ポルカの脱落と共にかなたは目が覚める。いつの間にか付けられていたVRヘッドセットを外すと、目の前に汚部屋が広がっている。ただ、少し前よりかは改善している。
「いやぁ……悔しい!」
かなたがベッドから降り、リビングへと向かうと、何やら物音がしてきた。その物音の元へと向かうと、テレビが着いており、そこにはバトルロワイアルの映像が流れていた。そして、その映像を見る一人の、巨大な尻尾を持つ少女が一人、ソファに座っていた。
「……ココ!」
「よぉ、久しぶりだな」
かなたはそのドラゴンを見るや否や、その大きすぎる胸へと飛び込んだ。
「ココ…………ずっと、会いたかったよっ!」
「おうおう泣くな天使公、お前も成長したんだろ?」
「だってぇ!」
ココの口はそう言っているが、手はかなたの頭を撫でている。
ひとしきかなたが泣き、落ち着いた後、ココはテレビの画面を見る。そこにはトワが映っている。
「うちらの4期生やべえじゃねえか。」
「ポルカが強かったんだもん!」
「しかもおめぇ、トワ様との約束果たさせなかったじゃねえか!」
「そうなんだよ! 本当にトワに悪いことした!」
ココはかなたの悔しそうな姿を見て、あることを思い付く。そして、かなたを寝室へと連れ込む。なにも分からずにいたかなたはただ唖然としていた。
寝室に着いた途端、ココはベッドの上に置いてあったヘッドセットを取る。
「これがあそこへの入り口か?」
「え、うん……そうだけど……もしかして?」
「あぁ、そのもしかしてだ」
ココは手に持ったそれを頭に取り付けると、ベッドに倒れこんだ。
「全く……無茶するなぁココは!」
かなたはキッチンからポテトチップスを取り出し、テレビを見始める。
「あぁいって、荒々しいったらありゃしねえ」
ココは地面に叩きつけられるように会場に設置された。太陽は少し傾いており時間が経過しているようだった。
「ま、そりゃ私の性能なんて考えてないでしょーね」
ココは近くに落ちていたバッグに気が付き、近づいて開ける。中には一枚の紙が入っていた。
「……へぇ、中々使えそうですねぇ……」
ココが紙をじっくり読んでいる中、ふと足音が近づいてくるのが分かり、ココは反射的に茂みに隠れる。
「この島海は綺麗なんだよなぁ……」
現れたのは、青っぽい黒髪の、少年のような少女、火威青である。実際には初めて見る後輩にココは少し嬉しさを感じた。
(どうしましょうねぇ……やっても良いんですが……)
ココが考えている内に、青は何処かへと行ってしまった。
会長参戦!