこをする。
「えへへ……ユメ先輩……ヤマト……」
どうやらホシノは幸せな夢を見ているようだ。俺は鍵のかかった扉をIBMくんに開けさせると外に出る。
「……あっ」
外に出るとアヤネちゃんがいた。まあ、だいぶ時間が経っていたから様子を見に来てもおかしくないだろう。
「ホシノは今眠っていてな、すまないが寝かせられる場所は無いか?」
「あ、はい。そういう事でしたら、先輩がよくお昼寝に使っている場所があるのでそこに」
「すまないな」
アヤネに案内されるまま別の部屋に入りそこにあった簡易的なベッドにホシノを寝かせる。その時窓の外を見れば空は茜色に染まっていた。もう夕方だ。
俺は眠るホシノの横に座りいつの間にか部屋に入って来ていたベクトゥラから銃を取り出して手入れを始める。今は、ホシノのそばを離れない方が良い。
「あの……」
「どうした」
何やらアヤネちゃんが難しい顔をしてこちらに話しかけて来た。
「ヤマトさんは、先輩とはどういう関係なんですか」
まあ、初対面の知らない人が自分の先輩と知り合いだったら気になるよな。
「仲間だな」
「仲間ですか……」
「昔な、アビドスに助けて貰って一時期ここで居候させてもらってたんだ。入学こそしなかったしすごした期間も短いがこの学校は大切な場所だ。まあ、今日まである事件のせいで気まずくて顔出せて無かったんだけどな。ホシノに怒鳴られちまったよ」
「先輩が……」
ほんとバカだよな俺って。言われて気づくなんてさ。
「そう、なんですか」
「他に聞きたい事はあるか?」
「いえ、ありがとうございます。私はこれで」
「そうか、じゃあな」
アヤネちゃんは部屋を出て行った。
俺は銃の手入れを再開する。部屋には俺が銃をいじる音とホシノの静かな寝息が響いた。
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「んぁ……あ」
顔に掛かる日差しで目を覚ます。体の節々が痛い。どうやら昨日は床に座ったまま寝たらしい。銃はちゃんと手入れ終わってるな。
ふと横を見れば未だに寝ているホシノが目に映る。俺はホシノの頭に手を伸ばし撫でる。アビドスに住んでた頃はよく撫でていたのを思い出してつい撫でたくなった。
しばらく撫でているとホシノのヘイローがあるのに気付く。俺はホシノの頭から手を離すとその額にデコピンをかます。
「あてっ」
「いつまで狸寝入りしてんだ?」
「そう言うのは気付いていても続けるものだよ〜」
ホシノはムクリとベットから起き上がる。
「まあ、良いさっさとシャワーでも浴びて着替えてきな、昨日のままだからな」
「わかったよ」
ホシノは部屋を出て行った。俺はそれを見送るとメモ書きを書いて学校から出る。ちょっとした買い出しだ。
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「おはようございま〜すっと」
「おはよう〜」
買い出しを終えて対策委員会がいる教室に入れば先生も来ていたようだ。
「おかえり〜」
「おはようございます」
「おはようございます〜」
「ん、おはよう」
セリカ以外の対策委員会は揃っているようだった。
「戦利品は何かなぁ〜」
部屋に入って来た俺が持っていた袋をホシノは奪い取り物色し始めた。
「図々しくなったなお前」
「うへぇ〜、そうかなぁ?」
うん、既に買ってきたお菓子に手を出している当たり確実に図々しくなってる。
しかも、先生どころか他の面々も漁り始めやがって。まあ、そのために買ってきたんだから良いけどさぁ?一言ぐらいかけろや。
「あ、貰いますね?」
「ああ、良いよ」
ここの良心アヤネちゃんぐらいじゃない?
「てか、先生は目的すませたのか?確か支援物資を届けるだっけか?」
「あー、それなんだけど、借金返済に手を貸すことにしてね」
9億だっけかな、今の俺なら一括で支払えるだろうけど今やっても意味ねぇしな。カイザーはお金じゃ無くてこの土地が欲しい訳だし。
「まあ、今日はとりあえずセリカのバイト先に行くんだ、仲良くなりたいからね」
「それなら、おじさん、居そうな場所知ってるよ〜」
「ホント!?」
そのままホシノと先生によりセリカちゃんのバイト先に突撃する計画が立てられてしまった。
大変だなぁ、ツッコミ役の常識人は。