ペルソナって知ってる?   作:からかさ(仮)

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主人公「八ヶ月間投稿なし。辞世の句はあるかな?」
作者「かずきちゃん ごめんねほうって どうかゆるし」ザシュッ

 字余り三連、辞世の句。
 これではいけませんね(講習所風)

 ここ八ヶ月はお仕事に集中したり新しいこと始めてみたりで色々やってました。
 ユルシテユルシテー
 それでもって、これから先はかなり不定期投稿になると思います。
 気長に待ってもらえるとありがたいね。

 視点は新島真→長谷川善吉→ヴィクターです。
 それじゃあ幕間、どうぞ。


幕間:終幕から歪みゆく現実

「まったく、無事に帰れたから良かったものの……」

「すまんな真。だが、間違いなく成果はあったぞ」

 

 SNSで“無事に帰る事が出来た”という報告を受けた私はキャンピングカーで病院へと向かい、仙台ジェイルから帰還した祐介と無事に合流する事が出来た。

 そうして、仙台ジェイルであった出来事を聞いていた私だったが……あまりの情報量の多さにこめかみを抑えながらも、何とかそれを飲み込もうと祐介へ質問を投げかけていた。

 

「色々と聞きたい事はあるんだけど……まずは影山和希についてね。本当に、ジェイルに居たのは生贄事件で亡くなった筈の影山和希だったの?」

「ああ、ニュースの写真とまったく同じ顔をしていた。俺たちが考えていた可能性の一つである、同姓同名の別人と言う説はないと断言していい」

「そう。それなら可能性は二つあるわね。一つはジェイルにいる影山和希は認知存在であり、本人にその自覚がないという可能性。そしてもう一つは、ジェイルの中にいる影山和希が……お、お化けという可能性ね……」

「どうした? 声が震えているぞ」

「なっ、何でもないわよ! ……やっぱり、認知存在なのかしら」

 

 普通に考えればお化けなんて有り得ない、となればやはりジェイルにいるのは影山和希の認知存在という事になる。

 でも、彼女を認知存在として考えるならば……それはそれとして、また別の問題が頭の中に湧いてくる。

 

「もしも影山和希が認知存在だとして、認知存在がペルソナに目覚めるなんて有り得るか?」

「自分で言っといてなんだけど、絶対に有り得ないでしょうね。あれはあくまで人々の認知により成り立つ存在。ちゃんとした心を持っている訳じゃないし、ましてや反逆の意思に目覚めるなんてあるはずもないわ」

 

 一応はペルソナを使える認知存在も存在するが、それはあくまで“この人間はペルソナを使える”という認知が先にあって生まれる存在。

 火のないところに煙は立たないと言う言葉があるように、“ペルソナを使えない一般人”の認知存在がペルソナに目覚めるなんて事はあると思えない。

 そして仮に、影山和希が認知存在だと仮定するにしても、影山和希という存在が生贄事件の被害者として世間に広く認知されたのは今日だと言うのに、既に三日前には渋谷ジェイルに影山和希が存在していたと言うのも辻褄が合わない。

 となれば考えられる可能性はこれまた二つ、ジェイル内の影山和希は反逆の意思を持てるほど特別な認知存在という可能性と、そもそも彼女が認知存在ですらない可能性。

 ……いやそれって、やっぱりおば……

 

「真、どうした? 随分顔色が悪いようだが」

「こ、この話はやめにしましょうか。今の私たちにとって重要なのは、“影山和希が存在するジェイルなら、私たちでも侵入出来る”という事実。彼女の事を放っておく訳じゃ無いけど……この場で正体を考えたところで、真実が分かるわけじゃないわ」

「む、それもそうだな。今は不確定な考察よりも、確実な情報を積み重ねる方が先か」

「ええ。何はともあれ、ジェイルに侵入出来る方法が見つかったのは大きいわ。侵入方法がその子に依存してるのは難点だけど、今までの何も分からない状況よりはずっとマシよ」

 

 祐介がスプークの手により仙台ジェイルへと送られたと聞いた時は血の気が引いたが、結果的には無事に戻ってきてかつ様々な情報を得ることが出来た。

 私たちの侵入を阻む鳥かごの存在とその上でジェイルに侵入する方法、スプークの危険性とエマの復活、そして……

 

「スプークの言う“現実の破壊”。その方法がジェイルによる侵食だなんてね」

「ああ。奴が言うには王のトラウマを深めてジェイルの規模を広げ、それにより現実すらも侵食しようとしているらしい」

「それって、要はヤルダバオトやEMMA……デミウルゴスがやったような、現実と認知世界の融合って事よね? もしそれが実現するなら……確かに、“現実の破壊”と称するにふさわしい惨劇が起こるでしょうね」

 

