実の所調印式編はゲーム開発部とC&Cの場面を入れようと思ってたりしてました
ただそこまでやると場面の移り変わり激しい上に話が全然進まなくなりそうだったんで断念しました
それと単純にゲーム開発部は調印式の配信なんて見ないでゲームしてそうだなって
―アビドスside―
『エデン条約の会場は火に包まれ、現在古聖堂の周辺は凄惨な状況になっています!!』
アビドス高等学校の生徒(うち一人は元)が集まる空間でそんな音声と共に最早戦場と化している現場の映像が流れる
映像には先程まであった荘厳な雰囲気のある建物の数々は爆発の影響か戦闘の余波で廃墟が映っていた
『古聖堂の後方に待機していた両学園の予備兵力が、古聖堂へと進撃中!ここからは見えませんが両学園の交戦が繰り広げられているのか、銃声と爆発音だけが聞こえてきます!』
アナウンサーの言葉の通りに砂埃で見えにくいがトリニティの生徒とゲヘナの風紀委員会が走っていくのが僅かながらに見えた
『これが一体どういう状況なのかについては、いまだに情報が整理されていません!負傷者数や被害の規模についても、まだ調査中のようで・・・・・・・・・』
『_______あっ、速報です!トリニティで緊急会合が行われたのこと!ど、どうやらゲヘナの万魔殿の方も同様のようです!どちらの学園も、これは非常事態の宣言を準備しようとしているのでしょうか・・・・・・・!?』
ドカァァァァン!!
突然近くで爆発が起きたのか爆音と共に画面が揺れてアナウンサーの肩が跳ね上がる
『シノンちゃん!そろそろ私達も退却した方がいいんじゃないかな!?』
『そうですねマイ先輩!すみませんがもう少し安全な場所に移動しながら中継を続けようと思います!』
そう言って移動するアナウンサーを追いかけるように移動する映像が流れだした
「・・・・・・・・・」
「私達が想像してた以上に向こうは酷い状況みたいですね・・・・・・・・・」
「ほ、本当にあんな場所へ行くの?」
「ヒフミの連絡待ちだけどね」
現在対策委員会の面々はヘリが格納してある格納庫にてアビドスが所有しているヘリコプター【雨雲号】の整備の手を止めてクロノスの配信を見ていた
調印式の会場が謎の爆発に襲われ配信画面がブラックアウトしてから冷静さを失いトリニティへ向かおうとしたホシノとシロコをゴリラで抑え込んだ後に落ち着かせた後、まずは状況確認の為に各所に連絡を取った
ある程度予想はしていたが先生とナオヤには連絡が付かなかった
連邦生徒会の首席行政官であるリンには連絡が取れたもののトリニティとゲヘナ間の問題故に現場に先生がいようともそう易々と介入は出来ないと言われた
ヒフミには連絡が付いたものの向こうも状況が分かっておらず非常にテンパっている様子だったので一先ず落ち着かせた後に自分達がトリニティに行きたい旨とその理由を伝えた
それを聞いたヒフミの脳裏に過ったのはブラックマーケットでのアビドスとの出会い、そして補習授業部で関わった禪院ナオヤの言動だった
ただでさえ状況の分からないカオスな状況、そこにアビドスを呼んだらどうなるのか
助かる、あの頼りになる人達が来てくれるのは非常に助かる。だがその反面、あの人達が来たらただでさえ訳の分からない状況が更に混沌と化すのではないか?そんな考えが過る
故にヒフミはアビドスにもう少しこっちの状況が分かるまで待ってくれないかと頼みアビドスはそれを了承。いつでもトリニティに出撃出来るよう雨雲号の整備をする為に格納庫に来ていたという訳だ
ちなみに格納庫に来た辺りで監視アプリの心拍とGPSの様子からナオヤは回復し移動をし始めている事が分かり一先ず安心なのだがそれでも心配なのかホシノはナオヤの監視アプリを見たまま微動だにしていない
「これ、どう思いますか?」
「ヒフミが私達を半ば爆発物扱いしてる件?」
「ち、違います!!トリニティとゲヘナですよ!それに爆発物扱いされているのはシロコ先輩だけです!」
「__________ヘェ?」
「あっ、すいません今のは言葉の綾でェ!?ちょっ、先p__________」
「・・・・・・・・確かトリニティには条約の反対派が沢山いるんでしょ?そいつらの仕業なんじゃないの?」
失言をかました後輩ににじり寄るシロコとそれになんとか抵抗しようと藻掻くアヤネ・・・・・・・・・を無視してセリカが話を繋げる
「確かに傍から見たらゲヘナのトップとトリニティの条約賛成派を纏めてどうにかするチャンスと言えばそうですが・・・・・・・」
「ナオヤ君から聞いたトリニティの印象だとそんな大それた事しそうな度胸のある子がいるとは思えないんだけど・・・・・・・・・」
「先輩の評価とか信用性はそこまで無いと思うけど・・・・・・・・・でも条約に反対だったとして、いくら何でもこれはやりすぎよね」
ガシャァァァン!!
