ホロライブ・アビリティバトルロイヤル・ゲーム   作:架空柿

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 のーこめ


芸術家たち

 描かれた青の腕は日本刀となり、日光に反射している。海から浮かび上がった奏は一つ卵を投げつける。しかし、その卵は中身のトランペットごと青の刀で切られ、青の背後まで飛んでいく。

「これぇ……ちょっと不味いかなぁ?」

 奏は呟くと、五つ程度の卵を青に投げつけた。

「無駄無駄! 全て切ってやるもんね!」

 宣言通り、青は腕を振るって卵を切る。そして、そのまま奏の方へと歩き始める。奏は、ふと我に返ると、一つの卵を手の中に出した。

「まだ分かんないの? 無駄なんだって!」

 余裕そうな表情で詰め寄る青を無視し、奏は卵を割る。そして、中から出てきたのは、一丁のピストルであった。

「え?」

 奏はそれを手にすると、青に向けて発砲した。しかし、青に当たることは無かった。

「え……なんでそんなの出せるの?」

「……『STOMP』ってグループ知ってる?」

「知らないな……」

「このグループはねぇ、身の回りのもので音楽を奏でるんだ。例えばゴミ箱とかデッキブラシとか!」

「……つまり、身の回りのものは楽器と?」

「そう言うこと」

 奏は途端に銃を乱射しだす。青は弾丸を切ったり避けたりしていたが、幾らか当たってしまう。しかし、青は痛みに耐え続け、奏に近づく。そして、岸まで辿り着くと、青は一気に飛び、奏のピストルの銃口を切った。そのまま、奏の首に刀を入れようとした途端、静かな一声が入った。

「『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』」

 瞬間、巨大な波が二人を襲わんと現れた。咄嗟に、青ケ島がその波を切ると、波の奥に見慣れた能面が立っていた。

「いやぁ失礼失礼。手は出さんと思っとったんけど……なんか面白そうだったからつい」

 その能面、らでんは岸に立っている。奏はピストルを抜き、速攻で引き金を引いた。しかし、その弾丸は突如として開かれた地獄への門によって地獄送りにされた。

「甘いねぇ……予測できてるって」

「……もしかしてだけど……JFTの能力、『芸術のモデルの再現』?」

「まぁ少し違うけど、粗方は正解やね。だから……」

 らでんの手に二本の日本刀と剣が現れる。刀は禍々しいオーラを放ち、もう剣は神々しいオーラを放っている。

「妖刀『村正』、『草薙剣』。見方を変えれば、この二つも芸術。さぁ、このらでんに勝てる?」

「……やってみないと分からない。それがバトルロイヤル」

「そうこなくちゃ」

 青が茶色の絵の具を撒き散らすと、会場に床ができ、それに青は乗った。そして、その上を全力で疾走する。芸術家の戦いが、始まった。




 博多弁全然知らないからどう書けばよいのか分からん
初登場能力
芸世界
芸術(現代アート、音楽を除く)のモデルとなったものを召喚できる能力。
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