 かつて神を名乗る者により二度引き起こされた現実と認知世界の融合、その三度目が人間の手により引き起こされようとしている事実。

 そして奴は、祐介を殺すべく仙台ジェイルへと引き入れた……つまりスプークは、邪魔者を排除する為なら殺しすら厭わない人間だと言うことだ。

 私たちの改心から逃れるために、怪盗団の命を狙う悪人も居るには居たが……そいつらと違ってスプークはペルソナ使い、正真正銘私たちと同じ土俵に立つ人間。

 私たちの手段を知っている上に認知世界への理解度も高く、殺人すらも厭わない正体不明の危険人物。

 人々を解放する為にジェイルを探索するとなれば、必然的にスプークに狙われる可能性も上がる……となれば出くわした時の為に、即死への対策ぐらいは用意しておきたい。

 

「ホムンクルス*1なんてそうそうないわよね……どうしたものかしら」

「それならこれを持っておけ。仙台ジェイルで逃げる途中、倒したシャドウが落としたものだ」

「これって手帳*2? 触った感じ……確かに使えそうね」

 

 一見何の変哲もない手のひらサイズの手帳だが、手に取ってみると何となく死を拒否するような能力が込められているのを感じ取れる。

 日常にあるありふれた道具や異世界に落ちている装備品まで、私たちペルソナ使いはそれに込められた能力を感じ取ることが出来る。

 これはきっと即死対策に使える装備品、となれば今回の敵と戦う上でこれ以上にありがたい品はない。

 

「仙台ジェイルにてシャドウと戦う内に手に入れてな。本来なら俺のインスピレーションを書き留める為に使う予定だったが、これなら亡霊への対策に使えるはずだ」

「ふふっ、ありがと。とはいえ私のペルソナは呪怨耐性持ちだし、これはソフィアにでも渡しておこうかしら」

 

 スプークはムド系の使い手、となれば呪怨弱点のソフィアは真っ先にカバーすべきだろう。

 祐介の話を聞くに、即死以外に奴が持つ攻撃手段は大鎌による近距離戦と、道具を使用した属性攻撃だろうが……物理弱点が相手なら近距離で優位なのは私たちだし、道具による属性攻撃は弱点属性でもない限り根本的な火力に欠けた微妙な攻撃手段。

 一対一で弱点を突かれてダウンしてしまう事になればかなり危ういが、逆に言うなら多人数でお互いをカバーして戦うならスプークに負ける可能性は低いはず。

 それを鑑みれば、理想は最も連携のしやすい四人編成で確実に叩き潰すか、複数のペルソナを使いこなすジョーカーを単体でぶつける事だろう。

 正体不明の亡霊相手ならまだしも、手札の割れた一人のペルソナ使いに、複数人で挑んでやられる程私たちは弱くない。

 しかし逆に言うならば、もしもジョーカー以外が一人で挑んでダウンさせられる状況になれば、その先で待っているのは確実な“死”。

 今回の件は運が良かっただけで、今後は絶対に祐介のような一対一の状況になる事は避けなければならない。

 

「祐介、知らない相手からの通話には絶対に出ないこと。分かったわね?」

「む……すまん。肝に銘じておく」

「そうそう、ちゃんと銘じときなさい。とはいえ、亡霊は電話一本で私たちをジェイルに送れる……今後は戦力を分断するんじゃなくて、極力まとまって行動した方がいいわね」

 

 今まではジェイルから出られなくなった時の保険として戦力を分断していたが、今回のように敵から直接ジェイルへのお誘いが来るとなれば話が違う。

 下手をすれば戦闘能力のない双葉が単独でジェイルに送られる可能性もあり、今の状況で戦力を分断するのは保険どころか仲間を危険に晒しかねない。

 だとすれば現状の最適解は分断ではなく、仲間の危険を即座に察知出来るように一つの場所に固まる事だろう。

 

「一緒に行動か。それ自体はいいと思うが……竜司はどうする? あいつは元王に否定的だぞ」

「あ……そうよね。アリスさんが協力者になる時も、竜司が一番渋ってたもんね……」

 

 新たに降って湧く問題に、私はクセで顎に手を当てながら考え込む。

 柊アリスを受け入れるか否かを仲間内で話し合った際、彼女を受け入れるのに一番否定的だったのは竜司だった。

 なんなら私も柊アリスを受け入れるのはあまり快くは思ってなかったし、杏に説得されなければ協力者となる事を拒否していた可能性も否定出来ない。

 つまるところ、今の私たちは纏まりきれていないのだ。

 そんな状態で戦力を固めるという事はつまり、柊アリスと竜司を引き合せるという事でもあり……竜司の性格を考えれば、何らかの問題が起きるのは容易に想像がついてしまう。

 

「……まあ、それも含めて話し合いね。それで祐介、夏目さんはどうなの?」

「ああ、協力の約束は取り付けたぞ。最も、一つ条件が付いたがな」

「条件? それって?」

「“影山和希の安全保障”。これが夏目が協力する条件だそうだ」

「……難しいわね。少なくとも、今決めれる事じゃない」

 

