様々な角度から聞こえてくる銃声。そんな銃声を避けるように移動する影が一つあった。一本の刀を携え、和装を身に纏う侍、いろはだ。
いろは「試してみるか……」
いろはは丁度目の前にあった岩に近づくとチャキ丸を抜き、岩に当てる。そのまま力を入れると、なんの抵抗もなくすんなりと刃が入り、真っ二つとなった。
いろは「……強化入りすぎじゃない?」
本来のチャキ丸であれば切れはするが、結構苦労する岩切り。しかし、今のいろはの能力により、抵抗無しで切ることが可能となっている。
いろは「誰か来る!」
一瞬聞こえた草が擦れあう音が聞こえたいろはは近くの茂みに隠れる。暫く待っていると、音を出した犯人が出てきた。小さい割に角がめちゃくちゃでかい、holoxの総帥、ラプラスだ。ラプラスは何かを探しているようで地面を見ていた。
いろは(今のうちに……)
そっといろはは茂みから出ると、いろははラプラスの首めがけてチャキ丸を振るう。しかし、刀身は首に当たること無く、ラプラスの封印具に当たり、それを切ってしまった。
ラプラス「バレバレ」
いろは咄嗟に燕返しのように刀の向きを変え、振りなおす。しかし、それを読んでたかの如く、ラプラスは軽やかに避ける。
ラプラス「お前に言ってなかったか? その首のやつが封じてる吾輩の力」
いろは「……未来視だった……よな?」
ラプラス「正解」
本来、ラプラスの悪魔とは、ざっくりと言えばある時点での全ての物質の動きを知り尽くしていたら未来が分かるという仮説のもと生まれた存在である。ラプラスはその力を有し、未来を見るだけでなく、過去を見ることも可能。
ラプラス「それにしても、こいつが切れるって、どんな切れ味してんだ」
ラプラスは切れた封印具を持ち上げて言った
いろは「未来視か……少し、チャキ丸の切れ味の実験に付き合うでござる」
ラプラス「ま、当たらねえけどな」
そう言うといきなりいろははなにもない所で空振りをしたかと思えば、急にラプラスの背後から現れたが、ラプラスは回避していた。
ラプラス「今のは……空間を切ったのか?」
いろは「そうでござる!」
屈託のない笑顔で言った直後、いろははまた突然、今度は大量に空振りを行う。すると、ラプラスの体に傷が大量についた。
ラプラス「やべえやべえ! 逃げよ! 時間を切りやがった!」
ラプラスは今の状態では無理と悟り、走って逃げ出す。いろはは逃すわけにもいかず、またさっきの方法でラプラスに追い付き切りかかる。
ラプラス「ありがとさん」
右腕の封印具が落ちる音と共に、ラプラスは突如消え去った。
いろは「……瞬間移動ずるくねぇ?」
ラプラスの悪魔ってホロの種族の中だと結構強い部類だと思う
初登場能力
風邪をも切る刀
全てをチャキ丸で切ることができる