梅は抗う   作:にいちゃみ

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梅は生きる

地獄の灼熱に焼かれて焼かれ続けて…それでも私はお兄ちゃんの手を離さないように握っていた。いたい、いたいよぉ、おにいちゃん。泣き叫びながらそう言うとお兄ちゃんは大丈夫だ大丈夫だ梅と呼び、いつも私の手を強く握り返してくれる。そうすると痛みが少し軽くなって私もお兄ちゃんの痛みが少しでもマシになったらいいのにって強く握り絞めるのだ。

 身体の輪郭など疾うになく、魂が燃やされ続ける日々。

 

 ーそんな中でも、私の自我が保たれたのはお兄ちゃんのお陰に違いなかった。

 

 △▽

 パチリと赤子の声が聞こえて目が覚める。ボヤけた灰色が目に入って、はんぺんみたいなものに包まれていることを自覚した。

 (なんかうごく…)

 随分と炎に焼かれて地獄にいた所為か。体と呼べるものを操るのは久しく懐かしく、関節が伸びることに少し感動した。

 「梅、お前のなまえは"梅"だ」

 (お兄ちゃん?)

 混濁の中、そう言われて無意識的に叫んでいた口が思わず閉じる。その頃には体に馴染んでいるのが感じられた。

 (お兄ちゃん!!!)

 そう叫びたいのに梅は意識を飛ばしてしまった。

 

 「あうぅー」

 まさか、ガキになってるなんて…。

 漸く意識が保つようになったのは歩き始めるようになってからだった。といっても幼児らしい拙い歩きだが。

 それまでは、ふとしたときに意識が浮上したり荒波のような感情や発作に飲まれて全く状況が理解できなかった。

 どうやら、自分は過去をやり直しているらしい。

 その証拠に兄は自分の記憶よりも随分と幼く小さな手と小さな体をしていた。

 「だ、大丈夫かぁ?梅、食べれるかぁ?」

 心配そうにひび割れた皿にお粥を入れた兄が聞く。あまりにそれが心配そうなので、正直今はそんなに気分ではなかったが少量のお粥を手で食べた。冷たくべちゃべちゃとしたものが喉を潤す。味は全くといっていいほど感じなかった。

 しかし、家でこういったものを食べることは滅多にない貴重な機会だ。普段は運が良ければそこら辺にいる虫か木の実を洗って食べるか、水でやり過ごすかどっちかだ。

 (お兄ちゃんってよく私のこと育ててるよね~)

 ぼんやりとした意識の中でそう思う。こんな食料が枯渇した中、誰もまともに世話をしない家で赤子をよく育てようと思うものだ。

 (しかも、日に日に窶れてる気がする)

 外に出る度に腕が血だらけだったり、アザがあったりと唯一の食料も妹の梅に分け与えているから体も細くなっている。元々貧相な体つきが更に貧相な体だ。

 (鬼になったお兄ちゃんはもっと元気なのに…)

 そこまで考えてハッと梅は我に帰って首をフる。

 今回の人生は"やり直し"だと梅は考えていた。鬼にならない人生を送る。それが今回のやり直しを与えた理由だろう…と勝手に解釈して。

 「ど、どうしたぁ梅!そんなに首振ったら落ちちゃうだろ?」

 片付けをしていた兄が慌てて首を降っていた梅の顔を包む。それがあまりに優しくて梅は泣きそうになった。…というか赤子なのだから泣いていいだろうと泣きわめいて甘えた。

 「よしよーし、梅。なんか嫌なことあったかぁ?ごはん足らなかったかぁ?」

 (…ともかく、お兄ちゃんには長生きしてもらわなくちゃ)

 きっと慈悲を貰っているんだと梅は思っている。私達の人生の施しだと梅は思っている。

 だから、梅は何にも疑問に持たずただその腕の中で安眠出来た。

 ー"本当は違うのに"

 

 梅は13歳になった。腕も足もすっかり伸びて、髪も綺麗に艶がかかっていた。胸も出てきて、今は未熟な体ではあるものの後二、三年もすれば綺麗な女体になるだろうことは誰から見ても彷彿とさせた。