『キャアッ!?』
「「「っ!?」」」
今回の騒動についてアレコレ話していると突如響いた悲鳴に反射的に配信画面を見ると腰を抜かして座り込んでいるシノンが映っていた
『大丈夫シノンちゃん!?』
『は、はいぃ・・・・・・・・』
『こんなすぐ近くで爆発するなんて・・・・・・・・もっと離れた方がよさそうだね』
『そ、それなんですけど・・・・・・・・』
『うん?』
『なんか人みたいなのが私の目の前を飛んで来て・・・・・・・・・』
『ひ、人ぉ!?しかも飛んで来たって・・・・・・』
そう言ってカメラが先程の衝撃で土煙が上がっている場所を映しシノンがそこに近づいていく
『あ、あの~・・・・・・大丈夫ですか~?』
そこにはグッタリとした様子で座り込んでいる一人の女性がいた
青白い肌をして服装は黒いハイレグレオタードにガスマスクで顔を隠しウィンブルを被ったその姿は多種多様な恰好をしたキヴォトスでも異様に見える
『うわ、凄い恰好・・・・・・・・じゃなくて。大丈夫ですか!?』
シノンがそう声を掛けると意識が戻ったのか腕をゆっくり動かし
ガチャッ
シノンに向けて手に持っていた銃の銃口を向ける
『え_________』
『!? シノンちゃ__________』
ドゴンッ!!
『『ッ!?』』
「「「!?」」」
しかしながらその銃が発射されることは無く。そのカメラに映っていたのはいつの間にかそこに現れた人物がそのガスマスクごと頭を踏み潰している場面だった
『は・・・・・・・え?』
「_______!?ちょっと!ホシノ先輩こっち来て!」
「先輩!ナオヤ先輩出てきました!」
「ッ!!それほんと!?」
格納庫の端に居たホシノといつの間にか取っ組み合いを止めていたシロコとアヤネも配信を流している画面の方にやって来てそれを見る
そこにはボロボロのズボンに上半身は包帯塗れ、そして何よりも左腕が無い状態の禪院ナオヤが映っていた
「_________は?」
「生きてた!いや、生きてたのは知ってたけど無事で良か______無事じゃない!?」
「ひぃん・・・・・・・良かったよぉ・・・・・・・・でも腕無いよぉ・・・・・・・・」
安堵する者や腕を見て固まる者、悲しむ者などアビドスだけでなくその配信を見ていた禪院ナオヤと関わりのある人物がそれぞれの反応を見せる中。そんな事はつゆ知らずに配信上での会話は進んで行く
『た、助けて貰い有難う御座います。ですが、その・・・・・・その方のヘイロー・・・・・・・』
『も、もしかして壊し・・・・・・ちゃった、とか・・・・・・・・?』
『・・・・・・・・あ?よく見てみろ』
そう言ってナオヤが足を離すと踏み潰された頭の方から段々と塵のように崩れて行き消えて行った
『これは一体・・・・・・・・』
『さぁな。まぁ察するに古代キヴォトスかゲマトリア辺りの謎技術で作られた人形兵器って所だろ』
『古代キヴォトス?』
『ゲマ・・・・・・・・?それは一体?』
『あん?一体ってそりゃあ__________あ?』
ナオヤは振り向くとそこにいたのがクロノスの生徒で片方はカメラがある事に気付いたのか苦い顔をした
『スゥーーーーーーーーーーー_______よし。シャーレ権限でここら辺カットな』
『すみません。これ、生中継です・・・・・・・・・』
『ジーザス!!』
今の発言がキヴォトス中に流れたのを知って叫びながら残った片手で顔を覆い天を仰ぐナオヤ
「何やってんのよ先輩・・・・・・・・」
「あ、アハハ・・・・・・・・」
そんな様子に最早心配よりも呆れが出て来るアビドス
