この間、いつも更新を楽しみにしている作品が書籍化するという報告を聞いてテンション上がった後にクソ長タイトルに改変されているのを見てちょっと萎えました
主人公の境遇なんかをクソ長いタイトルにしているタイプの作品はほぼ読む事が無いんですけど流行ってるという事は自分の考えが古いって事なんですかね
まぁ定期的にタイトルが英語の文法的におかしいって指摘される作品を書いてる自分がタイトル云々言ってもアレなんですが・・・・・・・・
どうして間違えているのかと言われたら自分がバカだからです。なんで指摘されているのに直さないのかと言われたら何だかんだで語呂的に今のが気に入っているからなんです
今回は恐らく初めて3人称での文章になっております
色々違和感あるかもしれませんが大目に見て貰えると有難いです
―三人称side―
「・・・・・・・・・ふぅ」
日付も変わり夜中と言うべき時間にティーパーティーのホストである桐藤ナギサはティーパーティーが所有しているセーフハウスに身を隠し紅茶を飲んでいた
どうして自室ではなくセーフハウスなのか。その理由は数か月前に起きたナギサと同じティーパーティーのホストである百合園セイアが何者かに襲撃されたから
漸くエデン条約の締結に関して纏まりそうという時に夜中だろうと常に警備の生徒が居るティーパーティーのホストの部屋に襲撃。犯人も未だに謎という現状、トリニティでもほんの一部の者しかしらないセーフハウスに身を置くのは当然の対応といえた
もう一人のホストは「寧ろ来るなら返り討ちじゃんね☆」と言ってセーフハウスの使用を断っていたが・・・・・・・
そんな事を言った幼馴染に対して無意識に小声でゴリラと呟いてしまい軽い言い合いになった事を思い出してナギサは頬を緩めた
ナギサはふとこうして不意に頬を緩めたのはいつ振りだろうかと思った
エデン条約の締結に向けて万魔殿の議長との会談でも何かと気を揉んでいたというのに百合園セイア襲撃事件への対応と犯人捜し、それ繋がりで浮上したエデン条約を阻止せんとするトリニティの裏切り者探し
補習授業部の中から裏切り者を探し出すという事に関してもシャーレの先生に協力を拒まれたので多少強引な手に出ざるを得ず余計な仕事が増えてしまった
まぁそれについてはシャーレの先生に関しての情報から断られる事はある程度は覚悟していた事だったが・・・・・・・・・・
ナギサは再び紅茶を口に運ぶ
ナギサはここ数日、まともに眠る事が出来ていなかった
いくらセーフハウスに身を隠しても、優秀な護衛を付けていようともセイアを襲撃した犯人が見つかっていない現状で満足に眠れる程ナギサは図太くない
その上今夜は最後の試験を受ける補習授業部の妨害の為にいつも護衛においている正義実現委員会はナギサの指令で皆そっちに行っている
一部の者しか知らないセーフハウスの中でも更に限られた生徒しか知らない屋根裏の隠し部屋に身を置きティーパーティーの中でも特に自分と関係が深い者に見張りについて貰っている
それでも、どうしても【もしも】を考えてしまうと眠れなかった
「・・・・・・・・しかし、それも今夜で最後。明日、ヒフミさん達は試験を受けれず不合格で退学になれば。この学園の敷地に入る事すら許され無くなれば・・・・・・・・・全てとは言わずとも多少の問題は解決する筈です」
・
・
・
・
・
コンコン
再び紅茶を口に運ぼうとした瞬間に入口のドアがノックされた
「・・・・・・・紅茶でしたらもう結構です」
正直言うのならばもう少しだけ紅茶を飲んで気を落ち着かせたいのだがこれ以上は流石に眠れなくなる。そう思いナギサはドアの向こうに居る自分の側近に声を掛ける
「・・・・・・・・・」
しかし返事は聞こえず、その代わりにドアが開いた