 影山和希、EMMA神聖教団による生贄殺人事件の被害者であり、今回の事件を解決する上で間違いなくキーパーソンとなる人物。

 死んだはずの人間が何故ジェイルの中に存在するのか、その理由は現状の私たちに知る由もないが……彼女が生贄にされた日にジェイルが蘇り人々が昏睡した事、彼女の存在によりジェイルが歪んだというスプークの発言を鑑みれば、まず間違いなく彼女にはこの事件に至る()()がある事が想像出来る。

 実際に彼女に出会った杏や祐介の話を聞く限り、悪い人間じゃないのは分かるが……仙台ジェイルで偽王を倒した後の豹変を聞くに、どうしても私は彼女を取り巻く状況の不穏さや不安感が拭いきれずにいた。

 

「仙台ジェイルで偽王と戦う前に、影山和希は意識を失っていたのよね。意識を失う前の事、夏目さんからは聞いてないの?」

「夏目に聞いてはみたんだが、何があったかは濁されてしまった。あいつの様子を見るに……恐らく俺たちを、心の怪盗団を信用しきれてないんだと思う」

「それもそうね。怪盗団と元王、狙う側と狙われる側。あっちが私たちを信用出来ないのも無理はないわ」

 

 実際、私だって彼らを信用しきれてる訳じゃない。

 彼ら元王が怪盗団の協力者として異世界に関わろうとする一番の理由は恐らく、私たちのように“昏睡事件を解決する”事じゃなく“影山和希の真実を知る”事のはず。

 きっと彼らにとっての影山和希は、私たちにとってのジョーカーと同義……異世界にて命を救われ、己のトラウマを乗り越えるきっかけをくれた唯一無二の恩人だ。

 本来なら祐介救出の為に私とソフィアが向かうはずだった仙台ジェイルに、柊アリスは私たちに頭を下げてまで乗り込んで行ったし、今の話を聞くに夏目安吾も影山和希に心酔しているのだろう。

 私たちの目的と元王の目的は違う、それを理解した上で私たちはこれからの動きを考えなくてはならない。

 

「協力者となる以上、私たちは信用し合わなければならない。……例え、心の奥にどんな本音を抱えていたとしても、ね」

 

 戦力はいくらあっても困らないし、元王の二人とも一応は協力関係に至る事ができている。

 でも、もしも影山和希が今回蘇ったジェイルの根本に関わっているとしたら? ましてや、仮に全てのジェイルが消えて彼女の居場所が無くなるとしたら?

 そんな状況に陥り、利害が一致しなくなった時に彼らは……元王たちは、恩人である影山和希ではなく怪盗団に味方してくれるのだろうか?

 トラウマを克服し得た心の力(ペルソナ)という矛を、今度はどこに向けるのだろうか。

 

「……」

 

 流石に考えすぎだと思いたい。

 彼らはとっくに反省していて、かつての悪人ではなくなったのだろう。

 ただ、それでも、きっと恐らく。

 ……今の私は、彼らを完全に信用できない。

 

……ほんと、自分が嫌になるわ

「ん? どうした。何か考え事か?」

「何でもないわ。それより、早く皆と合流しましょう。一刻も早く、今回の情報を共有……って、電話?」

「む、双葉からか。……本当に双葉だよな?」

「そういうのやめてよ。警戒しちゃうじゃない」

 

 ごく普通と思われる電話にすら怯える羽目になり、改めてスプークへの苛立ちが募っていく。

 顔も知らない亡霊への鉄拳制裁を決意しながら、双葉と書かれた着信画面をスライドすると……開幕一番、双葉の凄まじい声が響き渡った。

 

『おおーい真! 最悪のニュースだ! 聞いてくれ!!』

「ふっ、双葉? いきなりどうしたの?」

 

 電話に出た瞬間に聞こえてくる双葉の大声に驚き、一瞬スマホを耳から遠ざけながらも何とか持ち直して話を進める。

 しかし、次に聞こえてきた双葉の言葉に私は目を見開くこととなった。

 

『私もさっき善吉から聞いただけだけど、昏睡者の中から死人が出た! しかもそいつ、EMMA神聖教団に入ってて! 生贄殺人に立ち会ってた奴だって!!』

「何ですって……!? ちょっ、詳しく聞かせて!!」

 

 昏睡事件が起こってから十日、ついに発生してしまった昏睡者の死亡事件。

 私たちの現実がじわじわと侵食されていくような、そんな言いようのない感覚に……私は怪盗団の参謀として、より猜疑心を深めざるを得なかった。

 

 

 

 

 

 

「で……事件の詳細は?」

「はい。およそ一時間前、昏睡していたEMMA神聖教団構成員の一人が原因不明の怪死。その場にいた看護婦の話では、身体中の穴から黒い血を流して死んでいたそうで……二年前の奥村邦一急死との類似性も含めて、この件は公安で預かることになりました」

 

