アビドス夏イベです
もうじきクリスマスってこの時期に寒さに震えながら夏イベの執筆とか季節感バグりそう・・・・・アークナイツかこれ?
出来れば今年中に終わらせたいですが年末は毎度の如く仕事が忙しすぎるので終れたらいいなぁ程度で考えています
「ビンゴ大会の景品でリゾート利用券ねぇ・・・・・・・・・お前、この先使う運を使い果たしたんじゃない?」
「物騒な事言わないでよ先輩!」
「そうですよ。ネガティブに考えずに寧ろ今までの頑張った分が報われたと考えましょう!」
トリニティでの騒動も落ち着いて普段通りの業務に戻ったシャーレにアヤネから話があるという連絡を受けて俺と先生はアビドスにやって来ていた
そこで知らされたのはセリカがバイト先の集まりで催しで行ったビンゴ大会で一等のリゾート利用券を手に入れたという話だった
“凄い豪運だね!”
「そ、そうですね。自分でもちょっと・・・・・未だに現実味が無いです」
「まぁまぁ、生きてりゃこんな事もあるよ・・・・・おじさんもちょっとビックリしちゃったけどさ」
「それでですね、今回先生をお呼びしたのは・・・・・・」
「先生は対策委員会の顧問だから。こういう時は呼ばないと、と思って」
「先生とナオヤ、よく知らないけど最近バタバタしてたじゃん?思いっきり羽を伸ばすいい機会だと思うんだよねぇ~。リゾートでゆっくり出来るなんてあんまりないよ~?」
「そうなんですよ!なので先生とナオヤ先輩、それにユメ先輩も呼んで皆でバカンスに行く事にしたんです~!今まで皆頑張って来たじゃないですか。偶にはこんな休暇もいいかなって☆」
「はい。なので先生にご連絡したわけです。えっと、その・・・・・もし、先生さえ宜しければ・・・・・・・・」
“一緒に連れて行ってくれるの?”
「勿論。それに、ちょっと遠い所にあるから引率の大人がいないとね」
「先生もまさかこんな可愛い生徒達をそのまま送り出したりしないよね?」
「せ、先生・・・・・・まさか、私達だけで行かせたりなんかしないよね?」
「・・・・・・・あれ。俺とユメ先輩の参加は決定事項なん?」
ふと疑問に思った事を口にする
「当たり前じゃないですか。お二人だってアビドスなんですから☆」
「それにホシノ先輩と一緒に私達が来るよりも前から頑張ってるんだから尚更休暇は必要」
「まぁそう言って貰えるなら有難く参加させて貰おうかな。ユメ先輩もどうせ断らないと思うし・・・・・・先生は?」
“勿論!よろしくね皆”
「よし!それじゃあこれで決定ですね☆」
「ん。すぐに準備するね」
「私もヘリを準備してきますね!」
「それじゃあユメ先輩に連絡と・・・・・・ユウカにコユキの子守りとシャーレの留守番を頼むか」
そうして俺達はそれぞれバカンスの為の準備に取り掛かった
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数日後、先生を含めた俺達アビドスはアヤネが学校の備品として購入したヘリに乗ってリゾートへ向かった
バカンスに関してユメは快諾し、その日から見て分かるレベルでウキウキした様子で仕事を片付けていた
逆にコユキは盛大に駄々を捏ね、ついでにユウカも拗ねた
ただヘリのスペック的に乗れる人数がギリギリなので今回はアビドスだけで、という事で後日先生が埋め合わせをするという事になった*1
そうして暫くした後、島が見えてきたという辺りでヘリにエンジントラブルが発生。俺達を乗せたヘリは島の森の中に不時着した
「あいたたたた・・・・・・・」
「皆大丈夫?怪我はない?」
「うん・・・・・・アヤネも無事」
「あ、有難う御座います、シロコ先輩」
「ひ、久しぶりにガチな死を覚悟した・・・・・・・・・」
ヘリが墜落中、俺は先生を連れて外に出ようとも思ったが出た瞬間にヘリのローターにぶち当たる未来が見えて断念した
他の連中?怪我はするだろうけど死にはしないから問題ない
