天上の人類ーThe celestial mankindー   作:ピエロギ

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Bunker raidⅠ

 バンカーの入り口は中央部にある、深い緑色の建物にあるようでそっちに荷物を持って移動する。その建物のゲートの前には、インターホンが付いており、経験者たちが内部にいるであろうGHの兵士に掛け合っている。

 

 すぐにゲートが開き、中から大柄の兵士が現れた。

 

 「おうッ!、ライ!遠い中ご苦労だったな、今回は人数多めだな。」と経験者らの一人、茶髪のまとめ役である人物―ライ―に気さくに声をかける。

 

 「今回は新人研修も兼ねているからな、とりあえずロビーに入れてくれや」とライが答えるとその大柄の人物は持っていたカードキーを近くの装置に通して、何やら番号を入れている。

 

 そうすると建物内の足場から、大きな筒、エレベーターと思わしきものが現れた。

 

 俺たちが乗ってもかなり余裕のある程度の大きさであり、全員で一度に階下に降りられそうだ。皆がエレベーターに乗ったのを確認して大柄の兵士はまた機械を動作させて、エレベーターを動かした。いよいよ、俺たちはバンカーに入る。

 

 エレベーターに乗って10秒程度だろうか、扉が開き、バンカー内部、通称ロビーについた。見たところ受付って感じがしているが、かなり広めに作られているらしく、休憩用のソファーや部屋も複数ある、一見、軍用施設とは思えない充実っぷりである。

 

 その中、エレノアやライが声をかけ、荷物の整理や作戦会議に使う部屋をロビー内にいた他の兵士に手配したりなどしており、こちらも与えられた仕事や準備に必要なものを抜かりがないようするため働く。そして、ブリーフィングが始まった。

 

 「まず、ここでの仕事の概要はここの道中聞いた通りだ。施設内でのセキュリティカードを集めること。ここまでは全員聞いているな?」とライが言うと皆、同意の反応を示す。

 

 「君たちが向かう先は、地下3階と4階だ。ここロビーが地下1階、そして生産設備あるのは、地下2階だ。実際に君たち自身に戦闘が行わせるのは3階と4階であり、2階の掃除は俺たちと協力で、俺たち経験組は地下5階と6階の掃除に分かれる、ここまではいいか?」

 

 「質問です」と今回初参加組の中にいる黄色い髪の女性が聞く。

 

 「なぜ、戦力を分散させるのでしょうか?まとまった数で制圧した方が安全性が高いと感じます」と聞く。

 

 ライは柔和な態度で答える。

 

 「残念ながら,各階層に入れる人数は決まっていてね、大人数であると警備システムが過剰に働く傾向があるから、分散して攻略するのが常なんだ。2階はただの広い部屋って感じで人数制限はないから安心してね」

 

 「そうでした、お答えいただきありがとうございます。」と礼をいって頭を下げる。

 

 「他に何かあるか?」と再度聞くとレオが

 「経験者の皆さんがより、下の階層に行くのはなぜですかね?やっぱり下の方が制圧が難しくなっていくんですか」と聞くと

 

 「そうだね、下に行くほどより厳しい戦いを強いられるのは間違いないよ、でも俺たちもこの仕事を受けて長い。そこは経験でカバーだ。あと、浅い階層でも油断していると簡単にやられちゃうよ、まっ、ここにいる人間ならわかりきっていることだろうけど油断大敵だからねっ!」と茶目っ気があるように答えた。

 

 ここ数分の会話でこの人は緊張をほぐそうとしていることがわかる。初のこうした任務で緊張しているものも多いだろう。彼のこうした尽力が、遠からず彼らの命を救うことにもつながるだろう。

 

 「それじゃ、分隊に分けるね、ここにいるのは16人だから4人ずつ分かれることになる、事前の調査でいい感じに分かれるようになるようにしたからそこんとこは安心してくれ」

 

 そんなこんなで会議は終わり、俺たちの仕事が始まった。

____________________________________

 

