タグの通り、キャラ崩壊の危険性をはらんでおりますので、もし決定的に違う部分がございましたらご指摘いただけると幸いです
「「
ペガサスの下で世話になっている、未来から時間跳躍してきた近藤遊人は、ペガサスから伝説の
来ていたのだが、なぜか
――どうしてこうなった……?
当然、当の本人はこの状況に困惑していた。
数十分前。
ペガサス会長の案内で、遊人はK.Cへとやってきていた。
磯野、と呼ばれたサングラスが似合おう男性に案内され、社長室に通されると。
「海馬ボーイ! お久しぶりデース!」
「ふんっ。ペガサス、貴様が来たということは例のカードデザインを行った人間を連れてきた、ということか」
ペガサスの言葉に傲岸不遜な態度で返す声があった。
声の方へ視線を向けると、そこには鋭い目つきに似合う独特の威圧感を醸し出しているワイヤーコートをまとった男性がいる。
ペガサスはボーイと呼んでいるが、遊人より年上であり、確かに若いのだがその雰囲気に百戦錬磨の強者の気配を感じ取った遊人は思わずデッキに手を伸ばし、身構えた。
その態度に、海馬ボーイと呼ばれた青年は再び鼻を鳴らす。
「ふぅん……なるほど、貴様か。まだ幼いながらもいい目をしているな」
「イエース。この少年、遊人ボーイがYouが興味を引いたブルーアイズのサポートカードをデザインした少年デース」
「……近藤遊人です。お初にお目にかかります、海馬瀬人社長」
「ほぉ? 一応、礼儀はわきまえているようだな……で、貴様。どういうつもりだ?」
いきなりの瀬人の質問に、遊人は首をかしげる。
どういうつもり、とはどういうことだろうか。
その意図を察しかね、遊人は思わず瀬人に問い返してしまう。
「どういうつもり、とは?」
「とぼけるつもりか? 貴様が提案してきたカードは確かにブルーアイズをサポートするという意味でかなり強力な力を持っているカードと言えるだろう。だが、ブルーアイズは現在、世界では俺以外の決闘者が所有していないカード。レプリカの量産を行うという提案は出ているが、もう数年かけていく予定だ。なのにこのタイミングで貴様が俺にこのカードデザインを持ち掛けてきた。これは俺に対する挑戦か、それともほかの意図があるのか。そこを聞いている」
どうやら、遊人がペガサスに提供したカードのうち、『青眼』と呼ばれる
「青眼の白龍」は世界で三枚しか存在せず、そのすべてを目の前にいる海馬瀬人が所有している。
いわば、このサポートカードたちは海馬瀬人の力を増強するためにのみ存在するカード。
海馬瀬人に媚びている、と捉えられたとしても仕方がないことだ。
「社長に対する挑戦でも、あなたに何か願いがあってその前払いでデザインした、というわけではありません。そもそも、これらのカードは俺――私が生み出したのではなく、私がいた場所ではすでに存在していたカードなのです」
「……すでに存在していた、とはどういうことだ? 我がK.Cのデータバンクの中に、これらのカードの存在を示唆する情報はなかった。おまけに」
そう語りながら、海馬は決闘盤を腕に装着し、一枚のカードをセットした。
すると、
遊人がペガサスを通じて海馬に提供したカードの一つ、『青き瞳の乙女』だ。
「まだデータを反映させていないにも関わらず、こうして決闘盤が正常に反応している、エラーを出すことなく、何かしらのバグが発生しているというわけでもない。このような不可思議なことがあってたまるか!」
「……あの、正直に話しますと、かなりオカルトな内容になりますので、現実主義者の社長は信用しないかと」
「話すだけ話せ。そしてそれでも信用できなければ、俺が直々に貴様と決闘をしてやろう」
「Oh! 決闘で遊人ボーイの人となりを判断しよう、ということデスネ?」
「そういうことだ。さぁ、話してみろ」
下手にごまかせばどうなるかわかっているだろうな、と威圧を込めた瞳を向け、言外に嘘偽りを許すつもりはないからそのつもりで話せ、と告げられているようで、遊人はすべてを包み隠さず語ることにした。
だが、案の定。
「時間跳躍……遊戯といい、ペガサスといい、どうも俺の周りにいる人間はオカルトが好きなようだな」
「ですが、こうしてお――私はここにいます」
「堅苦しい、普段通りで構わん」
「あ、ありがとうございます……俺がこうしてこの時代に存在する以上、そうとしか説明がつかないんです。それに、俺自身もかなり困惑しています」
「ふぅん……ならばやはり決闘で貴様の人となりを見るしかないな」
どこまでも現実主義、非浪漫主義な人間である海馬瀬人は、決闘盤に自分のデッキをセットし、身構えた。
遊人もデッキは持ってきている。
だが、決闘盤までは所持しておらず、そうは言われても、とオロオロとした態度を見せた。
だが。
「磯野! デュエルアカデミアの決闘盤を持ってこい! この子どもに使わせる!!」
「はっ!」
脇で待機していた磯野にそう命じた。
磯野は命じられると素早くその場を去り、決闘盤を手に戻ってくる。
額から流れ出た汗が頬に伝わり、何本も汗の筋ができていることから、全速力で取りに向かったらしい。
磯野にお礼を言い、遊人は決闘盤を受け取り、デッキをセットし、海馬と向き合う。
「貴様の言葉が真実かどうか、それについては信用ならん。よって、決闘で貴様の心のうちを見せてもらう! 全力でかかってこい!!」
「わかりました! 伝説の決闘者のお目汚しにならないよう、鋭意努力します」
「「決闘っ!!」」
こうして、伝説の決闘者との決闘が始まったのだった。