「・・・・・・・・?」
不思議に思い入口の方に目を向けると・・・・・・・
「・・・・・・可哀そうに、眠れないのですね」
「っ!?」
そう言いながら補習授業部の一人である浦和ハナコが部屋に入って来た
「それもそうですよね。正義実現委員会が傍にいない状態・・・・・・不安にもなりますよね、ナギサさん?」
「う、浦和ハナコさん・・・・・・・!?貴女がどうして、ここに・・・・・・・・!?」
「それはこのセーフハウスをどうやって知ったのか、という意味ですか?それは勿論、全て把握してるからですよ。合計87個のセーフハウス、そしてそのローテーションまで・・・・・・ふふっ♡」
「・・・・・・・・!?」
「変則的な運用も凡そ把握しています。例えば・・・・・・今のように心から不安な時はここの秘密の屋根裏部屋に隠れるという事も♡」
「なっ・・・・・・!?」
近づいてくるハナコに対しての警戒、ハナコの口から語られた情報に対しての驚きで席を立とうとした瞬間_______
「動くな」
いつ何処から侵入したのか、気付く間もなく背後に居た白洲アズサがナギサの後頭部に銃口を突き付けていた
「・・・・・・・・!白洲アズサさん、浦和ハナコさん・・・・・・まさか・・・・・・・!【裏切り者】は一人ではなく、二人・・・・・・・!?」
「・・・・・・・ふふっ、単純な思考回路ですねぇ♡私もアズサちゃんも、ただの駒に過ぎませんよ。指揮官は別にいます」
「・・・・・・・!それ、は・・・・・・・・いえ、それもありますが!一体どうやって・・・・・・ご、護衛の人達が居た筈です!正義実現委員会程では無くとも戦闘の心得がある人達を配置していた筈なのに、どうやって・・・・・・・・!」
ここ最近は気を張り詰める毎日。紅茶を飲んで多少リラックス出来ていたとはいえ多少なりとも戦闘音がすれば流石に気付く
この二人が特定の分野に関してはトリニティでも特に優秀だというのはナギサも知っている・・・・・・が。それでも護衛に付けていた生徒達に気付かれずに、もしくは倒してここに来るなど・・・・・・・
「勿論全員片付けてここまで来たんですよ?ただ、まぁ・・・・・・・・」
ガチャ
その時再びドアが開く音がして思わず目線をハナコからドアの方に向ける
無事だった護衛の誰かが異変に気付いて来てくれたのか、そんな一縷の望みにすがった
「殆ど
「だっ・・・・・!・・・・・・・は?」
しかし入って来たのは
『おー・・・・・・マジでナギサちゃん居るやん。ぶっちゃけ半信半疑やったでボク』
「あ、貴方は・・・・・・・まさか!?」
和服に狐面、キヴォトスにおいて唯一の男子生徒でキヴォトス全ての生徒の味方を志しているというシャーレの先生の補佐を務めている男
『こんばんわ、ナギサちゃん。ええ夜やね』
伏黒トウジだった
・
・
・
・
・
「どう、して・・・・・・・どうして、貴方が・・・・・・・」
シャーレの伏黒トウジ
経歴は謎の一言に尽きる。噂レベルであれば幾つかあるが確実なのはゲヘナで賞金稼ぎをしているというくらい
そんな男だがシャーレに所属し先生と共にキヴォトス各地で数多くの生徒の助けとなっている事で先生と同様に多方面からの信用に厚い人物・・・・・・・・の筈だった
『ふむ・・・・・・・・』
あまりのショックで思う様に言葉が出ないナギサ。その様子を見たトウジは顎に手を当てて少し考え込むとナギサと机を挟む形で椅子に座った
『なんや、一から説明あげた方がええ感じ?』
「シャーレである貴方がどうして・・・・・・・どうしてハナコさん達と!・・・・・・・まさか、先生も!?」
『んや、先生は関係あらへんよ。今は僕が夕食に混ぜた薬でぐっすり眠っとる』
「貴方が補習授業部の食事の用意をしていたのはこの時の為・・・・・・?!」
