前回、徹夜のテンションでアリスを妹にした件で叩かれるかと思いましたが特に何も無くて安心しました
「懐かしさ」は前々から考えてはいたのですが妹にする案は本当に深夜テンションでふと頭に思い浮かんで急遽ぶち込みました
構想していたプランはオジャンになりましたがお兄ちゃんを遂行したくなったので仕方が無かったのです・・・・・・・
取り敢えずアリスの苗字はいずれ天童ではなく禪院になりますのでご了承ください
「ミレニアム・・・・・ううん、キヴォトスの生徒は皆それぞれ自分の武器を持ってるの、だからアリスも武器を見繕って貰わないとね」
「お兄様も持ってるのですか・・・・・?」
『お兄様は・・・・・・もうええわ、僕も持っとるで銃やないけど』
「そういえばトウジさんって廃墟で戦闘した時は素手でロボット倒してましたよね」
「キヴォトスで銃使わない人って珍しいよね、何を使ってるの?」
そう聞かれて俺は懐からスタンロッドを出した
『僕はこのスタンロッドや、いくら丈夫なキヴォトス人でも大体は速攻で気絶させる事の出来る特別製やで』
「銃で撃たれても痛いで済む私達を気絶させるってどんだけ・・・・・・・・」
「銃は使わないんですか?」
『銃は使えない訳やないけど、なんか性に合わないんよね・・・・・それに僕のスピードならコッチの方が確実で手っ取り早いし』
そう言いながら俺はスタンロッドを仕舞う
「ほえー・・・・・・・話は戻るけど武器を調達する方法は色々あるけどミレニアムで一番手っ取り早くちゃんとした武器が手に入る場所と言えば・・・・・やっぱりエンジニア部かな」
「エンジニア、部・・・・・?」
「機械を作ったり修理したりする専門家達の事をミレニアムではマイスターって呼んでるんだけどエンジニア部はそのマイスターが沢山集まってるハードウェアに特化した部活なの」
「機械全般に精通してるのは勿論、武器の修理とか改造なんかも担当してる部活だから多分使ってない武器とか色々残ってるんじゃないかなって・・・・・という訳で早速行ってみよっか」
『僕もミレニアムの工房は気になるから着いて行くわ』
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そんな訳でエンジニア部に着いた訳だが
『はえー・・・・・・・』
流石はミレニアムと言うべきか、部の工房と言うには規模がデカかった
そもそも広さが企業の工場レベルだし置いてある器具も見た事が無い物ばっか、この部で作ったであろう兵器の数々は量もクオリティも凄い物ばっかだ
「こんにちはー!」
「おや、君達は・・・・・・・・」
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「・・・・・・なるほど、大体把握出来たよ、新しい仲間により良い武器をプレゼントしたい、と」
「そうなんです」
「そういうことであればエンジニア部に来たのは素晴らしい選択だね、ミレニアムにおける勝敗というのは優れた技術者の有無に大きく左右されてしまうものだ・・・・・そっちの方に私達がこれまで作って来た試作品が色々と置いてある、そこにあるものであればどれを持って行っても構わないよ」
そう言ってくれたのは三年でエンジニア部の部長である白石ウタハ
俺は頭に付いてる(浮いてる?)機械で艦娘のキャラを思い出した・・・・・・・あれなんの機能なんだろ
『なんでもって太っ腹やなぁ』
「やった!ありがとう先輩!」
そう言ってモモイ達は武器を見に行った、俺もそれに着いて行こうとしたのだが・・・・・・
「そこの仮面君、ちょっと待ってくれないかい?」
『・・・・・・おん?僕?』
「そう君」
『何の用なん?・・・・・あ、僕はシャーレ所属の三年で伏黒トウジや、よろしゅう』
「うん、宜しく・・・・・・・ところで君の付けてるそのチョーカー、もしかしてGPSとかウソ発見器とか付いてないかい?」
『付いとるけど何で・・・・・・・まさか』
「そのまさか、さ」
『おいぃぃぃ!?何てもん作ってくれたんや!お陰で僕の立場が大分不味い事になっとるんやけど!?』
“そうなった経緯はトウジの自業自得でしょ”
『シャラップや先生!正論なんて聞きとうない!』
「あっはっは、冗談半分で出した作品がまさか本当に売れるとは思わなかったが役に立ってるようで何よりさ」
『そのワザとらしい笑い方が腹立つっ!』
「まぁそれはそうと少しだけ見せて貰えないだろうか、少し気になる部分があってね」
『・・・・・・・まぁええけど』
俺はウタハに首元を近づける
「有難う、ふむ・・・・・あぁ、あったあった・・・・・これをこうして・・・・・よし、もういいよ」
『はぁ、出来れば外して貰いたかったけどそしたら後が怖いしなぁ・・・・・・それで?何が気になったんや?』
「ん?あぁ、これさ」
そう言ってウタハは俺らに小さな部品(?)を見せてくれた
『なんや?それ』
「まぁ端的に言えば小型の爆弾さ」
『・・・・・・・は?』
“ば、爆弾!?”
