「二人の能力なんだろな~」
二人を倒した少女は二人のポケットを漁り、目的の物である能力の説明書を見つけ、一通り読む。
「結構使いにくそうな能力だねぇ……まぁいいや」
少女は能力を使うと、説明書が勝手に動き出した。
「鳥になって飛んでって」
説明書は何も反応せず、ただ太陽を見つめているだけだった。
「あぁ、悪い……鳥さんになって飛んでいくのら!」
すると今度こそ、説明書は自分で鶴の形となり、何処か遠くへと飛んでいった。やがて、その鳥は小さくなり、見えなくなった。
「慣れねぇなぁ……」
そう言いつつも、少女の脳はあるもう一人の少女の行動予想を常に行っており、彼女はそれに従って動く。怪しまれないために。
「さぁて……動くか」
少女はもう一枚の説明書をポケットに入れて、二人に刺したナイフを抜いてから、行き先無しに歩き始める。その目は新しい武器と相手を常に探している、現在の彼女の姿には似合わない姿であった。
歩き続けること十分程、何も見つけられずに彼女は休憩していた。
「いやぁ……便利だねぇこの能力」
砂の椅子に腰掛け、王冠を脱いでいる彼女はそう呟いた。結局何も見つけられなかったが、彼女は能力の応用法が試行錯誤を繰り返すことができたため、問題無しと判断した。
そんな矢先、一本の影が伸びた。
「あ、ルーナ姫!」
「げっ、フブキ……ちゃ先輩!」
少女は驚いて椅子の上で跳ね上がる。フブキは正体不明の違和感を覚えつつも、戦闘準備に入る。
「じゃ、バイバイ」
フブキは作り上げた刀を手に、少女へと駆け寄る。少女は慌てて数多くの石を浮かべては飛ばすのを繰り返す。しかしある瞬間、少女は気がつく。
「なら、その刀を寝返らせれば……」
少女はフブキが持つ刀に能力を使う。すると、フブキの手元にあった刀はある地点で停止、浮遊していた。
「やるのら!」
すると、その刀はフブキに攻撃を始める。その太刀筋は一流であり、確実にフブキの首を狙っている。
「姫~、中々強い能力を持っているようで……こっちも本気を出さないと……」
フブキはまた新たな刀を作り出す。出した瞬間に、フブキは襲ってくる刀を切り、少女のところへと刀を振りながら向かう。少女は何度も命令するが、その度に音を切られ、届かない。そして、フブキが少女へと刃をいれようとした瞬間、その刀は握りつぶされた。まるで、あの天使のような小悪魔のように。
「はぁ……ざぁんねぇんでしたぁ! ポルカだよー!」
自己紹介をした少女……ポルカはそのまま刀をへし折った。
眠い
初登場能力
全ては儘姫のために
無機物に命を吹き込み、命令できる