「うへ~。そんなヘリが落ちる程度で大袈裟だな~」
「お前と一緒にすんじゃねぇよ・・・・・・・・!」
「ホシノちゃんと違って私達は怪我しちゃうんだよ・・・・・・・・・」
「せ、先生・・・・・・・・・!?先生は大丈夫なの!?」
「よいしょっと・・・・・・・・みなさん無事ですよ~」
ノノミがヘリの扉を開けて外に、俺らもそれに続いて出た
“心配してくれて有難うセリカ”
「なっ!だ、誰が心配なんか・・・・・・・!ただ聞いただけよ!」
「・・・・・・・・テンプレにテンプレを重ね塗りしたようなツンデレだなオイ」
「う、うっさいわねっ!」
俺の呟きにセリカはローキックで返してくるが軽く下がってそれを避ける
「・・・・・・・・幸い、水着も無事だった」
「この状況で気にするポイントそこ!?い、いやまぁ。着替え持ってきてないから、破れたら困るけど・・・・・・・・」
“折角の水着が汚れてなくて良かった”
「・・・・・・・本当?」
「も、もう!すぐそういう事言う・・・・・・・・・」
「・・・・・・ユメ先輩、判定は?」
「う、うーん・・・・・・まぁセーフ、かな?うん、折角用意したのが駄目になっちゃったら悲しいもんね」
「良かったですね、先生」
“何が!?”
前科があると信用性がね・・・・・・・・・・・
そうして話していると先生がヘリの外に出てからヘリをずっと見ているアヤネに声を掛けた
“・・・・・・・・・アヤネ?”
「な、何でもありません・・・・・・・・・!怪我人がいなくて良かったです。取り敢えず目的の島には着きましたね。ただ、乗って来たヘリは・・・・・・・・・」
アヤネの言葉に全員がヘリを見る
運が良かったのかアヤネの運転技術のお陰か、幸いにしてボディに傷や凹みはあるもののローターやブレードに損傷は無かった
しかしながら墜落の原因から内部に何かしらの問題がある為に最悪部品を交換しなければ再び飛ばす事は不可能だろう
「・・・・・・・・ん。これは暫く乗れそうにないね。修理すれば動かせるだろうけど・・・・・時間が必要」
「すみません。私がもう少し上手く運転出来ていたら・・・・・・・・」
「運転とは関係無く急に壊れたんだから、アヤネちゃんが謝る事じゃないわよ。出発前の整備の時だって異常がないか何度も点検したし・・・・・・・・それなのに急に壊れちゃったんだから・・・・・・・・こんなの、誰の責任でも無いわよ!」
「強いて言うならまたナオヤのトラブル吸引体質が原因かもしれないし。アヤネちゃんが気にする事じゃないよ~」
「ハッ倒すぞホシノ。俺だってもしかするとって思っちゃってたんだから・・・・・・・・・・」
「思っちゃってたんだね・・・・・・・・」
前科があると信用性がね・・・・・・・・・・
「セリカちゃん、ホシノ先輩・・・・・・・・」
“二人の言う通り、アヤネのせいじゃないよ。まずはリゾートへ行こう。もしかしたら修理する方法があるかもしれないし”
「先生まで・・・・・・有難う御座います。リゾートに行けば・・・・・何か、方法が見つかりますよね?」
「うんうん!急がば回れ!です。パンフレットによれば物凄くリッチで大きなリゾートらしいので、部品や整備出来る人が居るかもしれません」
「・・・・・・・・・・先生は大丈夫?さっきちょっとふらついてたけど・・・・・・・」
“大丈夫、心配しないで”
「・・・・・・・皆逞しく育ったねぇ。おじさんは嬉しいよ。所で、折角の空気に水を差す用で悪いんだけどさ・・・・・・・」
「どうしたの?ホシノちゃん」
「その・・・・・・皆が言ってる物凄くリッチで大きなリゾートって・・・・・・アレの事・・・・・・・・?」
そう言ってホシノは指をさして俺達もその方向に目を向けた
すると少しした先に森が開けていて大きな建物が見えた
「な、何よあれーーー!?!?!?!」
ただしその建物は放置されてから年月が経っているのか凄くボロボロ。当然人の気配なんてのも無い