「あぁ、とは言っても威力は首輪を破壊する程度のもので基本的には音と光でビックリさせる物なのだが・・・・・・」
『だが・・・・・・?』
「私達にとっては怪我をせずビックリする程度なんだけどヘイローの無い君の場合だと下手したら致命傷だからね」
『・・・・・・・・』
“どうして爆発する機能を・・・・・?”
「愚問だね先生・・・・・自爆、もとい爆発はロマンだからさ」
『ブルータス・・・・・・』
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取り敢えず首輪の件は解決(?)したのでアリス達の方へ合流した
「前にも確かコールドスリープしようとして「未来でまた会おう」って言いながら冬眠装置を作って騒いだ挙句、皆して風邪引いてなかった?」
『アホや・・・・・頭の良いアホの集団や・・・・・』
「失礼な・・・・・それにその未来直行エクスプレスなら今でもよく使っているよ・・・・・まぁ冷蔵庫として、だがね。食べ物をもっと先の未来に送れるようになったから失敗ではないさ」
「使い道の割に名前が大袈裟!」
『なんや、そのでっかい武器が良いんか?』
「はい!アリスはこの武器が気になります!」
「話を戻しますとエンジニア部は今ヘリコプターや汎用作業ロボットに続いて宇宙戦艦の開発を目標としているのです!このレールガンはその最初の一歩です。大気圏外での戦闘を目的として開発された実弾兵器!これはミレニアム史上明らかに類を見ない試みです!」
「かっこいい・・・・・聞いただけでワクワクしてくる!」
「流石ミレニアムのエンジニア部!今回は上手く行ってるんだね!?」
『今回「は」・・・・・・・?』
「ふっふっふっ、勿論です!・・・・・・と言いたい所なんですが、今は中断してまして」
「えええっ!?なんで!期待したのに!」
「いつもの事ながら技術者達の足を引っ張るのは何時の世も想像力や情熱の欠如では無く予算なんです・・・・・このレールガンを作るだけで下半期の予算の70%も掛かったのに宇宙戦艦そのものを作るには果たしてこの何千倍の予算が掛かる事やら・・・・・・」
「そんなの計画段階で分かる事じゃん!どうしてこのレールガンの完成まで持って行っちゃったのさ!?」
「愚問だねモモイ・・・・・・ビーム砲はロマンだからだよ」
それに頷く犬耳少女
「その通りです!ビーム砲の魅力が分からないなんて、全くこれだからモモイは」
「バカだ!頭良いのにバカの集団がいる!」
『ビーム砲はロマンやからしゃーないわな』
“うん、仕方がない”
「あれ!?まさかの二人もそっち側!?」
ビーム兵器や巨大マシンは男なら皆大好きだと思うんだ
「そしてエンジニア部の情熱が注ぎ込まれたこの武器の正式名称は・・・・・光の剣:スーパーノヴァ!!」
「また無駄に大袈裟な名前を・・・・・・」
「・・・・・・!ひ、光の剣・・・・・・!?」
「あ、アリスの目が輝いてる・・・・・・・!?」
「わぁ、うわぁ・・・・・・!」
「アリスちゃんがこんなに興奮してるの初めて見たかも」
「・・・・・これ、欲しいです」
「・・・・・・え」
「偉大なる鋼鉄の職人よ、あの龍の息吹が欲しいのだ」
「うーん、そう言ってくれるのは嬉しいのだけど・・・・・・」
「申し訳無いのですがそれはちょっと出来ないご相談です!」
「何で!?この部屋にある物なら何でも持って行って良いって言ったじゃん!」
『やっぱ作成にお金掛かっとるから流石に持って行く訳にはいかへん感じ?』