 そんな梅は既に遊郭では働いていた。そろそろ床に入る話だって出ている。そう、出ているのだ。

 「いいかぁ、梅。お前の体が欲しいというやつがいたら兄ちゃんが殺すからちゃんと言うんだぞ」

 「大丈夫だよ。お金稼がないといけないんだし」

 「…兄ちゃんが稼ぐ」

 「ああもう、またそれ!無茶言わないでよお兄ちゃん!ここに住み続けるのだって周囲の評判ありきなんだから!」

 "兄ちゃんが稼ぐ"

 それは最近兄がよく言う言葉だった。遊郭では大抵12辺りには床に入るものだ。ここら辺の地域ではもっと早くに入っている子もいた。なんなら遅い。遅すぎる。

 さして、こうも遅くなっているのは他でもない兄の我が儘だった。

 やれ梅と顔の釣り合う男ではないと許さんだったり梅の価値に釣り合う金を払う男ではなくては許さんだったりと、のらりくらりと条件をつけはじめてはや一年過ぎ。挙げ句の果てには取り繕うのも忘れてはっきりと相手を殺すまでいう始末。梅も兄離れ出来ていない節があるが、兄の妹離れの方がよっぽど深刻である。

 「それに、とっくの昔にもう覚悟は出来てるわよ」

 米神に指を入れて怒りの頭痛を解しながら梅はそう言った。二年前に、梅が死ぬ原因にもなった侍にはちゃんとかんざしを刺さずに帰ってもらった。正直、唇を歯で噛み千切るほど苦痛だったが、それでも今後を思うと耐えられた。勿論その後噂を流して多少は憂さ晴らししたわけだが。

 「……兄ちゃんは梅に幸せになってもらいたいんだ」

 力なくそう言った兄に今度は梅が唸る番である。

 「梅には、腹一杯食ってなぁ、綺麗な服着てなぁ、好きな男と結婚してよぉ、誰から見ても一等綺麗な人生を送って欲しいんだ」

 「うっ」

 その言葉には梅にも覚えがあった。それは梅が兄を思う気持ちとほぼ一緒の考えだったからだ。しかし、どんなに思いが同じでもー反論はある。 

 「……どこが、キレイよ。腹一杯食べて、綺麗な服着て、好きな男??一番だーいすきなのお兄ちゃんだけど??なによ!お兄ちゃんこそ私から離れるつもり!!許さないわそんなの!?お兄ちゃんに好きな女でも出来ない限り!!ーーー」

 

 

 「ーーぜーーーっっったい許さないんだからぁああ!!!」

 

 

 ぜぇぜぇと荒い息をしたまま言い放ち梅はつい感情的になって涙を流す。呆気にとられた兄の顔を見て少し胸がすく想いになったがこのままここにいてはただ慰められて終わってしまいそうだ。

 「もういい!!!!」

 梅はそう言い切って家から飛び出た。

 

 「や、やっちゃった」

 そして梅は綺麗におめかしをして襖の前で項垂れていた。実を言うと今日既に梅は床に入ることを楼主と決めていたのだ。だからこそ、本当は今度こそ話し合って許可を取るつもりだったのに。梅はつい躍起になって感情的になってしまった。

 (だ、だって、お兄ちゃんがさも自分を邪魔者みたいに言ってたから、つか、なんでそうなるのよ!"ずっと一緒だ"って言ってくれたくせに!)

 内心で逆ギレしながら梅はそれでも罪悪感で目を伏せる。兄がそんな風に思っていてくれたことを今日初めて知った。自分と同じように。しかし、違うのは兄は自分から退くつもりだったことだ。勿論、梅だって兄の幸せになるのなら退くつもりだ。兄の女が嫌がるようなら…いや、やっぱり退かないかもしれない。梅と兄が一緒にいることを嫌がるような女を梅はいびり倒さない自信がない。

 (うぅ~)