 ほんの少し前に届いたその訃報は、事件の進展と同時にこの案件が俺たちにとってより最悪の方向に変わったことを伝えていた。

 今までは人が昏睡する事があれど、その中に死亡する者はいなかった。

 そんな中でついに現れた死亡者……それも二年前の“廃人化”を思わせるような死に方となれば、捜査本部が浮き足立つのも仕方がない事だろう。

 

「それで、本部の見解は?」

「普段ならこんな怪事件、“心の怪盗団”が最有力候補になるんでしょうが……残念ながら今回は、警視庁の人員を昏睡させるという犯行声明を送って来たスプークに焦点が当たるでしょうね」

「残念ながらってお前……まるで事件の犯人が怪盗団であって欲しかったみたいじゃねえか」

「はい。僕、怪盗団嫌いなので。善吉さんはどうなんです?」

「あ? お、俺はだな……」

 

 警察署通路を部下と歩きながら唐突に投げかけられた予想外の質問に、俺はつい言葉を濁らせてしまった。

 俺も公安の人間、嘘でも嫌いだと言えれば良かったんだが……そうやって即答出来ないぐらいには、俺はあいつらを好んでいるらしい。

 ……取り敢えず、この場は適当に誤魔化すとしよう。

 

「あー……そっ、それよりお前、ちゃんと食ってんのか? ここ最近はまともに食ってるとこ見た事ねーぞ?」

「視察あるんで無理ですよ。プロテインバーとかで十分です」

「お前なぁ。にしても視察……EMMA神聖教団残党の監視か。まったく、刑事部の連中も情報ぐらいくれりゃいいんだがな……」

 

 元々EMMA神聖教団による生贄殺人事件の捜査は、俺たち公安ではなく刑事部の連中が行っていた。

 俺たち公安の仕事はあくまでテロや国家防衛に関わる重大事件の捜査であり、一介の新興宗教が起こした殺人事件を取り扱う事はまず有り得ない。

 そんな風にEMMA神聖教団と昏睡事件の関連性が無い状況下で、俺は独断で刑事部のお偉いさんを説き伏せ、つい三日前に教団の信者を集めていた元マディス社員の男を尋問した訳だ。

 そんな中で男の昏睡と共にかかってきたスプークの電話による接触、それにより教団と昏睡事件との関連性が認められ、EMMA神聖教団の捜査を公安と刑事部の双方で執り行う事となった。

 ……なったのだが、これがどうにも上手く行っていないのが現状だ。

 

「まあ共同捜査と言えば聞こえはいいですけど、実際は僕ら公安が刑事部の捜査に割って入ったようなもんですからねぇ。当然、あっちの人たちもいい顔はしないでしょ」

「俺らの捜査情報は機密扱いで、あっちに渡そうにも渡せない。そんな状態で俺らが一方的に情報寄越せって言ったところで、あちらさんが聞くわけもねえか……」

 

 こんな状況下でさえお互いの足を引っ張りあっている現状に、俺は無意識の内に深いため息を漏らしていた。

 ただでさえ警視庁の人員がスプークにより昏睡させられた影響で人手不足だと言うのに、昏睡者の中で初めての死人が出てなおこの惨状。

 もはや、警察が動いたところで意味があるのか……連日の残業で疲れた頭が、ついそんな事を考えてしまう。

 

「ほんとによぉ……曲がりなりにも正義の警察官が、何で足の引っ張り合いなんかやってんだか……」

「取り敢えず、刑事部に直訴しましょう。眠ってる茜ちゃんの為にも、僕らで事件の真相を……って、あれ刑事部の人じゃないですか?」

 

 通路の先にある簡易的なソファーを囲むように、二人組の刑事が立っているのが目に映る。

 よくよく見てみればソファーには一人の女性が座っており、こちらまで届くほどの声で何やら話しているのか聞こえてくる。

 

「まったく、困りますよぉ。お子さん失ってお辛いのは分かりますけど、遺体の確認は早めにしてもらわなきゃ」

「……」

「危うく息子さ、あいや娘さんが腐っちゃうとこでしたよー? 死体を置いとくのも大変なんですからね?」

「っ!! あいつら! 被害者遺族に……!!」

「……最悪ですね。警察が聞いて呆れますよ」

 

 あまりにも配慮の無い二人組の悪辣な言葉に、思わず怒りで大声が出そうになる所を必死で抑える。

 隣で歩いていた部下も、もはや怒りを通り越して呆れ果てた軽蔑の表情を二人組に向けていた。

 

「いやーしかし、もうちょっと早く来てくれても良かったんじゃないですかねぇ? あ、それとも病院で性別間違えて拗ねちゃってました? “あの子は息子じゃない”何てヒスるもんですから、虐待でもしてたのかとヒヤヒヤしましたよー」