まぁ簡単に言えば廃墟だった
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「こ、これ何?本当にここで合ってるの?ここも・・・・・・・ここも・・・・・・!全部ただの廃墟じゃない!人っ子一人いないし!!」
全員で軽く探索してみたが建物の中もボロボロ。崩落の心配をする程ではないとはいえ砂嵐の翌日のアビドス校舎の方がまだマシかな?程度の差
「ねぇ、違う島に来たんじゃないの?本当にここなの?」
「・・・・・いや、座標上。確かにここで合ってる」
「どうみてもリゾートと呼ぶには無理がありますが・・・・・・・・これじゃあまるで・・・・・・・」
「・・・・・・・あ。うへ~・・・・・そっか、そういう事かぁ」
セリカが景品で貰って来たリゾートの利用券を見返していたホシノとノノミが何かに気付いたらしい。二人とも苦笑いしていた
「な、なに?どうしたの?何か分かったの?」
「・・・・・・・えっとね、セリカちゃん」
ホシノに利用券を見せて貰ったアヤネも何かに気付いたらしい
「貰ったこのリゾート利用券・・・・・・・・この土地の利用券だったみたい」
「・・・・・・・はぁ?」
アヤネの口から出た真実に思わず声が出る
「ほら、ここに小さく・・・・・・【チケットを所有する者にリゾート地を利用する権利を与えるものとする。当該地の状態については保証いたしかねます】って・・・・・・・・・」
俺もアヤネからチケットを受け取って見直すと確かにそう書いてあった。だがこれは・・・・・・・・・
「ちょっと待って・・・・・・これって詐欺よね!?」
「・・・・・・・・いや、どうだかな」
「え?」
声を荒げるセリカに俺は待ったをかける
「いや、詐欺には変わりないのかもしれないが俺達に関しては景品で貰っただけで金を払って手に入れた訳じゃないしな」
「・・・・・・・そう言われれば確かに」
「それにこれ・・・・・・・・セリカお前、そもそも持って帰って皆に見せるまで中身知らなかったんだろ?」
「え、うん。一等だったし大きさからして金券の類かなって・・・・・・・・・・」
「嬉しさやらなんやらでビンゴ終わって速攻で帰らなかったか・・・・・・?」
「う、うん。流石にすぐじゃ無かったけど。でも早く皆にこれ見せたくて・・・・・・・・」
「・・・・・・あ、もしかして、そういう?」
ホシノも気付いたらしい
「え、なに!?どういう事なの!?」
「これ、注釈の小ささに若干悪意があるけど言っちまえば土地の利権書だ。まぁ利権書がこんな小さい紙切れ一枚で済んで良いのか甚だ疑問だが」
「要は潰れたリゾートホテルの建物が残ったままの土地をあげます。ただし建物の状態は保証出来ませんって事だねぇ」
「それじゃあ私達が勝手に勘違いしてただけで初めからそういうつもりで景品に出していたという事ですか?」
「後で説明するつもりだったがセリカが既に帰っていたか浮かれて説明を聞いて無かったのか・・・・・・・・」
「ウ゛ッ!?」
「まぁそこら辺は帰ってから要確認だな。本当に詐欺の可能性もあるが・・・・・・・・・その場合の被害者は俺達じゃなくてこれを用意したセリカのバイト先の人だろうし」
「だねぇ」
「ま、これに懲りたら契約書の類は目を皿にして隅々まで見る事だ。クソ共はこういうやり口で生徒を利用してくる事が割りと多いからな」
「もしかして、経験談ですか・・・・・・・・?」
「まぁな。主にユメ先輩とかアルとか・・・・・・・・・ユメ先輩とかユメ先輩とかなっ!」
「ひぃん!?そ、その節は大変ご迷惑をお掛けしましたぁ・・・・・・・!」
「はぁ・・・・・・・・」
俺とホシノが一年の時はそれはもう苦労した
能天気というか性善説一直線というか・・・・・・・・・・そんなユメは明らかに怪しい求人に何の疑いもせずに参加する
その結果、当然と言えば当然だが危ない目にあうユメを俺とホシノで救出して説教するというのがアビドス生徒会での恒例行事だった