 多少我が儘な性格に押さえはきくようになったがそれでも兄が関わると暴走してしまう。梅は苦いものでも食べたかのようにしかめっ面をして顔を歪めた。

 「入るぞ」

 外から聞こえた言葉に、梅はさっと顔色を変えた。手鏡を直ぐ様取り出し、自身の顔を確認する。流石、元遊郭をしていただけあって表情管理は徹底していた。

 「ーどうぞ」

 男に媚びた声を喉から出せるように意識する。

 「お入りでありんす」

 簪の鈴の音色が自分を遊女足らしめるのを梅は感じてゆっくりと下げた顔の瞼を閉じた。

 

 「最悪、下手すぎ、きもっ、まだ臭い残ってないよね」

 顔はましな男ではあったが床に入ってからの行為はビックリする程下手だった。第一こんな年端もいかない子供に発情する時点でキモすぎる。梅は先ほどのことを思い出してぞっと身を竦めた。

 「けど、これで数日の暮らしには何ら困らないわね」

 新人にしては多すぎる額。それは硬貨の音を鳴らして巾着に入っていた。思わず唇を歪めて持ち上げる。

 (まぁ、かといって床には入らないといけないんだけど)

 遊女は人気商売である。それでいて期間限定だ。女は未熟と熟成が売れるもの。薫製になれば用済み。そして常連は価値をあげるもの。常連がいればいる程、遊女の価値は上がっていく。それは前の人生でもいやと言う程自覚していた。

 「お兄ちゃん……」

 梅の脳裏に眉を寄せた兄の顔がちらつく。心配そうに辛そうに顔を歪めていた。昔は床に入るときもあんな顔を見せなかったのに、今では表情を見せて心配するようになった。きっと、あの頃の梅の記憶より少しだけ幼い兄であるのだろう。梅が火炙りになっていないから…。そう考えると梅はきゅっと苦しくなって押さえる。なるべく兄の望みを叶えてやりたい。けれど、こればっかりは生きていくために仕方ない。梅だって本当は兄に取り立て屋なんて危険な仕事させたくないのだ。ーけど、梅たちはこれからも生きていく。やらずに済む未来はそんなに長くない。むしろやっておけばよかったと困窮して振り返ることは想像に難くなかった。

 (…お兄ちゃん)

 謝罪の気持ちは沸かないがちゃんと話すべきだと梅は思った。前みたいにすれ違うことが絶対ないように、少なくとも梅は兄と互いのこと知って生きていきたかった。

 ふと目に入ったお店に目が行く。釣られるようにその店に入った。

 「ねぇ、それ二つちょうだい」

 (今頃きっと家で心配しているんだろうなぁ)

 家に帰ったらお互い話して謝って、また笑っていつも通りーー。そんな生活を想像して、餅を眺めては梅は柔和な笑みを浮かべた。

 

 「ただい…ま………お兄ちゃん?」

 視線の先には誰もいない。いつも通り机さえ置かれていない辺鄙な空間が広がっているだけだった。

 「え」

 嫌な予感がする。

 梅は咄嗟に感じた悪寒のままに家を飛び出して走る。なんだか、胸騒ぎが途端にして探しに出てしまった。

 「お兄ちゃーん!!!」

 ー(嘘でしょ!嘘よ!神様!!)

 「お兄ちゃーん!!どこーーー!!」

 ー(私いいことはあんまりしなかったけどッ!!悪いことだってしてなかったッ!!)

 「おにいちゃーん!!おにいちゃーんん!!」

 ー(神様!!お願い!!"神様"!)

 「ゲホッゲッホ…おにいちゃ…」

 ー(ぶ…じ……)

 ただ、無事でいて欲しくて、

 ただ、笑顔でいて欲しくて

 

 

 ー"いつも ど お り???"

 

 

 「お、にいちゃん」

 膝から梅は崩れ落ちた。異臭が漂う場所で、倒れている黒焦げの物体を見る。ー否、大切な誰よりも大切な存在を見る。

 「あ、あああ、い、や……」

 (嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!!)