「おいお前、失礼だろ? まったくすいませんねぇ、こいつ若くて口の利き方も知らんもんで。どうか許……」

「あれ、刑事部のお二方じゃないですか。しょーもない嫌味を吐く暇があったら、一刻も早く捜査に戻ったらどうですか?」

「あ? お前、俺らを誰だと……げっ、公安……!」

 

 刑事部の二人組へと挨拶代わりの口撃を仕掛ける部下に続いて、俺もで女性の前に立って壁になりながら、怒りを隠さずに二人組に視線を向ける。

 それに対して二人組の若い方は目に見えて狼狽した様子で視線を泳がせ、もう片方の中年刑事は明らかに俺たちを敵視するような視線をこちらに向けてきた。

 

「おやおや、長谷川()()に浅倉警部補じゃないですか。公安がこんな場所までブラブラと、いったい何の用で来たんです?」

「いやいや。あんたらが余りに捜査に非協力的なもんで、捜査資料の催促に来たんだが……まさか捜査に横入りされたのを、遺族に八つ当たりとは大したもんだな? 刑事部が聞いて呆れるぜ」

「八つ当たりぃ? いったい何の事でしょうか? 我々は、ただこちらの女性とお話してるだ……」

「ははっ。これが、お話ですか?」

 

 中年刑事の言葉を遮るように、部下が胸ポケットからボイスレコーダーを取り出し再生ボタンを押す。

 すると僅かな雑音混じりだが、少し耳を傾ければ聞き取れるレベルの音声がその場に流れ始める。

 

『まったく、困りますよぉ。お子さん失ってお辛いのは分かりますけど、遺体の確認は早めにしてもらわなきゃ。危うく息子さ、あいや娘さんが腐っちゃうとこでしたよー? 死体を置いとくのも大変なんですからね?』

「はぁ!? な、何で録音……!」

「いやねぇ、僕ら公安って国を脅かす輩から情報を奪い取るのが主な仕事でして? 念の為、こういうのは常に持ち歩いてるんですよ。ま、刑事部の方々には分かんないでしょうけど。あ、ところでぇ……この音声、刑事部の偉い人に聞かせたらどんな反応するか気になりません?」

「なっ! きっ、貴様ぁ……!!」

 

 部下の人を追い詰める嫌な笑みに当てられて、中年刑事の視線に少しばかりの動揺が混じる。

 それでも何とか話の流れを変えようとしているのか、中年刑事は俺の方へと向き直って唾を散らしながら喚き始めた。

 

「こっ、この若造は口の利き方も知らんのか!! 貴様も部下の教育ぐらいちゃんとしたらどうなんだ!!」

「ん? あんたんとこの若造も、この人に随分と無礼な口を利いてなかったか? そん時、あんたは何て言った? 人に許しを押し付けといて、まさか自分は許せないなんてふざけた事は言わないよな?」

「ぐっ、うっ……!」

 

 後ろの女性に親指を向けながら言い放った俺の言葉に、中年刑事はうめくばかりでまともな返事すら出来ないようだ。

 そうこうしている内に、背後の女性が立ち上がり無言で歩きだそうとする。

 

「あっ!? 待ちなさい! もう少し事件当日の話を……」

「ご遠慮します。今日はもう帰らせてもらうので」

「まっ、待て! いやっ、待ってください! お話を……!!」

 

 そうして振り返りすらせずにつかつかと去っておく女性を追いかけていく若い刑事を後目に、中年の刑事は怨嗟の表情で俺と部下を睨みつけていた。

 それでも中年刑事は、何とか俺たちに言い返す言葉を探しているようで……おもむろに部下に向き直ると共に、虚勢と嘲りが籠った口調で汚い言葉を吐き出した。

 

「ふん! この警視監の七光りが! 当の親父が捕まったというのに、よくもまあぬけぬけと警察に居られるもんだな!!」

「……は?」

「キャリアのエリート街道まっしぐらだと思ったか!? 親父が大和田の証拠隠滅に関わったせいで昇進も消えて警部補止まりだもんなぁ! あーあー! 長谷川警部もこんな部下を持って大変だな!! 妻を轢き殺した人間を庇った汚職警視監のガキが、直属の部下になっちまったもんなぁ!!」

「……」

 

 中年刑事の口汚い言葉に、俺と部下が示し合わせたように口を閉じて真顔になる。

 それもそのはず、俺の部下である浅倉良影の父親は……俺の妻を弾き飛ばして逃げた大和田の証拠隠滅に関わり、一年前の大和田逮捕に連なり捕まった男だからだ。

 

「身内から犯罪者が出たなら辞めるのが当たり前だろうに! 親父がカスならお前もカスって事だな! はははははっ!」

「……浅倉、耳を貸すな。さっさと帰るぞ」

「分かってますよ善吉さん。言われなくとも、僕より下の人間に貸す耳は持ってませんから」

「何だと!? この公安のカスが! 俺が巡査長だからって舐め……あっ! 待て! 警部補だからって調子に乗ってんじゃねえぞ! 聞いてんのかこのカスがぁ!!」

 

