あと、2年目ということで今回から、「」前の名前、外します。これからはややこしくなりそうなところにのみ名前を添えます。
トワによる暗闇の中を抜けると早速、二人は銃で攻撃される。その攻撃は寸のところで外れたものの、二人が銃声の元を辿っても誰も見つけられない。
(テレポートか?)
かなたはそう思ったが、考えを改める。その時だった。二度目の攻撃がされた。今度のはさっきよりも正確で、わための髪の毛に当たり、髪の毛が落ちる。
「わため、僕たちの周りを羊毛で囲って」
「わ、分かった!」
二人は半円状の羊毛によって囲まれる。
囲んだ後、暫く銃声が続き、羊毛に穴を開けられ続けたが、すぐにそれをわため塞ぐ。ある程度続いた銃声が止まると、足元に何かが来たような、変な感覚を二人は覚えた。
「ばっくばっく……」
地面の下から何か声が聞こえてくる。それは二人に聞き覚えがある、とある後輩の挨拶。
「ばくーん!」
その擬音とは裏腹に、突如として現れた『冥界の魔物』は白と黒と赤の特徴的な装飾のシャチ(
「沙花叉かよ!」
飛び出た勢いでまだクロヱはまだ空宙におり、二人にサブマシンガンを連写していた。かなたは有り得ない程の反応速度で弾丸を握り潰し、わためは羊毛で防いでいた。
「ねえ、いま地面から出てきたよねぇ?」
「…………そうだけど……何か?」
クロヱはいつもかなたと接するときと違い、声は若干低く、何処か冷たい、「掃除屋」としての彼女がそこにいた。クロヱは撃つのを止めない。
「それがお前の能力か!?」
「そう。地味でしょ?」
そう言うと、クロヱはまた地面の下に沈む。二人が警戒して地面を見ていると、クロヱは壁から飛び出てきた。
「ははは、甘く見ないでよ。床だけじゃないの。」
そのままクロヱは隠していたナイフを取り出し、かなたに切りかかる。しかし、かなたはそのナイフを受け止め、握り潰す。かなたの手から出血しだす。
「無理しないでかなたん!」
かなたは段々力を強めていくと、ナイフは最早、原形からは大きく逸脱した見た目になっていた。
「あーあ、最後だったのに。」
クロヱはもう一度潜ろうとしたが、潜りきる寸前、かなたは地面を掴む。地面には亀裂が走り、やがてクロヱの頭を掴む。
「……あー……ゲームオーバーか」
クロヱは何処か悔しそうな、悲しそうな目をした。そして、かなたはクロヱの頭を握り潰す。すると、クロヱの体は塵となって消え去った。
携帯から大音量で通知が来た。
『沙花叉クロヱ 脱落』
それを確認すると、わためは能力を解除した。しかし、次の瞬間だった。二人の腹にナイフが刺さった。
「なん……で」
二人も同様、塵となって消える。その場に残ったのは、ピンク色の髪をした、王冠を被った少女であった。
脱落した……はすなのに!
初登場能力
冥界の魔物、我が戦場へと
地面や壁を泳げる。