 だって、梅は何も悪いことをしていない。梅も兄も生きるためにちゃんと働いてちゃんと生活して、ちゃんと…

 「ちゃ、んと…」

 

 "いつからだろう"

 

 梅は我に帰ったように兄を拘束する縄を取る。自分の首に兄の腕を絡ませて、重たい体を引っ張った。着物が汚れようともなんとも思わなかった。

 

 ー誕生日に買ってくれた大事な着物。

 

 舗装された道を暫く歩いて、はっと気づいて森に入る。誰がこうしたのか分からなかったから。迂闊に人に会うのは危ない気がした。

 これからどうすればいい。

 医者に行くべきか?

 ー間に合わない。

 助けを呼ぶべきか?

 ー誰がやったかわからない。

 「う、め もう、いい 」

 「お兄ちゃん…!!」

 意識が戻った兄に慌てて腕を離して体を寝かせ梅は声をかける。

 「おに"いちゃん!ぐすっ…ごめ"ん"、ど、どお"したらいいの!?」

 本当はずっとパニックだった。

 「いし"ゃのばしょなんて"知らないじ、で、でもこのままじゃおに"い、おに"いじゃんがぁああああ!!!」

 だって、梅は賢くない。本当は何をすればいいのかわからなくて、誰を呼べばいいのかわからない。医者だって考えはしたけどどこにいるのか分からなかったし、助けなんて誰が信用できるかわからない。

 ーずっと二人だったのだ。

 「うぇえーーん!!ええぇーーーーん!!」

 ーずっと、

 お互いだけを信じてお互いで生きてきた。それは嘗てであっても変わらない。

 「梅ぇ、なくだってぇ、げほげっほ」

 「!お兄ちゃんっ!!」

 咳き込み始めた兄に梅はすがり付く。蚊の鳴くような声は困った声色をしていた。

 「お前はほんとぉに泣き虫だなぁ」

 それは嘗ての兄を彷彿とさせて思わず梅はピタリと泣きわめくのをやめた。鬼だった頃の兄だ。よく梅が泣くと怒って相手を殺してくれた兄。

 「おにちゃ……お兄ちゃん?お兄ちゃん!!」

 目を閉じて動かなくなった兄に梅は我に帰って呼び掛け続ける。

 (どうしよう!どうしようどうしようどうしようっっ!!) 

 涙がポタポタと垂れる。兄の剥き出しになった体の上で拳を握りしめる。

 「どうしたらっっ………!!」

 

 「ーーーーー泣けるねぇ」

 

 はっと耳に入ってきた声に後ろを振り返る。見覚えがある姿に梅は瞳を見開いた。口パクで名前を紡ぐ。

 "童磨"

 前世で耳にした名前を不思議なことに梅は覚えていた。口から垂れる血は不気味で、虹色の瞳は背筋が凍るほど恐ろしい。唾をごくりと飲み込んだ。

 

 「ー助けてやろうか?」

 

 本当にいいの?

 「助けて!!お兄ちゃんを助けて!!!」

 (ーいい!!お兄ちゃんが助かるなら!!)

 

 答えはすぐに出た。内側がいまだに間違っていると叫ぶ。地獄にいた頃を思い出しかけて体が震える。けどー、

 (お兄ちゃんが助かるなら何も問題はない!!)

 自分の症状がなんだ。恐怖がなんだ。兄を失くしこれから生きていくことの方が梅にはよっぽど恐ろしい。

 

 「アハッ、いい瞳だ」

 

 △▽

 梅が家を出てから兄は暫く項垂れていた。取り立て屋が上手くいってる限り梅には無理をしてほしくない。

 梅とこうして喧嘩するときは大抵梅は家を飛び出し仕事に向かう。少しだけ稼いでそのお金でちょっとした甘いものを買うのだ。それを見ると兄はどうしようもなくなって抱き締めて謝ってしまうし許してしまう。甘え上手というか、なんというか…。兄はひとりでにその時の表情を思い出し笑ってしまった。

 "知ってるか?最近人が突然消えるらしいぞ。最初は新米の遊女が消えてなぁ。その前はおなごを買いに来ていた侍がいなくなったらしい"

 "へぇ、そら怖い"