 下らない罵詈雑言を吐き散らす中年刑事に背を向けてその場を後にする俺たちだったが、部下は俯きながら歩いており俺の方を見る気配はない。

 部下は……浅倉の父親は、大和田が罪をもみ消す為の証拠隠滅に協力していた警察官だった。

 俺の妻を轢き殺した大和田を庇い、証拠隠滅を行ったのは到底許されざる罪では無い。

 

「気にすんな。浅倉、俺はお前を恨んじゃいない」

「……そんな事言われても。僕、善吉さんに何も言えないですよ」

「それもそうか。けどよ、俺は本当にお前を恨んでない。それだけは分かってくれよ? な?」

「……分かってますよ。善吉さん、優しいから」

 

 少しだけ気を取り直した様子の部下に、俺はほっと胸を撫で下ろした。

 確かにこいつの父親がやった事は許されざる罪ではない。

 だが、その子供であるだけのこいつにも罪はない。

 こいつとも一年の付き合いになる訳で、最初の頃は互いにギクシャクしたもんだが、今ではたまの休みに家に誘って飲むぐらいには打ち解けたもんだ。

 それをあのクソ野郎が……! どうやら自分より若いもんが高い階級にいる事にご不満があるようだが、キャリアになるのだって楽な道なはずねえだろ……!?

 それすら分からない人間が、ウチの部下をバカにしていいはずが無い……さっき録音したボイスレコーダーもある事だし、遠慮なく刑事部のお偉いさんを揺さぶり情報を聞き出す事にしよう。

 

「善吉さん……僕、やっぱ警察辞めるべきですかね?」

「浅倉、あんなのは気にすんな。辞めるか辞めないかは当人の勝手だ。少なくとも、あんなやつの言うことは真に受けんな」

「善吉さん……でも、僕の親は……」

「親なんか関係ねえよ。お前の努力は俺が一番知ってる。あんな言葉に耳なんか貸さず、胸張ってやってりゃいいんだよ」

 

 身内に犯罪者が出た時、警察官の大半は自分から辞職を申し出る。

 別に辞めなければならないというルールは無いが、身内から犯罪者が出てしまえば周囲からの目も厳しいものとなるし、何より正義感の強い警察官は身内から犯罪者を出してしまった自責で警察官を辞めてしまう事が多い。

 だが、こいつは辞めなかった。

 周囲からの目を覆すように結果を出し、その功績により公安への配属を掴み取った生粋の努力家だ。

 しかし、だからこそ解せないのは……努力によりキャリアを得た子供を持ちながら、何故こいつの父親は大和田なんかに手を貸したのか。

 警察官であるなら、犯罪者の身内が警察でどう扱われるかは分かっているはず……いくら何でも、自分の子供が悪く扱われるような事を親が、それも警察官の親がするか?

 

「……ねえ、善吉さん。僕が公安にしがみつく理由、善吉さんに話しましたっけ?」

「いや、聞いた事はねぇな。いったいどんな理由だ?」

「復讐ですよ。父親を奪った人間への、復讐」

 

 復讐、警察官に似合わないその二文字に俺は思わず足を止めた。

 父親を、奪った? それはいったいどういう事なんだ?

 

「僕の父親は厳しいけど、間違いなく正しい人だった。そんな父親が、ある日人が変わったようにおかしくなったんです。……まるで、“改心”されたみたいに」

「っ、そいつは……」

「僕は、父親が“改心”された事を証明できなかった。だから、父親は捕まった。当然ですよね。改心されたという証明が出来ない以上、そこにあるのは“僕の父親が証拠を隠滅した”という事実だけなんだから」

 

 部下の口から初めて語られる事実に、俺は何も答える事ができなかった。

 思い返せば当然の事だが、警察の誰もが大和田に協力していた訳じゃない。

 だと言うのに奴が罪を隠匿できていたのは、警察の人間を改心する事で協力者を増やしていたからだ。

 ならば、改心させられて大和田に協力させられた者は被害者か? 考えるまでもなく、答えはイエスに決まってる。

 じゃあ、もしも彼らが改心により罪を犯してしまった時に……彼らが被害者だと証明する手段は、果たしてどこにあるのだろうか。

 

「さっきも言った通り、僕は心の怪盗団が嫌いです。世直しって何ですか? 奴らは悪人を対象にしているだけの、立派な犯罪者だ。悪人を自白させて人を救った気になってるだけ。悪人に奪われた人間の()()()を考える気もない傍迷惑な犯罪者の群れです」

「……」

「心の怪盗団のリーダーも、マディス社の社長も捕まったのに。結局犯行方法は何も分かっちゃいない。方や無数の人々の署名で、方や社員達の必死の訴えで。奴らはあっさりと解き放たれた。改心の手段を明かさないままに、法の網から抜け出してしまった」

 