『んでどうしてか、やけども・・・・・・・・そもそもが逆なんよね』
「・・・・・・・逆?」
『そ。シャーレである僕が裏切ったんやない。
「っ・・・・・・・!?」
『ナギサちゃんはさ、エデン条約が本来何の為に用意されてたか知っとる?』
「え、えぇ・・・・・・・・ですが彼女は卒業して既にキヴォトスの地を去っている筈・・・・・・・・まさか!」
『いやいや、流石に残ってへんで。少なくとも僕はそんな情報持っとらん・・・・・・・けどな、あの人がいなくなってもあの人を慕っていた後輩達はまだ残ってんねん』
「・・・・・・・まさか、貴方がそうだとでもいうのですか?!」
『その通り!』
そう言って天を仰ぎ両腕を広げるトウジ
『あの人から教わった知識、受け継いだ意思・・・・・・・・そして兵器!それらを用いてあの人を失脚させた連中に復讐を!そして再びキヴォトスに混沌を!ってなぁ』
「兵器?・・・・・・・・・まさか、雷帝の遺産!?正気ですか貴方!?・・・・・・・いえ、例え正気じゃ無かったとしてもそんなものを所持しているのならマコト議長とヒナ委員長が黙っている筈が無い!」
『そうそれだ、そこが問題だ』
そう言って再びナギサに顔を向けて指を指すトウジ
『あの人を慕っていた生徒達、そして僕っていう単体戦力。その上あの人が生み出した兵器と知識をもってしてもあの二人を相手取るのは少々手間だ。負けると分かってる戦いなんて挑めない故に表立って動けない。その上エデン条約でゲヘナとトリニティが手を結ぶとなったら更に厳しくなる・・・・・・と思っていた時だ』
「それを知った私達のリーダーがトウジさんに話を持ち掛けたのです」
「・・・・・・・!」
ハナコがトウジの話に続くように言った
「理由は色々あるのですが、私達としてもエデン条約の締結は不都合でして・・・・・・・ここは手が足りない者同士で手を取り合って、という事になったのです♡」
「・・・・・・・・・・・・」
二人の話を聞いて下を向き歯を食いしばりながら悔しさを滲ませるナギサ
「・・・・・・・私が」
『おん?』
「私が、最終試験の妨害の為に警備を手薄にしたから、そうすればこんな事には・・・・・・・・・!」
『あー・・・・・・・・勘違いせんで欲しいんやけど』
「・・・・・・・・?」
『僕らは初めからこうなると分かってたから動いてたんやで?』
「はじめ・・・・・・・から?」
トウジの言葉に思わず顔を上げるナギサ
『そ。最初に言わへんかったっけ?【裏切り者の僕がシャーレに入った】って』
「・・・・・・・・は?」
『僕は初めから
「い、一体・・・・・・何を、言って・・・・・・・・?」
『話は変わるけど僕って少ないけどトリニティにも友達って居るんよね。甘い物が好きな元不良の猫娘とか正義感に溢れる自称アイドルとか・・・・・・・・・・未来予知なんて不思議な力を持ってるティーパーティーの狐ちゃんとか、な』
「ッ・・・・・・・・!?ま、さか・・・・・・!」
『不思議に思わんかった?部屋に襲撃の痕跡はあった、そのような報告も受けた。だけど遺体は?その報告をした奴は何処や?』
そう言われてナギサは当時の事を思い返す
セイアが襲撃されたその日、ナギサは部下から叩き起こされる形でその知らせを聞いた
急いで現場に向かうと襲撃の跡が残るセイアの自室。そしてそこに居た救護騎士団の団長であるミネから混乱を避けるためにセイアの遺体はミネが秘密裏に運び出したと報告を受けた
ナギサもその考えに同意し遺体はミネに任せて情報規制の為に動いた
その後も色々とバタバタとしていてセイアの遺体を確認していない・・・・・・・いや、そもそもあれからミネを見たという話自体を聞いて無いのでは?
