ホロライブ・アビリティバトルロイヤル・ゲーム   作:架空柿

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 のーこめ


破壊兵器P・O・N

 メルはアセロラの刃を飛ばした。極限まで研がれたその刃はロボ子の腕を切り落とすも、ロボ子の腕は自然と生えてきた。何度も何度も切り落とすも、対応して何度も生えてくる。メルは一種の恐怖さえも覚え、諦める。

「じゃ、貰っちゃうね〜」

 ロボ子は改めてエネルギーを腕に溜め始める。周囲から銃弾が集まるが、全て右腕を変形させたエネルギー銃で撃ち落とされている。そして、エネルギーは放射された。放射口より遥かに太い光線が宙を飛行し、ハトタウロスを貫かんとしている。しかし、光線がハトタウロスを貫くことは無かった。曲がったのだ。光線が右へと凡そ九十度の遥か水平線の先へ向けて曲がった。

「……なんで……?」

 光線が止んでくる。そしてようやくロボ子は気がついた。自身の肘からハトタウロスの目前にメートルまで立体のアセロラジュースが存在していた。

 アセロラジュースはロボ子の光線を包み込める程には大きく、よく見れば先端が斜めに切られたようになっている。

「……なんで?」

「知りたい?」

 ロボ子は静かに頷く。それをメルは少々悪戯な笑顔を浮かべて口を開いた。

「なら教えてあげよう……メルがハトタウロスを殺ってからね!」

 そう叫んでメルは先程のように刃をハトタウロスに向けて放った。余りにも突然に放ったためにロボ子は一瞬の硬直を見せたが、直ぐに右腕を刃に向け、光線銃で撃つ。弾丸が刃に当たった瞬間、またもや弾丸も方向を変え、遥かかなたへ飛んで行く。刃は蒸発していた。

「…………分かった! 全反射みたいな名前のやつでしょ!」

「お、流石高性能。正解!」

 メルはロボ子の周囲を幾十の刃で囲んだ。それらは全てロボ子の体本体に向けられていた。そして、一気にそれらは進み始める。

 最初は順調に打ち落とせていたが、だんだんと撃ち損ないが出てきて、その内反射してきた自身の光線にも蝕まれ始めた。体が損傷し始めるピンチの中、ロボ子はふとあることを思い出した。

「…………変形」

 ロボ子の腕が銃の形を辞め、どんどんと薄く、ドーム状となってロボ子の周囲を取り囲む。その薄いようで固い装甲を刃は切り破れず、どんどんと数を減らしていく。やがてあんなにも存在していた刃は全て消え、その場にはドーム状のシェルターのみが残されていた。

「これで終わり」

 シェルターの一部分、丁度メルのいる方向の一部分だけが変形し、ショットガンの銃口へと変化していく。メルがどんなに逃げようとも、その銃口は伸びて追いかけて行く。そして変形が完了した瞬間、銃口からの銀弾をメルは大量に浴びせられた。

『夜空メル 脱落』




 ん? 全反射できないやろって? シミュレーションなので多少のバグはありますって
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