 マディスの近衛明はつい先日、執行猶予の判決により牢の外に解き放たれた。

 マディス社員の署名や必死の訴えに加え、“認知訶学”の存在を表に出したくないという上層部の事情も加味した上で出された判決だが……父親が改心された可能性のある浅倉にとって、雨宮や近衛の釈放は到底許されざる逆鱗だろう。

 

「僕は必ず、奴らの犯行手段を表に引きずり出す。二度と下劣な犯行を行えないよう奴らを裁ける法律を、犯罪者に罰を下すシステムを作り上げる。それが僕の復讐であり、奪われた僕の願いだ」

「……それが、証明のしようもない方法だとしたら、どうするんだ?」

「全部証明してやりますよ。例えこの手が汚れる事になっても、ね。……ちょっと熱くなりました。とりあえず刑事部の上揺すって来ますね」

「……おう。行ってこい」

 

 どす黒い感情を隠そうと苦笑いを浮かべる部下の背中に、俺は辛うじて返事を返すことしか出来なかった。

 もう一年の付き合いになるのに、俺はあいつがこんな想いを抱えている事に気づくことすら出来なかった。

 

「俺なら何とか出来たのか? いや、認知訶学の隠匿は上層部の判断だ。少なくとも、俺の立場じゃどうする事も出来ねえ」

 

 それでも、もしもあいつの父親が改心により証拠を隠滅していたのなら、改心の有無を証明できていたのなら。

 あいつは今のような人を追い詰める笑顔だけじゃなく、心の底から笑う事も出来ていたのだろうか。

 

「クソッ……今は事件の事に集中しなきゃいけねえのに……」

 

 一年前のあの日、振り切ったはずなのに。

 妻を失ったあの日々のように。

 久々にほんの少しだけ、正義の揺らぐ音がした。

 

 

 

 

 

 

 ずっと前の懐かしい記憶が、俺の脳裏に蘇る。

 

『探したのですよ愚弟。ギロチンの切れ味を試したいのです、貴方のペルソナを貸しなさい』

 

『立ちなさいヴィクター。この程度の筋トレ、私を背負いながらでも耐えれ……私が重いですって? 十セット追加ね』

 

『わたくしが考案いたしました、きな粉のわんこそば。ありがたくご堪能なさい。はいどんどーん、はいじゃんじゃーん』

 

「姉ちゃんたちのバカ! バァーカ! こんな場所、もう出てってやるぅ!!」

 

 オレがまだラヴェンツァよりも少しだけ身長が小さかった頃、姉の無法さに耐えられなくなりベルベットルームから家出した時があった。

 野を超え山を越え谷を超える、そんな気持ちで行き着いた先……ブランコと砂場しか遊ぶ場所がない夜の小さな公園に、その少女は佇んでいた。

 

『ねえねえ、おうちおいだされたの? えへへっ、ぼくといっしょだね』

 

 月夜に照らされたその人影は、どこか薄暗い影を持った小さく幼い少女だった。

 幼子には到底思えないようなその仄暗い顔つきに、目を奪われなかったと言えば嘘になる。

 

『いえでなかま! おいでおいでー』

 

 と思えば、いきなり幼子らしい無邪気な表情を浮かべてこちらに手を向ける少女に、オレは吸い寄せられるように近づいていった。

 今まで乱暴な姉たちしか見たこどの無いオレにとって、それは初めて見るタイプの女の子だった。

 

『きみ、ヴィクターって言うんだ! ぼくはかずき! よろしくね?』

 

 薄暗い表情がはにかむような、慣れてないヘタクソな笑みにオレは心を奪われた。

 それからオレは、何度かベルベットルームを抜け出すようになった。

 ……抜け出そうとする度にニヤニヤとオレを見てくる姉たちにはものすごく、ものすごーくムカついたが。

 オレがベルベットルームを抜け出す間に主様を誤魔化してたのも姉たちだったから、オレは何も言えなかった。

 

 

 

……

 

 

 

「……何で、こんな事思い出すんだろうな」

 

 目の前で倒れ伏す姉をじっと見つめながら、オレは昔のことを思い出していた。

 久々に会う姉はオレに修行をつけてた時と同じで、強くて最強で容赦がなくて……オレが泣きそうな目を向けると、ちょっとだけ躊躇して手が止まるとこまで同じだった。

 

「ダメだよ、マガ姉。これは修行じゃないんだよ。手なんか止めたら、やられるに決まってるじゃないか。ダメなんだよ」

 

 倒れ伏す姉にはかろうじて息があり、今ここでトドメを刺さなければ傷を治して今度こそオレを倒しに来るだろう。

 そしてオレはペルソナ全書を開き……閉じた。

 代わりに姉を背負い、ドアの外へと放り投げる。

 ドアの外は物質と精神の狭間にある終わりなき世界に繋げてある……マガ姉を殺して他の兄姉を刺激するより、マガ姉の救出に目を向けさせた方がオレも邪魔がなくなり動きやすくなるはず。

 

