ポルカが助走をつけ、フブキへと切りかかる。フブキは手に持った日本刀でポルカの剣を受け止めるが、若干押され気味になる。
「いたい…………」
肋骨の部位を抑えながら、フブキは刀で何とか押し返す。ポルカは剣を回し、余裕をかましている。
「はっは! 大丈夫ぅ!?」
「あんたの……せいやろがい」
フブキの足は震え、体のあちこちから血を垂らしている。それとは対称的に、ポルカは掠り傷程度しかダメージはない。絶望的だろう。しかし、フブキの目はまだ諦めていない。
「もう終わりにしようか!」
ポルカはそう叫ぶと、羊毛でポルカ自身を作り出し、それに魂を吹き込んだ。
「やっつけるのら!」
ポルカ人形らは一斉にフブキを囲み、ドーム状になりフブキに攻撃する。「勝った」、そうポルカが呟いた瞬間だった。人形は全て切り裂かれ、ドームの中からフブキが飛び出してきた。その手には、美しい刀身から禍々しいオーラを放っている日本刀が握られていた。
「完全復活っ!」
先程までの瀕死具合からは想像がつかないぐらい、フブキは元気に叫ぶ。
「ほう? その刀、正宗?」
「そ、魂を吸う妖刀、正宗。」
「正宗にそんな機能あったか?」
「ね、不思議だね」
この間も、ポルカはナイフなどの羊毛で作ったものをフブキに向かわせ続けたが全て切られて終わる。
「なら、直接行くしかねえよなぁ!?」
ポルカは新たな剣を作り、二刀流でフブキに迫る。勿論フブキはそれに対応する。しかも今度は力を入れられる。「なんで……急に回復したんだ!」
「なんで? 代わりを入れたから!」
フブキは答えながら、指の先に小さな刀を現し、ポルカに切りかかる。油断していたポルカはそれに刺されるが、小さいためかダメージが少ない。
「やっと入った……」
「ヤバイヤバイヤバイヤバイ! このままじゃ負けちまう!」
焦りからか、ポルカは羊毛を正確に出すことができなくなっていた。その隙をつき、フブキはポルカの懐に潜り込み、横腹を突き刺し、そのままお腹がわに流す。切れ味がとてもよいため、刃はすんなりと進んだ。
「あっ…………」
ポルカが気が付いたときには時既に遅し。腹を真っ二つに切られた。
「これで、私の勝ち」
ポルカは膝から崩れ落ちる。
「あぁ…………負けちった……悔しいなぁ!」
ポルカはそのまま倒れこむ。その瞬間、携帯の通知が鳴り、4人の死亡通知が届いた。
「はぁ……はぁ……」
終わった後、フブキの体には大量の疲れと肋骨の部の痛みが全て積まれた。
というわけでフブキの勝利です。