 そういえば、昼間そんなことを話していた奴らと会った。ここら辺の出来事らしい。恐らく梅は安全な道を通って向かっているだろうが、万が一がある。

 「…見に行くか」

 妹にもしものことがあれば恐ろしい。兄は羽織をかぶり戸を開け外に繰り出す。

 近道を通って様子だけ見て帰ろう。

 本当にそれだけのつもりだった。ーだったのだ。

 「だっ…」

 「ふんっっっ!!」

 

 兄は目を覚まして首を降る。頭に頭痛が走り、瞳は閉じたままだった。そのまま、意識を落とされる前のことを振り返る。背後をとられ鉛のようなものを落とされていた筈だ。そして身動き出来ない、この現状…。

 「ど、いうことだ……?」

 そう呟いて漸く兄は瞼を開けた。鎖が腕にかかる。

 「惚けるな!!この人食い!!」

 「人殺し!」

 「夜中に出歩くなんてお前が犯人に決まってるだろ!!」

 「きっとお前さんだと思ってたのよ!」

 人の声が飛び交う。

 (…冤罪だ!)

 どうやら噂の人食いを自分だと思われたらしい。

 「俺じゃない!!俺じゃない!!」

 懸命に兄は叫んだ。

 足元に火が燃え上がっても、ずっと逃げようと踠いていた。本当に自分ではないのにこのように吊し上げをされるのは我慢ならなかった。しかし、頑丈な鎖は丈夫に育った兄でもそう簡単に抜け出せそうにない。

 「おれじゃ……」

 そこまで言って視界が急に明るくなった気がした。直ぐそばで立つ人たちは一様に目を吊り上げて忌々しいと歪めている。ーけれど、優越感がその口元にこぼれ出ていた。

 (笑ってる……、コイツら笑ってる………)

 例え自分が人食いでなくてもきっと何も気づかないふりをして殺していたのだろう。

 それに気づいて急に兄は叫ぶのがバカらしくなった。……ああでも、妹が心残りだ。

 (…梅)

 この世で一番美しい、兄が唯一貰った神様の贈り物。神なんて信じたくないが梅を見るたびに感謝したくなる。梅ともう会えなくなるのはあまりに虚しい。あの泣き虫な体を慰めることが出来なくなるのが辛い。

 "お兄ちゃん!お腹空いた!"

 "お兄ちゃん!こいつら酷いわ!お兄ちゃんの悪口言ったのよ!"

 "お兄ちゃん!今日は休み?当然、休みよね!?"

 "お兄ちゃんのばぁあああああか!!!えーーーん!!"

 (梅、梅、梅梅梅ッッ!!)

 兄が願う度にせせわらいが耳につく。それは地獄で聞くような笑い声だった。

 

 

 

 

 "いつからだろう"

 "こんな地獄はーーー"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「…はじめから…だったなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 願わくば、妹だけはこんな地獄を知らないで生きてほしい。

 

 




さぁ、鬼になりました梅ちゃんです。

(文字をつめつめにして後悔している作者です。ここら辺の空欄は基本的に脳死で書いております。)

"知ってるか?最近人が突然消えるらしいぞ。最初は新米の遊女が消えてなぁ。その前はおなごを買いに来ていた侍がいなくなったらしい"
 "へぇ、そら怖い"
 "おうよ。ただ、話は終わりじゃないぞ。ぞっとするのがな。最近その遊女が下半身だけ見つかったんだよ"
 "うへぇ、さぞかし無惨だったことだろうよ"
 "まだだ。終わりじゃねぇ。その下半身の肉がな。何かに食われた見たいにぽっかりとあいていたんだよ。残ってるのは下半身の皮だけだって話だ"
 "おう、む、むごいなぁそれは"
 "おうよおうよ、そんでこれ、人食いなんじゃねぇーかって噂になってきてよぉ。どっかの恐ろしいバケモンが俺ら人間を狙ってんだ!最近はめっきり夜の噂でそれが持ちきりさ"
 "人食いなぁ…。バケモノといやーアイツを思い出すなぁ"
 "あぁ、あの忌々しく醜いぎょうふか。確か、怪しまれとったなぁ。あいつじゃなくても夜になって出てきたらきっと殺されちまうだろうよ。あーあ、出てこねぇかなぁ…"
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