「随分甘いね。殺すんじゃないの?」

「殺しませんよ。こっちの方が楽なので」

 

 背後から聞こえる聞きなれた声に振り返ると、そこにはいつの間にやら少女と、意識のないトリックスターの二人がいた。

 恐らくはオレとマガ姉の戦いが終わってから戻ってきたのだろう、少女は実に愉快と言った表情でオレの事をじっと見ていた。

 

「楽ねぇ。それって、()()()()()ってことかな?」

「はてさて、どうなのでしょうねぇ? ワタクシにはよく分かりません」

「ふーん? ま、いっか。それより、貰ったネガイ使ってみたよ。すっごく強かったけど、ネガイの持ち主はどうなっちゃったの?」

「ああ、死にましたね。まあ、我が素晴らしきトリックスターの死に目に立ち会ったゴミカスなので。残当かと」

「えぇ? 君って一応、人間を見守るナントカカントカの人たちじゃなかったっけ?」

「知りませんよ。ワタクシ、人間嫌いなので」

 

 オレは、オレが好きじゃない他人の事などただひたすらにどうでもいい。

 どこまでも己の“好き”に忠実である事、それがオレの選んだ“自分”。

 救いたい人を救うためなら、他人なんていくらでも犠牲にして構わない。

 そうじゃなきゃ、こんなゲームなんてする訳がない。

 

EMMA(救い)を求める人間の、どこまでも歪んだ醜い欲望。それが一人の命を奪い、命と引き換えにジェイルが蘇った。……そう、我が素晴らしきトリックスターの命。一部のくだらない人間の我欲で、その命は奪われた」

「くだらない人間の我欲かぁ。それって、君も同じじゃないの?」

「……ええ、その通りですよ」

 

 激しい戦闘の末に崩れた前髪を両手でかきあげ、テオ兄から教わったオールバックへと直していく。

 流れた血を整髪剤のように扱い、髪を真っ赤に濡らしながらオレは己の考えを言語化する。

 

「この世のことわりを捻じ曲げてでも、好きな人間に生きていて欲しい。これがオレの欲望。オレの嫌う身勝手な人間どもと同じ、どこまでも我欲に塗れた薄汚い欲望。……オレは、正直に言えば迷ってた。このゲームを続ける事を、己の身勝手な欲望に従う事を。ずっとずっと悩み続けてた」

 

 でも、彼女はまだ生きている。

 死んで失われるはずだった魂は、ジェイルの中に囚われた。

 だから彼女はまだ生きている、ジェイルのお陰で生きれてる。

 ある意味では奇跡、だからこそ世界のことわりを乱してしまう異常。

 ならばどうするか? 彼女を生かし続ける為に、オレは何をするべきなのか。

 

「オレはもう止まらない。止まることは許されない。オレはただ、生きてて欲しい。ずっと生きてて欲しいんだ。生きてて欲しいというネガイが、罪だなんて言わせない。我欲? 欲望? 知ったことかよ。これがオレのネガイなんだから」

 

 オレは意識を失ったトリックスターに近づき、昔と比べてすっかり短くなってしまった髪に触れる。

 短くなってしまったながらも、昔の変わらぬ手触りの髪を堪能しながら、オレは小さく囁いた。

 

「我が素晴らしきトリックスターよ。ワタクシは必ず、アナタを真の王に致しましょう」

「ふふっ、やれるといいね。楽しみにしてるよ? ヴィクター」

 

 幼き少女が妖しく微笑み、オレは改めて決意する。

 まずは、引き剥がさなければ。

 この女を、どんな手を使ってでも。

*1
ホムンクルス:消費アイテム、一度だけ即死攻撃を無効化する。

*2
必生の手帳:装備品、即死攻撃を無効化する。




 初恋拗らせメンヘラブラシスコンがよぉ。キモッ(最悪)

 ※この物語はフィクションです。こんな失礼な警察はいないと思います。いないよな? いないと言え。

 P3Pの順平曰く、ペルソナ使いには武器や装備の追加効果を感じ取る能力があるそうです。
 手帳に関しては10体のドマクガンテロの群れから逃亡する祐介が、追っ手の死にぞこないの粘着肉(スライム)を倒して入手しました。やったね。

 P5Sの一部仲間って、ペルソナが超覚醒してないのに何故か耐性を二つ持ってるんですよね。

モルガナ/ゾロ  疾風無効 祝福耐性 電撃弱点
高巻杏/カルメン 火炎無効 電撃耐性 氷結弱点
新島真/ヨハンナ 核熱無効 呪怨耐性 念動弱点

 ソフィアはパンドラに覚醒して祝福無効になりますが、竜司と祐介と春ちゃんは扱う属性の耐性止まり(それぞれ電撃 氷結 念動耐性のみ)で無効属性もなし。
 この小説における怪盗団のペルソナ能力はこれに準拠するんですが、それはそれとして何で一部仲間に耐性つけたんでしょうね? シンプルに謎。

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