様々なことが起こっているうちに、周囲は暗くなってゆき、空には星々が輝き始めてくる。夜の始まりだ。しかし、そんなのは関係なしに銃声は止まない。そして、新たな戦いが始まろうともしていた。
「だーれかいないっかな〜」
とある獅子はジャングルを歩く。つい先程まで彼女は崖の上にいたが、すこし退屈になり、ジャングルまで下った。手にはスナイパーライフルを握り、周囲への警戒は怠らない。さすが、女王と言ったところだろうか。
しかし、予測外のことは起こる。突如として周囲に提灯や出店などの夏祭り会場が現れる。それに伴い彼女が隠れていた茂みも消え失せ、体を現してしまった。
「……これ絶対まつり先輩だろ」
ぼたんはライフルの引き金に指をかけ、歩き出す。
祭りは一般的なものではあるが、人がいない。屋台も一見普通なのだが、よくよくみると「リス焼き」や「卑猥バナナ」、「成人男性叩き」など、少し変な屋台も出ている。ぼたんは時々綿飴やくじなどで寄り道しながら中央広場がありそうなほうへと向かう。そして、彼女の予想通り、歩いていると開けた場所が現れ、その中央には巨大な櫓があり、その最上部で一人の少女が踊っていた。
「じゃあ……あれを撃ち抜けば……」
そう呟いて、ぼたんは少女にスコープを合わせる。着実に仕留められる頭に。そして、彼女は引き金を引く。しかし、外れてしまう。いや、外したのではない、彼女の頭が、球を避けるようにして変形したのだ。
「えぇ……偽物じゃ~ん」
「はい引っ掛かった~」
突如として後ろに現れた少女にぼたんは驚く。その一瞬の隙をついて少女は手に持っていた包丁を振るが、ぼたんは軽々と躱した。
「なんなんですか? あれ」
「え、あれ? 教えるわけないじゃん」
「……じゃあ、こっちが口を開かせるまでです」
「そうこなくっちゃ!」
ぼたんは手にピストルを出現させまつりに向けて放つ。しかし弾はまつりに届く前にまつりの前に現れた水飴によって止められた。
「……なるほど。つまりさっきのは……水飴といった所ですかね」
「おお……正解」
水飴は形を変え、小型のピストルの形になり、まつりの手元に戻っていく。中の弾は未だに残っており、唯一の装填弾となっている。しかし、まつりの手に戻った瞬間、それはバラバラに弾けとんだ。
「ふう、薄くなってくれて助かった」
水飴銃を通過した弾はまつりの横腹を掠り、血を出させていた。
「ま、いいや。拘束した方が早いなこれ」
そう言うとまつりは手元に水飴と糸クジの糸を出現させた。
まつりの能力強くね?
初登場能力
絶対王政祭
夏祭りを開催させ、その中でまつりは祭りに関することであれば何でもできる