「そ、そんな・・・・・セイアさんに、ミネさんまで?・・・・・それでは、貴方達は・・・・・・・・・・!」
『補習授業部の担任にシャーレを選んでくれたお陰で何事も無くトリニティに入れた。試験会場をゲヘナにしてくれたお陰で向こうでの準備も出来た。勝手に警備を薄くしてくれたお陰で簡単にここまで来れた。有難うな、ナギサちゃん♪』
「ッ・・・・・・・・!貴方達はッ・・・・・・・!」
余りの悔しさに涙を流しながらトウジを睨み付けるナギサ
「ナギサさん・・・・・・・・」
その時ハナコが今まで浮かべていた笑みを消してナギサの名を呼ぶ
「裏切り者云々は関係無い、トリニティの・・・・・・補習授業部の生徒として貴女にお聞きしたい事があります」
「何を今更っ________「ヒフミちゃんとコハルちゃんについてです」_______!!」
「最初から怪しかった私やアズサちゃんは仕方がありません。実際に黒だった訳ですし・・・・・・ですが、あの子達に対してあそこまでする必要がありましたか?」
「っ・・・・・・・・・・・」
「特にヒフミちゃんは・・・・・・・貴女と仲が良かったじゃないですか。どうしてこんな事をしてしまったのですか?ヒフミちゃんがどれだけ傷ついてしまうのか、考え無かったのですか?」
「・・・・・・・そう、ですね。今回の事は結局全てが貴女達の掌の上・・・・・・・・・・ですが彼女を大変な目に合わせたのは間違いなく私です。全ては大儀の為・・・・・・・・・後悔は無い、そう思っていました・・・・・・・ですが、これでは何の為に私は・・・・・・!」
『はぁ・・・・・・・・もうええやろ』
溜息を吐きながら席を立つトウジ
「ふふっ♡そうですね」
そう言ってナギサの後ろに立ち耳元に口を寄せるハナコ
「それでは私達のリーダーからナギサさんへ、メッセージをお伝えしますね」
「・・・・・・・・・」
「【あはは・・・・・・・えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ】・・・・・・との事です♡」
それを聞いた瞬間にナギサは一つの疑問が思い浮かんだ
先程トウジは夕食に混ぜた薬で先生を眠らせたと言っていた・・・・・・・・何故ヒフミとコハルに関して言っていなかった?
「・・・・・・・・っ!?ま、まさか、という事は・・・・・・・・!?」
ハナコの発した言葉に驚愕と不安の入り混じり思わず立ち上がりながら後ろにいるハナコの方へ振り向くナギサ
「・・・・・・・え?」
そこには【ドッキリ大成功】と書いてあるプラカードを持って満面の笑みで立っているハナコがいた
「ふふっ♡大成功、ですね」
「えっと・・・・・・・これは?」
「トウジさんからネタ晴らしの時はこれを使うと聞きまして」
「ど、ドッキリ・・・・・・・?」
「はい♡」
「さっきまでのやり取りが・・・・・・ドッキリ?」
「はい、全部嘘です♡」
驚きの表情でハナコを見るナギサ
「え・・・・・・・・えっ?」
「全部嘘です♡」
「あ、いえ、それはもう聞きました。えっ?何処からですか?」
「全部嘘です♡」
「・・・・・・・・・・・」
『ブフォwwwwアハハハハハハwwwww』
「・・・・・・・・・ハァ」
腹を抱えて笑い転げるトウジと溜息を吐きながら銃を下ろすアズサ
「遊び過ぎだぞ二人とも。時間ギリギリだ」
「『いやぁ、つい楽しくて』」
「えっと・・・・・・・・」
「すみませんナギサさん。時間がありませんので詳しい事情は移動しながらお伝えします」
「え?」
「・・・・・・・・これはまだ驚きから完全に戻ってきて無いな」
「うーん・・・・・・ちょっとショックが大きかったでしょうか・・・・・・・?」
『しゃーない。プランCや』
「ナギサさん、失礼しますね♡」
そう言ってハナコは茫然としているナギサを姫抱きで抱える
『それじゃあ行くか!』
「ああ」
「はい♡」
「・・・・・・・・・・・・・え?」
御覧の作品は、ランナーズハイによる謎テンションとノリと勢いの提供でお送りしました
改めて冷静になって読み直すと勢いに任せてやり過ぎた感が否めない
ハナコ「部屋に着いたら何か精神的に痛い一言を何か・・・・・・・・」
ナオヤ「じゃあ僕ちょっと子芝居打ってもええかな?」
ハナコ「それじゃあ私はそれに合わせますね♡」
アズサ「・・・・・・・・・・・」
プランA→ナギサが大人しく着いて来てくれる
プランB→疑いが解けず抵抗された場合、無理やり眠らせて連れて行く
プランC→あ?ねぇよそんなもん
ネタとしてやって欲しい番外編は?ver.2
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