そしてユメはそういう失敗からは何も学ばない。故に高頻度でそれが発生する
途中からはユメの救出イベントではなくユメを餌にして湧き出てきたクソ共を俺とホシノで殲滅するイベントに変わって行った
まぁ流石に俺の死(仮)を切っ掛けに変わったようだが、これで漸く変わるレベルなのだからそりゃ説教程度じゃ変わらんよなって話
「そんな・・・・・・それじゃあ初めから、私の早とちり・・・・・・・・?」
「私達だってちゃんと見てなくて今の今まで気付かなかった訳だし・・・・・・・・」
「ん。セリカだけの責任じゃない」
「で、でも・・・・・折角、皆でリゾートに来てゆっくり出来るって・・・・・・そう思ってたのに・・・・・・どうしてこんな・・・・・・・」
「セリカちゃん・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
落ち込みしゃがみ込んで泣きそうなセリカとそれを不安そうに見る後輩達。それを見て俺は横目でホシノを見る
俺と目があったホシノは苦笑い気味に頷く。先生とユメにも目を向けるが二人もそこまで落ち込んではいない
パァンッ!!
「「「「!?」」」」
俺は手を叩いて後輩達の意識をこちらに向けさせる
「ほれ、何時までウジウジしてんだ。折角の南の島での休暇なんだから楽しまなきゃ損だろ」
「で、でもリゾートは・・・・・・・・・」
“まだ諦めるには早い。寧ろ今からがスタートかもしれないよ”
「・・・・・・・・先生?」
「考えてみなってセリカちゃん。学校とその周辺のほんの僅かな土地しか持ってなかったおじさん達だったのにセリカちゃんのお陰で南の島なんて最高の別荘地を無料で貰えたんだよ~?」
「建物なんて修繕すればいいだけの話だしね!分校に移転したばっかの時に比べたら全然楽勝だよ!」
「先輩達の言う通りですよ、セリカちゃん!想像とはちょっと違うけど、空気も水も綺麗な島に来たのは事実ですし!遊ぶための道具は揃ってますから、思いっきりバカンスを楽しみましょう~!」
「ん。持って来た備品は全部無事だったから、ヘリから取って来ればいい。それと、さっき倉庫から設備とか確認して来たけど・・・・・・状態は良好だったよ。ちょっと古くて錆びてたり、ホコリを被ってるだけだし。手入れしたら全然使える」
「ノノミ先輩・・・・・・シロコ先輩・・・・・・・・・」
「・・・・・・・そうだよセリカちゃん。まだ諦めるには早いよ!ここがリゾート地な事には変わりないし・・・・・ユメ先輩が言った通り、ヘリもリゾートも私達が修理すればいいんだよ。設備の修理は慣れっこだしね!前向きにいこうよ、セリカちゃん」
「ん。設備の補修や整備は私達アビドス高等学校の十八番」
「うへ・・・・・・おじさんも頑張るからさ。頑張って、その後に最高のバカンスにしようよセリカちゃん」
「皆・・・・・・・・」
“まだ泣くのは早いよ、セリカ。泣くのは色々試した後でも遅くない”
セリカは潤んだ目元を拭って立ち上がる
「・・・・・・だ、誰が泣いてるって!?・・・・・・・ああもう、覚悟しなさいよ!!こうなったら思いっきり遊んでやる!!私は絶対に諦めないわよ!ここで最高の休日を過ごしてやるんだから!!」
「「「「「おーー!!」」」」」
セリカのその言葉に俺と先生を除いた5人が腕を上げて気勢を上げる
こうして当初の想定とは違った、だけどアビドスらしいと言えばアビドスらしい南の島でのバカンスが始まった
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「それじゃあ取り敢えずヘリをこっちに持って来るね!」
「ヘリを・・・・・持って、来る?」
「慣れろ。ユメ先輩とはそういう生物だ」
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