「いや、お金の問題では無くてもっと単純な理由さ」
「お金より単純・・・・・?」
「この武器は個人の火器として使うのは大きすぎて重過ぎるのさ」
「なんと基本重量だけでも140kg以上!さらに光学照準器とバッテリーを足した上で砲撃を行うと瞬間的な反動は200kgを超えます!」
「・・・・・・」
『あー・・・・・・流石のキヴォトス人でも重過ぎるわな』
「これをカッコいいと言ってくれただけで私達は嬉しいよ、有難う。持って行けるのならば本当にあげたい所なんだけど・・・・・・」
「・・・・・・・?・・・・・・・!汝、その言葉に一点の曇りも無いと誓えるか?」
「ん?この子また喋り方が・・・・・・」
「た、多分ですが「本当なのか」って聞いてるんだと思います」
「勿論嘘は言っていないが・・・・・それはつまりアレを持ち上げるつもり、ということかい?」
アリスはそれに頷くと見事にレールガンを持ち上げ、さらに発射時の反動にも余裕で耐えた
・・・・・・まぁその試射の代償にエンジニア部の天井に大穴を開けた訳だが
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『おー・・・・・・流石は宇宙戦艦用のレールガン、恐ろしい威力やな』
(俺が喰らったら呪力の強化込みでも木っ端微塵だな・・・・・・・)
今はレールガンのテスト運用も兼ねたゲーム開発部VSドローン&コトリの戦闘を眺めている
何故こんな事になったかと言うと、端的に言えば「この武器が欲しければ私達を倒していけ!」という事だ
RPG風の展開にアリスのテンションは爆上がり、それはもう楽しそうにぶっ放してる
『そういえば条件は2つ言うてたけどもう一つは何なんや?』
「それはこの戦闘が終わってから説明するさ・・・・・まぁでも強いて言うなら君にお願いしたい事があるのさ」
『僕・・・・・・?』
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戦闘は無事ゲーム開発部の勝利で終わった
「・・・・・・素晴らしい」
「くっ、悔しい・・・・・ですがこれが結果ですね!」
「はぁ、疲れた・・・・・・・それでもう一つの条件って何なの?」
「もう戦闘はコリゴリなんですけど・・・・・・」
「安心しなよ、用事はゲーム開発部ではなくトウジ君だからね」
「お兄様・・・・・ですか?」
『それで、その条件って?』
「なに、簡単さ・・・・・その武器と仮面を見させて欲しいのさ」
『え゛ー・・・・・・・・』
「うわ、嫌そうな声」
「どうしてトウジさんの仮面と武器を・・・・・?」
「説明しましょう!トウジさんの持つ装備は恐らくミレニアムのマイスターが関わっていない装備なのです!それなのに一目見ただけでも私達以上の技術力が使われていることが分かります!」
「だから単純に気になるのさ、現役のエンジニア部である私達以上の技術者の作品をね」
「と、言う訳なんだけど駄目?」
『あ゛ー・・・・・・・・他のなら快くOK出すんやけどこれはなー・・・・・・・』
なにせこれはゲマトリア製の装備だ、色々とお世話になっている身で言うのも何だがあのクソ怪しい組織の技術を見せることでこの子らが危ない目に合う可能性は否めない
“うーん・・・・・・ちょっと難しい、かな”
流石の先生もこれには渋顔だ
「えぇ!?先生まで?」
「そんなにヤバい物なんですか・・・・・・?」
『物がヤバいというより作った奴がヤバいというか・・・・・・・』
