ホロライブ・アビリティバトルロイヤル・ゲーム   作:架空柿

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 のーこめ


ファンタスティック

 バトロワの開始から凡そ10時間。開始以降海辺で対戦を行っている3期生らは誰も手を止めようとしない。海賊船の砲撃が、火薬の爆発が、生えてくる銀鉱石が、暴れる火炎が交差している。

「いい加減……死ねやぁ!」

 海を覆う全ての海賊船からマリンを避けた砲弾が放たれ、砂浜を抉る。しかしすぐにマリンの近くで爆発が起こった。マリンの周囲には銀の監獄が地面から生え、避けることができなかった。

「やったか?」

「ノエちゃん、それフラグ」

 瞬間、銀の監獄は粉々に中から破壊された。先ほどのものよりも一回り小さな砲弾によって。

「ど……どうやったぺこ……」

 砂埃が晴れると、そこには腕が大砲となった、全体的に木材のような模様が浮き出ているマリンが立っていた。

「いやぁ、私思ったの。水上って人体の水分でもいいのかなって。そしたらさ、できちゃった」

 マリンは腕の大砲を3人に向け、呟く。

「撃て」

 マリンの腕と海上の海賊船から大砲が放たれようとされていた。しかし、船とマリンの腕から砲弾は現れず、爆発した。腔発である。マリンの周囲にはダイアモンドダストのような輝きがあった。しかし、その輝きは比喩ではなく、本物の鉱石による輝きであった。

「あらら、どんまい」

「……成程…………これ、ノエちゃんが私の砲身を塞いだでしょ?」

 マリンは残った左腕でノエルに指差す。ノエルは肩を上げ、「さぁ?」と疑問に思っているような声でつぶやいた。

「で、マリン、体燃えてるけど大丈夫?」

 フレアの指摘通り、マリンは右半身に炎が広がり、炭になりつつあった。

「……もしかして、私終わった?」

 炎は徐々にマリンを蝕み、炭へと置換していく。マリンは海へと飛び込もうと走り出したが、右足が付け根から外れたことで倒れてしまった。マリンは残っている腕で仰向けになり空を見る。

「あぁあ、ミスったな……」

 そう溢した瞬間、マリンは爆発に包まれ、その場から消えてしまった。

「ぺこらっちょ、ちょっといい場面を壊さないの」

 ぺこらは下を出し、「てへぺろ」と聞こえてきそうな表情を見せた。

「じゃあ、再開する?」

 フレアの言葉に2人は爆発と叫び声で答える。

 始めに動いたのはノエルであった。先程マリンに行なったように二人を銀で閉じ込め、今度はその銀の監獄の頭上に銀を生成し、落とす。しかし案の定と言うべきか、銀は爆発によって破壊されたり、太陽に等しい温度の炎によって溶かされ、余り効果はなかった。

「じゃ、お返しといこうかな」

 二人はそれぞれの武器を準備した。




 3期生……10時間も戦ってたの?
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