 「前方、ソルジャー、3体、目視」と無線で伝える。

 「こちらも確認」とレオ、そして残りの二人も続く。

 「掃射の合図があれば、いつでもいける」

 「こちらも確認できたっす」

 

 「―了解―-ファイア」

 

 合図をもとに前方に立っていた軍人であったのだろう戦闘服を着た、肉の化け物たちに光弾が放たれていく。威力は十分であり、相手の肉片が飛び散る。前方にいた人型のものたちは一瞬で物言わぬ肉塊となった。

 

 「クローン兵士ってもっと人間に近い感じだと思ったけど、こりゃいわゆるゾンビみたいな感じだな」と先ほど、ライフルで頭を狙撃していたレオが言う。

 

 「昔は人間に近い容姿をもっていたかもしれん、まぁ殺すためらいが少ない分には助かる」と答えると会議で質問をしていた黄色い髪の女性が

 

 「油断しないようにいきましょう、一方的に攻撃できたからこんなにあっさりと勝てましたけど、次はどうなるかわかりません」

 「そうっすよ、二階での戦闘を見るにこちらを認識したら携帯している武器で攻撃してくる、肉体が物理的に動かないほど損傷させないと無力化できない、死を恐れぬ兵士なんですから」

 

 と赤髪の愛嬌のある_失礼かもしれないが_昔図鑑でみた狸のような面持ちの女性と今バンカー3階いる。黄色い髪の持ち主がローシャ、赤髪の持ち主をミンリと自己紹介された。聞くに二人組のパーティらしく、今回一緒に組んでいる。

 

 「セキュリティカードはあるかなっと」とミンリが探しているなか、俺たちもナイフでその死体を調査し、Sカードを2枚入手できた。

 

 俺たちはカードを回収すると先に進んだ。廊下を進んでいると、先ほどのソルジャーが徘徊していることがあったが、注意深く観察すると決まった巡回ルートで動くため難なく各個撃破できる。

 

 しかもこいつらは、銃声に対しては反応がかなり薄く、隣の部屋で発砲しても気づかないなど、聞いてはいたが、本当にそうなので、拍子抜けしたが攻略は順調に進んでいった。そうこうしていると、食堂らしい場所に大きな影があった。

 

 「フローターだ、しかも3体」と前方にサインを出す。前方には、体が大きく膨れ、見るからに今までのソルジャータイプと異なる、高耐久といった敵が、一部屋に固まっている。

 

 「なら、ここは私たちに任せてくれませんか?」とローシャが提案する。

 「わかった、事前に聞いた通りに」とロビーでの情報交換で練ったプランの1つをやる。

 

 そうするとミンリ、ローシャがその部屋の扉の前に立ち、ポーチからそれぞれ卵状の球体を取り出す。それから、二人はそれを手に持ち、短いコマンドを唱えるとそれぞれの球体の色が変化した。今度はそれを部屋の内部に放り込んだ。

 

 俺たちは部屋の入口はもちろん、扉から内部を覗かない。この二つの手榴弾型のアークから身を守るために。だが、扉の隙間から出ている光や音で何が起こっているのか大体予想できる。

 

 ミンリの手榴弾は、決まった範囲の物の表面を一気に超高温するタイプ。起動時にでる赤い閃光が扉から出ている。そして次に小さな爆発の音と満杯まで水を入れた水風船が耐えきれずに一気に割れたような、液体が室内にバラ撒かれた音がした。

 

 これはローシャのものだろう。断末魔とも、苦悶の声がした。中では、文字通り肉が溶けているフローターがその人間の顔と大きく異なった醜い顔をより、醜くしているだろう。ローシャの手榴弾は強力な酸、しかも、温度が高くなるほど酸としての性質が強くなるタイプを放出するアークだろう。

 

 大体10秒程だろうか、内部を確認する。すると中にいたのは体のほとんどが溶け、胴体しか残っていないフローターの姿だった。

 

 「もう効果は切れているので、空気中に飛んだ酸も性質を失活しているから安全ですよ」とローシャが伝えてくれた。

 

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