「ふむ・・・・・・?」
「も、もしかして知ったら駄目な技術とかですか!?」
『他の条件じゃ駄目なん・・・・・?』
「ここまで隠されると逆に気になるというものさ・・・・・・もし知る事で危険が及ぶというのであれば私にだけ見せて貰うだけでいい」
「そんな!?ずるいですよ部長!」
「私も構わない、ミレニアム以上の技術を見れるのであれば多少の危険は承知の上」
『これだから技術キチってやつは・・・・・!』
「・・・・・・お兄様」
『おん?』
アリスで呼ばれてそっちの方に振り向くと
「駄目・・・・ですか?」
上目使いで懇願された
『うぐっ!?』
「おぉ・・・・・あれは攻撃力高いよ」
「年上男子特攻兵器だね」
『~~~~~ッ!・・・・・はぁ、取り敢えず見せて良いか聞いてみるわ』
「・・・・・・!」
(あぁ・・・・妹(暫定)の笑顔がまぶしい・・・・・・)
“・・・・・いいのかい?”
『まぁ聞くだけなら・・・・・・駄目だったら君達諦めてな』
「分かったよ」
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『かくかくしかじか』
『ククッ・・・・・えぇ、別に構いませんよ』
『あら、意外とアッサリ許可くれるんやね』
『確かにミレニアムには無い未知の技術かもしれません、しかし私達からしたら大した物でもありませんので』
『そうなんか・・・・・・無駄に警戒して損したわ』
『もしそれを見た生徒が同じ技術を用いて作品を世に出したとしても私達は特に気にしませんのでご安心を・・・・・・それよりも』
『おん?』
『貴方方が廃墟で拾った少女についてなのですが』
『・・・・・・ストーカーか?』
『クックックッ!偶然ですよ』
『どうだか・・・・・・・それで?アリスちゃんがどうかしたん?』
『ほう・・・・・・?貴方方はアレにアリスと名付けましたか』
『あ゛?』
『気に障ったなら謝罪致しましょう・・・・・しかしお気をつけ下さい』
『・・・・・・』
『私としても憶測段階なので詳しい説明は出来ませんが・・・・・・もしかすると彼女はデカグラマトンよりも厄介な代物かもしれません』
『アレよりも・・・・・・?』
『えぇ、アレよりも・・・・・です、あくまで憶測の段階ですが』
『・・・・・・・・・はぁ、あの子はミレニアムの生徒でゲーム部所属のアリスちゃん、んでもって了承してへんけど僕の妹や』
『ブフォッ!・・・・・・失礼しました、しかし、妹、ですか、ククッ・・・・・ククククククッ!』
『大爆笑やんけ・・・・・まぁ何が言いたいかというとヤバかったら僕が止める、もしくは先生や彼女の仲間がな』
『・・・・・・・そうですか、まぁ良いでしょう』
『そんじゃあまた・・・・・・技術提供?の件はアリガト』
『えぇ、また何か御用があればご遠慮なく』
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『あんな所にいる時点で厄ネタなのはほぼ確定だと思っていたが・・・・・・・』
(黒服が警戒を促すレベルかぁ・・・・・・・)
ゲーム開発部を廃部の危機から助けるというほのぼの系シナリオで終わらない気がしてきてちょっと憂鬱になってきた
自爆機能ありました、というより付けました
なんか今回は珍しく文字数の割にあまり話が進まなかったな・・・・・・
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