『・・・・・・・ってそんな事よりもです!貴方伏黒トウジさんですよね!?ご無事で何よりです!それでなんですけど今の発言はどういう意味なんでしょうか!?』
『もしかして今回の騒動を起こした犯人に心当たりでもあるのでしょうか!?』
『ってよく見たら大怪我してるじゃないですか!?左腕が吹っ飛んでる!?』
『病院行きましょう病院!こんな所でインタビュー受けてる場合じゃないですって!』
『流石クロノス。こんな時でも元気だね君達・・・・・・・・・・』
『いた!ナオヤさん!!』
わちゃわちゃしているクロノス二人に呆れるナオヤ。そこに新たに一人の声が聞こえた
『先行しすぎです!病み上がりなんですから少しは大人しくしていてください!』
『ていうか何であの状態から復活してすぐそんなに動けるんだよコイツ・・・・・・・・・』
『本当にもうっ、この人は!』
『くふふ!もういっその事そこら辺で拾った紐をチョーカーに繋げとく?』
『最終手段としては有りかもね・・・・・・・・・・』
現れたのは便利屋68とRABBIT小隊。軽く息が切れている所をみるに走ってナオヤの事を追いかけて来たらしい
「あれ、便利屋よね?なんでアイツ等があそこにいるわけ?」
「ミヤコちゃん!?サキちゃんにミユちゃんまで・・・・・・・・・」
『いやぁスマン。なんかテンション上がっちゃって』
『ガキかっ!ってゲッ!?クロノス・・・・・・・・』
『・・・・・・・貴女方はもしや元SRT特殊学園のRABBIT小隊の方々では・・・・・・・どうしてここに?』
『元を付けるな!』
『えぇっと・・・・・・・・・』
ミヤコはクロノスからの問いかけにどこまで話して良いか困りナオヤを見る
『ん?あー・・・・・・・・今回の調印式は色々とキナ臭い情報が出回ってるのは知ってると思うがこいつ等は万が一のそれに備えてのシャーレが要請して待機させていた生徒達だ』
『それはつまり今回の警備に対してシャーレは不満があったと?』
『それは無い。正義実現委員会も風紀委員会も信用も信頼もしている。だが何に対しても完璧なんてありはしないし現状がこれだ。故に何が起きても対応出来るよう勝手に奥の手を用意していた、それだけの話だ』
『成程・・・・・・・』
『ナオ______トウジさん!そろそろ移動しよう。またアイツ等が集まって来た!』
『おーう・・・・・・・・・あー・・・・・・・・・・』
『トウジさん?』
『おい、どうしたんだ?』
カヨコの言葉に返事をした後、何か思ったのか空を見上げるナオヤ
配信画面に僅かに映ったその口元が段々と歪んできているのを見てアビドスの生徒達は嫌な予感に襲われた
コイツ、何か余計な事を仕出かすつもりだ、と
『・・・・・・・・・・ちょっと悪いんだけど時間稼ぎしてくれない?』
『は?何言ってんだよ!?』
『何をするつもり?』
『んまぁちょっと挨拶をな』
『はい・・・・・・・?挨拶?』
『・・・・・・・・・んもう!クライアントの指示だから従うけどそこまで時間は稼げないわよ!』
『すぐ終わらすって。つーわけでぇ・・・・・・・・』
ガシッ
『ちょっ!?』
カメラを掴み無理やり自分に向けさせるナオヤ
『ご機嫌麗しゅうクソババア殿。あれから腰の容態は如何程かな?』
その顔は邪悪な笑みを浮かべていた
死の縁から生還してちょっと天上天下唯我独尊してます
ネタとしてやって欲しい番外編は?ver.2
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