全日本選手権大会 博多西シニア対東越後シニア
3年連続決勝のカード試合は
延長8回裏ノーアウトランナー無しで
4番ファーストの主砲を迎える
様々な優勝を手にしてきた最強の主砲
対する
此れ迄様々な優勝を逃し続けた最強の左腕
4番投手のエースが迎え
お互い譲らないフルカウントからの7球目
カキーン
ストレートをレフトスタンドに運ばれた
また
負けた
また
勝てない
また
届かなかった
思わず天を仰いだ
何回負ければいいの
何回努力すればいいの
どうすれば栄冠を掴めるの
何回こんな思いすればいいの
どうすればアイツ
勝てるの
グラウンドのホームベースの前に両チーム共に整列し終わり
自軍のベンチに帰ると先程決勝本塁打を打った4番が話し掛けてきた
「何んだよ。」
「強かった 次も又やろう」
「今度は高校で あの場所」
「甲子園で」
打たれた投手はそのままベンチに戻ろうとした
「俺は西の名門大阪桐生高校に行くけど お前は」
投手は自分を打った打者にこう言った
「お前が西の名門大阪桐生高校に行くなら
俺は
自宅
普通の家より明らかに大きい庭付きの大きな自宅に帰ってくると扉を触ると鍵が空いてる事に気がついた。他の兄弟はまだリトルやシニアの練習または今日の試合を見に来ていた為に遅く帰っているはずだが
自宅の玄関の扉を開くと玄関に靴が4足あった。どうやら母親が帰って来てるらしいのだが1つだけ見覚えのない靴がありリビングに行くとそこには母親と見知らぬ女性が座っていた
「おかえり。蒼一 頑張ったわね。」
「また ......勝てなかった って母さんそこの人は」
母親一緒に居た女性が立ち上がり蒼野に喋りかける
「初めまして蒼野蒼一君。私は青道高校野球部副部長の高島礼と申します。」
高島は名刺を差し出した6
「蒼野蒼一君 君を我が青道高校野球部にスカウトしたいと思ってます。 君の世代別No.1と言われる投手としての力が欲しいの」
高島が蒼野を青道野球部にスカウトすると蒼野は
「有難うございます 高島さん。」
「青道は 」
「俺の」
「えぇ 兄の蒼士君がいるわ。彼は青道野球部の5番打者でクリーンナップだわ。」
「そして同じチームの白咲君にもスカウトしているわ。」
「白咲君と共に兄弟共々我が青道野球部に力を貸して欲しいの。」
高島の言葉に蒼野は1つの懸念しいている事を言おうと
「高島さん実は「大丈夫よ。」」
急に母親の凛華が話に加わっていた
「あの2人はもう大丈夫だって2人でも大丈夫だしお祖父ちゃんやお祖母ちゃんが時々面倒見てくれるわ。」
「2人共行って来い!!! って言ってたは」
2人の弟達の言葉に蒼野は
青道高校野球部の寮の裏土手の上で蒼野蒼士はバットを振っていた。周りから1番の落ちこぼれと言われていた彼は想像以上の努力と潜在能力の高さで1年の夏の大会から捕手の御幸一也と共にレギュラーとして出ていた。そこで類稀な勝負強さと精神力の強さを発揮し夏の大会で大活躍をした。
そんな彼のもとに1人の先輩が近寄って来た
「こんな所じゃなくても他に空いてる所があるぞ。」
「どうも亮介さん、」
そこに青道鉄壁の二遊間の小湊亮介がいた
「いや1人で静かな所でバットを振ろうかなとそれに」
「弟の事?」
亮介に考えていた事を当てられ驚いていた。
「俺も弟が来年青道に来るらしいからね。」
「へぇ〜 亮介さんの弟だから多分凄いんでしょうね。」
「クスクス 世代別No.1左腕とか言われている弟がいる方が凄いよ。」
「あぁ すいません!!! 別に」
「良いよ 気にして無いから」
亮介はそのまま背を向け寮の方に歩いて行った
すると亮介は一瞬だけ立ち止り
「面倒くさいよな 兄貴って」
顔だけこっちに向け言うと今度こそ寮に歩いて行った
見透かされてんな 亮介さん
苦笑いをし今度こそバットを振り゙続け始めたするとそこにポケットに入っていたケータイが鳴った
そのケータイを開くとまた困ったように笑いそのメールを見た
『弟なんだろうが負けちゃだめよ。』
そこには自身と一緒に野球場で腕を組みながら試合を見ている写真が写っていた
「ありがとう 涼子。」
ケータイを見ていると
「へぇ〜 そんな美人な彼女がいたんだ?」
いきなり話しかけられそして禍々しい雰囲気を後ろから流れていた
そこには先程まで話していて寮の方に歩いて行った亮介とキャプテンの結城哲也が先程までと違いバットを持ってそこに立っていた
「 いやあの此れは違い
「詳しく聞かせてもらおうかな。」
「詳しくな」
その後どうなったかは言うまでもなかった。レギュラー陣を中心に広まっていき総士は精神的に肉体的にも弄られていったそして披露が溜まっていた。
夜遅く土手の上で再びバットを持って振り続けていると
「はぁ~ 酷い目にあった。 「ブルルル!!!」ん!」
ケータイがなりまた再び見ていると今度は送り主が先程までの違くあったが再び口元の口角を上げた
そして再びバットを振り始めた
先程までより鋭く
俺は東の名門の青道高校に行く