両腕がかなた、それ以外がルーナの姿をしたポルカ。それだけでフブキの頭は混乱しそうになる。その隙をつき、ポルカはフブキの腕を掴もうとするが、やはり避けられてしまう。
「ポルカはさ、見ての通り他のやつの能力を使うんだぁ……だからフブちゃんの刀を作る能力? 欲しくて欲しくて!」
ポルカは自信の顔を掴みながら呟いた。その呟きはフブキにも聞こえており、警戒を強めている。
「だからさぁ……ポルカの為に死んでよ!」
その瞬間、周囲の石が浮かび上がり、ポルカの周りに集まった。
「ん゛っ……行くのら!」
そして、その石はすべてフブキの方へと飛んで行く。フブキはそれらを刀で切りながら、離れているポルカへと走り寄る。近づくにつれて石の猛攻は激しく、強力なものへと変化している。
「……ところで質問なんだけど……その模倣できるのって倒した相手だよね?」
「そうたけどそれが?」
「いやぁ……姫とかかなたんの脱落ログなかったんだよねぇ……」
「確かに! 不思議だよねぇ!」
この間も石による攻撃は続いており、それでいてフブキは一つも掠ることもなく進んでおり、ついにポルカの正面に到着する。
「じゃ、一キル貰いますよっと」
フブキがもう一度ポルカを切ろうと刀を振り上げた瞬間、フブキの真下の地面から超高密度の羊毛が拳の形をして突き上げた。フブキはそれに対応できる訳もなく、もろにその攻撃をくらい、宙を舞って地面に叩きつけられた。
「ハァ……ハァ……今度は誰の!」
「これはわため!」
フブキがポルカを見つめるが、わための要素はどこにも見当たらなかった。
「変身しなくても……能力使えるんだ」
「いやいや、使えんよ?」
フブキは歩いて寄ってくるポルカを再度見つめる。すると、一ヶ所だけ、他と違う場所、ネイルがされていない場所があるのが分かった。
「指か……」
視界が霞む中、ポルカが目の前に辿り着いたのが分かる。
「じゃ、バイバーイ!」
ポルカはフブキの横に落ちていた刀に命を吹き込み、フブキを指すように指示する。そして、刀がフブキの背中を刺そうとした直前、無数の刀によって串刺しにされ、その刀は絶命した。
「な!?」
「危な……ハァ……」
無数の刀を消し、フブキは自身の手元に一本の刀を出し、杖のようにして使って立ち上がる。
「こりゃ、肋骨いったかなぁ……」
「まだやれんの?」
「あったりめえだ。ゲームオーバーまで付き合わせるからな」
「……ハハ! そうこなくっちゃ」
ポルカは指以外の能力を解除し、羊毛の剣を手に取った。
羊毛の剣……どっかの不審者が作ってそう