ホロライブ・アビリティバトルロイヤル・ゲーム   作:架空柿

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 のーこめ


神々しさ

 背から光を放つみこに二人は視線を向けている。「こいつはヤバい」。そう、本能が実感しているからであろう。

「レイドでもやるか? AZKiち」

「そうだねぇ……やるしかないねぇ」 

 AZKiはピンを補充し、すいせいは斧を構える。そして、すいせいが斧を持っていない方の手でみこに指で指すと、みこに向けて巨大な彗星が落ちてきた。AZKiは自身とすいせい、隕石にピンを刺し、二人と彗星の位置を入れ換えて彗星をいち早く地面に落とした。しかし、彗星はみこが指を鳴らすと消えてしまった。

「どう? すごいでしょ」

「あぁ。認めたかねえがそうだな」

 すいせいは空中から落下しながら叫んだ。そのまま、すいせいは斧を両手に持ち直し、みこに向けて落下の勢いを乗せて振り下ろすも、みこが投げた雷光により、それを弾くのが精一杯になってしまった。

 地面に落ちたすいせいはもう一度彗星を放つ。先程とは違い、今度は小さな彗星を六発。でもそれも、みこによる六回の指鳴らしで消し去られる。

「……へぇ、一回一発しか消せねえんだ」

「完璧すぎてもつまらないにぇ」

「でも全知全能ってそういうものじゃないの?」

「……うるさい!」

 みこが叫ぶと同時に、両手で銃の形を作る。するとみこの手の指からは数多の銃弾が放たれる。放たれる弾丸はみこが合わせなくとも勝手に二人の元へと飛んで行き、腕や足に傷を残していった。ただ二人も無抵抗というわけではなく、すいせいは時々その斧で弾丸を切り、AZKiは弾丸を土と入れ替えることで無力化していた。

「はぁはっはっ! どうだこのみこ様の力!」

「……なあ、流石にそれタダ使いできる訳じゃねえよな?」

「あぁ確かに。なんかリスクないと釣り合わないチートだしね」

「……いやいやいや、神たまもそんな無慈悲なわけないって」

 みこは崩していた両手をもう一度銃の形に整え直し、もう一度発砲を行った。これで計十三回目となるゼウスの力行使である。突然みこは息苦しさを感じ、喉を抑えた。酸素が突如として消え失せたような苦しみである。

「あがっ…………だすげ……」

 かろうじて捻り出せたその声からは最早幼さは感じとれず、死霊のような、ゾンビのような、酷く喉の潰れた、ガラガラとした声であった。二人はそんなみこの苦しむ様に少し恐怖心を覚え、足がすくんでしまった。そうこうとしている内に、みこはとうとう動かなくなってしまった。そして、支給された携帯電話から通知を知らせる音が鳴った。

『さくらみこ 脱落』




 みこ可哀相に。可愛いね
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