残機無限のブルーアーカイブ   作:エドアルド

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邂逅、便利屋68〈上〉

 

 「いらっしゃいませー!」

 

 元気なセリカちゃんの声に迎えられ俺と先生、アビドスの面々は柴関ラーメンに入店した。

 

「げっ!?何でいるのよ!」

「みんなで様子を見に来たんだよ」

「セリカちゃんのバイト先といったらここかなぁ〜って」

「ホシノ先輩か!?」

 

 やっぱり、バイト先に知り合いが来ると気まずくなるか歓迎するかの二択だけどセリカちゃんの場合は気まずくなる方なんだな。

 

「おう、いらっしゃい。セリカちゃん話はそこまでにして仕事してくれや」

「うっ、はい。ご案内します」

 

 セリカちゃんに案内されて大きめの席に座る。俺はホシノの隣に座りメニューを見る。他の面々も席に着いたようだ。

 席に座った後はたわいもない話でセリカちゃんが弄られている。こういうのを見ると青春してるなぁと思う。

 とりあえずおれはチャーシュー麺の大盛りと餃子を頼んだ。

 

「にしても久しぶりに来たなヤマト」

「まあ、色々とあって」

「俺としては常連が戻って来てくれて嬉しいがな」

 

 柴関ラーメンはアビドスに居候していた頃はよく来ていた。前世では麺類消費量日本一の某県の出身としてラーメンには思い入れがある。

 味も変わって無くて安心した。まあ、1年やそこらで味が変わるわけも無いか。

 その後は先生にラーメンの代金を支払わせて柴関ラーメンを後にした。

 

 確かこのあとセリカちゃんが襲われて救出作戦が始まるんだったけかな?事前に防ぎたいところではあるが、セリカちゃんが先生を認めるきっかけになるイベントだ。手は加えたくない。まあ、救出作戦に参加するだけでいいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

「準備は?」

「問題無い」

 

 次の日の朝やはりセリカちゃんが攫われ先生の指揮の元救出作戦が行われた。俺は、狙撃手として後方で待機していた。

 

「じゃあお願い」

「了解した」

 

 先生の号令と共にセリカちゃんを運んでいる車両のタイヤに銃弾をぶち込む。車両は横転して止まる。

 少々荒っぽいがキヴォトス人は頑丈なので問題なし。俺だったらたぶん病院行く事になる。

 

「セリカちゃん確保ー」

 

 車両から出てきたセリカちゃんをホシノ達が確保した。だが――

 

「本隊の登場ってところかな?」

「全員行けるね?」

「問題無い」

「ん、行ける」

「おじさん、頑張っちゃうよ〜」

「仕返ししてやるんだから!」

「私も張り切っちゃいます」

『サポートは任せてください!』

 

 戦車とかも出して大量のカタカタヘルメット団が出てくる事になったが。先生の指揮もありものの数十分で全員を叩きめした。

 基本一人で戦って来たから誰かと一緒にこういう事をするのは凄く新鮮に感じた。

 

 そしてセリカちゃんを連れて俺達はアビドスに戻った。

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

「チャーシュー麺大盛りと餃子」

「あいよ!」

 

 次の日再びアビドスの面々と先生と共に柴関ラーメンに来ていた。

 先程までアビドスの定例会議に参加していたのだが酷いものだった。どうやって借金のお金を返すか議論していたのだが、セリカちゃんはマルチ商法に引っかかっていたし、シロコちゃんは銀行を襲うと言い始める、ホシノも他校生を攫ってアビドスに転校させるとか、一番マシなノノミちゃんもスクールアイドルという意見だったし、とにかく酷かった。そのせいでアヤネちゃんがブチ切れてただいまチャーシューを食べてメンタルを回復させているところだ。

 

「いらっしゃいませー!」

「あ、あのここで一番安いメニューってなんですか?」

 

 新しく店に入って来た人物の声を聞いて、はて、何処かで聞いた事があるなと思いそっちの方を見れば。

 

「それなら、580円の柴関ラーメンですね!」

「あ、ありがとうございます!」

 

 知り合いのハルカだった。ハルカは一旦外に出ると他の人達を引き連れて柴関ラーメンに改めて入店した。

 

「えへへっ、やっと見つかった、六百円以下のメニュー!」

「ふふふ、ほら、何事にも解決策はあるのよ、全て想定内だわ」

「そ、そうでしたか、流石社長、何でもご存知ですね」

「はぁ……」

 

 

 ぞろぞろと入ってきたのは、便利屋68のメンバー達だった。

 

 ハルカは社長アルを持ち上げ、カヨコは頭を抱えながらため息をつき、ムツキはご機嫌そうしている。

 そして、セリカちゃんが対応をするとムツキがどうせ一杯しか頼まないからと言った。

 

 また金欠なのか、アルの金遣いは荒いからな。

 

「ご、ご、ごめんなさいっ、貧乏ですみません! お金がなくてすみません!」

「あ、い、いや……! その、別にそう謝らなくても!」

 

 ハルカはいつも通りだな、そんな卑屈にならなくてもいいと思うんだけど。

 

 俺は席を立つと便利屋68の面々が座る席に滑り込む。

 

「よう、相変わらず貧乏してんな」

「えっ!?ヤ、ヤマトさん!?」

「ヤ、ヤマト様!?」

「あ、ヤマトだ。やっほ〜」

「久しぶりだね」

 

 とりあえず元気そうで何よりだ。

 

「セリカちゃん!柴関ラーメン四つ!トッピング全部付けて!」

「え?わ、わかりました」

「ちょっ、ちょっと何を!?」

「ここは俺に奢られとけ。知り合いがひもじい思いしてるならご馳走ぐらいするさ」

「いつもご馳走されてるけど」

「気にするんなら金を稼ぐんだな」

「あはは、違いないね〜」

「すみません!すみません!すみません!お金を稼げてなくてすみません!」

 

 まあ、アルの金遣いだけでなく依頼の少なさとか成功率とかも関係してるんだろうな。今度、コイツらに授業でもするか?


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